2018.09.17更新

 

酒は「百薬の長」と昔から言われ、飲み過ぎはダメだとしても、適度な飲酒なら健康に良いというのがこれまでの常識。ビールなら中瓶1本、ワインなら軽めの2杯が適量とされ、とくに赤ワインはアンチエイジング的にもいいともてはやされてきました。

ところが、お酒とアンチエイジングをこよなく愛する人にはとんでもない論文が発表されました。掲載されたのは世界でも指折りの権威ある雑誌「ランセット」で、単なる臨床研究ではなく、これまで発表された195の国と地域で行われた臨床研究の総まとめです。

なんと!!お酒は適量ならむしろ健康にいいというのは間違いで、一番健康によい摂取量はゼロ(飲まない方がよい)!!というのが衝撃の結論。

 

飲酒と疾患リスク
(出典:参考文献より)

これらは女性のアルコール摂取量と疾患リスクの関係を表したグラフです。黒い線で見て下さい。横軸がアルコール摂取量、縦軸が疾患リスクです。右が虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の場合で、右に向かっていったん下がってから上昇カーブを描いています。つまり少量の摂取ならむしろリスクを下げる効果が認められています。

しかし左側の乳癌ではただ右肩上がりに疾患リスクが上昇しています。飲めば飲むほど乳癌リスクは高くなるというわけです。


そして・・こちらがその衝撃のグラフ

アルコール摂取量と死亡リスク
(出典:参考文献より)

これがアルコール摂取量と死亡リスクの関係を表したグラフです。さまざまな死亡をすべてまとめると、残念ながら(!)グラフは右肩上がりになってしまうのです。つまりアルコールは飲めば飲むほど死亡リスクを高め、健康的な飲酒などなく、一番健康的な摂取量はゼロ!だということを示しています。

アルコールの適量を巡る論争はこれからも続くでしょうが、今回の論文は相当にインパクトがあります。研究グループは世界中でアルコールの摂取に関するコンセンサスを見直す必要があるとコメントしています。



(参考文献)
Alcohol use and burden for 195 countries and territories,1990-2016:a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016.
GBD 2016 Alcohol Collaborators.
Lancet
2018 Aug23.

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.08.02更新

美しいお肌のためには良質な睡眠が欠かせません。しかし、ブルーライトがその妨げとなっています。

ブルーライト



ブルーライトはしばしば悪者扱いされますが、人間は朝起きてブルーライトが目に入ることで、「体内時計」が調整されるので、朝のブルーライトは悪者どころか味方です。

問題は夜なのです!現代の夜はブルーライトに溢れています。とくにLEDライトの普及、スマホ漬けの生活が、それに拍車を掛けました。夜間ブルーライトが目に入ると、身体には朝が来たサインを送ることになり、生体リズムが乱れてしまいます。

iPhoneやiPadの光のピークはブルーライトにあります。寝る前にメールチェックをすれば、それだけでエスプレッソコーヒー2杯分!の覚醒作用があると言われています。そんなことで寝られるわけありません。間違ってもベッドの中でスマホを見てはいけません!暗い中でスマホを見ると、至近距離から開ききった瞳孔を通って目のもっとも大切な領域にブルーライトが直射してしまいます。とくにお子さんは要注意。親の目より子供の目は3倍も光を通しますから、それだけ影響を受けやすくなります。

もはや光がなければ人間社会は成り立ちません。しかし、同時に光によって私たちの美と健康は脅かされています。日常生活の中で光環境を見直すことが求められているのです。それにしても、なぜブルーライトなのでしょうか? 実は生体リズムを調整するブルーライトの470nmという波長は、青空の波長とピッタリ一致します。つまり太古の昔、私たちの祖先は青空を見上げることで一日を始めていたということなのです。


 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.07.06更新

 

 思いっきり泣く!


どんなに完璧な素肌をしていても、顔色が悪かったり、表情が暗かったりしたら、すべてが台無しです。美しさの前提として、心と身体の管理は欠かせません。今回は、心の管理のためのストレス解消法を紹介します。

それは思いっきり泣く!です。泣くという行為では、感情が大きく揺さぶられますが、揺さぶられるどころか、大きく振り切ってしまうほどに泣くことで、心のモヤモヤを一掃してしまいましょう。

この方法は女性の方が得意かもしれません。というのも脳には性差があって、女性は悲しみに関わる大脳辺縁系の領域が男性よりも8倍広いと言われています。きっと女性の方が、悲しみの感受性が高いのでしょう。

ただ、どうすればすぐに泣けるか、あらかじめ泣ける「ツボ」を用意しておく必要があります。私の場合、普段まったく泣いたことはありませんでした。ところが・・そんな私にもあったのです、泣ける「ツボ」が! それは「うれみみチャンネル」というYouTubeで配信されている犬の情報番組があるのですが、それの「天使になった愛犬へのラブレター」という特別企画です。

ペットロスのご経験がある方なら、きっと泣けると思います。このように半世紀!泣かなかった私にも泣ける「ツボ」があったので、きっと皆様にもあるはずです。ぜひご自身で泣ける「ツボ」を探して、思いっきり泣いて、日々のストレス解消にご活用下さい。

 

(メルマガ7月4日号を加筆修正しました)

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.07.06更新

若い女性の「骨」が危ない!

 骨粗鬆症


最近、子供の「くる病(骨軟化症)」が増えています。

都内の大学病院の集計ではこの10年で2倍に増えているとか。「くる病」はビタミンDの欠乏症から骨が曲がってしまう病気ですが、以前は教科書の中でしか見られない病気でした。実際私もブラックジャックのマンガの中で見たことがあるだけでした。

「くる病」を発症する赤ちゃんは母乳で育てられている赤ちゃんに多く、要するに母親である若い女性で、ビタミンDがそれほど欠乏しているということなのです。

背景にあるのはひとつは若年女性の「痩せすぎ」。どのくらい痩せているかというと、第2次大戦後の食糧難の時代の同年代女性より痩せています。これだけの飽食の時代に「栄養失調」という言葉が日常的だった頃より痩せているのですから、極度の栄養失調状態にあると言えます。

もうひとつは「過度の日焼け対策」。ビタミンDは日光を浴びると皮膚で作られるビタミンです。食事からも摂れますが、量的にはこちらの方が多いのです。しかし今の若い女性の多くは、UVケアをスキンケアの常識として徹底しています。

皮膚で作られることもなく、食事から摂ることもないのですから、ビタミンDが欠乏するのも当たり前です。

この問題はいずれ必ず!今の若い女性自身の重大な健康問題として跳ね返ります。それが「骨粗鬆症」です。「骨粗鬆症」は高齢者が骨折しやすくなる病気という程度の認識でいたらきっと後悔します。それは30代、40代のうちから「シワ・たるみ」となって現れるのです。


(つづく)

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.06.23更新

それは今日の朝の出勤のさい、最寄り駅でトイレに立ち寄ったときのこと。


トイレで若さ自慢



用を足していると、隣の便器に近づく人の気配がします。

普通男性は便器の前にポジションを固定してから、おもむろにズボンのチャックを開け、以下の手順に進みます。ところが、人影が便器の前に止まる前に、放物線を描きながら便器に向かう水流が視界のかたすみに入ったのです。おそらく便器のはるか手前から、一連の手順を始めたに違いありません。

最後に確認したところ30代くらいの普通のサラリーマンにしか見えませんでしたが、よほど我慢して、我慢しきれなかったのでしょうか。

ただ・・抗加齢医学専門医らしく深読みすると、もしかしたら自分はすぐ出せることを自慢したかったのかもしれません。女性には理解していただけないでしょうが、男性は加齢とともに、尿が出にくくなります。具体的には便器を前にしても出るまでに時間がかかるようになります。もしかしたら自分は若い!ということを行為で示したかったのかもしれません。

もしそうだとしたら、実に男らしい、中年以上の男にしか理解できない示威行為だったと言えるでしょう。

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.06.12更新

涙、出してますか?


PC、スマホ、タブレットを見る時間が長い現代人を悩ます、目の現代病とも言えるドライアイ。目の疲れの60%は、ドライアイが原因です。

ドライアイでは涙の分泌が不安定になり、疲れ目、かすみ目を引き起こします。

興味深いことにドライアイはアンチエイジング的なアプローチが功を奏します。たとえば肥満予防、運動、睡眠など生活習慣の改善がドライアイを改善させます。

ドライアの症状を即効性に和らげる方法をお教えします。それは「腹式呼吸」です。臨床試験で効果が確かめられた実施方法は次の通り。まずお腹をゆっくり膨らませながら4秒間吸います。次にお腹をゆっくり凹ませながら6秒間で吐きます。一呼吸が合わせて10秒間。これを3分間18回行います。およそ15分ほどで涙の分泌を増やすことができます。

仕事中に目の疲れを自覚する方はぜひお試し下さい。

(第18回抗加齢医学会総会 ランチョンセミナー 坪田一男先生のご講演から)

(メルマガ6月7日号を加筆修正しました)

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.05.27更新

もっとバイオレットライト

 

中国で子供の近視の激増が大問題になっています。今や近視の子供の割合は80%に達するとか。もちろん日本でも近視の子供は増えています。

しかもこれは子供だけの問題ではありません。「近眼は大人になれば進まない!」は根拠のない都市伝説にすぎません。大人になっても近視は進行し、最悪失明に至るケースまであります。

長い間近視の子供が増加している原因は謎のままでしたが、屋外で過ごす時間の減少が原因とわかりました。近視を予防するには、1日2時間以上外で過ごすことが必要とされていますが、今の子供は平均して1日30分しか外にいません。

屋外の光に含まれる紫色の波長が近視の予防に欠かせないのですが、今のサッシのガラス窓は紫色の光を通しませんし、室内のライトの光には紫色の波長が含まれていません。

どうしたら子供や近視が進行している大人の目にバイオレットライトを届けることができるのか・・これは現代社会における大問題なのです。

(第18回日本抗加齢医学会総会 シンポジウム1 坪田一男先生のご講演から)

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.04.05更新

「敏感肌」は次のように分類することができます。

1型 バリア破壊タイプ
2型 炎症タイプ
3型 バリア破壊も炎症もないタイプ

ただし、診察で正確に何型か決めることはできません。そのため、次のように治療をすすめるのが現実的です。

ステップ1 保湿でバリア機能を回復させる
ステップ2 炎症を抑える
・・・

ステップ1

 

ステップ1
皮膚の乾燥が進むと神経線維が皮膚表面まで伸びて感覚過敏を引き起こしますが、適切に保湿できれば、神経線維を元の深さまで戻すことができます。バリア破壊タイプでは、乾燥肌を呈しやすくなりますが、逆に保湿によりバリア機能の回復も見込めます。


1)適切に保湿剤を使う
2)スキンケアを見直す


1)保湿剤を使う
敏感肌での保湿では、セラミド含有保湿剤の有用性が報告されています。セラミドについては、ヒト型、合成型などと分類されることもありますが、どのセラミドがより効果的か実証されていませんから、気にする必要はありません。

セラミド含有保湿剤は数多くありますが、
NOVⅢシリーズ:保湿美容液バリアコンセントレイト
花王キュレル:乳液またはフェイスクリーム
を挙げておきます。

NOVは保湿剤のコンセプトが秀逸なことと医療機関で試されていること、花王キュレルは臨床試験で実績を作ったことを評価しています。

使用にさいしては、その量、回数が問題になりますが、とくに回数が重要ですから、改善が見られない場合は、まず塗布する回数を増やしてみましょう。

2)スキンケアの見直し
お肌から水分を奪うスキンケアになっていないか、とくに洗顔、クレンジングにおいて洗いすぎ、落としすぎに注意します。


半数以上の女性が自分を敏感肌だとしながら、実際に敏感肌用のコスメを使っている人は少ないと指摘されています。敏感肌は改善させることのできる皮膚症状であることを忘れないで下さい。

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.03.05更新

ただ寝るだけ

 


医学的な裏付けがあって、おそらく一番楽なダイエット方法、それは・・ただ、寝る!です。もちろん食べるひまなく寝ていろ、などという乱暴な方法ではありません。

食欲を制御するのはレプチンとグレリンという2つのホルモンですが、これらをコントロールしているのが睡眠。寝不足になればなるほど食欲を増進するグレリンの分泌が高まり、食欲を抑えるレプチンの分泌が低下してしまいます。

寝不足が食べ過ぎの原因にもなるというわけです。

適切とされる睡眠時間は7時間なので、日頃それより睡眠時間が短い方は、7時間寝ることで食欲を抑えられる可能性があります。ただ寝るだけですが、それでも立派なダイエット法です。

ただし、すでに7時間以上睡眠時間をとっている方は、それ以上寝たからといってダイエット効果(食欲抑制効果)があるかどうか定かではありません。


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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.02.12更新

敏感肌治療を始める前に知っておくべきこと

治療スタートの前に

敏感肌の発症、悪化につながる要因として、
・紫外線
・PM2.5など粒子状物質
・環境湿度の低下
・ストレス
などが挙げられます。

紫外線
紫外線からの防御はスキンケアの基本ですが、敏感肌の方はとくにお気をつけ下さい。

日焼け止めをつけるだけでは紫外線防御としては不十分です。どんなにPAやSPFの高い日焼け止めをつけても、その効果は数時間しか続きません。せめて紫外線の強くなる春先から秋までは内服の日焼け止めを摂るようにしてはいかがでしょうか。

PM2.5など粒子状物質
健常な皮膚でもPM2.5などの粒子状物質の表面の有害な化合物が皮膚に浸透すると、炎症が引き起これます。ましてバリア機能が低下した皮膚では、敏感肌をさらに悪化させてしまいます。

環境湿度の低下
日本の都市部では道路舗装の普及により雨水の循環が損なわれ、乾燥化が進んでいます。また、住環境もアルミサッシ、エアコンの普及で乾燥しています。このような環境湿度の低下が乾皮症の増加などお肌に影響を及ぼしています。


ストレスなど対処しにくいものもありますが、まずはこうした要因の影響をできるだけ緩和することが重要です。

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

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