PROFHILO(プロファイロ)

制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2025年6月21日)

プロファイロで実感する肌の若返り


肌のハリ不足、弾力の低下、乾燥による小じわ、全体的な肌質の衰えにお悩みなら、新しいアプローチのエイジングケア治療「プロファイロ」をご検討ください。

プロファイロは、肌が本来持つ再生能力に働きかけ、自然で健康的な美しさを引き出すことを目指す、注目の美肌治療です。


プロファイロとは?

プロファイロは、イタリアのIBSA社が開発した、高分子と低分子の2種類の非架橋ヒアルロン酸を特殊な技術で配合した製剤です 。

従来のヒアルロン酸注入が、シワの溝を埋めたりボリュームを補ったりすることを主目的とするのに対し、プロファイロは皮膚深層に浸透し、線維芽細胞や脂肪細胞などを活性化させ、コラーゲンやエラスチンの産生を促進します 。

これにより、肌の土台そのものを再構築(リモデリング)し、内側からハリ・弾力・潤いを改善するバイオリモデリング治療と呼ばれる新しいカテゴリーの治療法です。架橋剤を使用しないため、アレルギーリスクが低いのも特徴です。


プロファイロのメリット

自然な肌質改善: 肌全体のハリ、ツヤ、潤いが向上し、健康的で若々しい印象へ導きます 。

ハリ・弾力の向上: コラーゲン・エラスチンの産生を促し、肌の弾力性を高め、たるみを改善します 。

小じわの軽減: 乾燥や加齢による目元・口元・首などの小じわを目立たなくします 。

自然なリフトアップ効果: 肌組織が再構築されることで、フェイスラインなどが自然に引き締まります 。

高い安全性: 架橋剤や化学物質を含まないため、アレルギー反応や炎症のリスクが低いとされています 。

少ない注入箇所: 製剤が広範囲に拡散するため、顔全体でも少ない注入ポイント(BAPポイント)で施術が可能です 。

様々な部位に適用可能: 顔全体、首、手の甲など、エイジングサインが気になる様々な部位に適用できます 。


プロファイロのデメリットとリスク

プロファイロは多くのメリットを持つ一方で、いくつかのリスクやデメリットも存在します。

⚫️ 効果の持続期間: プロファイロの効果は永久ではなく、一般的に6ヶ月~1年程度です。効果を維持するためには定期的な施術が必要です 。

⚫️ 費用: 自由診療のため、全額自己負担となります。

⚫️ 副作用・ダウンタイム: 注入部位に一時的な腫れ、むくみ、赤み、痛み、内出血、凹凸(膨らみ)などが生じることがあります。通常は数時間~数日で軽快しますが、内出血は1~2週間程度続く場合があります 。

⚫️ 複数回の施術推奨: 十分な効果を得るためには、通常1ヶ月間隔で2回の施術を1クールとして推奨しています。

⚫️ 医師の技術力への依存: 効果を最大限に引き出し、リスクを最小限にするためには、解剖学的な知識と正確な注入技術(BAPテクニックなど)が求められます。港区にも多くのクリニックがありますが、信頼できる医師選びが重要です。


当院のプロファイロの特徴

JR浜松町駅、地下鉄大門駅・芝公園駅からアクセスしやすい当院では、美容医療に経験豊富な医師が、解剖学に基づいた正確な知識と技術で丁寧にプロファイロを注入いたします。患者様一人ひとりのお悩みや肌状態に合わせた最適な施術計画をご提案し、安全かつ効果的な治療を心がけています。 港区でプロファイロをご検討の皆様に安心して施術を受けていただけるよう、以下の点にこだわっています。

丁寧なカウンセリング: お悩みやご希望を詳しくお伺いし、プロファイロが適しているか、どのような効果が期待できるかなどを分かりやすくご説明します。

正確な注入技術: BAPポイントなど、効果を最大限に引き出すための適切な部位・深度に正確に注入します。

独自のコンビネーション治療: 当院の最大の特徴であるレチノイド療法(トレチノイン・レチノール)との組み合わせにより、プロファイロ単独では得られない、より高度な肌質改善・エイジングケア効果を目指すことが可能です。プロファイロが肌の土台を再構築し、レチノイドが表皮のターンオーバーを促進し、真皮のコラーゲン産生をさらにサポートすることで、相乗効果が期待できます。

アフターケア: 施術後の経過観察や、万が一の副作用に対する適切な対応を行います。


まとめ:安心・安全を第一に、理想の肌質改善をサポート

▶︎ 港区でプロファイロによる自然なエイジングケアをご希望なら、ぜひ当院にご相談ください。

▶︎ 当院では、プロファイロの持つ肌再生能力を引き出すとともに、施術に伴うリスクを最小化するため、経験豊富な医師が丁寧なカウンセリングと施術を行います。

▶︎ 肌のハリ不足、弾力低下、乾燥による小じわ、首のしわ、全体的な肌質の衰えなどにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

▶︎ 特に、レチノイド療法との組み合わせによる、より積極的なエイジングケアにご興味のある方におすすめです。

▶︎ 皆様に「満足の笑顔」をお届けするために、スタッフ一同、心をこめてサポートいたします。


**お知らせ**
当院は2003年に自由が丘から港区浜松町(最寄駅:JR/東京モノレール 浜松町駅、都営浅草線/大江戸線 大門駅、都営三田線 芝公園駅)に移転して診療しています。



オリジナル美容モデル

治療前

60代女性。肌質の改善が目標。

2回施術後1ヶ月

毛穴が縮小して肌質が細やかに整ったのがわかります。

医療広告ガイドライン・限定解除要件

通常必要とされる治療内容:お顔全体で10〜20カ所に極細の注射針を使って、皮下に注入します。注入ポイントはプロコールに従いますが、症状、ご要望に応じて調整します。
*カウンセリングから治療終了までの時間:1時間

標準的な費用:221,100円
*プロファイロ2回分(2回セット)の料金+初診料

標準的な治療期間及び回数:4週ごとに通院して施術を受けます。2回の施術回数で治療期間は1ヶ月になります。

デメリット・リスク・副作用:プロファイロは多くのメリットを持つ一方で、いくつかのリスクやデメリットも存在します。

⚫️ 効果の持続期間: プロファイロの効果は永久ではなく、一般的に6ヶ月~1年程度です。効果を維持するためには定期的な施術が必要です 。

⚫️ 費用: 自由診療のため、全額自己負担となります。

⚫️ 副作用・ダウンタイム: 注入部位に一時的な腫れ、むくみ、赤み、痛み、内出血、凹凸(膨らみ)などが生じることがあります。通常は数時間~数日で軽快しますが、内出血は1~2週間程度続く場合があります 。

⚫️ 複数回の施術推奨: 十分な効果を得るためには、通常1ヶ月間隔で2回の施術を1クールとして推奨しています。

⚫️ 医師の技術力への依存: 効果を最大限に引き出し、リスクを最小限にするためには、解剖学的な知識と正確な注入技術が求められます。港区にも多くのクリニックがありますが、信頼できる医師選びが重要です。



院長コラム

美肌術の新潮流


大きなうねりのようにヒアルロン酸を使った美肌術が次々と登場しているのにお気づきでしょうか?

美肌術は今、大きな分岐点を迎えています。これまでのコラーゲンを増やすことをゴールにした施術からヒアルロン酸を充填することを目指した施術へ、美肌術の主流が変わりつつあるのです。

付け加えれば、プロファイロをはじめとした細胞外マトリックス(ECM)治療は、メンテナンスとしてレチノイドを活用することで、その治療効果を持続、補強することができます。

細胞外マトリックス(ECM)治療とレチノイドを活用したメンテナンスは、エイジングサインの見えはじめた肌にとって標準的美肌術です。

 

 

 




こんな方におすすめ

 
プロファイロは、肌の若返り効果や美肌効果を求める方、自然な仕上がりの治療を希望される方、ダウンタイムが少ない治療を希望される方などに適した治療法です。

  • 1.目元・口元にシワ、小ジワが目立つようになった
  • 2.年齢とともに顔がしぼんで、ハリ・ツヤを失い小ジワが目立つ
  • 3.プルプルした肌に戻りたい
  • 4.乾燥肌で肌の潤いがない



施術について

施術について


施術時間  :  60分

麻  酔  :  表面麻酔

術後診察  :  なし

 

注意事項


入浴・洗髪  : 当日から可能

洗顔・化粧  : 当日のメイクは控えめに

飲酒・運動  : 翌日から可能

 

治療スケジュール

 

施術間隔は通常1ヶ月間隔で2回行われます。この2回の施術を通じて、プロファイロの効果が最大限に引き出され、肌のリモデリングが進行します。多くの患者は、2回目の施術後1ヶ月程度で肌の改善を実感し始め、効果は約6ヶ月から12ヶ月持続するとされています。定期的な施術を行うことで、持続的な美肌効果を得ることが可能です。

メンテナンスとして、プロファイロの施術後は半年ごとの定期的な注入が推奨されます。これにより、肌の細胞外マトリックスが維持され、持続的な若返り効果が期待できます。特に、年齢と共に肌の弾力が失われがちな方にとって、定期的なメンテナンスは重要です。施術を続けることで、肌の質感やハリを保ち、エイジングケアを効果的に行うことができます。

 

施術を受けられない方

 

  • 妊娠、授乳中の方
  • ヒアルロン酸に過敏症の方

施術の流れ

1 カウンセリング



2 洗顔・麻酔


洗顔後、麻酔クリームを塗って表面麻酔します。

3 注入


メーカーが推奨するBAP(バイオエラスティックポイント)に注入します。標準的には全顔で10カ所です。

注入後には、薬剤の浸透を促すリンパマッサージを行います。

 

4 施術終了後


プロファイロ施術直後には、注入した部位に腫れや赤みが見られることがあります。

これは注射による一時的な反応です。これらの症状は翌日にはほとんど目立たなくなり、数日以内には改善します。したがって、施術を受けた直後は注意が必要ですが、翌日からはほとんど社会生活上の問題はありません。

なかには施術後数日間にわたって軽度の不快感を感じる方もいますが、 施術後の経過でご不安があれば医師にご相談下さい。

 

 

価格表

  PROFHILO(プロファイロ)価格(税込) 
1回 121,000円
2回セット 217,800円


■麻酔料  2,750円別途(2回セットは麻酔料込み)

*本施術は、自由診療に基づき全額自己負担になります。




メンテナンスにはレチノイドを

 


レチノイドは細胞外マトリックス(ECM)治療であるプロファイロの効果を高め、持続させるために必要不可欠な成分です。

レチノイドの2つの主要な働き

• 細胞外マトリックスにおいてヒアルロン酸とヒアルロン酸受容体の増生を促進し、肌の保水力と弾力性を根本から向上させます

• 皮膚のターンオーバーを活性化させ、古い角質の除去と新しい細胞の生成を促進します


プロファイロとの相乗効果

• プロファイロの美容成分がより効果的に働く土台を構築
• プロファイロによる肌再生プロセスを加速させ、短期間での美肌実現をサポート
• 治療効果が格段に向上し、持続期間も大幅に延長されます


結論

• 細胞外マトリックス治療においてレチノイドは必須のスキンケア成分

• プロファイロとレチノイドの組み合わせにより、肌の速やかな再構築と美肌への投資効果を最大化できます

 



プロファイロの医学的検証

プロファイロ(Profhilo®)の治療効果


1. 顔への効果

シワとたるみの軽減:
◦ 皮膚表面のマイクロリリーフの有意な減少が、最初の注入から4週間後に確認され、16週目まで持続しました(文献1)。
◦ 「頬のボリュームロス」を示すFacial Volume Loss Scale(FVLS)スコアが、8週目から有意に減少し、16週目まで維持されました(文献1)。
◦ Wrinkle Severity Rating Scale(WSRS)スコアによる「しわの重症度」も、8週目から有意に低下し、16週目まで維持されました(文献1)。

◉ 肌の水分補給と弾力性の向上:
◦ 表皮の水分量(電気容量で測定)は4週目から、深層皮膚の水分量は8週目から統計的に有意な改善が見られました(文献1)。
◦ 皮膚の弾力性を示す指標も改善が認められました(文献1)。

◉ ボリュームの回復とリフトアップ効果:
◦ 3D顔面ボリューム分析では、ベースラインと比較して8週目と16週目でボリュームの増加が確認されました(文献1)。


2. 首への効果

• 肌の粗さとたるみの改善:首の肌の粗さとたるみの治療に有効であることが示されました(文献2)。
• 臨床的および客観的評価の一致:臨床的評価、客観的な機器評価、および被験者の自己評価すべてにおいて、製品の有効性が一致して示されました(文献2)。
• 持続的な改善:最初の注射後すでに改善が明らかであり、最後の注射後3ヶ月でも維持またはさらに増加しました(文献2)。
• コラーゲン形成の促進:抗しわ効果は時間とともに増加し、真皮と表皮に刺激効果をもたらし、新しいコラーゲン形成を促進する可能性が示唆されています(文献2)。


3. その他の効果

• 細胞レベルでの作用:Profhilo®(プロファイロ)は、線維芽細胞やケラチノサイトでのコラーゲンやエラスチンの発現と合成を増加させ、組織のバイオリモデリング効果を示唆しています。また、ヒト角化細胞の創傷治癒を促進し、炎症性バイオマーカーを減少させることが観察されています(文献3)。
• 再生医療における役割:皮膚の創傷治癒、アトピー性皮膚炎、乾癬、ニキビ跡など、審美的な目的以外にも再生医療において幅広い応用が期待されています(文献3)。


4. 忍容性と安全性

• 研究全体を通して、製品の忍容性と安全性は良好または優れていると評価されました(文献1)。

• 軽度のあざや浮腫などの局所的な皮膚反応が一部の被験者で観察されましたが、これらは一時的なものであり、注射手技に起因するものと考えられています(文献1)。
• 世界的な市販後データ分析によると、報告された有害事象の総数は非常に少なく、製品の高い忍容性と安全性が支持されています(文献4)。
• 重篤な有害事象は報告されていません(文献4)。


これらの結果から、Profhilo®は、顔、首の皮膚の若返り、たるみ、しわ、水分補給の改善に有効であり、高い忍容性を持つ治療法であると結論付けられます。



【参考文献】

1) Efficacy and tolerance of an injectable medical device containing stable hybrid cooperative complexes of high- and low-molecular-weight hyaluronic acid: a monocentric 16 weeks open-label evaluation
Adele Sparavigna, et al.
Clin Cosmet Investig Dermatol
2016:9:297-305

2)Efficacy and Tolerability of Hybrid Complexes of High- and Low-Molecular-Weight Hyaluronan Intradermal Injections for the Treatment of Skin Roughness and Laxity of the Neck
Adele Sparavigna,et al.
Scientific World Journal
2022:2022:4497176

3)Intradermal Injection of Hybrid Complexes of High- and Low-Molecular-Weight Hyaluronan: Where Do We Stand and Where Are We Headed in Regenerative Medicine?
Dalvi Humzah,et al.
Int J Mol Sci
2024;25(6):3216

4)Safety Assessment of High- and Low-Molecular-Weight Hyaluronans (Profhilo®) as Derived from Worldwide Postmarketing Data
Daniel Cassuto,et al.
Biomed Res Int
2020 :2020:8159047

 





プロファイロは細胞外マトリックス(ECM)治療

細胞外マトリックス(ECM)治療とは?


◎細胞外マトリックス(Extracellular Matrix、ECM)治療とは、「肌そのものを根本から再生させる」という新しいコンセプトに基づいた美容医療アプローチです。


◎従来の美容医療が、シワやくぼみを物理的に埋める「充填」に主眼を置いていたのに対し、細胞外マトリックス(ECM)治療は、皮膚組織の内部環境を整えることで、肌の細胞が本来持つ再生能力を最大限に引き出すことを目指します。

◎肌の土台とも言える細胞外マトリックス(ECM)は、線維芽細胞の周囲に存在し、コラーゲンやエラスチンなどの線維成分、そしてヒアルロン酸などで構成されています。これらの成分は、肌のハリや弾力、潤いを保つ上で不可欠な要素です。しかし、加齢や外的要因により細胞外マトリックス(ECM)のバランスが崩れると、肌の衰えとして現れてきます。

◎細胞外マトリックス(ECM)治療では、主に非架橋(かきょうしていない)ヒアルロン酸やアミノ酸といった生体適合性の高い成分を皮内へ注入します。これにより、肌の奥深くにある線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンといった細胞外マトリックス(ECM)の主要成分の産生を促進します。これは、肌に直接ダメージを与えて修復プロセスを無理に促すのではなく、線維芽細胞が働きやすい最適な環境を「整備」することで、その機能を存分に発揮してもらうという発想です。




細胞外マトリックス(ECM)治療の効果


細胞外マトリックス(ECM)治療は、肌の土台から根本的な改善を促すため、多岐にわたる効果が期待できます。最大の効果は、肌自身の「再生」と「再構築」を促進する点にあります。

具体的には、細胞外マトリックス(ECM)治療製剤の主要成分であるヒアルロン酸やアミノ酸が、皮膚の深部に存在する線維芽細胞を活性化させます。これにより、肌のハリや弾力を司るコラーゲン(特にI型、III型、IV型、VII型)とエラスチンの産生が増加します。コラーゲンとエラスチンが増えることで、肌の構造的基盤である細胞外マトリックス(ECM)そのものがリモデリングされ、若々しい状態へと導かれます。

その結果、以下のような肌の変化を実感いただけます。

⚪️肌全体のハリ・弾力向上:コラーゲンとエラスチンの増生により、肌が内側から持ち上がるようなハリと弾力を取り戻します。たるんだ印象の改善や、自然なリフトアップ効果も期待できます。

⚪️潤いと水分量の増加:高濃度のヒアルロン酸が直接的な保湿効果をもたらし、肌の深層部まで潤いが行き渡ります。これにより、乾燥による小じわが目立たなくなり、みずみずしい肌へと導かれます。

⚪️肌質の改善・小じわの軽減:肌の密度と弾力が高まることで、キメが整い、表面のちりめんジワや細かい小じわがなめらかになります。くすみが改善され、肌の透明感や明るさが増す効果も期待できます。特に目元や口元など、デリケートな部位の小じわ改善にも有効です。

⚪️自然な若返り効果:「充填」ではなく「再生」を促すため、注入後も表情が不自然になることなく、肌全体が内側から若々しい印象を取り戻します。

⚪️エイジングケアの予防と維持:まだ老化が目立たない30代前後から定期的に施術を行うことで、将来のたるみやシワの進行を遅らせ、若々しい肌状態を維持する「予防的ケア」としても活用されています。


プロファイロの特徴


プロファイロは、「次世代のヒアルロン酸」や「第3の注入剤」とも称される、肌を根本から若返らせることを目指した製剤です。その特徴は多岐にわたります。


NAHYCO®テクノロジーによるハイブリッドヒアルロン酸
プロファイロは、イタリアのIBSA社が開発したNAHYCO®ハイブリッドテクノロジーを用いて製造されています。これは、高分子量ヒアルロン酸と低分子量ヒアルロン酸を、化学的な架橋剤を一切使用せずに安定結合させた、世界初のハイブリッドヒアルロン酸です。これにより、アレルギー反応のリスクが極めて低く、純粋なヒアルロン酸として高い生体適合性を持ちます。


肌そのものを「バイオリモデリング(生体再構築)
 プロファイロは、従来のフィラーのようにシワを物理的に埋めるのではなく、皮膚組織そのものの「再構築」を促進します。注入された高濃度(2mL中64mg)のハイブリッドヒアルロン酸は、真皮の線維芽細胞、表皮の角化細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの産生を強力に促します。これにより、肌のハリ、弾力、潤いが内側から改善され、肌全体が自然に若返ります。


自然で美しい仕上がり
架橋剤を使用しないため、プロファイロは非常に流動性が高く、注入後も皮膚全体に均一に広がりやすい特性を持っています。そのため、局所的な不自然な膨らみや「いかにも注入した」という違和感が生じにくく、自然で洗練された若返り効果が期待できます。


少ない注入箇所と短い施術時間
プロファイロは、「BAP(Bio Aesthetic Points)注入法」という独自の注入プロトコールを採用しており、少ない注入箇所で広範囲に効果を届けられます。これにより、施術時間が約30分と短く、お客様の負担も軽減されます。


短いダウンタイムと高い安全性
架橋剤フリーであるため、アレルギー反応や炎症のリスクが低いとされています。施術後の腫れや赤み、内出血といったダウンタイムも比較的短く、通常は数日以内に落ち着きます。施術直後からメイクが可能な場合も多く、日常生活への支障が少ない点も魅力です。


幅広い適応部位と併用治療の可能性
プロファイロは顔全体はもちろん、首の横ジワやたるみ、デコルテ、手の甲など、年齢が出やすい様々な部位に施術が可能です。また、従来のヒアルロン酸フィラーやボトックス注射、HIFU、レーザー治療など、他の美容施術と組み合わせることで、より相乗効果を高めることも期待できます。


これらの特徴により、プロファイロは肌質の根本改善と自然な若返りを求める方に最適な治療法として、世界中で高く評価されています。




よくいただくご質問

Q

ダウンタイム、リスクについて

A

報告されている主な副作用(注入部位反応)

最も頻繁に報告される副作用は、注入部位における軽度かつ一時的な局所皮膚反応であり、これらは通常、注入手技に伴うものとされています。

⚫️アザ(Light bruises/Ecchymosis): 複数の研究で報告されており、標準的なProfhilo®の臨床試験では、被験者の23%または14% に軽度のあざが見られました(文献1)。これらは通常、注入後3~10日で消失するとされています。

⚫️浮腫・腫れ(Light edema/Swelling): 標準的なProfhilo®で7.8%の被験者に報告されています(文献1)。市販後調査においても、最も頻繁に観察される早期発現型の反応の一つとして挙げられており、首の治療でも軽度の浮腫が報告されています。

⚫️ 発赤(Redness/Erythema): 市販後調査で早期発現型の反応として報告されています(文献2)。首の治療で軽度の発赤が報告されています(文献3)。

⚫️痛み・チクチク感(Pain/Pinching sensation): 注入部位に軽度のチクチク感が1人の被験者で2週間以内に消失したと報告されています(文献1)。ヒアルロン酸フィラーの一般的な副作用として痛みも挙げられています(文献2)。

⚫️ かゆみ(Itching): ヒアルロン酸フィラーの一般的な副作用として挙げられています(文献2)。

⚫️小隆起(Small bump/Lumps): 注入直後に現れる小隆起は、注入手技の不適切さや、製品が表面に浅く注入された場合に起こることがあります(文献2)。

これらの軽度な反応は、通常、冷湿布や安静により管理され、速やかに解決します。

重篤な副作用・稀な合併症

重篤な有害事象(Serious Adverse Events; SAE): これまでの研究や市販後調査において、Profhilo®の使用に関連する重篤な有害事象は報告されていません(文献2)。

アレルギー反応(Hypersensitivity reactions): 過去のヒアルロン酸製剤ではタンパク質汚染に関連した過敏反応が報告されていましたが、高純度化によりその頻度は減少しています。Profhilo®の市販後調査では、アレルギー反応が疑われる症例も報告されていますが、通常は局所治療で解決しています(文献2)。

感染症(Infections): 皮膚のバリア機能が破綻することで、ヘルペス再活性化、膿瘍、蜂窩織炎、バイオフィルム形成などが起こりえます(文献2)。

異物肉芽腫(Foreign body granuloma): ヒアルロン酸フィラー全体での発生率は0.02%から0.4%とされていますが、Profhilo®に直接関連する具体的な発生報告はありません(文献2)。

血管閉塞(Vascular occlusion): ヒアルロン酸フィラーで最も重篤な合併症の一つであり、不注意な血管内注入や塞栓により発生する可能性があります。特定の解剖学的領域(眉間、鼻翼基部、鼻、こめかみなど)は高リスクとされています(文献2)。

チンダル現象(Tyndall effect): ヒアルロン酸フィラーが皮膚表面に浅く注入された場合に、青みがかった変色として現れることがあります(文献2)。



市販後調査

2015年から2018年までの3年間で、世界中で推定40,000人以上の患者にProfhilo®が使用され、その間に12件の有害事象報告がありましたが、いずれも重篤なものではなく、多くは注入部位の軽度な反応でした(文献2)。


【参考文献】

1) Efficacy and tolerance of an injectable medical device containing stable hybrid cooperative complexes of high- and low-molecular-weight hyaluronic acid: a monocentric 16 weeks open-label evaluation
Adele Sparavigna, et al.
Clin Cosmet Investig Dermatol
2016:9:297-305

2)Safety Assessment of High- and Low-Molecular-Weight Hyaluronans (Profhilo®) as Derived from Worldwide Postmarketing Data
Daniel Cassuto,et al.
Biomed Res Int
2020 :2020:8159047

3)Intradermal Injection of Hybrid Complexes of High- and Low-Molecular-Weight Hyaluronan: Where Do We Stand and Where Are We Headed in Regenerative Medicine?
Dalvi Humzah,et al.
Int J Mol Sci
2024;25(6):3216

Q

製剤にはどんな成分が含まれていますか?

A


PROFHILO(プロファイロ)に含まれるのは、架橋剤を含まない分子量の異なる2種類のヒアルロン酸のみです。

高分子ヒアルロン酸と中分子ヒアルロン酸が特許技術(NAHYCOハイブリッド技術)で結合されています(2ml中に64mg)


NAHYCO™技術により化学的な架橋剤を使用せず、高分子量と低分子量のヒアルロン酸を安定したハイブリッド協調複合体として生成しているため、高い生体適合性を有します。非架橋にもかかわらず、ヒアルロニダーゼによる分解に対して高い耐性を示し、架橋型HAフィラーと同等の持続性を持つことがin vivo研究で示されています(参考文献)。


【参考文献】
Safety Assessment of High- and Low-Molecular-Weight Hyaluronans (Profhilo®) as Derived from Worldwide Postmarketing Data
Daniel Cassuto,et al.
Biomed Res Int
2020 :2020:8159047

Q

どのような肌の悩みに効果が期待できますか?

A

プロファイロは、加齢に伴う様々な肌悩みに対応できる包括的な治療です。特に以下のようなお悩みをお持ちの方に適しています。

⚪️ハリ・弾力の低下: 肌の密度を高め、コラーゲン・エラスチンの生成を促すことで、失われたハリと弾むような弾力を取り戻します。

⚪️乾燥による小じわ・ちりめんジワ: 高濃度のヒアルロン酸が深層から保湿し、肌のキメを整えることで、目元や口元の細かなシワを目立たなくさせます。

⚪️肌質の低下(キメの乱れ・ツヤ不足): 細胞レベルで肌を健康に導くため、キメが整い、内側から輝くような自然なツヤと明るさが生まれます。

⚪️首や手の甲のエイジングサイン: 年齢が出やすい首の横ジワや手の甲のハリ低下に対しても効果的です。

この治療の大きな特徴は、仕上がりが非常にナチュラルである点です。ヒアルロン酸フィラーのように特定の部位を膨らませたり、外科手術のように大きく引き上げたりするのではなく、ご自身の肌が持つ本来の力を引き出すことで、全体的に若々しく健康的な印象へと導きます。

そのため、「不自然な変化は避けたいけれど、確かな手応えが欲しい」「フィラーやボトックス治療は受けたが、肌全体の質感をさらに向上させたい」といった、美意識の高い患者様のニーズにも応えることができる治療です。

Q

プロファイロのメリットは何ですか?

A

プロファイロの主なメリットは以下の通りです。

⚪️自然な若返り効果: 肌の奥からコラーゲン・エラスチン生成を促進し、ハリ、弾力、ツヤ、キメを改善します。シワやたるみを自然に目立たなくします。

⚪️短いダウンタイム: 施術直後から日常生活に戻れるほどダウンタイムが短く、メイクで十分にカバーできる程度の針跡や赤みです。

⚪️高い安全性と低アレルギーリスク: 架橋剤不使用のため、体へのなじみが良く、アレルギー反応のリスクが非常に低いとされています。敏感肌の方にも適しています。

⚪️広範囲への効果: 注入箇所から薬剤が広範囲に拡散し、顔全体や首全体の肌質改善に寄与します。


Q

施術は痛みを伴いますか?

A

施術時の痛みは、多くの方が懸念される点かと思います。プロファイロの注入時には、針を刺す際に「チクッ」とした軽い痛みがあります。プロファイロは粘度の高い製剤を皮膚の浅い層に注入するため、他の注入剤に比べてやや刺激を感じやすい傾向がありますが、当院では、お客様の快適性を最優先に考え、施術前に必ず表面麻酔クリームを塗布しています。それにより注入時の感覚は大幅に和らぎます。

痛みに特に敏感でご不安な方には、カウンセリング時にその旨をお伝えいただければ、より一層配慮しながら施術を進めますので、どうぞご安心ください。

Q

PROFHILO(プロファイロ)について

A

プロファイロ®について

◉ 未承認医療機器であること
プロファイロ®は日本の厚生労働省(MHLW)が医薬品医療機器等法に基づき承認していない未承認医療機器です。欧州では2015年にCEマーク(Class III)を取得し医療機器として流通していますが、米国食品医薬品局(FDA)の承認は取得していません。

◉ 製造元・輸入経路
本製品はイタリア・ローディに本社を置く IBSA Farmaceutici Italia S.r.l. が開発・製造しています。当院で使用するプロファイロ®は、国内の輸入代行業社を通じて輸入しています。

◉ 国内に同一成分・性能を有する承認医療機器はありません。

重篤な副作用が発生した場合の公的救済制度について
厚生労働省「医薬品副作用被害救済制度」は未承認医療機器を対象としていないため、プロファイロ®による重篤な健康被害が生じた場合は本制度の給付対象外となります。

副作用・リスク(製造元公式IFU/患者向けリーフレットに基づく)

⚫️ 一般的・軽微かつ一過性の注射部位反応
◦ 痛み・熱感・発赤・腫脹・痒みなど。通常は数時間〜10日以内に自然軽快します。
⚫️ 比較的稀な合併症◦ 注入部の硬結・結節、内出血(特に皮膚が薄い部位)、過敏症。
⚫️ 極めて稀だが重篤な有害事象
◦ 皮膚壊死、膿瘍、肉芽腫、アナフィラキシー等の報告がありますが、いずれもヒアルロン酸注入全般に内在するリスクです。

◉ 施術を受けられない方(主な禁忌事項)
◦ ヒアルロン酸または本製品成分に対する重度アレルギー/アナフィラキシー歴
◦ 出血傾向、活動性の皮膚炎・感染症が治療部位にある場合
◦ 妊娠中・授乳中、重度の全身性アレルギー、重篤な基礎疾患 等