2019.08.09更新

 フィロルガ水光注射


なぜフィロルガの製剤(NCTF 135HA)を使った水光注射がここまで人気になったのか? 韓国で呼ばれた「シャネル注射」というネーミングだけが理由ではないはずです。

フィロルガの製剤(NCTF 135HA)の特徴は、非架橋ヒアルロン酸を中心におよそ60種類の成分を含んでいること。ただ、その内容といえば、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などありきたりなものばかりで、いかにも効きそう(?)な成分は含まれていません。

この製剤の秘密は、およそ60種類の「配合の妙」。

「配合の妙」とは、東洋的な考え方ですが、たとえば漢方薬がいい例です。そこに含まれる生薬を見ると難しい漢字が並んでいても、実は中身はミカンの皮だったり、ショウガだったり、貝殻の粉だったり、とても薬とは思えないのに、まとまると現代医療でも立派に薬剤として通用します。

フィロルガというフランスに本拠を置く、根っからの「西洋」の会社が、「東洋」のコンセプトで作り上げたところに、この製剤の秘密があるのです。

そこから先、韓国のドクターが、おそらくそうしたコンセプトを理解せずにつけた、あくまで西洋的な「シャネル注射」というネーミングがヒットするきっかけになったのは、まったくの蛇足と言えるでしょう。

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.11.16更新

 

イビキはオジサンだけの特権(?)じゃありません。女性も歳とともにイビキをかく人の割合が増えます。
イビキと加齢

(グラフは参考文献から)

 

なぜ人は加齢とともにイビキをかくようになるのでしょうか?

イビキについてずいぶんといろんな文献を読みあさりましたが、なかには「日本人の顎は小さいから」といういい加減な(?)記述まである始末で、明快な答えが見つかりません。

ただ、「加齢とともに下顎が小さくなる」ことは間違いなく原因のひとつです。

頭蓋骨の骨粗鬆症


残念ながら下顎が歳とともに小さくなるなんて美容医療に携わる医者でなければ知りません。だから「日本人は顎が小さいから」などと言ってしまうのでしょう。ただそうなると、すぐに解決策は見つかりません。現状では頭蓋骨の骨粗鬆症(変形・縮小)の進行を予防する手段はないので、もっぱら睡眠中に気道が狭くならないよう工夫するしかありません。

ヒトがサルから進化して、大きく発達した脳と退化した下顎を持つようになり、頭からノドの構造が間延びして気道が長くなって、イビキをかきやすくなったと考えられています。高等生物の証拠なのだと自分をなぐさめるしかないのかもしれません。


(参考文献)
たかがいびき、されどいびき
東北大学保健管理センター
保険のしおり30号(2001年)

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.10.09更新

男性のスキンケアにおいて、「ヒゲ剃り」は大きな問題です。

電動シェーバーを使うにせよカミソリを使うにせよ、どうしても皮膚がダメージを受けることが避けられません。皮膚の表面の角質が傷つけられ、バイア機能が障害されて、ドライスキン、肌荒れの原因となります。男性は女性に比べ皮脂の分泌は多いのですが、テカテカしながらも乾いているというのが男性素肌の実態です。

できるだけ肌にダメージを与えずにヒゲを剃ることが、男性スキンケアの第一関門なのです。

ヒゲというは大変丈夫にできていて、同じ太さの銅線と同じくらいの強度があります。ただし毛の構造蛋白であるケラチンは高い親水性があり、水を吸収すると柔らかくなって、軽い力でも剃れるようになります。

 

2分待つ!

(参考文献から)
縦軸はヒゲをカットするのに必要な力、横軸は保湿時間です。
最初の2分で急激にヒゲは柔らかくなり、4分を過ぎるとあとは変わらないことがわかります。

強い力で剃れば剃るほど皮膚の表面は傷つけられてしまいます。シェービングフォームをつけたら必ず2分待ちましょう。どんなシェービングフォームを選ぶかより、ヒゲが柔らかくなるまで待つことが大切です。

(参考文献)
Male skin and ingredients relevant to male skin care.
Draelos ZD
Br J Dermatol
2012;166(suppl1),13-16

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.10.07更新

先日お客様からMSM(メチルスルフォニルメタン) について聞かれましたが答えられなかったので、リサーチしてみました。

サプリの紹介

MSM(メチルスルフォニルメタン) は自然界に存在する物質で、食物(果物、野菜、穀物など)から摂取されます。1970年代に研究がすすみ、1981年に米国医師が特許を取得しています。

薬理作用としては
1)抗炎症作用
2)抗酸化作用
3)免疫調整作用
4)メチル化作用
があり、とくに抗炎症作用と抗酸化作用がメインに働いています。

サプリとして効果が期待されているのは
1)関節炎
2)関節軟骨の保護
3)関節可動域の改善
4)運動後の筋肉痛
5)季節性アレルギー
6)美肌効果
7)癌

このようにもっぱら整形外科領域での使用が一般的です。

さて、「美肌効果」についてですが、特許取得にさいして理由に「皮膚の質感、テクスチャーの改善」が上げられています。作用機序は、薬理作用の4)メチル化作用でのケラチン増生のサポートとされています。

印象としては、MSM(メチルスルフォニルメタン) は、美肌サプリというよりグルコサミン、コンドロイチン硫酸に近い使われ方をするサプリメントと言えるでしょう。関節痛や花粉症でお困りの方におすすめします。

 

(参考文献)
Methylsulfonylmethane: Applications and safety of a novel dietary supplement.
Butawan M, et.al
Nutrients
2017 March 16;9(3)

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.09.17更新

 

酒は「百薬の長」と昔から言われ、飲み過ぎはダメだとしても、適度な飲酒なら健康に良いというのがこれまでの常識。ビールなら中瓶1本、ワインなら軽めの2杯が適量とされ、とくに赤ワインはアンチエイジング的にもいいともてはやされてきました。

ところが、お酒とアンチエイジングをこよなく愛する人にはとんでもない論文が発表されました。掲載されたのは世界でも指折りの権威ある雑誌「ランセット」で、単なる臨床研究ではなく、これまで発表された195の国と地域で行われた臨床研究の総まとめです。

なんと!!お酒は適量ならむしろ健康にいいというのは間違いで、一番健康によい摂取量はゼロ(飲まない方がよい)!!というのが衝撃の結論。

 

飲酒と疾患リスク
(出典:参考文献より)

これらは女性のアルコール摂取量と疾患リスクの関係を表したグラフです。黒い線で見て下さい。横軸がアルコール摂取量、縦軸が疾患リスクです。右が虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の場合で、右に向かっていったん下がってから上昇カーブを描いています。つまり少量の摂取ならむしろリスクを下げる効果が認められています。

しかし左側の乳癌ではただ右肩上がりに疾患リスクが上昇しています。飲めば飲むほど乳癌リスクは高くなるというわけです。


そして・・こちらがその衝撃のグラフ

アルコール摂取量と死亡リスク
(出典:参考文献より)

これがアルコール摂取量と死亡リスクの関係を表したグラフです。さまざまな死亡をすべてまとめると、残念ながら(!)グラフは右肩上がりになってしまうのです。つまりアルコールは飲めば飲むほど死亡リスクを高め、健康的な飲酒などなく、一番健康的な摂取量はゼロ!だということを示しています。

アルコールの適量を巡る論争はこれからも続くでしょうが、今回の論文は相当にインパクトがあります。研究グループは世界中でアルコールの摂取に関するコンセンサスを見直す必要があるとコメントしています。



(参考文献)
Alcohol use and burden for 195 countries and territories,1990-2016:a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016.
GBD 2016 Alcohol Collaborators.
Lancet
2018 Aug23.

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

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