2024.04.19更新

 

4月7日(日)の夜から腹痛に襲われ、8日(月)に病院を受診したところ絞扼性イレウスの診断で緊急手術となりました。


昨年秋に大腸がんが発覚し手術しましたが、先月術後半年の定期検査があり問題なかったし、一度開腹手術を受けると腸管の癒着が生じて通過障害(腸閉塞)をきたしやすくなるので、深刻な話ではないと思っていましたが、腸閉塞となると鼻から管を入れて何日も様子を見ることになって、もしかしたら長期入院になるかもしれないし、また今回は手術しないで回復したとしても、またいつ腸閉塞を起こすかもしれないという爆弾を抱えて生活しなければならず、すっかり憂鬱になってしまいました。


ところが、この春から交代になった若い主治医はとても積極的で、治療方針として緊急手術の提案があり、「いつですか?」とおそるおそる聞いたら、「今日!」だと。緊急手術にはもちろんリスクはありますが、何より「すぐ治療して、すぐ退院したい!」という私の気持ちにピッタリな提案。手術までの時間も待ち遠しいくらいでウキウキしていました。


手術は内視鏡手術から、開腹手術になったのですが、前回よりは傷の大きさも半分ほどで、痛みもずっと楽でした。何より腸を切除することもなく腸を締め付けていた癒着でできたバンドをチョキンと切るだけだったので、手術後の経過も早くて開腹手術でありながら月曜に入院・手術でその週の金曜日には退院することができました。


退院後は、13日(土)、14日(日)は外出は控えましたが庭仕事(!)で体調を整え、ちょうど術後1週間となる4月15日(月)に診療を再開させることができました。


ご予約の変更でご迷惑をおかけしたお客様には謹んでお詫び申し上げます。また早期の社会復帰を可能にしてくれた主治医をはじめとする医療スタッフの皆様にはお礼を申し上げます。



腸閉塞で手術だなんて、まるで昨年秋のデジャブかのようで、「いよいよか・・」と気を回される方もいるでしょうが、まことに残念(?)ながら「いよいよ」ではまったくございません。今回の手術所見として、お腹の中にはがんの転移、再発はまったく認めませんでした。


手術、入院も2度目となると特別な感慨など何もありませんでした。ただ消化管に持病を抱えていると、体調がいとも簡単に崩れることがよくわかったので、今後は元気なうちに自分のキャリアの集大成を急ぎたいと思います。


これから私が展開する美容医療にぜひご期待下さい。晩節を汚したくないので、後ろ指を指されるようなことは決して行わないことをお約束します。



 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2023.09.10更新

 

コロナから学んだこと


これだけ世界中で猛威を振るうコロナだから、自分もそのうち・・と覚悟しているのに、なかなか罹らないから、もしかしたらこのまま乗り切れるかと淡い期待を抱いた途端、アッサリ罹ってしまいました。

(学んだことその1)一気に肺炎!

最初は夏風邪のような喉の異変で、この時点での抗原検査は陰性でした。それからとどまることなくノドの痛みが悪化して、もうつばも飲み込めないほどになるとともに痰が多く出るようになりました。

普通の風邪でもインフルエンザでも肺炎になることはあります。でもそれは「こじらせたら」の話。最初からではない。コロナは肺炎ウイルスだから当たり前と言われたらそれまでですが、最初から来る!自分が感染してみてようやくこの感染症の恐ろしさが実感できました。

実を言うと私は痰をうまく口からペッと出せなくて、何かの拍子に喉に絡んでもごくんと飲み込んできたのですが、つばも飲めないほど痛いのに、それでも飲み込まなければ確実に窒息するという状況は悲惨の極み。これがいつまで続くのかと想像するだけで、病と闘う気が失せました。

私も医師、それも呼吸器外科医としてのキャリアが長かったので、何度も痰づまりで息が吸い込めずパニックになりましたが、さすがに痰を詰まらせて死ぬわけにはいかないと、頭の中に肺、気管支の解剖を思い浮かべて、痰が出やすいように対位ドレナージを工夫して乗り切りました。

ご自身、ご家族がコロナに罹って自宅療養の際は、この痰を出しやすくする「体位ドレナージ」のテクニックは必須だと思います。「痰 体位ドレナージ」で検索して、自身にとってわかりやすいサイトをチェックしておきましょう。


(学んだことその2)いつから社会復帰していい?

ようやく最悪期を乗り越えると、急に免疫システムが作動したように感じられ順調に改善していきました。ただ、開業医である自分はいつから仕事復帰していいのだろう?という素朴な疑問が残りました。

厚労省が5類移行後の対応についてこう発表しています。
1)外出を控えるかどうかは個人の判断
2)外出を控えることが推奨される期間
発症日を0日目として5日間経過するまで
発症後5日以降まで症状が続くときは、症状が軽快して24時間経過するまで
3)周りの方にうつさないための配慮
発症日を0日目として10日間を経過するまでは高齢者などハイリスク者との接触を控えることやマスクを着用する

一律に発症日からの日数で規定していて検査はまったく要件に入っていないことは意外でしたが、そもそもが「個人の判断」なのですから妥当なラインなのでしょう。

私の場合は偶然ですが、結局「周りの方にうつさないための配慮」に従って、11日目に診療を再開していました。

私は自分で診断して、結局医療機関に連絡することもなく、勝手に治ったわけですが、皆様ご自身やご家族が罹ったとき、どのタイミングで医療機関に連絡すべきか、軽症だと迷惑がられるのではないかと悩まれるかも。

その答えは「医療機関に頼りたいときが頼りどき」。これはコロナに関わりなく、救急車をいつ呼ぶか、救急センターをいつ受診するかも同じ。軽症、重症なんて医師が判断すべきことです。

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2023.08.29更新

今回久々に歯科診療のために自由が丘を訪問しました。

駅前ロータリーに出ると、ついにというか再開発区域ではビルが一掃されて、見慣れた景色がポッカリと抜け落ちていました。

自由が丘駅前ロータリー

もっとショックを受けるかと思いましたが、周囲一帯で丸ごとなくなってしまうと感慨に耽るまでもなく、自分のクリニックのあった場所を確認して、記念に写真を撮り終わった頃には気持ちの整理もできていました。

夢の樹HILLS跡地

再開発の成功を心から祈っていますが、一抹の不安も覚えます。

自由が丘の魅力は、個性的な小さなお店が醸し出す「多様性」だと思いますが、新しいビルにそうした自由が丘らしいお店が入ることはまずできません。

前にも書きましたが、巨大ビルに入居する場合、内装工事に付属する防災や空調の設備工事は巨大ビルを作ったいわゆる大手ゼネコンへの発注が指定されます。

賃貸契約を結んで、設計ができて、必要な設備工事が決まってから、それを発注するわけですが、大手ゼネコン相手に値引き交渉なんて通じませんから、どんなに無茶な高額請求を提示されようと飲むしかありません。

結局、大手ゼネコンが作る巨大ビルに入れるのは資金的に余裕のあるところだけとなり、そうして大きなショッピングモールはどこも似たような店舗構成になってしまうのです。

自由が丘が、二子玉川の二番煎じにならないことを祈るばかりです。

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥