2021.06.08更新

 

コロナ禍で多少の時間の余裕もできたため、Amazonや神田神保町の大型書店で手当たり次第に美容関連の本を買い求めひたすら読み倒しています。そうした中で、肝斑のことを、「もやっと」とか「ぼんやりと」したシミと説明してある本が多いことに気づきました。

肝斑は決してそんな霞や雲のようなものではなく、むしろ境界はハッキリしていることが多いもの。もし、ほんとうに「もやっと」とか「ぼんやりと」したシミが頬にあったとしたら、肝斑というより、何らかの、おそらくコスメによる接触性皮膚炎やスキンケアでの擦りすぎで生じる色素沈着の可能性が高いでしょう。

だいたい本当に「もやっと」、「ぼんやりと」しているのなら、何のために治療するのかわかりません。大きさ、範囲がハッキリしないと、効果の判定ができないからです。効いているのか、いないのか後で判断できない治療は最初からするべきでない。

もしかしたら、美容業界全体で、肝斑の診断基準が甘くなっているのでしょうか?

3年ぶりに当院の肝斑の治療方針をブラッシュアップする作業に取りかかっています。肝斑は美容皮膚科医にとって難関ですから、気合いを入れて最近の主要文献を読み込んでいます。

1)日本人の特殊性を考慮しつつも、世界の標準治療に準拠する。
2)レーザートーニングに否定的なスタンスは変わらない。
3)これまでは1日3回のトランサミン内服が続けられない方には、「肝斑治療はあきらめましょう」と突き放してきましたが、それでは冷たすぎると反省して、手を取って導くほどでなくても、行く手を指し示してあげられるほどには優しい肝斑治療を目指す。

以上が改正の要点になります。

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2021.06.04更新


2017年に発表されたオイリースキンの総説(まとめ的論文)では、皮脂分泌を抑えるコスメ成分も出てきます。手元にオイリースキン向けのコスメがあったら、成分を照らし合わせてみて下さい。

取り上げられていたのは、
・ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)
・グリーンティー
・Lカルニチン
の3つ。

なお、日本では皮脂を抑制する効能があるとして、「米エキス」が、この効能では初めて医薬部外品として承認されています。現在は製品化されているようです。

ビタミンCは?と思う方は相当の美容通。確かに、日本では「ビタミンCは皮脂を抑える」とよく言われています。しかし、どんなに調べてもその根拠が見つからないし、だいたい英語の文献ではそんなこと書かれていません。

日本語の文献もよくよく観察すると、皮膚科寄りの「硬派」な本で書かれることはなく、もっぱら美容寄りの「軟派」な本での定番表現のようです。


もしかしたら、偉い先生が、個人的見解として口にしたことが、いつのまにやら美容業界では医学的事実のようになったのかもしれません。ありがちな話です。


(参考文献)
1)Oily skin:A review of treatment options
Endly DC,Miller RA
J Clin Aesthet Dermatol
2017;10(8):49-55

2)ニキビや毛穴の開きが気になるひとへの化粧品
小林美和
美容皮膚医学BEAUTY
2019;2(7):50-58

3)Meeting the Challenges of Acne Treatment in Asian Patients:A Review of the Role of Dermocosmetics as Adjunctive Therapy.
Goh CL,et.al
J Cutan Aesthet Surg
2016;9(2):85-92

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2021.05.21更新

オイリースキンについは、皮膚科の領域では、ニキビや脂漏性皮膚炎と関わりがあり、それぞれ患者数は多いはずですが、学問的に興味を持たれないらしく、文献は多くありません。

それでも比較的新しい総説(医学雑誌に掲載された「まとめ」のような論文)を中心に、現状をまとめてみました。はたしてオイリースキンは治療で改善できるのでしょうか?

皮脂の抑制に有効と認められているのは、

■内服薬
1)イソトレチノイン(アキュテイン)・・皮脂を80%抑えるというデータもあります。米国では重症のニキビに対する最後の切り札的な存在なのもうなずけます。しかし催奇形性、精神疾患のリスクがあり、軽々しく使える薬ではありません。米国では催奇形性への対策として厳格な避妊のプログラムが決められていて、それに基づいて使われています。薬剤のリスクに及び腰な日本で承認される見込みはありません。こうしたハイリスクな薬でも、一部のクリニックで販売されていますが、口先ばかりのリスク説明だけでいいのか、正直不安を覚えます。
2)スピノロラクトン
スピロノラクトンには抗男性ホルモン作用があり、美容医療においては、皮脂の抑制や女性の脱毛症、多毛症の治療として使われることがあります。
3)「経口避妊薬」
以前に比べ「経口避妊薬」は、生理に関連した病気や症状の緩和目的に積極的に使われているようです。単なる避妊目的というより、生理周期をしっかりコントロールしようということでしょうか。そうなると「経口避妊薬」という名称も、古くさく感じられます(しかし、英語もoral contraceptivesのままだから仕方ありませんか・・)。美容医療では、ガイドラインにはない使用法ですが、大人ニキビに使われることがあります。

注)当院では1)~3)のいずれも処方していません。

■外用剤
4)レチノイド(トレチノイン療法)・・意外なことに毛穴は縮小させるものの、皮脂を抑えるデータは不十分という評価でした。レチノイドは、当院ではメラフェードを取り扱っています。ゼオスキンの基本的なコンセプトもトレチノイン療法です。

■その他
5)光線力学療法
昔からニキビ治療として一部の施設で行われていますが、広まることもなく、大きな話題にもならずそのままですから、効果のほども推して知るべしかと。
6)ボツリヌストキシン(ボトックス)
promising treatment option(有望な治療選択肢)と評価されています。炎症を起こす神経伝達物質も抑え、敏感肌タイプのオイリースキンにも有用とか。この場合のボトックスは、当院でボトックスリフトと呼んでいますが、細かく皮内に注射するボトックスのこと。欠点としては、鼻に施術できないことが挙げられます。

このように並べると、美容クリニックにとって、オイリースキンに有効な施術は限られていて、事実上ボトックス一択のようです。

 

(参考文献)
1)Oily skin:A review of treatment options
Endly DC,Miller RA
J Clin Aesthet Dermatol
2017;10(8):49-55

2)Oily sensitive skin:A review of management options
Ji YH,et.al
J Cosmet Dermatol
2020;19:1016-1020

3)Oily skin:An overview
Sakuma TH,Maibach HI
Skin Pharmacol Physiol
2012;25:227-235

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2021.05.09更新

皮脂は、スキンケアの本の中では、「最高の天然クリーム」などと持ち上げられるかと思えば、オジサンの顔の上にあると、ギトギトして気持ち悪いと毛嫌いされる存在。

その皮脂の過剰な分泌で起こる「オイリースキン」、その対策といえば、ネットでも書籍でもさまざまに言い尽くされていますが、ほんとうのところ何が正解なのでしょう?

ここでは、米国皮膚科学会のサイトに掲載されているオイリースキン対策を紹介します。おそらく世界でもっとも信用できるアドバイスでしょう。


①洗顔は朝・晩、そして運動の後。
②スキンケア用品は、オイル・フリーまたはノンコメドジェニックと明記されているものを使う。
③低刺激性の洗顔料を泡立てて使う。
④油分、アルコール分をベースに作られたクレンジング料は使わない。
⑤毎日保湿剤を使う。
⑥日焼け止めを塗って外出する。
⑦化粧品はオイルフリー、ウォーターベースのものを選ぶ。
⑧メイクをしたまま寝ない。
⑨あぶらとり紙を上手に使う。ただし決して顔をこすらないように。
⑩普段顔を触らないように。触っていいのは、スキンケア、メイクアップのときだけ、もちろん、まずは手をキレイにしてから。

日々オイリースキンと悪戦苦闘している方からしたら、ありふれたアドバイスに思えるかもしれませんが、正しい方法というのは、目新しくはないものです。それでも、すべてを徹底することは、結構難しいのではないでしょうか。

あなたのお悩みが少しでも解消されますように。

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2020.10.25更新

必要なのはバイオレットライト

 

私が子供の頃は、虫歯のない子供の方が珍しく、毎年の学校検診が終わると皆いっせいに歯医者さんに通院したものでした。ところが最近では子供の虫歯は劇的に減っています。


それとまったく正反対に激増中!なのが・・・近視です。


都内のある有名中学では、生徒の95%が近視だとか。この現象は日本特有ではなく、世界的にも近視は増えており、アジア諸国ではパンデミックの様相を呈しています。


メガネやコンタクトで視力を矯正すれば日常生活に支障がなく、またそれ以上問題にはならないと思われてきたこともあって、近視はこれまで軽視されてきました。しかし実際には、重度の近視は大人になっても進行して、網膜剥離などの眼疾患も引き起こし、失明の原因にもなります。日本以上に若年者の近視が問題になっている中国では、いずれ近視が失明原因のトップになることが確実視されています。


近視が爆発的に増えている背景には、現代社会の生活習慣があるようです。中高年の方なら、自分たちの頃と比べ今の子どもたちの生活が圧倒的にインドアになっていることにお気づきでしょう。


近視は、本来球形であるはずの眼球が扁平化してしまって、目に入ってくる光の焦点が合わなくなる疾病。こうした眼球の変形を防ぐには、太陽光に含まれるバイオレットライト(紫色の波長の光)が必要ですが、室内にはバイオレットライトは存在しません。実際に1日2時間の屋外活動で近視の進行が止められることが臨床試験で実証されています。


バイオレットライトの作用機序の研究からは、クロセチンというクチナシの花など植物に含まれる黄色の色素は、内服するとバイオレットライトを浴びるのと同じ効果を発揮することが見出されていて、すでにいくつものメーカーからサプリメントとして発売中です。


臨床試験では子供には1日7.5mgのクロセチンで近視の進行が抑制されたのですが、それを踏まえて製品化しているのが、ロート製薬。子供用に飲みやすい形状ですから、近視が進行しているお子さんにおすすめです。


私自身はDHCから出ているサプリメントを利用しています。メーカーは1日2錠(11mg)を推奨しています(私は自己判断で1日4錠!)。ドラッグストアには置いていないので、ネットで買っています。私のように、いまだに運転免許の更新の際の視力検査にびくびくしている方に強くおすすめします。


*本記事は第20回日本抗加齢医学会総会での講演に基づいて作成しました。

(メルマガ10月8日号を加筆修正)

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2019.08.09更新

 フィロルガ水光注射


なぜフィロルガの製剤(NCTF 135HA)を使った水光注射がここまで人気になったのか? 韓国で呼ばれた「シャネル注射」というネーミングだけが理由ではないはずです。

フィロルガの製剤(NCTF 135HA)の特徴は、非架橋ヒアルロン酸を中心におよそ60種類の成分を含んでいること。ただ、その内容といえば、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などありきたりなものばかりで、いかにも効きそう(?)な成分は含まれていません。

この製剤の秘密は、およそ60種類の「配合の妙」。

「配合の妙」とは、東洋的な考え方ですが、たとえば漢方薬がいい例です。そこに含まれる生薬を見ると難しい漢字が並んでいても、実は中身はミカンの皮だったり、ショウガだったり、貝殻の粉だったり、とても薬とは思えないのに、まとまると現代医療でも立派に薬剤として通用します。

フィロルガというフランスに本拠を置く、根っからの「西洋」の会社が、「東洋」のコンセプトで作り上げたところに、この製剤の秘密があるのです。

そこから先、韓国のドクターが、おそらくそうしたコンセプトを理解せずにつけた、あくまで西洋的な「シャネル注射」というネーミングがヒットするきっかけになったのは、まったくの蛇足と言えるでしょう。

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.11.16更新

 

イビキはオジサンだけの特権(?)じゃありません。女性も歳とともにイビキをかく人の割合が増えます。
イビキと加齢

(グラフは参考文献から)

 

なぜ人は加齢とともにイビキをかくようになるのでしょうか?

イビキについてずいぶんといろんな文献を読みあさりましたが、なかには「日本人の顎は小さいから」といういい加減な(?)記述まである始末で、明快な答えが見つかりません。

ただ、「加齢とともに下顎が小さくなる」ことは間違いなく原因のひとつです。

頭蓋骨の骨粗鬆症


残念ながら下顎が歳とともに小さくなるなんて美容医療に携わる医者でなければ知りません。だから「日本人は顎が小さいから」などと言ってしまうのでしょう。ただそうなると、すぐに解決策は見つかりません。現状では頭蓋骨の骨粗鬆症(変形・縮小)の進行を予防する手段はないので、もっぱら睡眠中に気道が狭くならないよう工夫するしかありません。

ヒトがサルから進化して、大きく発達した脳と退化した下顎を持つようになり、頭からノドの構造が間延びして気道が長くなって、イビキをかきやすくなったと考えられています。高等生物の証拠なのだと自分をなぐさめるしかないのかもしれません。


(参考文献)
たかがいびき、されどいびき
東北大学保健管理センター
保険のしおり30号(2001年)

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.10.09更新

男性のスキンケアにおいて、「ヒゲ剃り」は大きな問題です。

電動シェーバーを使うにせよカミソリを使うにせよ、どうしても皮膚がダメージを受けることが避けられません。皮膚の表面の角質が傷つけられ、バイア機能が障害されて、ドライスキン、肌荒れの原因となります。男性は女性に比べ皮脂の分泌は多いのですが、テカテカしながらも乾いているというのが男性素肌の実態です。

できるだけ肌にダメージを与えずにヒゲを剃ることが、男性スキンケアの第一関門なのです。

ヒゲというは大変丈夫にできていて、同じ太さの銅線と同じくらいの強度があります。ただし毛の構造蛋白であるケラチンは高い親水性があり、水を吸収すると柔らかくなって、軽い力でも剃れるようになります。

 

2分待つ!

(参考文献から)
縦軸はヒゲをカットするのに必要な力、横軸は保湿時間です。
最初の2分で急激にヒゲは柔らかくなり、4分を過ぎるとあとは変わらないことがわかります。

強い力で剃れば剃るほど皮膚の表面は傷つけられてしまいます。シェービングフォームをつけたら必ず2分待ちましょう。どんなシェービングフォームを選ぶかより、ヒゲが柔らかくなるまで待つことが大切です。

(参考文献)
Male skin and ingredients relevant to male skin care.
Draelos ZD
Br J Dermatol
2012;166(suppl1),13-16

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.10.07更新

先日お客様からMSM(メチルスルフォニルメタン) について聞かれましたが答えられなかったので、リサーチしてみました。

サプリの紹介

MSM(メチルスルフォニルメタン) は自然界に存在する物質で、食物(果物、野菜、穀物など)から摂取されます。1970年代に研究がすすみ、1981年に米国医師が特許を取得しています。

薬理作用としては
1)抗炎症作用
2)抗酸化作用
3)免疫調整作用
4)メチル化作用
があり、とくに抗炎症作用と抗酸化作用がメインに働いています。

サプリとして効果が期待されているのは
1)関節炎
2)関節軟骨の保護
3)関節可動域の改善
4)運動後の筋肉痛
5)季節性アレルギー
6)美肌効果
7)癌

このようにもっぱら整形外科領域での使用が一般的です。

さて、「美肌効果」についてですが、特許取得にさいして理由に「皮膚の質感、テクスチャーの改善」が上げられています。作用機序は、薬理作用の4)メチル化作用でのケラチン増生のサポートとされています。

印象としては、MSM(メチルスルフォニルメタン) は、美肌サプリというよりグルコサミン、コンドロイチン硫酸に近い使われ方をするサプリメントと言えるでしょう。関節痛や花粉症でお困りの方におすすめします。

 

(参考文献)
Methylsulfonylmethane: Applications and safety of a novel dietary supplement.
Butawan M, et.al
Nutrients
2017 March 16;9(3)

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.09.17更新

 

酒は「百薬の長」と昔から言われ、飲み過ぎはダメだとしても、適度な飲酒なら健康に良いというのがこれまでの常識。ビールなら中瓶1本、ワインなら軽めの2杯が適量とされ、とくに赤ワインはアンチエイジング的にもいいともてはやされてきました。

ところが、お酒とアンチエイジングをこよなく愛する人にはとんでもない論文が発表されました。掲載されたのは世界でも指折りの権威ある雑誌「ランセット」で、単なる臨床研究ではなく、これまで発表された195の国と地域で行われた臨床研究の総まとめです。

なんと!!お酒は適量ならむしろ健康にいいというのは間違いで、一番健康によい摂取量はゼロ(飲まない方がよい)!!というのが衝撃の結論。

 

飲酒と疾患リスク
(出典:参考文献より)

これらは女性のアルコール摂取量と疾患リスクの関係を表したグラフです。黒い線で見て下さい。横軸がアルコール摂取量、縦軸が疾患リスクです。右が虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の場合で、右に向かっていったん下がってから上昇カーブを描いています。つまり少量の摂取ならむしろリスクを下げる効果が認められています。

しかし左側の乳癌ではただ右肩上がりに疾患リスクが上昇しています。飲めば飲むほど乳癌リスクは高くなるというわけです。


そして・・こちらがその衝撃のグラフ

アルコール摂取量と死亡リスク
(出典:参考文献より)

これがアルコール摂取量と死亡リスクの関係を表したグラフです。さまざまな死亡をすべてまとめると、残念ながら(!)グラフは右肩上がりになってしまうのです。つまりアルコールは飲めば飲むほど死亡リスクを高め、健康的な飲酒などなく、一番健康的な摂取量はゼロ!だということを示しています。

アルコールの適量を巡る論争はこれからも続くでしょうが、今回の論文は相当にインパクトがあります。研究グループは世界中でアルコールの摂取に関するコンセンサスを見直す必要があるとコメントしています。



(参考文献)
Alcohol use and burden for 195 countries and territories,1990-2016:a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016.
GBD 2016 Alcohol Collaborators.
Lancet
2018 Aug23.

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

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