2022.03.20更新

1 はじめに

「ディフェリンはニキビ治療薬」というイメージが強いかもしれませんが、実はアンチエイジングにも効果が期待できる薬剤であることをご存知でしょうか? 

本記事では、ニキビ治療薬として有名なディフェリンが、なぜエイジングケアの有力な選択肢となり得るのか、そのメカニズムや使用方法、そして最新のレチノイド事情までを詳しく解説します。

▶当院のディフェリン(アダパレン)処方について詳しく見る


ディフェリン(アダパレン)


ディフェリンでエイジングケア


2 ディフェリン(アダパレン)はアンチエイジング・シミに効果がある?


ディフェリン(一般名:アダパレン)は、「第3世代」に分類される合成レチノイドです。日本では主にニキビ治療薬として承認・使用されており、10代や20代で使った経験がある方も多いでしょう。

レチノイドはビタミンA誘導体の総称で、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)を促進したり、皮脂分泌を抑制したり、コラーゲン生成を促したりする作用があることで知られています。この「ターンオーバー促進」や「コラーゲン生成促進」といった働きが、ニキビだけでなく、シミ、しわ、ハリ不足といったエイジングサインにもアプローチできる理由です。

つまり、ディフェリンが持つレチノイドとしての基本的な作用機序が、エイジングケアにも応用できる可能性をもたらすのです。


3 ディフェリンの医学的検証とトレチノインやレチノールとの違い

米国FDAが老化(光老化)治療として正式に承認しているレチノイドは、現時点ではトレチノインタザロテンのみです。しかし、ディフェリンを光老化治療に使う臨床試験も存在し、その効果が示唆されています。


3-1 FDA承認がすべてではない理由

医薬品の承認は、有効性だけでなく、製薬会社の開発・申請戦略や費用対効果なども考慮されるため、「承認がない=効果がない」と直結するわけではありません。ディフェリンが持つレチノイドとしての作用や、後述する臨床研究の結果から、エイジングケアへの効果は十分に期待できると考えられます。


3-2 ディフェリンの医学的検証:シミ・しわへのアプローチ

ディフェリンが、ニキビ治療だけでなく光老化(フォトエイジング)に有効とされる理由は以下の通り(文献1)。

▶️作用機序: アダパレンはレチノイン酸受容体(RAR)に選択的に結合し、特に表皮に存在するRAR-γと、真皮線維芽細胞に存在するRAR-βに対して高い親和性を持ちます。これにより、トレチノインと同様に細胞の増殖と分化を調節します。

▶️具体的な効果:
✔️メラニン生成(メラノジェネシス)の抑制
✔️メラニンの除去
✔️コラーゲン合成を促進

▶️臨床的証拠: 臨床研究において、0.3%アダパレンゲルは皮膚の光老化に対する有効かつ安全な治療として推奨されています(文献2)。

▶️利点: 他のレチノイド(トレチノインなど)と比較して、アダパレンは光や酸化に対して安定しており、皮膚への刺激性(副作用)が少ない優れた特性を持ちます。


3-3 ディフェリンとトレチノインの違い|レチノイド反応(A反応)の比較


比較的マイルドな刺激: 他のレチノイド(特にトレチノイン)と比較して、赤みや皮むけといった刺激反応(いわゆるA反応、レチノイド反応)が軽い傾向があります。これにより、レチノイド初心者でも始めやすい可能性があります。

光感受性のリスクが低い: トレチノインほど紫外線に対する感受性を高めにくいとされていますが、日中の紫外線対策は必須です。
日本での承認: ニキビ治療薬として厚生労働省に承認されており、医師の診察のもと処方を受けやすい環境にあります。(ただし、エイジングケア目的での使用は保険適用外となるのが一般的です)


3-4 ディフェリンとレチノールの違い|「ドラッグストアのレチノール」でエイジングケアは十分?

「レチノール配合」と謳うスキンケア製品はドラッグストアやネット通販で数多く販売されており、レチノイドの中でもっとも身近な存在といえるでしょう。では、こうした市販のレチノール製品と、医療機関で処方されるディフェリン(アダパレン)では、エイジングケアの効果にどのような違いがあるのでしょうか。

レチノールの作用メカニズムと限界

内因性レチノイドの代謝と合成レチノイド:ディフェリン

レチノールは皮膚に塗布された後、酵素反応によって「レチノール → レチナール → トレチノイン(レチノイン酸)」と2段階で変換され、最終的に活性型であるトレチノインになって初めてレチノイド受容体に結合し、肌に作用します。

この変換過程のうち、最初の「レチノール → レチナール」のステップが律速段階(もっとも時間がかかるボトルネック)であるため、実際にトレチノインに変換される量はごくわずかです。つまり、レチノールを塗っても、肌の中で十分な量の活性型レチノイドが生まれにくいという構造的な弱点があります。


◎ドラッグストアで買える=治療目的には穏やかすぎる

レチノール配合化粧品が処方箋なしで購入できるのは、裏を返せば、それだけ作用が穏やかであり、医薬品レベルの効果は期待しにくいということです。

日本の薬機法上、化粧品として販売できる成分には安全性の観点から配合濃度や効能表示に制限があり、シミやしわに対して医学的に有意な改善をもたらすほどの効力は担保されていません。

医学的には通常、レチノールでは本格的なエイジングケアとしては不十分と考えられています。


◎ディフェリン(アダパレン)との違い

ディフェリンは合成レチノイドであり、レチノールのように体内での多段階変換を必要としません。レチノイン酸受容体(RAR)に直接的かつ選択的に結合し、ターンオーバー促進やコラーゲン合成促進といった作用を発揮します。この「直接結合」というメカニズムにより、レチノールに比べて効率的に肌へアプローチできるのが大きな違いです。

さらに、トレチノインと比較しても刺激反応(A反応)が穏やかであるため、レチノイド初心者からエイジングケアを始めやすいという利点があります。


◎レチノールとレチナールの違いにも注意

名前が似ているため混同されがちですが、「レチノール」と「レチナール」は別の物質です。レチナールはレチノールの代謝産物であり、律速段階をバイパスしてトレチノインに変換されるため、レチノールよりも効率的にエイジングケア効果を発揮できます。

当院で取り扱っているレチナールアクティブは、この「レチナール(レチナールデヒド)」を配合した医療用外用薬であり、市販のレチノール化粧品とは作用の質が異なります。

▶レチナールアクティブについて詳しく見る


レチナールアクティブ



以下に、ディフェリン・レチノール・レチナール・トレチノインの違いを整理します。


レチノール・レチナール・ディフェリン・トレチノインの違い




4 美容目的でのディフェリンの使い方と塗り方

4-1 基本の塗り方(洗顔後・頻度など)

・夜1回、洗顔後に豆粒大(a pea-sized)を顔全体に塗布
・1ヶ月後に刺激反応が落ち着いてきたら、朝にも塗布


4-2 刺激症状(A反応)に注意

レチノイド全般にいえることですが、肌が赤くなったり、ヒリヒリとした刺激感が出る「A反応」と呼ばれる副作用が生じることがあります。ディフェリンはトレチノインに比べると刺激が穏やかですが、初期はとくに慎重に様子をみましょう。

▶A反応対策について詳しく見る


ディフェリンA反応対策


4-3 妊娠・授乳中の使用は避ける


レチノイドには胎児に悪影響を及ぼすリスクがあるため、妊娠中や授乳中、あるいは妊娠を希望している方は使用を控えましょう。


4-4 注意点|使用できない人と紫外線対策

使用できない人: 妊娠中・授乳中の方、妊娠を希望している方は使用できません。

◉刺激反応: 比較的マイルドとはいえ、乾燥、赤み、ヒリヒリ感、皮むけなどの刺激反応が出る可能性があります。少量から、頻度を少なく(例:隔日など)始めるのがおすすめです。

◉保湿と紫外線対策: 使用中は肌が乾燥しやすくなるため、十分な保湿が重要です。また、日中は必ず日焼け止めを使用してください。当院では肌に優しいUVプロテクトミルクを取り扱っています。

◉医師への相談: エイジングケア目的で使用する場合でも、必ず医師に相談し、適切な指導のもとで使用を開始してください。自己判断での使用は避けましょう。


5 まとめ

▶︎ニキビ治療薬として広く知られるディフェリンは、そのレチノイドとしての作用機序から、エイジングケア(アンチエイジング)にも効果が期待できる薬剤です。シミや肌の質感改善など、実際の臨床研究でもその可能性が示唆されています。

▶︎他のレチノイドに比べて刺激がマイルドな傾向があり、エイジングケア初心者にも比較的取り入れやすい選択肢と言えるでしょう。ただし、妊娠中など使用できないケースや、乾燥・刺激感といった注意点もあります。

▶︎30代、40代から本格的なエイジングケアを始めたいと考えている方にとって、ディフェリンは有力な選択肢の一つです。興味のある方は、まずは皮膚科医に相談し、ご自身の肌に合った使い方のアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

 

 こちらのクリニックのサイトもご覧下さい

 

【参考文献】

1 Recent Advances Regarding the Therapeutic Potential of Adapalene.
Aura Rusu, et al.
Pharmaceuticals
2020 Aug 28;13(9):217


2 Clinical Efficacy of Adapalene (Differin(®)) 0.3% Gel in Chilean Women with Cutaneous Photoaging
María Isabel Herane, et al.
J Dermatolog Treat
2012 Feb;23(1):57-64

 

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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年2月14日)

投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2021.11.09更新

 

【目次】

1. はじめに
2. 医学的な「皮脂分泌メカニズム」
3. 脂性肌の正しいスキンケア
4. まとめ


1 はじめに



「洗顔しすぎると、かえって皮脂が増える」

このような話を聞いたことはありませんか? 実際、AI検索でも「洗顔のしすぎは皮脂の過剰分泌を招く」という回答が返ってくることがあります。

しかし、医学的にはこれは誤解です。

とはいえ、「洗顔しても皮脂がすぐに浮いてくる」と感じる方が多いのも事実。今回は、オイリースキン(脂性肌)でお悩みの方へ、皮脂分泌の本当のメカニズムとオイリースキンの方に適したスキンケアを詳しく解説します。




2 洗顔しすぎると皮脂は増える?医学的な「皮脂分泌メカニズム」




皮脂分泌のメカニズム

2-1 顔のテカリ・オイリー肌になる原因とは

皮脂分泌はアンドロゲンがメインの調節因子で思春期以降に活性化されます。食事に関しては、インスリン・IGF-1が脂質生成を促進し、高GI食や乳製品で増加します。さらには遺伝的要因(一卵性双生児で均一)、年齢(15-35歳がピーク)、性別(男性>女性)、温度(1°C上昇で10%増加)、発汗(油性外観を増強)が影響する多因子調節系です(文献1)。

これを見ればわかるように、皮膚表面がオイリーであるとか乾燥しているとかは皮脂分泌には影響を与えません。洗顔でたとえ皮脂を取りすぎたとしても、皮脂腺での「生産量」が増えることはないのです。


2-2 なぜ「洗顔しすぎで皮脂が増える」という説が生まれたのか 

かなり前の話になりますが、興味深い実験結果が報告されました。同じ時間内に皮脂を採取するなら、1回で拭き取るより複数回に分けたほうが、より多くの皮脂が採取されたのです(文献2)。

この結果から「洗顔しすぎは皮脂の分泌量を増やす」という説が支持されました。しかし、これには別の理由があったのです。


2-3 洗顔しても皮脂が出るのは「皮脂貯蔵庫」のせいだった

皮脂の貯蔵システム

顔の皮脂には、巧妙な貯蔵システムが存在します。

2つの貯蔵庫の役割

皮脂腺の導管:Tゾーンなどでは、皮脂腺から皮膚表面へつながる管が巨大な貯蔵庫として機能
角質層:スポンジのように皮脂を蓄える第二の貯蔵庫

洗顔で表面の皮脂を取り除くと、毛細管現象により貯蔵庫から新しい皮脂が自動的に補充されます。これが「洗顔しても皮脂がすぐ出てくる」と感じる正体であり、「1回で拭き取るより複数回に分けたほうが多くの皮脂が採取された」理由でもあったのです(文献2)。


皮脂の「貯蔵庫」はカラにできるか?

皮脂の「貯蔵庫」をカラにできるか挑戦したことも報告されています(文献2)。

ボランティアの額に吸収紙を6時間にわたり10分ごとに貼付した後でも、圧迫すると大きな油球がまだ出てきました。また皮脂を溶解するエーテルを使った実験も行われましたが、やはり「貯蔵庫」を枯渇させることはできませんでした。

著者らは、皮脂の「貯蔵庫」を空にする生理学的な方法はないと結論づけています。


2-4 【結論】顔を洗いすぎるとどうなる?3つの真実

1️⃣皮脂の生産量は変わらない:洗顔しすぎても、皮脂腺での生産量が増えることはありません
2️⃣表面の皮脂は増えたように感じることも:貯蔵庫からの補充により、肌表面に出てくる皮脂の総量は一時的に増えたように感じられます
3️⃣過度な洗顔は肌トラブルの原因に:肌に必要な保湿因子が奪われ、皮膚のバリア機能がダメージを受け、肌トラブルの原因となります





3 脂性肌の正しいスキンケア|洗顔・保湿・成分選び



ポイント1:やさしい洗顔・洗浄しすぎを避ける
1日2回程度の適度な洗顔が勧められます(朝と夜、および汗をかいた後)。洗顔料は低刺激で肌を乾燥させすぎないものを用い、洗顔時にこすりすぎないよう注意しましょう。固形石鹸やスクラブ洗顔は肌を刺激するため、避けるのが賢明です。

大切なことは、皮脂を洗い流そうと一生懸命に洗いすぎないこと。洗顔は2〜3時間ほど皮膚表面の皮脂量を減少させますが、一生懸命に洗ってもその時間は延長しません。かえって肌への負担が増え、皮膚表面に炎症が生じれば、それによって皮脂分泌を増やしかねません。


ポイント2:保湿は必須
脂性肌でも保湿することは必要です。洗顔後や入浴後には軽いテクスチャーの保湿剤、たとえばジェルやローションタイプの保湿剤で肌を整えましょう。Tゾーンにはそれらを薄く塗布する程度で十分です。Uゾーンには皮膚の乾燥程度に応じて適切な保湿を行って下さい。

*インナードライという美容用語をよく耳にしますが、行うべきスキンケアに変わりはありません。皮膚バリアの機能が低下していると言いたいのでしょうが、適切な保湿こそが皮膚バリア機能を回復させます。肌が求めているのは特別なものではなく“地味に効く基本”です。


ポイント3:ノンコメドジェニック製品を選ぶ
毛穴づまりやニキビを防ぐため、スキンケア用品からメイク用品まで、すべて油分の少ないノンコメドジェニック処方のものを使いましょう。

ただし、「ノンコメドジェニック」にも落とし穴があります。それは一つ一つの製品が「ノンコメドジェニック」だとしても、重ねて使った場合に「ノンコメドジェニック」である保証はないということ。保湿のために化粧水、乳液、美容液、クリームと重ねて使うのではなく、シンプルな構成にすることです。


ポイント4:有効成分を活用
皮脂の分泌を抑制する成分をスキンケアに取り入れることも効果的です。
ナイアシンアミド(→高濃度ナイアシンアミド美容液
アゼライン酸(→医療機関専売アゼライン酸
レチノイド(トレチノインなど)(→レチノイド療法


ポイント5:汗をかきやすい環境を避ける
夏に肌がテカりやすいのは汗の分泌が増えるからです。汗をかきやすい環境ではこまめに汗を拭き取り、肌を清潔に保ちましょう。


ポイント6:日焼け止めを忘れない
SPF30、PA+++以上の日焼け止めを使いましょう。(→医療機関専売の日焼け止め)酸化亜鉛・酸化チタン配合製品は毛穴を塞ぎにくいとされています。日焼け止めは直接的に皮脂分泌を抑制するわけではありませんが、紫外線ダメージによる間接的な皮脂分泌亢進を予防します。


ポイント7:顔に触らない
洗顔、スキンケア、メイクアップ以外では顔に触れないようにしましょう。手の汚れや油が毛穴を詰まらせる原因になります。


ポイント8:あぶら取り紙を効果的に使う(テカリ対策)
こすらず、数秒当てて皮脂を吸収させます。手元にあぶら取り紙がなければ、ティッシュで皮脂を軽く押さえてティッシュオフしましょう。


ポイント9:「メイク崩れ」対策

対策1:スキンケアが肌に定着してからメイクアップへ
①化粧水・美容液・乳液で保湿
②数分待つ
③余分な油分を軽くティッシュオフ

対策2:崩れにくいベースメイク
④皮脂吸着成分(シリカなど)配合の化粧下地をTゾーンや小鼻周りにしっかり塗布。それ以外は薄く伸ばして塗る。
⑤数分待つ
⑥リキッドファンデを使う場合は薄く伸ばし、仕上げにルースパウダーを軽くのせます。パウダーファンデを使う場合も、オイリーな部分には先にルースパウダーを薄くつけておくことが効果的です。
⑦ファンデーションを塗ったら、さらに数分待ちます。

このように肌に定着させてから次のステップに進むことで、メイクの密着が向上し、化粧崩れの予防につながります。

対策3:お直しは「足す」より「戻す」

☑️テカり → いきなりパウダー追加はNG
まずあぶら取り紙/ティッシュで「押さえる」→ 必要ならごく薄くパウダー

☑️ムラ崩れ → 綿棒/スポンジで境目をなじませる





4 まとめ:美肌のための正しいアプローチ



◎洗顔によって一時的に皮脂によるテカリやベタつきは抑えることができますが、過剰な洗顔、頻回な洗顔では肌がもちません。

◎洗顔が皮脂の分泌を刺激するというのは医学的には誤りです。洗顔後すぐに皮脂が出てくるのは、皮脂の「貯蔵庫」から補充されているだけであり、皮脂腺での生産量が増えているわけではありません。

◎大切なのは「皮脂をゼロにする」のではなく「皮脂が暴れない肌に整える」ことなのです。


オイリースキン・毛穴のベタつきを根本から改善したい方へ

正しいスキンケアに加えて、クリニックでの専門的な治療を組み合わせることで、より効率的に「皮脂が暴れない肌」を目指すことができます。当院では以下のメニューが人気です。


スキンボトックス

皮脂腺に直接働きかけ、テカリや毛穴の開きを抑えます。

ケミカルピーリング

古い角質と過剰な皮脂を取り除き、ニキビのできにくい肌へ導きます。

レチノールピール

レチノイドのピーリング効果で肌のターンオーバーを正常化します。





【参考文献】

1. Oily skin: an overview
Sakuma TH, Maibach HI
Skin Pharmacol Physiol
2012;25(5):227-235

2. An investigation of the human sebaceous gland
Kligman AM, Shelly WB
J Invest Dermatol
1958;30:99-125

 

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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年1月3日)

投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2021.10.20更新


1 美白剤の「No.1」は科学的に決まっている

美容皮膚科にはサイエンスとビジネスの2つの側面がありますが、サイエンスの側から見たとき、美白剤のNo.1といえば、ここ数十年ハイドロキノンの王座は揺るぎないものがあります。美白剤のNo.2と目されていたロドデノールは、白斑症で大問題を引き起こし失脚しましたので、No.2は空席のまま。



美白剤の王座:イメージイラスト


No.1をハッキリさせることにどんな意義があるのか、No.2でもいいじゃないかという意見もあるでしょう。しかし、学問の世界では、No.1を越える結果を出すことが、学問の進歩を証明することになります。実はNo.2以下こそどうでもいい存在なのです。


ところで驚くことに、美容皮膚科のビジネスサイドに目をやると、美白剤の王者であるハイドロキノンの4倍とか17倍と謳われている美白剤が存在します。


2「ハイドロキノンの4倍」と謳うシスペラ(システアミン)の医学的評価

最初に美白効果が報告されたのは1960年代。強いイオウ臭があり、長らく商品化を見送られてきましたが、2010年に臭いを抑制する技術開発があり、ようやく日の目を見ました(文献1)。

「ハイドロキノンの4倍の美白作用」などと宣伝されていますが、それを裏付ける臨床試験は存在しません。

美容皮膚科学的には、美白剤の優劣は肝斑に対する有効性で競われ、その肝斑の最新のレビュー論文にどう書かれるかで、その美白剤の評価がわかりますが、実はシスペラはひと言も触れられていません。

最新のレビュー論文(文献2)に登場する美白剤は、ハイドロキノンアゼライン酸ビタミンC、それからポーラが開発したルシノールです。

**追加補足2025年9月**
2024年のレビュー論文(文献3)には登場しましたが、「システアミンは、ハイドロキノンに比べて有効性が劣る可能性があるものの、軽度から中等度の肝斑に対してハイドロキノンに替わる治療の選択肢となりえる。」と書かれています。

 

3 ルミキシル「17倍」の根拠はマッシュルームだった?販売中止の背景

「ハイドロキノンの17倍!」と謳われているのは、ルミキシル。これにいたっては、もうハイドロキノンとの比較試験も見当たりません。

しかし、17倍の根拠は見つけることができました。ルミキシルはハイドロキノンより17倍強力にマッシュルームのチロシナーゼ(メラニン色素を生成する反応の中で重要な酵素)を抑制したというデータが根拠です(文献4)。「17倍強力」の根拠は、なんと!マッシュルームだったのです。

こうしたチロシナーゼの実験では、マッシュルームのチロシナーゼが使われることが多いのは理解するにしても、それが実験と臨床効果の乖離を生んでいるという批判もあるので、ぜひヒトのチロシナーゼを使っていただきたい。

ルミキシルに必要なのは、マッシュルームを相手にするのではなく、人を対象にしてハイドロキノンと正々堂々勝負して、有効性を実証すること。


**追加補足2025年9月**

「17倍」と言い過ぎたからではないでしょうが、ルミキシルは、2024年に世界的に製造・販売が中止されています。

 

4 なぜ医師は今もハイドロキノンを選ぶのか?正しいリスク管理


ハイドロキノンの王座を狙う新参者からは、しばしばハイドロキノンのリスクが言及されますが、何十年にもわたり、リスクを回避する使用法が模索されています。

使い方を知っている「医師」の指導の元で使えば安全な製剤です。

私もその「医師」の一人ですと最後に付け加えておきます。他の医師より10倍詳しいと言いたいところですが、それはやめておきます。



▶当院のハイドロキノン処方(ナノHQ)について詳しく見る


 

 

【参考文献】
1)Clinical evaluation of efficacy,safety and tolerabirity of cysteamine 5% cream in comparison with modified Kligman's formula in subjects with epidermal melasma: A randomized, double-blind clinical trial study
Karrabi M, et al.
Skin Res Technol
2021;27:24-31


2) Melasma treatment: An Evidence-based review
McKesey J, et al.
2020;21:173-225

3) An Update on New and Existing Treatments for the Management of Melasma
Christian Gan, Michelle Rodrigues
Am J Clin Dermatol
2024 Sep;25(5):717-733

4) Short-sequence oligopeptides with inhibitory activity against mushroom and human tyrosinase
Anan Abu Ubeid,et al.
J Invest Dermatol.
2009;129(9):2242-2249

 

 

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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2025年9月16日)

投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2021.08.31更新

 

皮膚の老化の8割は紫外線が原因」――この衝撃的なフレーズを耳にしたことがある方は多いでしょう。

しかし、この「皮膚の老化の8割は紫外線が原因」説、その根拠は一体どこにあるのでしょうか?長年、多くの専門家が引用しながらも、出典が不明確だったこの説。

本記事では、その起源を巡る探求の物語と、紫外線が皮膚の老化に与える影響、そして皮膚の老化防止のために私たちができることについて解説します。


肌の老化の80%は光老化

1 紫外線が引き起こす「光老化」とは?シワ・たるみ・シミの原因

まず基本的な事実として、紫外線が皮膚の老化の主要な原因であることは広く知られています。太陽光に含まれる紫外線(特にUVAとUVB)は、皮膚の深層部にまで到達し、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力を保つ線維を破壊・変性させます。

▶ECM(細胞外マトリックス)製剤は、コラーゲン・エラスチンの合成促進を目的とした治療


スネコスプロファイロ



これにより、シワたるみシミといった皮膚の老化のサインが現れます。

▶シワ、たるみ、シミに対する標準治療


表情ジワ治療の代名詞 ボトックス・ゼオミン

切らないたるみ治療の王道 サーマクール

シミ取りの標準治療 Qスイッチレーザー



この紫外線による老化現象は「光老化」と呼ばれ、加齢による自然な老化とは区別されます。日常的に紫外線を浴びることで、光老化は着実に進行していくのです。


2 「皮膚老化の8割は紫外線」の根拠はどこから?出典を調査

ある高名な皮膚科教授の講演で、よく学術論文で引用される「皮膚の老化の8割は紫外線が原因」というフレーズに話が及びました。

教授が疑問に思ったのは、多くの文献では明確な出典が示されていないこと。そこで教授は自分で調査したのですが、見つかったのは、皮膚ガンの原因の8割が紫外線という文献で、もしかしたらこれが皮膚の老化の話にすり替わったのではないかと推測されていました。

肌老化80%説の出典は医学誌「NEJM」

この話が妙に心に残り、私も文献を読んでいて「皮膚の老化の8割は紫外線が原因」というフレーズを見つけるたびに、参考文献まで辿ることが習慣になりました。

そして、数年かかって、ついに「皮膚の老化の8割は紫外線が原因」の出典は、医学界のトップジャーナルである ニューイングランドジャーナル (NEJM) であることを発見したのでした。

本当のところは?ヨーニ・ウイト教授の「見識」

「皮膚の老化の80%は紫外線が原因」という記述は、臨床研究の結果ではなく、この権威あるジャーナルのエディトリアルで "anecdotally"(科学的根拠は薄いが、経験上そう思われる)という断り書き付きで述べられていました。

エディトリアルというのは、同じ号に掲載されている医学研究に関連して、編集部からその分野を代表する専門家にお願いして書いてもらう解説記事。

つまり、「皮膚の老化の80%は紫外線が原因」は、厳密な研究データに基づく数値ではなく、その方面の世界の第一人者の「見識」だったのです。(*文末に紹介あり)



3 皮膚老化防止のために:データから見る紫外線対策と予防

皮膚の老化の80%は予防できる


「皮膚の老化の8割は紫外線が原因」における8割という具体的な数値に厳密な科学的データがないとしても、紫外線が皮膚の老化の最大の外的要因であることに変わりはないでしょう。多くの皮膚科学的研究が、紫外線暴露とシワ、シミ、たるみなどの皮膚の老化との強い関連を示しています。

したがって、「8割」という数字の真偽はさておき、皮膚の老化防止のためには、紫外線対策が極めて重要であるという事実は揺るぎません。日焼け止めの使用、帽子や日傘の活用、紫外線が強い時間帯の外出を避けるなど、日常的なケアが将来の肌を守る鍵となるのです。

▶日常的なケア


クリニック専売の日焼け止め UVプロテクトミルク

光老化は治療できる トレチノイン



また、もう一つ強調したいのは、皮膚の老化の「8割」は予防可能だと言うこと。しかも、美容医療に頼ることなく、自分のケアでコントロールできると言うことにぜひ皆さんも勇気づけられて下さい。


4 まとめ

◉「皮膚の老化の8割は紫外線が原因」という説は、厳密な研究データではなく、権威ある医学誌の論説における経験的な見解として広まったものでした。しかし、この説の起源がどうであれ、紫外線が皮膚の老化(光老化)の主要な原因であることは広く認められています。

◉皮膚の老化防止のためには、紫外線対策の重要性を理解し、日々のUVケアを実践することが何よりも大切です。日焼け止めを塗る、帽子をかぶるなどの基本的な対策が、健やかで若々しい肌を長く保つための最も効果的な方法と言えるのです。

◉皮膚の老化は、スキンケアで予防できるのです。



(参考文献)
Understanding Premature Skin Aging
Uitto J.
N Engl J Med.
1997;337(20):1463-1465


「皮膚老化の8割は紫外線」の発信源ヨーニ・ウイト(Jouni Uitto)教授について
ヨーニ・ウイト(Jouni Uitto)教授(1943年9月15日 – 2022年12月17/19日)は、1997年の ニューイングランドジャーナル (NEJM) 論説発表当時、ジェファーソン医科大学(トーマス・ジェファーソン大学)の皮膚科学・皮膚生物学科教授兼学科長、および生化学・分子生物学教授。結合組織生物学、分子遺伝学、そして皮膚老化の研究において国際的に認知された第一人者であり、コラーゲンやエラスチンなど皮膚の結合組織生化学と分子生物学の分野で業績を残し、特に遺伝性皮膚疾患や皮膚の老化に関する研究で世界的に著名でした。生涯で1,100編以上の学術論文(査読付き論文776編を含む)を発表し、総被引用数は7万件を超えるとも推定される非常に影響力の大きい科学者でした。

1997年に ニューイングランドジャーナル (NEJM) に寄稿した総説「Understanding premature skin aging(皮膚の早期老化の理解)」では、紫外線による真皮コラーゲン線維の損傷や異常なエラスチン蓄積(いわゆる日光弾性変性)が、自然老化とは異なる皮膚老化像をもたらすことを解説しました。この論考は、同号に掲載されたG.J.Fisherらの研究(紫外線による皮膚の分子病理pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)を踏まえ、光老化の分子基盤を総括したもので、美容皮膚科学の観点からも極めて示唆に富む内容でした。

ヨーニ・ウイト(Jouni Uitto)教授は2022年12月、79歳で逝去されましたが、晩年まで研究と教育への情熱は衰えず、亡くなる年まで継続して論文を発表し続けていました。教授の死に際し、各国の皮膚科学会からは追悼記事が発表されました。

 

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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2025年5月12日)

投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.10.09更新

なぜヒゲ剃りで肌が傷つくのか?銅線と同じ硬さのヒゲを柔らかくする科学

男性のスキンケアにおいて、「ヒゲ剃り」は大きな問題です。

電動シェーバーを使うにせよカミソリを使うにせよ、どうしても皮膚がダメージを受けることが避けられません。皮膚の表面の角質が傷つけられ、バイア機能が障害されて、ドライスキン、肌荒れの原因となります。男性は女性に比べ皮脂の分泌は多いのですが、テカテカしながらも乾いているというのが男性素肌の実態です。

できるだけ肌にダメージを与えずにヒゲを剃ることが、男性スキンケアの第一関門なのです。

ヒゲというは大変丈夫にできていて、同じ太さの銅線と同じくらいの強度があります。ただし毛の構造蛋白であるケラチンは高い親水性があり、水を吸収すると柔らかくなって、軽い力でも剃れるようになります。

 

髭剃りは2分待て!


(文献1参照)

縦軸はヒゲをカットするのに必要な力、横軸は保湿時間です。
最初の2分で急激にヒゲは柔らかくなり、4分を過ぎるとあとは変わらないことがわかります。

強い力で剃れば剃るほど皮膚の表面は傷つけられてしまいます。シェービングフォームをつけたら必ず2分待ちましょう。どんなシェービングフォームを選ぶかより、ヒゲが柔らかくなるまで待つことが大切です。


▶男性向けのスキンケア:


塗るだけの毛穴・ニキビ跡ケア タザロテン

髭剃り後の保湿ケア ADパーフェクトバリア



(参考文献)
1) Male skin and ingredients relevant to male skin care.
Draelos ZD
Br J Dermatol
2012;166(suppl1),13-16

 

 

 

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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年2月1日)

投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.10.07更新


MSMサプリメント

「MSM」という成分を、サプリメントなどで見かけたことはありませんか?

「お肌に良いらしい」、「関節にも効果があるって聞くけど…」、そんな風に気になっている方も多いのではないでしょうか。

以前、お客様からMSMについてご質問をいただいたことをきっかけに記事にしたのですが、予想外に多くの方に読まれる記事だったので、改めて最新の情報を集めて、書き直すことにしました。


1 MSMとは?コラーゲン生成に関わる「有機硫黄化合物」の正体


MSM(メチルスルフォニルメタン)とは、実はとても身近な物質です。

◉自然界に存在する「有機硫黄化合物」
MSMは、野菜や果物、牛乳など多くの食品に微量ながら含まれている、天然の栄養成分です。

◉美容に不可欠な「硫黄」の供給源
⚪️私たちの体内では、カルシウムやリンに次いで4番目に多いミネラルが「硫黄」です。MSMは、この硫黄を体に補給してくれる重要な存在。特に、肌のハリを支えるコラーゲンや、髪・爪の主成分であるケラチンなど、美容に欠かせないタンパク質を作るために不可欠です。


2 MSMの効果の鍵は「抗炎症」と「抗酸化」。老化と肌荒れを防ぐ仕組み

MSMが注目される理由は、その優れた「抗炎症作用」と「抗酸化作用」にあります。

ポイント1:内側から炎症をブロック!「抗炎症作用」(文献1)

肌荒れやニキビ、そしてシミやシワといった肌の老化。これらの肌トラブルの根本には、体内で起こる「炎症」が深く関わっています。

私たちの体には、炎症を引き起こす炎症の司令塔(NF-κB)ともいうべきスイッチのようなものがあります。このスイッチがONになると、炎症を促進する物質(サイトカインなど)が次々と作られ、肌トラブルや体の不調につながります。

MSMは、この「炎症の司令塔」のスイッチをOFFにする働きを持っています。つまり、炎症が起こる大元にアプローチすることで、肌トラブルを未然に防ぎ、健やかな状態に導いてくれるのです。

【関連施術】繰り返すニキビ・肌荒れを改善するケミカルピーリング


ポイント2:体の"サビつき"を防ぐ!「抗酸化作用」(文献2)


呼吸するだけで発生し、紫外線やストレスでさらに増える「活性酸素」は、体を鉄のようにサビつかせ、細胞にダメージを与えて老化を促進させる原因です。



MSMは、活性酸素を直接攻撃するわけではありませんが、私たちの体に元々備わっている”サビつきを防ぐ力(抗酸化酵素)”をパワーアップさせてくれます。



これにより、体全体の抗酸化力を底上げし、活性酸素のダメージから肌や体を守ってくれるのです。





3 MSMはサプリメント摂取がおすすめ?気になる副作用と安全性?


MSMは食品にも含まれますが、その量はごくわずか。美容や健康への効果を実感できるほどの量を食事だけで摂るのは、残念ながら現実的ではありません。

MSMは、もともと工業用溶剤の研究過程で、その代謝物として発見されました。研究を進める中で、無臭で体に有益な作用があることが分かり、1980年代には美容効果に関する特許も取得されています。



現在、サプリメントとして流通しているMSMは、高純度に精製されたもので、その安全性は米国食品医薬品局(FDA)によっても「一般的に安全と認められる物質(GRAS)」として認定されています。副作用の報告もほとんどなく、安心して摂取できる成分です。




4 【お悩み別】MSMサプリに期待できる4つの効果



MSMは、その多様な働きから、様々なお悩みにアプローチできます。



Case 1:関節の動きをスムーズにしたい、アクティブに過ごしたい方(文献3)


MSMの抗炎症作用は、関節の健康維持にも役立ちます。変形性関節症の痛みやこわばりを和らげたという臨床試験の結果も多数報告されています。


⚪️ 階段の上り下りなど、関節の動きが気になる

⚪️運動後の筋肉や関節の痛みを軽減したい





Case 2:美肌を目指したい方(シワ・ハリ・弾力不足)(文献3)



MSMはコラーゲンの生成をサポートするため、内側からふっくらとしたハリと弾力のある肌を目指せます。



【関連施術】肌細胞に直接働きかけ、コラーゲン・エラスチンを増生する「プロファイロ」、「マッサージピール

⚪️ 肌のハリや弾力が欲しい

⚪️乾燥による小ジワが気になる

⚪️内側から輝くようなツヤ肌になりたい





Case 3:健康で美しい髪と爪を育てたい方(文献3)



髪や爪の主成分は「ケラチン」というタンパク質で、その生成には硫黄が欠かせません。MSMで硫黄を補うことで、強くしなやかな髪と爪を育むサポートができます。



⚪️ 髪にハリやコシがなくなってきた
⚪️爪が割れやすい、薄い





Case 4:季節の変わり目などの不調が気になる方(文献3)



MSMには、アレルギー症状を緩和する効果も期待されています。研究では、季節性アレルギー性鼻炎の症状が軽減したという報告もあります。



⚪️季節の変わり目に肌がゆらぎやすい

⚪️花粉などのアレルギー症状に悩んでいる




5 美容皮膚科医の本音:MSMだけで「美肌」は作れるのか?

実際にはMSMはもっぱら整形外科領域での使用が一般的でグルコサミン、コンドロイチン硫酸に近い使われ方をするサプリメントと言えるでしょう。



「美肌効果」についてですが、特許取得にさいして申請理由に「皮膚の質感、テクスチャーの改善」が上げられていますが、美容皮膚科医として断言しますが、MSMで「美肌」というのはお勧めできるレベルではありません。




本気で肌質を変えたいなら、直接肌の再生を促す治療が近道です。

【関連施術】肌そのものを若返らせるサーモン注射「リジュラン
【関連施術】肌の入れ替えを行い、質感そのものを改善する「ダーマペン4


6 まとめ:MSMを上手に取り入れて、内側から輝く美しさを



今回は、注目の美容成分「MSM」について解説しました。



◎MSMはコラーゲンやケラチンの材料となる「硫黄」を補給する天然成分

◎「抗炎症作用」と「抗酸化作用」で肌や体の老化にアプローチ

◎食品から摂るのは難しいため、サプリメントでの摂取が効率的

◎肌、髪、爪、関節など、幅広いお悩みに対応



安全性も高く、副作用の心配もほとんどないMSMは、美容と健康の心強い味方です。ご自身の目的に合わせて、毎日のケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。




【参考文献】



1) Methylsulfonylmethane: Applications and Safety of a Novel Dietary Supplement
Matthew Butawan, et al.

Nutrients

2017;9(3):290



2) Effects of Methylsulfonylmethane (MSM) on exercise-induced oxidative stress, muscle damage, and pain following a half-marathon: a double-blind, randomized, placebo-controlled trial

Eric D Withee, et al.

J Int Soc Sports Nutr

2017:14:24



3) Beauty from within: Oral administration of a sulfur-containing supplement methylsulfonylmethane improves signs of skin ageing

Neelam Muizzuddin & Rodney Benjamin

Int J Vitam Nutr Res

202l;92(3-4):182-191
 
 


 

 


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 *2025年12月31日調べ

 


【参考文献】

1)  A moat around castle walls. The role of axillary and facial hair in lymph node protection from mutagenic factors
Svetlana V Komarova
Med Hypotheses
2006;67(4):698-701

2)  Hair or Bare?: The History of American Women and Hair Removal, 1914-1934
Kirsten Hansen
https://history.barnard.edu/sites/default/files/inline-files/Hansen_HairOrBare_2007.pdf

3)  A comparative clinical study of different hair removal procedures and their impact on axillary odor reduction in men
Anthony Lanzalaco, et al.
J Cosmet Dermatol
2015 Dec 10;15(1):58–65

4)  Characteristics of Axillary Odor in the Modern Japanese Female
Ayumi Kyuka, et al.
J Soc Cosmet Chem Jpn
2017;51(2):147-152



 
 

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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年1月3日)

投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

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