肌のエイジング対策

I'm possible.(私にはできる)


鏡に映る自分の「老化」をただあきらめていませんか?

皮膚の老化の80%といわれる光老化(おもに紫外線で引き起こされる老化現象)は、紫外線対策で予防可能、しかもレチノイドという米国FDAの承認薬まで用意されています。すでに皮膚の老化は十分に治療可能な段階。

人生に忘れてはいけないのは、レチノイドと日焼け止め。

人生100年時代・・それは肌で得する世の中。

女性のライフステージ別エイジング治療



エイジングのリテラシーを高める





30代前半まで

終生ピチピチ肌計画

 


もし、終生ピチピチ肌でいたいと思うなら、そう思った日からレチノイドを使うこと。レチノイドを使うことで、その後の肌人生は変わります。


レチノイドと日焼け止め、これがこのステージのエイジングケアのほとんどすべて。

ただ、まだエイジングに実感がないでしょうから、「化粧ノリがいい」、「元気に見える」肌を目標にしましょう。肌コンディションの最適化です。

 



肌コンディションの最適化




院長コラム 〜ニキビ〜


このステージで注意したいのはニキビ。

「またできた!」くらいに軽く捉えている人もいますが、ニキビを繰り返す人は必ず皮膚科で治療を受けましょう。ニキビが治ったら、それで通院をやめる人がほとんどですが、ほんとうは新しいニキビができないように治療を続けるのが正解。ガイドラインではそれを維持療法と呼んでいます。

個人的には第2次性徴をすぎたあたりから学校検診に皮膚科診察も入れて、虫歯があったら歯科に通院するように、ニキビがあったら皮膚科に通院して、ニキビケアの意識付けをすれば、日本人の肌は大きく変わるのではないかと妄想を抱いています。




30代後半〜40代前半

プレ更年期


適度に「若さ」が失われ、それまでどれだけ「肌にいいこと」を積み重ねてきたかが差になって現れる頃。

これまでの努力が必ずしも報われるとは限りません。無駄な努力をしないよう美容に関する知識にそつなくアンテナを張って、美容リテラシーを磨きましょう。

ライフステージ的には、更年期に入る前に一度エイジングをキャンセルしておきたいところ。ちょっと勇気を出して「攻め」のレチノイドはいかがでしょう。トレチノインを上回ると評判の合成レチノイド・タザロテンもご用意しています。

 

 

「攻め」のレチノイド 〜肌の「劣化」に備える〜




院長コラム 〜女性ホルモン補充療法〜


更年期に入る前に、女性ホルモン補充療法について知識を身につけておきましょう。

人生100年時代では、人生の後半生が女性ホルモン欠乏状態で生きることになります。メリット、デメリットを考えて、補充療法を受けるか、受けないかお決め下さい。




40代後半〜50代前半 :更年期

肌の「後半生」が決まる


更年期には老化のスピードが急加速します。それを過ぎれば、老化のスピードは減速するので、更年期の老化を最小限にとどめて、次のステージ、人生100年時代では後半生のスタート地点、にソフトランディングすることが、美容戦略上きわめて重要になります。

このステージからは、レチノイドだけでは不十分。老化が顕著に現れる皮膚の土台・真皮層に、マイクロニードリング(ダーマペン)でしっかり刺激することが必要になります。

また、「肌痩せ」や小ジワが増えてきたなと思ったら、適宜ヒアルロン酸充填療法をお考え下さい。

 

レチノイド + 真皮再構築



院長コラム 〜レーザーは不要!?〜


真皮の再構築というこのステージの至上命題に対し、レーザーリサーフェシングを外しました。

レーザーリサーフェシングがもたらす「若返り効果」は、ここ20年くらいの美容医療の成果ですが、そろそろその「呪縛」から脱することが、これからの美容医療にとって大切なことだと思います。

多くの人が選択しないレーザーリサーフェシングにいつまでもしがみつくのは、これからの美容医療の進展を阻害しかねません。

真皮の再構築には、マイクロニードリングとレチノイドを標準治療とし、オプションとしてヒアルロン酸充填療法を加えることを提唱しています。




50代後半以降 :ポスト更年期

皮膚粗鬆症に立ち向かう


激動の更年期が過ぎて、ここからの老化速度はコラーゲンの減少速度で年に数パーセント程度。一安心といきたいところですが、今度は最後の強敵、皮膚粗鬆症とのバトルが始まります。

年を重ねてからのエイジングケアは難しいと思われるかもしれませんが、方針は明快。

更年期の方針が、レチノイド+真皮への刺激なら、ポスト更年期の方針は、ヒアルロン酸充填療法+レチノイド(ヒアルロン酸充填が先)です。

 

 

ヒアルロン酸充填療法 + レチノイド




皮膚粗鬆症に備えるボディケア


究極の皮膚の老化である「皮膚粗鬆症」は顔よりもボディ、とくに手足に現れるので、ボディケアは重要です。


ボディにはじめから下記外用剤を使用することは、コスト的な負担が大きすぎるため、レチノール、ビタミンCが配合された保湿剤を1日2回たっぷりと使用(塗ったあとティッシュが貼り付くくらい)することとし、皮膚粗鬆症の症状がハッキリしてきたら、治療外用剤を使うことをおすすめします。

 
(皮膚粗鬆症の治療外用剤)

  • 1.中分子ヒアルロン酸(1%)
  • 2.レチナール(0.05%)
  • 3.ビタミンC(5%)





院長コラム 〜ファイナル・メッセージ〜


皮膚の老化の最終到達点である「皮膚粗鬆症」にも治療法がすでに用意されていて、他の臓器なら移植以外にないとなるのに、自分の肌を甦らせることができるほど、皮膚の老化治療は進んでいます。

老化のメカニズムの解明がすすみ、老化を病気として治療することが現実的になっていますが、急速に進歩発展する抗加齢医学の恩恵をもっとも受けるのはこのステージでしょう。

肌に関しては、エイジングは決して悲観するものではなく、むしろ楽しみながら過ごしていただきたい。それが美容医学と抗加齢医学に等しく軸足を置く私からみなさんへの「ファイナル・メッセージ」です。





肌の老化 〜内的老化と外的老化(光老化)〜

内的老化


内的老化とは、年齢に基づく老化であり、まさに加齢性変化。身体の中で日光のあたらない部位では、肌の老化はこの内的老化がメインになります。

内的老化は、ひと言で言うと「皮膚がしぼむ」老化。くすんだ皮膚はうすくなり、細かなシワが目立つようになります。

外的老化(光老化)


外的老化とは、日光、大気汚染など環境、気候、喫煙などの影響に長期にさらされる顔、首、手などに見られます。

ひと言で言えば、「皮膚が不揃いになる」老化。

色は黄色、茶色味をおびるようになり、シミ、深いシワができ、乾燥しやすくなります。またさまざまな腫瘍もできやすくなります。

「皮膚の老化の80%は光老化」


実際には、皮膚の老化は、内的(年齢的)老化と外的老化(光老化)はいっしょになって現れますから、両者を分けることはできません。

ただ、2つの老化プロセスのうち、外的老化(光老化)が、老化全体の80%を占めるというのが定説になっています。

このことが、皮膚の老化の80%は、現時点でも予防および治療可能であることの裏付けになっています。

こちらのブログ記事もご覧下さい



光老化の予防 〜日光からの防御〜


最近は、紫外線ばかりでなく、可視光(とくにブルーライト)、近赤外線も有害とされるため、紫外線対策ではなく、日光からの防御としました。


紫外線の強い時間帯(午前10時~午後2時)は外出しない

外出するときは、その前に日焼け止めを使う

身体の露出を防ぐ日傘、帽子、サングラス、衣服なども工夫する

日焼け止めの塗り直しができないなら「飲む日焼け止め」を


飲む日焼け止めの効果は、高くはありません。SPFで換算すればせいぜい5にも届きません。ただ、たとえばゴルフなど長時間外にいて、しても日焼け止めを塗りなおすことも難しい状況では、内服も有効と言えるでしょう。無防備になるよりはるかにマシです。

スキンケアに抗酸化剤を取り入れる


塗るべきは、ビタミンEまたはコエンザイムQ10またはその両方。

日光が皮膚に及ぼす害の多くは活性酸素がもたらします。活性酸素は皮膚を酸化しますが、このとき一度始まった酸化現象は「山火事」のように四方に広がります。この燃え盛る「山火事」を消火できる抗酸化剤は、ビタミンEとコエンザイムQ10だけ。しかもこの2つは皮脂にも含まれています。身体が自ら用意している抗酸化剤をスキンケアにも取り入れましょう。

光線過敏症状があるなら、DNA修復酵素(photoliase)入りの日焼け止めを使う




院長コラム 〜日光対策の是非〜


美容の世界にいる以上、「絶対に」日光はさけるべき!と声高に叫ぶべき立場なのでしょうが、「絶対」なのかと問われたら、「絶対」に悩みそう。

日光の健康面でのメリットとして

1)ビタミンD合成
2)体内時計の調節
3)抗うつ(心の健康)作用
があり、美容にとっては日光は悪でも、もし健康にとってとしたら、もう判断を投げ出したい気分になります。

たとえばビタミンDひとつとっても悩ましい問題で、今の日本人のほとんどがビタミンD欠乏の状態にあり、とくに若年女性は深刻で、新生児に「くる病」など、かつてはブラックジャックのマンガの中にしかなかった病気が増えています。

それを考えるとただ日光の害を声高に言うのは、日光よりも罪深いのではないかと自戒の念にかられます。

自分がとっている対応を明かすと、私は早朝の犬の散歩では、日焼け止めは使用していません。出勤で自宅を出るときは日焼け止めを塗っています。それからビタミンDはサプリで比較的多い量を摂っています。




皮膚の老化治療の「未来」


現状でも十分に光老化を予防し、またその症状を治療することは可能です。

さらに次の2つが光老化治療の「未来」を明るく照らしています。

 

新規合成レチノイドの開発


レチノイド治療は、あらゆる年代にとって有効な皮膚の老化治療のベース。

レチノイドはもともとビタミンA誘導体で天然成分ですが、今では次々と使いやすい合成レチノイドが生まれています。

幹細胞療法


「老化」のメカニズムが明らかになるにつれ、幹細胞の役割がクローズアップされています。

具体的には脂肪注入による皮膚の若返り効果は、注目を浴びていますし、幹細胞培養液上清液を使って、幹細胞を活性化することも模索されています。

 



「ピンピンコロリ」は抗加齢医学会も推奨するアンチエイジングのキャッチフレーズですが、最近は「コロリ」の語感が悪いとして、「ピンピンキラリ」という言葉も使われています。

私は、人生100年時代に最期までピチピチの肌で過ごす「ピチピチキラリ」を提唱したいと思います。




 



よくいただくご質問

Q

日焼け止めの使い方

A


実際に使われている日焼け止めは、量的に個人差が大きく、また多くの方ではまったく十分な量が使われていないことが報告されています。


顔全体に規定量を塗布するには、500円玉程度の量、乳液タイプの日焼け止めでは2回出す量が必要です。

Q

どうしてもレチノイドが使えない場合はどうしたらいいか?

A


レチノイドが使いにくいときは、アルファヒドロキシ酸(AHA)を活用します。


グリコール酸、乳酸などが使いやすいでしょう。

高濃度グリコール酸製剤はこちら

 

 


参考文献

 

1) Melasma Treatment: An Evidence-Based Review.
McKesey J,et al
Am J Clin Dermatol
2020;21(2):173-25





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