2021.07.21更新

▶︎「老化」は病気!?
真面目な顔して「老化」は病気だと言ったら、笑いとばされそう。罹患率100%、致死率100%の現象を「病気」と言っていいのか。しかし、抗加齢医学に関心を持つ多くの医師は、そうなることを時間の問題と見ています。

▶︎世界の動き
「老化」を病気として捉えようとする動きはもう始まっています。WHO世界保健機構が定める国際疾病分類では、2019年の改訂で「老化関連」のコードを新設しました。米国FDAは、公式には老化を病気とは認めていませんが、老化の治療薬の臨床試験の開始にゴーサインを出しました。またFDAはすでに皮膚の「光老化」の治療薬としてトレチノインを承認しています。

▶︎ホントはもっと驚いて欲しい
もちろん「光老化」と皮膚の老化はイコールではありません。しかし、皮膚の老化のかなりの割合が「光老化」であると聞いたことがあるのではないでしょうか。「光老化」の治療は、皮膚の老化を治療することにニアリーイコールなのです。今のところ皮膚以外で「老化」を治療できる身体の臓器はありません。皮膚だけが「老化」を治療する手段があることに、まずは驚いて欲しいと思います。

▶︎トレチノインの作用
ちょっと専門的になりますが、読み飛ばされるのを覚悟で、トレチノインの作用を挙げると、
1)表皮の増殖、新陳代謝の促進
2)真皮でのコラーゲンの増生と分解の抑制
3)紫外線の悪影響の抑制
となりますが、これはまさに紫外線によって生じる皮膚の老化、「光老化」の進行を抑えるどころか、「老化」の針を逆戻りさせる作用と言えます。

▶︎レチナール(レチンアルデヒド)の登場!
ダーマペンに、レチナールアクティブが登場した当初は、私自身理解できていませんでしたが、勉強を重ねるほど、トレチノインの前駆体として機能するレチナールのポテンシャルの大きさに驚かされています。

もちろん、必ずしも今回の製品である必要はありませんが、レチナールという成分は、すべての成人女性にとってスキンケアに取り入れる価値があります。肌にエイジングが現れている方は、エイジングの針を逆戻りさせるために、エイジングが現れていない方は、ずっとそのままの肌でいるために。

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥