2026.08.17更新

HOMEハイフ(ウルトラフォーマーMPT) > ハイフは本当に効果がある?



【目次】

1: ハイフはどこに効きやすい?
2: 「ハイフで小顔」はどう考えるべき?
3: ハイフの効果が出やすい人・出にくい人
4: 研究結果を読むときの注意点
5: まとめ

「ハイフで本当にフェイスラインはすっきりするの?」「二重あごにも効果があるの?」と疑問に思われる方は少なくありません。

結論からいうと、美容目的のハイフには、顔・首の軽度〜中等度のたるみを引き締め、輪郭を整える効果を示した研究があります。一方で、その変化は外科的なフェイスリフトのように大きなものではなく、誰にでも同じ程度の効果が出るわけではありません。

この記事では、「ハイフが効く」とは医学的にどういうことなのかを、部位別のデータと研究の限界を含めて解説します。


結論|ハイフの効果はある。ただし「効く場所」と「変化の大きさ」には限界がある
ハイフは、超音波エネルギーを皮膚の深い層に集め、熱によって組織を引き締める治療です。主に期待できるのは、次のような変化です。

◉頬下部や口横のもたつきの引き締め
◉フェイスラインの輪郭改善
◉顎下のたるみ・軽度の二重あごの改善
◉首まわりの皮膚の引き締め

ただし、ハイフは骨格を小さくする治療ではありません。また、顔の脂肪を大きく減らすことや、強いたるみを一度で大きく持ち上げることを目的とする治療でもありません。

「顔が小さくなる」というより、たるみによりぼやけた輪郭を引き締め、すっきり見せる治療と理解するのが適切です。


ハイフはどこに効きやすい?部位別に見る研究結果



眉・上顔面|わずかながら位置の上昇が報告されている

システマティックレビューでは、ハイフ後の眉の位置について、約0.47〜1.7mmの上昇を報告した研究があります(文献1)。

数値だけを見ると小さく感じられるかもしれません。しかし、眉やまぶた周囲は数ミリの変化でも印象に影響しうる部位です。一方で、この結果は「目元が劇的に変わる」ことを意味するものではありません。


頬下部・フェイスライン|“顔が小さくなる”のではなく、輪郭が整う

フェイスラインで問題になりやすいのは、頬下部から口横にかけてのたるみや、下顎のラインがぼやける状態です。

ウルトラフォーマーMPTによる3D解析を用いた研究では、顔を7つの部位に分けて変化を評価しています。その結果、首では約3.55mm、側頬では約3.38mm、下顎ラインでは約3.09mmの変化が報告されました(文献2)。 

この数値は、ハイフによる変化が「ゼロではない」ことを示す参考になります。ただし、この研究は単施設で行われた後ろ向き研究であり、対象者や照射方法には偏りがあります。

したがって、ここから言えるのは、フェイスラインのたるみに対して、数ミリ単位の自然な引き締めが期待できる場合があるということです。


顎下・二重あご|皮膚のたるみと軽度の脂肪には検討余地がある

二重あごは、単純に脂肪だけで生じるわけではありません。

✔️顎下の皮膚のたるみ
✔️軽度〜中等度の皮下脂肪
✔️あごの骨格や後退
✔️首の姿勢
✔️広頚筋など筋肉の影響
など、複数の要因が関係します。

ハイフは、特に皮膚のたるみが関与する顎下のもたつきに適する場合があります。先ほどのシステマティックレビューでは、側面写真上の顎下領域が26〜45mm²減少した研究が報告されています(文献1)。これは、顎下の皮膚が引き締まることで、輪郭が整った可能性を示すデータです。 

また、30人を対象に4.5mm・6.0mmの焦点深度で顎下へハイフを1回照射し、4週間後の顎下脂肪評価と満足度を調べた研究も報告されています。医師評価では改善が認められ、患者満足度も82%でした(文献3)。

ただし、この研究は30人・4週間という小規模かつ短期間の観察で、比較対象群もありません。ハイフ単独で大きな脂肪減少を保証する根拠とはいえず、軽度の脂肪と皮膚のたるみが混在する顎下において、改善が期待できる可能性を示した研究と捉えるべきでしょう。


「ハイフで小顔」は医学的にどう考えるべきか



美容医療における「小顔」は、実際にはさまざまな状態を指します。

悩みの原因ハイフで期待できること
頬下部・口横のたるみ 引き締めにより輪郭が整る可能性
フェイスラインのもたつき 下顔面のタイトニング
軽度の顎下脂肪 状態によっては改善が期待できる
骨格が大きい・あごが小さい ハイフでは変えられない
咬筋の張り ハイフの適応ではない
脂肪量が多い二重あご ハイフ単独では限界がある

 

つまり、「小顔」という言葉だけで施術を決めるのではなく、何が輪郭の悩みをつくっているのかを診断することが大切です。

顔の脂肪が少ない方や、すでに頬がこけて見える方では、むやみに強い照射を行うことが望ましくない場合もあります。ハイフは、出力が強ければよい、ショット数が多ければよいという治療ではありません。


ハイフの効果が出やすい人・出にくい人


研究からは、ハイフは軽度〜中等度のたるみに向く傾向が示されています。

ハイフが向いているケース
◎フェイスラインが以前よりぼやけてきた
◎口横や頬下部のもたつきが気になる
◎顎下の皮膚がゆるみ、二重あごが目立ってきた
◎大きな変化よりも、自然な引き締めを求めている
◎手術には抵抗がある


ハイフ単独では期待しにくいケース
⚫️皮膚のたるみが非常に強い
⚫️顎下の脂肪量が多い
⚫️骨格による輪郭の悩みが主な原因である
⚫️顔の脂肪が少なく、こけ感が気になる
⚫️一度で劇的なリフトアップを求めている


研究結果を読むときに知っておきたい3つの注意点



ハイフの研究を正しく読むには、良い結果だけでなく限界も知る必要があります。

1. 機器や照射条件が研究ごとに異なる
同じ「ハイフ」でも、焦点深度、出力、照射数、照射部位は異なります。ある機器・条件の研究結果を、すべてのハイフ施術へそのまま当てはめることはできません。

2. 小規模・非対照の研究が多い
施術を受けていない群と比較していない研究も多くあります。そのため、変化のすべてをハイフだけによるものと断定できない場合があります。

3. 長期データや他治療との直接比較は限られる
ハイフの長期的な持続性や、他のたるみ治療と比較した優劣については、十分なデータがあるとはいえません。

このような限界があるからこそ、ハイフは「必ず効く治療」ではなく、診断のうえで適応を判断すべき医療行為です。


まとめ|ハイフは「誰にでも劇的」ではないが、適切な部位には根拠のある治療



ハイフには、顔・首の軽度〜中等度のたるみを引き締め、フェイスラインや顎下の輪郭を整える効果を示した医学的報告があります。

一方で、変化は一般に控えめ〜中等度であり、骨格を変えたり、顔の脂肪を大幅に減らしたりする治療ではありません。

大切なのは、「ハイフで小顔になれるか」だけで判断することではなく、フェイスラインの悩みがどこから生じているのかを見極めることです。適応に合う方にとって、ハイフは自然な輪郭改善を目指せる選択肢の一つになるのです。



当院では、顔の状態を診察したうえで、カートリッジ、出力、照射範囲、ドットモードとMPモードを部位ごとに使い分けています。


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【参考文献】

1 A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening
Mark Contini, et al.
Int J Environ Res Public Health
2023 Jan 13;20(2):1522

2 Three-dimensional Analysis of Lifting Effects after High-intensity Focused Ultrasound (Ultraformer-MPT) across Seven Facial Aesthetic Units Considering SonoAnatomy
Jong Seo Kim
Plast Reconstr Surg Glob Open
2024 Oct 4;12(10):e6203

3 Efficacy and Safety of High-Intensity Focused Ultrasound (HIFU) on Reduction of Unwanted Submental Fat in Asian Patients
Boncheol Goo, et al.
Aesthetic Plast Surg
2025 Jul;49(13):3750-3755

 



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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年8月17日)

投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥