HOME > ハイフ(ウルトラフォーマーMPT) > ウルトラフォーマーMPTとは?
【目次】
1: ウルトラフォーマーMPTとは
2: ウルトラフォーマーMPTとウルセラの共通点
3: ウルトラフォーマーMPTとウルセラは何が違う?
4: ウルセラとウルトラフォーマーMPTは、どちらが優れている?
5: よくある質問
ウルトラフォーマーMPTとは、どのような医療ハイフ機器なのでしょうか。
従来のウルトラフォーマーⅢから進化したMPモードの特徴、ウルセラとの照射方式・痛み・施術時間・画像確認機能の違いを医師が解説します。
機種名だけでなく、照射深度や出力、術者の技術が重要である理由も医学研究をもとにご紹介します。
ウルトラフォーマーMPTは、高密度焦点式超音波、いわゆるHIFUを利用して、皮膚や皮下組織へ熱作用を加える美容医療機器です。
皮膚表面を切開せず、狙った深さに超音波エネルギーを集中させることで、顔や顎下の引き締め、フェイスラインの改善などを目指します。
▶︎ハイフそのものの仕組みや、医療から美容領域へ応用されてきた歴史については、別記事の「ハイフの仕組みと歴史」で詳しく解説しています。
ウルトラフォーマーシリーズの後継機
ウルトラフォーマーMPTは、従来のウルトラフォーマーⅢを発展させた後継機です。
従来機と同様に、焦点深度の異なる複数のカートリッジを用いて照射できます。さらに、従来の点状照射であるドットモードに加えて、細かく分割したエネルギーを連続的に照射するMPモードが搭載されました(文献1)。
従来の点状照射に加わったMPモード
従来のドットモードでは、小さな熱凝固点を一定の間隔で点状に並べます。
一方、MPモードでは、より細かく分割された超音波エネルギーを短い間隔で連続的に照射します。その結果、広い範囲へムラなく熱を加えやすくなり、施術時間や痛みにも配慮した治療を行いやすくなりました。
MPモードは、フェイスラインや頬、首など、比較的広い範囲へ均一に熱刺激を与えたい場合に使いやすい照射方法です。一方で、狭い範囲を細かく設計したい場合や、深い層へピンポイントに熱を加えたい場合には、従来のドットモードが適していることがあります。どちらが優れているというものではなく、部位や治療目的に応じて使い分けることが重要です。
施術時間と痛みに配慮しやすくなった
ハイフでは、骨に近い部分などで、熱感や響くような痛みが生じることがあります。
MPモードは、エネルギーを細かく分けて連続的に照射するため、従来の点状照射とは痛みの感じ方が異なります。また、照射時間が短くなることで、施術中の負担を軽減できる場合もあります。
もっとも、ウルトラフォーマーMPTも無痛ではありません。痛みは出力、照射する深さ、部位、骨格、脂肪の厚さ、個人差によって変わります。
▶︎ハイフの痛みや副作用、安全性については、「ハイフの副作用・リスク・痛み」の記事で詳しく解説しています。
複数の深さと照射方法を使い分けられる
ウルトラフォーマーMPTでは、2.0mm、3.0mm、4.5mm、6.0mmなど、焦点深度の異なるカートリッジを使用できます。
▶︎ハイフが狙った深さに熱を集中させる仕組みについては、「ハイフ(HIFU)の仕組みと歴史」で詳しく解説しています。
浅い層の引き締めを目的とする場合と、フェイスラインや顎下の深い組織へ働きかける場合とでは、使用するカートリッジも照射方法も異なります。
したがって、ウルトラフォーマーMPTの特徴は、単に「新しいハイフ」であることではありません。複数の深さと照射モードを、部位や目的に応じて組み合わせられることにあります。
ウルトラフォーマーMPTとウルセラは、まったく異なる原理の治療機器ではありません。
いずれも超音波エネルギーを一定の深さへ集中させ、組織内に小さな熱作用を加える美容医療機器です。
どちらも集束超音波を利用する美容医療機器
両機種とも、皮膚表面を大きく傷つけずに、皮膚や皮下組織へ熱作用を与えます。
熱刺激による組織の収縮と、その後に起こる組織修復反応を利用して、肌の引き締めやフェイスラインの改善を目指します。
顔の引き締めやたるみ改善を目的に使用される
ウルトラフォーマーMPTもウルセラも、主に次のような悩みに用いられます。
✔️フェイスラインのもたつき
✔️顎下のたるみ
✔️頬のゆるみ
✔️皮膚の引き締め
✔️顔や首の軽度から中等度のたるみ
どちらも、皮膚を切除するフェイスリフト手術と同じ治療ではありません。切開を伴わず、ダウンタイムを抑えながら、緩やかな引き締めを目指す治療です。
両機種の基本原理は似ていますが、照射方式や治療の組み立て方には違いがあります。
照射方式の違い
ウルセラは、熱凝固点を点状に並べる照射が基本です。
ウルトラフォーマーMPTでは、点状に照射するドットモードに加え、細かなエネルギーを連続的に配置するMPモードを使用できます。
この違いにより、ウルトラフォーマーMPTでは、部位や治療目的に応じて照射方式を選択しやすくなっています。
照射速度と施術時間の違い
施術時間が短いことだけで、治療の質が決まるわけではありませんが、ウルトラフォーマーMPTは、従来機やウルセラと比べて、一定範囲を短時間で照射しやすい設計になっています。
痛みの感じ方の違い
一般にウルセラは、骨に響くような痛みを感じやすいとされています。
ウルトラフォーマーMPTでは、MPモードや照射速度の向上によって、痛みに配慮した施術を組み立てやすくなっています。
しかし、痛みは機種だけで決まるものではありません。高い出力で骨に近い部分へ照射すれば、どの機種でも痛みが強くなる可能性があります。
超音波画像機能の違い
ウルセラには、照射時に皮下組織を超音波画像で確認する機能があります(文献2)。ウルトラフォーマーMPTには、同様の画像確認機能は搭載されていません。
ただし、この機能の有無だけで、治療効果や安全性の優劣が決まるわけではありません。
美容ハイフで用いるカートリッジの焦点深度は、基本的に1.5mm、3.0mm、4.5mmなどとあらかじめ設定されています。画像上で何らかの層を確認できたとしても、患者さん一人ひとりの組織の厚みに合わせて、焦点深度そのものを自由に変更できるわけではありません。
画像確認機能は機器の特徴の一つにすぎないと考えるのが適切です。
比較表|ウルトラフォーマーMPTとウルセラの主な違い
| 比較項目 | ウルセラ | ウルトラフォーマーMPT |
|---|---|---|
| 基本技術 | 集束超音波 | 集束超音波 |
| 主な照射方式 | 点状照射 | ドットモード・MPモード |
| 焦点深度 | カートリッジごとに固定 | カートリッジごとに固定 |
| 照射速度 | 比較的時間を要する | 一定範囲を効率よく照射しやすい |
| 痛み | 強く感じることがある | 痛みに配慮した設計がしやすい |
| 超音波画像機能 | あり | なし |
| 結果を左右する主な要因 | 深度・出力・範囲・照射設計・術者 | 深度・出力・範囲・照射設計・術者 |
この表は、両機種の一般的な特徴を比較したものです。同じ機種でも、使用するカートリッジ、出力、ショット数、照射範囲、施術者の判断によって治療内容は異なります。
結論からいうと、現在の医学研究では「どちらが常に優れている」とはいえません。
美容HIFU全体としては、顔や首のたるみ、皮膚の引き締めに一定の効果が示されています。その一方で、異なる機種同士を同じ条件で直接比較した研究はまだ少なく、研究ごとに照射条件や評価方法も異なります。
現時点では「どの機種が常に最良」とはいえない
美容HIFUに関する系統的レビューでは、顔や首の引き締めに中等度の有効性が示されています。
しかし、研究で用いられる機種、照射深度、出力、ショット数、治療範囲、評価時期は統一されていません。
したがって、「機種Aは機種Bより何倍効果が高い」と単純に比較できる状態ではありません。
直接比較研究では大きな効果差が出ない場合もある
Jungらは、2種類のHIFU機器を顔の左右に分けて照射し、その効果を比較しました(文献3)。
その結果、第三者による盲検評価や定量的評価では、両機器の引き締め効果はおおむね同等でした。一方で、患者さんの満足度や施術中の痛みには違いがみられました。
*この研究で比較検討したのは次の2種
Ulthera(ウルセラ / Ulthera Inc., 米国)
Ultra-Skin(ウルトラスキン / WON TECH Inc., 韓国)
この結果からは、機器によって治療体験に差が生じる可能性はあるものの、機種名だけで効果の優劣を決めることは難しいと考えられます。
機器ごとの差を示す研究もあるが、結論はまだ限定的
一部の比較研究では、特定のHIFU機器が別の機器より良好な結果を示したと報告されています(文献4)。ただし、すべての評価項目で差が認められたわけではなく、対象人数や追跡期間にも限界があります。
*この研究で比較検討したのは次の2種
More Young(モアヤング / Chinese Academy of Sciences / Beijing University of Technology, 中国)
7D HIFU(標準的な普及機として記載)
現時点では、機器による差がまったくないともいえませんが、「特定の機種なら誰にでも最良の結果が得られる」と結論づけるだけの根拠もありません。
美容HIFUでは、機種そのものの違い以上に、照射深度、周波数、出力、照射範囲、ショットの配置、術者の判断が結果へ影響すると考えられています。
▶︎照射する深さや出力が不適切な場合に起こりうる熱傷、しびれ、神経障害などについては、「ハイフの痛み・副作用・ダウンタイム」で詳しく解説しています。
▶︎当院のウルトラフォーマーMPTの施術内容、症例、料金については、浜松町・港区の医師施術ハイフ(ウルトラフォーマーMPT)をご覧下さい。
Q ウルセラのほうが効果は高いですか?
A 現時点では、ウルセラがほかのすべてのHIFU機器より常に高い効果を示すという、十分な直接比較研究はありません。
ウルセラとウルトラフォーマーMPTには仕様上の違いがありますが、治療結果は機器だけでなく、深度、出力、照射範囲、施術者の判断によって変わります。
Q 画像確認機能があるほうが効果は高いですか?
A 画像確認機能は、ウルセラの特徴の一つです。
ただし、その機能の有無だけで治療効果が決まるわけではありません。焦点深度はカートリッジごとに設定されており、画像を見ながら自由な深さへ変更できるわけではないためです。
現在の研究では、機器の仕様に加え、照射する深さ、出力、範囲、部位選択、術者の技量など、複数の要因が治療結果に関係すると考えられています。
Q ウルトラフォーマーMPTはウルセラより痛くないですか?
A 一般には、ウルトラフォーマーMPTはMPモードや照射速度の違いにより、痛みに配慮した施術を組み立てやすい機器です。
ただし、無痛ではありません。骨に近い部位や高い出力では、熱感や響くような痛みを感じることがあります。
Q 新しい機種ほど効果が高いですか?
A 新しい機種では、照射速度やモードなどが改良されていることがあります。
しかし、新しい機種であれば自動的に高い効果が得られるわけではありません。患者さんの状態に適した照射設計が必要です。
Q ショット数が多いほど効果がありますか?
A ショット数は治療内容を示す一つの目安ですが、多ければ必ず効果も高くなるわけではありません。
どの深さで、どの部位へ、どの出力で照射するかが重要です。
Q 効果はいつから現れますか?
A 施術直後に引き締まりを感じる方もいますが、その後の組織修復に伴って変化が進み、一般に2~3か月程度かけて効果を実感しやすくなります。
▶︎詳しくは「ハイフの効果はいつから?持続期間と施術頻度」の記事をご覧ください。
まとめ|機種の違いだけでなく、照射設計が重要
ウルトラフォーマーMPTは、従来のドットモードに加えてMPモードを搭載し、複数の焦点深度と照射方式を使い分けられる医療ハイフ機器です。
ウルセラとは、照射方式、施術時間、痛み、画像確認機能などに違いがあります。ただし、現在の医学研究では、特定の機種が常に優れているとはいえません。
美容ハイフの結果には、機種名だけでなく、照射する深さ、出力、範囲、ショットの配置、顔の骨格や脂肪量、施術者の判断が大きく関係します。
当院では、顔の状態を診察したうえで、カートリッジ、出力、照射範囲、ドットモードとMPモードを部位ごとに使い分けています。
当院のウルトラフォーマーMPTの施術内容、症例、料金については、浜松町・港区の医師施術ハイフ(ウルトラフォーマーMPT)をご覧下さい。
ご質問やご相談は、LINEからお気軽にお寄せ下さい。
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【参考文献】
1 CLASSYS Inc. ULTRAFORMER MPT
https://classys.com/product/ultraformer-mpt/
2 Merz Aesthetics. Ultherapy: Non-Invasive Skin Lifting Treatment
https://ultherapy.com/
3 Comparison of effect between high intense focused ultrasound devices for facial tightening: Evaluator-blinded, split-face study
Ho Joo Jung, et al.
J Cosmet Laser Ther
2016 Oct;18(5):252-6
4 Evaluating the Efficacy of the More Young HIFU Device for Facial Skin Improvement: A Comparative Study with 7D Ultrasound
Ihab Adib, Youjun Liu
Applied Sciences
2025;15(15):8485
制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年7月19日)






