【目次】
1. 花粉皮膚炎の症状チェック
2. 花粉皮膚炎とは?
3. 花粉で肌荒れする原因
4. 花粉の肌荒れ対策
5 花粉シーズンのNGスキンケア
6. 花粉肌荒れのスキンケア
7. 生活習慣の見直しによる補助的ケア
8. 花粉皮膚炎の治し方
9. 子どもの花粉皮膚炎
10. 花粉皮膚炎 vs 黄砂肌荒れまとめ:花粉の肌荒れは「守る」対策で差がつく
まとめ:花粉の肌荒れは「守る」対策で差がつく
春になると「鼻や目より先に、肌が荒れる」、「いつもの化粧水がしみる」、「まぶたや頬が赤くてかゆい」といったご相談が急増します。
それ、単なる季節の変わり目の乾燥ではなく、花粉が関与する肌トラブル「花粉皮膚炎(スギ花粉皮膚炎)」の可能性があります。
花粉皮膚炎は空気伝播性接触皮膚炎(airborne contact dermatitis)の代表例ですが、日本では1990年代〜2000年代に概念が整理されてきた比較的新しい疾患概念です。
花粉が皮膚に触れることで炎症が起きる疾患ですが、春は花粉と同時期に黄砂も飛来しやすい季節。 この記事では、医学論文のデータに基づいた見分け方、メカニズムを解説します。
1. 花粉皮膚炎の症状チェック|顔・まぶた・目元の赤みやかゆみ

以下のチェック項目に当てはまるものがないか、まずはご自身の症状と照らし合わせてみてください。
1-1. よくある症状(まぶたの腫れ・顔の肌荒れ)
花粉皮膚炎の大きな特徴は、衣類で覆われていない露出部位に症状が集中することです。花粉が直接触れやすい顔・首・手の甲などに、以下のような症状が現れます。
⬜︎ 上まぶたが赤い、かゆい、腫れぼったい
まぶたの皮膚は顔の中でもとくに薄く、花粉の影響を受けやすい部位です。目のかゆみ(アレルギー性結膜炎)とあわせて症状が出ることも多く見られます。
⬜︎ 頬(とくに頬骨あたり)や首が赤く、かゆみが強い
頬骨の高い部分は花粉が付着しやすく、首もマフラーやストールを外す春先に露出が増えるため、症状が出やすくなります。
⬜︎ 境界がはっきりした「蕁麻疹(じんましん)のような赤み」が出る
一般的な乾燥性の湿疹とは異なり、花粉皮膚炎では輪郭がくっきりした赤みが特徴的です(文献1)。やや膨らみを伴うこともあります。
⬜︎ ヒリヒリして化粧水や日焼け止めがしみる
花粉の刺激でバリア機能が低下すると、普段問題なく使えていたスキンケア製品でもピリピリと刺激を感じるようになります。
⬜︎ 掻くほど悪化して、赤みが広がる
かゆみに負けて掻いてしまうと、バリア機能がさらに壊れ、より多くの花粉が侵入する悪循環に陥ります。掻き壊しから色素沈着につながるリスクもあるため注意が必要です。
ポイント: 上記のうち2つ以上当てはまる場合は、花粉皮膚炎の可能性があります。とくに「毎年同じ時期に同じ場所が荒れる」というパターンがある方は、花粉との関連が強く疑われます。
1-2. 発症のタイミングと状況
花粉皮膚炎かどうかを見極めるもうひとつの重要な手がかりが、「いつ・どんなときに悪化するか」という発症のタイミングです。以下のパターンに当てはまるかどうか、振り返ってみてください。
✔️外出後や、風が強い日、晴れて乾燥した日に悪化しやすい
花粉は風に乗って飛散するため、風が強い日や湿度の低い晴天日に飛散量が増加します。帰宅後に症状が強くなる場合、外出中の花粉への接触が原因となっている可能性が高いのです。
✔️毎年2月〜4月のスギ花粉飛散シーズンになると肌が荒れる
年によって多少のずれはありますが、スギ花粉の飛散ピーク(2月中旬〜3月下旬)と連動して毎年繰り返す肌荒れは、花粉皮膚炎の典型的なサインです。4月以降もヒノキ花粉で症状が続く方もいます。
✔️鼻炎や結膜炎(目のかゆみ)と連動して肌荒れが悪化する (文献2)
花粉症の鼻・目の症状と同時期に肌トラブルが現れる場合、体全体がアレルギー反応を起こしていると考えられます。くしゃみや鼻水がひどい日に肌もかゆくなるようであれば、花粉が共通原因である可能性が高いでしょう。
▶︎補足:春の肌荒れは複合要因にご注意を
春先の肌トラブルは、花粉だけが原因とは限りません。この時期は黄砂やPM2.5などの大気汚染物質の飛来、朝晩の寒暖差による自律神経の乱れ、急激に強まる紫外線など、肌に負担をかける要因が重なりやすい季節です。
これらの刺激が複合的に作用することで、バリア機能が低下した肌がさらにダメージを受けやすくなります。花粉対策だけでなく、紫外線対策や保湿ケア、生活リズムの見直しなど、総合的なアプローチが大切です。
1-3. 花粉皮膚炎を引き起こす花粉の種類と飛散時期|スギ・ヒノキ・イネ科・ブタクサ
花粉皮膚炎は「春だけの肌トラブル」と思われがちですが、実は原因となる花粉はスギだけではありません。日本では複数の植物花粉が時期をずらしながら飛散しており、春先から秋口まで、ほぼ半年以上にわたって花粉皮膚炎のリスクが続きます。
「毎年同じ時期に肌が荒れる」という方は、その時期にどの花粉が飛んでいるかを知ることで、原因の特定と早めの対策に役立てることができます。
主な花粉の種類と飛散時期
◾️スギ(2月〜4月):日本における花粉症の最大の原因で、花粉皮膚炎の原因としても最も多く報告されています。飛散のピークは2月中旬〜3月下旬で、風の強い晴天日には大量に飛散します。本記事で解説してきた症状やメカニズムの多くは、このスギ花粉を中心に研究されたものです。
◾️ヒノキ(3月〜5月): スギ花粉の飛散ピークが過ぎた頃から本格化し、4月〜5月上旬にかけてピークを迎えます。スギとヒノキのアレルゲンは構造が似ているため、スギ花粉症の方の約70〜80%がヒノキ花粉にも反応するとされています。「3月はなんとか乗り切れたのに、4月に入ってからまた肌が荒れ始めた」という方は、ヒノキ花粉の影響が考えられます。
◾️イネ科(カモガヤ・オオアワガエリなど)(5月〜7月): スギ・ヒノキのシーズンが終わった後に飛散が増える花粉です。河川敷や公園の芝生、空き地などに広く自生しており、背丈が低い植物のため花粉の飛散距離は短いものの、近くを通ると十分な量を浴びることになります。「春が終わったのにまだ肌の調子が悪い」という場合は、イネ科花粉への反応を疑ってみてください。
※イネ科植物は種類が多く、秋に飛散するものもあります。
◾️ブタクサ・ヨモギなどキク科(8月〜10月): 秋の花粉症の代表的な原因植物です。とくにブタクサは道路脇や空き地に多く自生しており、8月下旬〜10月にかけて飛散します。「秋になると肌がかゆくなる」「夏の終わりから頬が赤くなる」という方は、秋花粉の影響かもしれません。
※イネ科と同様に飛散距離が短いため、散歩などで河川敷や草むらに近づかないことが直接的な予防になります。
1-4. 花粉症でなくても皮膚症状だけ出るケース
花粉皮膚炎はアレルギーの「唯一の症状」として現れる場合があります。
日本で行われた研究ですが、アトピー性皮膚炎の患者でスギ花粉のパッチテストで陽性反応を示した17名のうち4名は、アレルギー性鼻炎の合併が認められませんでした(文献3)。
くしゃみや鼻水が出ないからといって、肌荒れの原因が花粉ではないと断定することはできません。
2. 花粉皮膚炎とは?まぶたや目元にかゆみが出やすい理由

花粉皮膚炎とは、空気中を飛散する花粉が露出している皮膚に直接付着することで引き起こされる、アレルギー性の皮膚炎です。
花粉症というと鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった粘膜症状が広く知られていますが、実は皮膚にも同様のアレルギー反応が起こることがあります。
花粉が肌表面に触れると、皮膚のバリア機能が低下している部分から花粉に含まれるアレルゲン(タンパク質)が微量ずつ侵入し、免疫細胞が過剰に反応して炎症を引き起こします。とくにバリア機能がもともと弱い方や、乾燥・摩擦などで肌が敏感になっている方は発症しやすい傾向があります。
なぜ「まぶた・頬・首」に症状が出るのか
花粉皮膚炎には、症状が現れやすい部位にはっきりとした傾向があります。共通しているのは「衣類に覆われず、花粉が直接触れやすい場所」であるという点です。
まぶた(眼囲)
まぶたは顔の中でもとくに皮膚が薄く、そのため外部刺激に対するバリア機能が弱く、花粉が付着するとすぐに炎症を起こしやすい部位です。
さらに、目のかゆみを感じて無意識にこすってしまうことで皮膚が傷つき、症状がいっそう悪化するケースも少なくありません。赤み・腫れ・かゆみに加え、皮膚がカサカサと粉を吹いたようになることもあります。
頬(頬骨付近)
頬骨のあたりは顔の中でもっとも高く突き出ている部分であり、風に乗って飛んでくる花粉を正面から受け止めやすい構造になっています。また、日常的に紫外線や外気に直接さらされるため、もともとバリア機能が低下しやすい部位でもあります。
頬に現れる花粉皮膚炎は、境界がやや明瞭な赤みとして目立ちやすく、メイクで隠そうとしてファンデーションを厚塗りすると、かえって刺激になり症状が悪化することがあるため注意が必要です。
首(頚部)
首は意外と見落とされがちですが、衣類で覆われていないことが多く、花粉にさらされやすい好発部位のひとつです。とくに春先はマフラーやタートルネックを着なくなる時期と花粉の飛散ピークが重なるため、急に症状が現れるケースがあります。
首の皮膚は顔と同様に薄くデリケートで、汗や衣服との摩擦による刺激も加わりやすいことから、一度炎症が起きると長引きやすい傾向があります。顔のスキンケアは丁寧にしていても、首まではケアが行き届いていないという方も多いため、保湿や花粉対策は首元まで意識することが大切です。
アトピー性皮膚炎の方はとくにご注意を
アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、もともと皮膚のバリア機能が低下しているため、花粉の影響をより強く受けやすいことがわかっています。実際に、アトピー性皮膚炎の方の約30%が花粉飛散シーズンに症状の悪化を経験しているとされています(文献1)。
普段は症状が落ち着いている方でも、花粉シーズンになると急にかゆみや赤みがぶり返すことがあるため、この時期は予防的なスキンケアと早めの受診を心がけましょう。「毎年春になると肌の調子が悪くなる」と感じているアトピー性皮膚炎の方は、花粉皮膚炎が重なっている可能性がありますので、一度医師にご相談されることをおすすめします。
先ほど「アトピー性皮膚炎の方は花粉シーズンに症状が悪化しやすい」とお伝えしましたが、そもそも「花粉皮膚炎とアトピー性皮膚炎はどう違うのか」「自分の症状はどちらなのか」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、両者の違いと、併発している場合に気をつけたいポイントを整理します。
もちろん、実際の臨床では上記のようにきれいに分かれないことも少なくありません。とくに注意が必要なのは、両方を併発しているケースです。
花粉皮膚炎とアトピー性皮膚炎が併発するとき
アトピー性皮膚炎の方は、もともと皮膚のバリア機能が低下しているため、花粉が皮膚内部に侵入しやすく、花粉皮膚炎を併発しやすい状態にあります。前述のとおり、アトピー性皮膚炎の方の約30%が花粉飛散シーズンに症状の悪化を経験しているというデータもあります(文献1)。
併発時に気をつけたいのは、以下の点です。
✔️症状の原因を見誤りやすい
「毎年春にアトピーが悪化するのはいつものこと」と思い込んでいると、花粉皮膚炎が重なっていることに気づかず、適切な対策(花粉の回避や帰宅後の洗顔など)が遅れてしまうことがあります。アトピーの「定期的な悪化」だと思っている症状が、実は花粉皮膚炎による追加のダメージである可能性があります。
✔️治療の最適化が変わる
アトピー性皮膚炎の治療をベースにしている方でも、花粉シーズンには抗ヒスタミン薬の追加や、花粉回避のための生活指導が重要になります。「いつもの薬で治まらない」と感じたら、花粉皮膚炎の合併を疑い、主治医に相談しましょう。
✔️スキンケアの優先順位が変わる
アトピーの治療で保湿を重視している方も多いと思いますが、花粉シーズンはそれに加えて「花粉を肌に触れさせない・速やかに落とす」というステップが不可欠です。帰宅後すぐの洗顔、外出前の日焼け止めによる保護膜、マスクやメガネの活用など、花粉の物理的な回避策をいつものスキンケアに上乗せしてください。
「普段のアトピー治療をしているのに、春だけ異常に悪化する」「露出部位だけが急に荒れる」といった傾向がある方は、花粉皮膚炎が隠れている可能性があります。自己判断せず、皮膚科でご相談されることをおすすめします。
3. 花粉で肌荒れする原因|バリア機能低下と「酵素」の攻撃

「花粉が肌につくと、なぜ荒れてしまうのか?」——この疑問を持つ方は少なくありません。花粉症の鼻水やくしゃみは「吸い込んだ花粉」に粘膜が反応して起きますが、肌荒れの場合は「肌の表面に付着した花粉」が原因となります。
春先に肌トラブルが急増する背景には、2つの要因が重なり合うことが深く関係しています。ひとつは冬の間に蓄積したダメージによるバリア機能の低下、もうひとつは花粉そのものが持つ「攻撃力」です。この2つがどのように絡み合って肌荒れを引き起こすのか、順を追って見ていきましょう。
3-1. バリア機能が落ちているところへ「付着+侵入」
健康な肌の最外層には「角層」と呼ばれるバリアが存在し、外部からの異物の侵入を防いでいます。本来、花粉のような比較的大きな抗原(アレルギーを引き起こす物質)は、この角層バリアが正常に機能していれば、簡単には肌の内部に入り込めません。
しかし、春先の肌は様々な要因でバリア機能が低下しがちです。冬から続く季節的な乾燥、洗顔のしすぎや顔をこする摩擦、クレンジングや洗顔料に含まれる界面活性剤による刺激など、日常的なケアの積み重ねが肌のバリアを乱す原因となります。
こうしてバリア機能が弱まった肌に花粉が付着すると、本来なら跳ね返されるはずの花粉成分が角層の隙間から侵入しやすくなります。つまり、花粉皮膚炎は「花粉の付着」と「バリア機能の低下」という二つの条件が重なることで発症リスクが高まるのです。
とくにアトピー素因がある方は、遺伝的にセラミドの産生量が少なかったり、バリア機能に関わるフィラグリンというタンパク質に変異があったりして、もともとバリア機能が低い傾向にあります(文献5)。そのため、健康な肌の方に比べて花粉の影響をより受けやすく、症状も重くなりがちです。
3-2. 花粉自体がバリアを壊し、炎症を引き起こす
バリア機能が低下した状態の肌に花粉(とくにスギ花粉)が付着すると、体の中では以下の2段階の反応が起こります。
① アレルギー反応 ── 免疫反応が複雑に絡む
花粉に含まれるアレルゲン(アレルギーを引き起こすタンパク質)がバリアの隙間から肌内部に侵入すると、免疫システムがこれを「異物」として認識します。すると体内のIgE抗体が反応し、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンなどの化学物質が放出され、かゆみ・赤み・腫れといったアレルギー症状を引き起こします。
一般的な花粉症(鼻炎や結膜炎)は、このようにIgE抗体を介して起こる「I型アレルギー反応」が主体で、花粉に触れると比較的すぐに症状が現れます。
ところが花粉皮膚炎では、このI型反応に加えて、同じくIgE抗体を介する遅延型反応、「IV型アレルギー反応」と呼ばれるT細胞が主体の遅延型の細胞性免疫反応も関与しています(文献2)。
このように即時型と遅延型が絡み合う反応こそが、花粉皮膚炎の厄介なところです。即時型反応で炎症が始まり、その後に遅延型反応が加わることで、症状が複雑化します。だからこそ、「一度赤くなるとなかなか治らない」「普段使っている化粧水がしみるようになった」「かゆみがぶり返す」といった長引く経過をたどりやすいのです。
② 直接的なバリア破壊 ── 花粉の「酵素」が肌を攻撃する
近年の研究で注目されているのが、花粉そのものが持つ「肌を壊す力」です。スギ花粉に含まれるCry j1などのタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)は、肌のバリアを構成するタンパク質を直接分解してしまうことがわかっています(文献4)。
つまり花粉は、弱ったバリアのすき間から受動的に入り込むだけではなく、自らバリアを「こじ開けて」侵入する力を持っているのです。
バリアが壊されればさらに多くの花粉やアレルゲンが肌内部に入り込み、炎症がどんどん悪化していく——この悪循環こそが、花粉皮膚炎が一度始まるとなかなか治まりにくい理由です。
4. 花粉の肌荒れ対策|「侵入させない」バリアケアが基本

セクション3でご説明したとおり、花粉皮膚炎は「弱ったバリアに花粉が付着すること」で発症・悪化します。つまり対策の基本は、花粉を肌に触れさせないこと、そして付着してしまったら速やかに落とすことの2点に尽きます(文献1)。
もちろん、すでに炎症が起きている場合にはステロイド外用薬などによる治療が必要ですが、「そもそも花粉を侵入させない」という予防策を徹底することが、症状の軽減と再発防止においてきわめて重要です。
ここでは、外出前・外出中・帰宅後の3つのタイミングに分けて、今日から実践できる具体的な対策をご紹介します。
4-1. 外出前:肌に"物理的な膜"を作る
朝のスキンケアで肌の表面に花粉が直接触れないよう「膜」で覆う
洗顔後、化粧水や乳液で十分に保湿をしたら、日焼け止めや化粧下地を塗布して肌表面に薄い膜を作り、花粉が直接皮膚に触れることをブロックしましょう。
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マスク・メガネ・帽子で露出面積を減らす
スキンケアによるバリアに加えて、物理的に花粉の付着を防ぐアイテムも積極的に活用しましょう。
◾️マスク — 頬や顎への花粉付着を大幅に減らせます。肌あたりのやさしい素材を選び、サイズが合ったものを着用することで、すき間からの侵入も最小限に抑えられます。
◾️メガネ(花粉対策用) — 目の周りへの花粉付着を防ぎ、まぶたの炎症予防にも効果的です。花粉カット率の高いゴーグルタイプもおすすめです。
◾️帽子 — 髪に付着した花粉が顔に落ちてくるのを防ぎます。つばの広い帽子であれば、顔全体への花粉の到達量を減らすことができます。
4-2. 花粉シーズンのメイクのコツ|肌を守りながら崩れにくい仕上げ方
「花粉の時期はメイクをしないほうがいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし実は、花粉シーズンこそメイクをしたほうが肌を守れるケースが多いのです。
ベースメイクは、日焼け止めや化粧下地と同様に、花粉が直接肌に触れるのを防ぐ「保護膜」の役割を果たします。ポイントは、肌に負担をかけない方法で、花粉のバリアとして機能するメイクを仕上げることです。
ベースメイク ── 花粉バリアとしての役割
セクション4-1でご紹介した保湿→日焼け止め→化粧下地のステップに加えて、ファンデーションを薄く重ねることで、肌表面の保護膜をさらに強化することができます。
✅ファンデーションは「薄づき」が鉄則
花粉から肌を守るために厚塗りしたくなるかもしれませんが、厚塗りはかえって肌への負担が増し、クレンジング時の摩擦も強くなります。パウダーファンデーションやクッションファンデーションを、スポンジで軽くプレスするように薄くのせましょう。
✅低刺激・アレルギーテスト済みの製品を選ぶ
花粉シーズンはバリア機能が低下しているため、普段は問題ないファンデーションでも刺激を感じることがあります。アルコール(エタノール)フリー、香料フリーで、アレルギーテスト済みやパッチテスト済みの製品を選ぶと安心です。ミネラルファンデーションも肌への負担が少なく、この時期に適した選択肢のひとつです。
✅仕上げにフェイスパウダーをひと手間
ベースメイクの最後にルースパウダーやプレストパウダーを軽くのせると、肌表面がサラサラに仕上がり、花粉が肌に吸着しにくくなります。皮脂によるメイク崩れも防げるため、一石二鳥の効果があります。
アイメイク ── デリケートな目元を守るために
まぶたは花粉皮膚炎の好発部位です。「かゆくてアイメイクどころではない」という方もいらっしゃると思いますが、目元にも薄くメイクをしておくことで、花粉の直接付着を軽減する効果が期待できます。
☑️アイシャドウはクリームタイプよりパウダータイプを
クリームタイプはしっとりする反面、花粉が肌表面にくっつきやすくなる場合があります。パウダータイプのアイシャドウを薄くのせるほうが、花粉が付着しにくくなります。
☑️「お湯で落ちる」処方でメイク崩れと摩擦を防ぐ
花粉シーズンは涙目になったり、目元を触ってしまいがちです。マスカラやアイライナーは汗や涙に強いスマッジプルーフ処方やフィルムタイプを選ぶと、メイク崩れを防げます。クレンジング時にゴシゴシ擦らなくて済むよう、「お湯でスルッとオフできる」アイテムを選ぶのが、目元のバリア機能を守るベストな選択です。
※ただし、すでにまぶたに強い赤みや腫れ、かゆみなどの炎症が起きている場合は、アイメイクはお休みし、クリニックでの治療を優先してください。
メイク直し ── 「こすらない」ことが最優先
外出中にメイクが崩れたとき、ティッシュやあぶらとり紙でゴシゴシ拭くのはNGです。肌に付着した花粉をすり込んでしまうだけでなく、摩擦でバリア機能が低下します。
✅メイク直しは、低刺激のミスト化粧水を軽くスプレーし、やさしくティッシュで押さえてから、パウダーを上からそっとのせる方法がおすすめです。「押さえる」動作を意識して、決して「こすらない」ようにしましょう。
帰宅後のクレンジング ── やさしく、でも確実に
メイクをした日の帰宅後は、クレンジングで花粉とメイクをしっかり落とすことが大切です。ただし、花粉を落としたいあまりにクレンジング力の強い製品を使ったり、長時間こすったりすると、バリア機能をさらに傷つけてしまいます。
セクション6-1でご紹介する洗顔のポイントを守りつつ、ミルクタイプやジェルタイプなどの低刺激クレンジングで、やさしく短時間で落とすことを心がけてください。
4-3. 外出中:絶対にかゆくてもこすらない
外出中にかゆみを感じたとき、つい手で顔をこすったり掻いたりしてしまう方は多いのではないでしょうか。しかし、花粉皮膚炎においてこの行為はやってはいけないNG行動です。
掻くことで角層が物理的に傷つき、バリア機能がさらに破壊されます。すると花粉やアレルゲンが皮膚のより深い層にまで侵入しやすくなり、炎症がいっそう悪化します。炎症が強まるとかゆみもさらに増し、また掻いてしまう——この終わりのない悪循環は、皮膚科では「イッチ・スクラッチ・サイクル(itch-scratch cycle)」と呼ばれ、花粉皮膚炎を長引かせる要因になります(文献5)。
外出中のかゆみ応急対策
どうしてもかゆみが我慢できないときは、以下の方法で対処しましょう。
✅冷やす — 清潔なハンカチや冷たいペットボトルをそっと当てるだけで、かゆみがやわらぐことがあります。冷感がかゆみの神経伝達を一時的に抑えてくれます。
✅上から軽く押さえる — 掻く代わりに、手のひらで患部をやさしく押さえましょう。摩擦を最小限に抑えながら、かゆみの感覚を紛らわせることができます。
✅携帯用のミスト化粧水で保湿する — 肌が乾燥するとかゆみが強くなります。低刺激のミストをひと吹きして、肌のうるおいを補うのもおすすめです。
4-4. 帰宅後:玄関で花粉をシャットアウト
一日の外出で衣類や髪、肌には目に見えない花粉が大量に付着しています。この花粉を室内に持ち込まないことが、帰宅後のケアで最も大切なポイントです。
✅玄関で花粉を払い落とす
家の中に入る前に、玄関先で上着や帽子、髪についた花粉を手で軽く払い落としましょう。このひと手間だけで、室内に持ち込まれる花粉の量を大幅に減らすことができます。コートやジャケットはできれば玄関に掛けて、リビングや寝室には持ち込まないのが理想的です。
✅帰宅後すぐの洗顔が「最大の花粉対策」
帰宅後のケアの中で最も重要なのが、できるだけ早く洗顔をして肌に付着した花粉を洗い流すことです。花粉が肌の上に長く留まるほど、アレルゲンが浸透して炎症を引き起こすリスクが高まります。
✅洗顔の際は、以下の点を意識してください。
ぬるま湯(32〜34℃程度)を使い、熱いお湯は避けましょう。熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで奪い、バリア機能をさらに低下させてしまいます。
たっぷりの泡でやさしく洗うことが大切です。ゴシゴシこすると角層が傷つき、かえって花粉が侵入しやすくなります。泡をクッションにして、なでるように洗いましょう。
洗顔後はすぐに保湿を行いましょう。洗顔で花粉を落としたあとの清潔な肌にセラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤をしっかり塗り、バリア機能の回復をサポートします。
4-5. 室内に花粉を持ち込まないための対策|掃除・換気・洗濯のポイント
帰宅時に玄関で花粉を払い落とし、すぐに洗顔する——これだけでも花粉皮膚炎の予防には大きな効果があります。しかし、それでも室内には目に見えない花粉が入り込んでしまうものです。
せっかく丁寧にスキンケアをしても、寝室やリビングに花粉が舞っていては、就寝中や自宅でくつろいでいる時間にも肌が花粉にさらされ続けることになります。ここでは、室内の花粉を最小限に抑えるための実践的な対策をご紹介します。
空気清浄機の活用
花粉シーズンには、室内に空気清浄機を設置することをおすすめします。とくに効果的な置き場所は玄関とリビング、そして寝室です。
玄関に置くと、帰宅時に衣類から舞い上がった花粉をいち早くキャッチできます。寝室では、就寝中に花粉を吸い込んだり肌に付着したりするリスクを減らすことができます。花粉やPM2.5対応のHEPAフィルター搭載モデルを選ぶとより効果的です。
なお、空気清浄機は24時間つけっぱなしで運転するのが基本です。「もったいない」と感じるかもしれませんが、一度室内に舞った花粉を後から除去するよりも、常時運転で花粉が蓄積しないようにするほうが効率的です。
換気の工夫 ── 窓の開け方にもコツがある
室内の空気を入れ替えたいけれど、窓を開ければ花粉が入ってきてしまう....これは花粉シーズンならではの悩みです。換気を完全にやめる必要はありませんが、いくつかの工夫が必要です。
✅花粉の飛散が少ない時間帯に換気する
花粉の飛散量は一般的に、早朝と夕方以降が比較的少なく、昼前〜午後にかけてピークを迎える傾向があります。換気をするなら、朝の早い時間帯がおすすめです。
✅窓は全開にせず、10cm程度の隙間で換気する
レースのカーテンを閉めたまま窓を少しだけ開けると、花粉の侵入量をかなり抑えながら換気することができます。レースカーテンがフィルターの役割を果たし、室内に入り込む花粉を減らしてくれます。
✅換気後は窓周辺を拭き掃除する
換気中に窓枠やサッシに花粉が付着するため、換気後は濡れた布やウェットシートでさっと拭き取りましょう。
掃除 ── 花粉は「舞い上げない」が鉄則
室内に入り込んだ花粉は、床やカーテン、家具の上に静かに降り積もっています。掃除のポイントは、これらの花粉を舞い上げずに除去することです。
✅朝一番の拭き掃除が効果的
夜間のうちに空気中の花粉が床に落ちて積もるため、朝起きてすぐ、人が動き回る前に濡れた雑巾やフローリングワイパー(ウェットシート)で拭き掃除をするのが最も効率的です。いきなり掃除機をかけると、床の花粉を空気中に巻き上げてしまうため、まず拭き掃除→その後に掃除機という順番を意識しましょう。
✅布製品(カーテン・ソファカバー・クッション)のケアも忘れずに
花粉は布製品にも付着します。こまめに洗濯するか、粘着ローラー(コロコロ)で表面の花粉を取り除くとよいでしょう。
洗濯物 ── 花粉シーズンは室内干しがベスト
花粉シーズンに洗濯物を外に干すと、衣類やタオル、シーツに大量の花粉が付着します。とくに花粉が肌に直接触れる衣類(下着、タオル、枕カバーなど)に花粉が付いた状態で使用すると、帰宅後にせっかく洗顔しても、また肌に花粉が触れてしまうことになります。
✅この時期はできるだけ室内干し(部屋干し)を基本にしましょう。
浴室乾燥機や除湿機を活用すると、室内干しでも効率よく乾かすことができます。
✅どうしても外干ししたい場合は、取り込む前に1枚ずつ軽く振って花粉を払い落とし、さらに粘着ローラーで表面を軽く転がしてから室内に取り込みましょう。
花粉の飛散量が少ない午前中の早い時間に干し、午前中のうちに取り込むのもひとつの工夫です。
ポイント: 「帰宅後の洗顔」と「室内環境の整備」はセットで考えることが大切です。どちらかが欠けていると、せっかくの対策が十分に効果を発揮しません。肌に触れるものすべてから花粉を遠ざけるという意識で、室内環境を整えていきましょう。
5. 悪化の原因に?花粉シーズンのNGスキンケア

花粉シーズンの肌荒れに焦って、「もっとしっかりケアしなければ」とスキンケアを強化する方は少なくありません。しかし、良かれと思って行うケアが、実はバリア機能をさらに傷つけ、花粉皮膚炎を悪化させてしまうケースが意外なほど多いのです。
ここでは、春先にやりがちな3つのNGスキンケアと、その理由をご紹介します。心当たりのある方は、今日から見直してみてください。
NG① ゴシゴシ洗い ── 花粉を「落とす」つもりが「招き入れて」いる
「花粉をしっかり落としたい」という気持ちから、洗顔時につい力を入れてゴシゴシこすってしまう方がいらっしゃいます。しかし、これは花粉皮膚炎において最もやってはいけない洗い方です。
指で強くこするだけで表面の角質細胞が剥がれ、細胞間脂質にも乱れが生じます。その結果、バリア機能が大きく低下し、花粉のアレルゲンがかえって肌内部に侵入しやすくなってしまうのです。
たっぷりのきめ細かい泡を肌にのせ、泡をクッションにしてやさしくなでるように洗いましょう。すすぎも手でこすらず、ぬるま湯を両手ですくって顔にかける「かけ洗い」が理想的です。
NG② 熱いお湯での洗顔 ── うるおいを「根こそぎ」奪ってしまう
寒い時期の名残で、つい熱めのお湯で洗顔していませんか? 40℃を超えるような熱いお湯は、肌の表面を覆っている皮脂膜や、角層内の天然保湿因子(NMF)、セラミドなどの細胞間脂質を必要以上に洗い流してしまいます(文献6)。
これらの成分は肌の水分を保持し、バリア機能を維持するために欠かせないものです。一度失われると回復にも時間がかかるため、洗顔直後から肌がつっぱり、乾燥がどんどん進行していきます。バリアが弱った肌はますます花粉の影響を受けやすくなり、炎症の悪化につながります。
洗顔に適した温度は32〜34℃程度のぬるま湯です。手で触れたときに「少しぬるいかな」と感じる程度が目安です。この温度帯であれば、余分な皮脂や花粉は十分に洗い流しつつ、肌に必要なうるおい成分を守ることができます。
NG③ 過剰なスキンケア ── 「足し算」ではなく「引き算」を
肌の調子が悪くなると、「美容液を増やそう」「ピーリングで肌をリセットしよう」と、スキンケアのステップを増やしたくなるものです。しかし、花粉シーズンでバリア機能が低下している肌は、普段は問題なく使える製品にも敏感に反応してしまうことがあります。
とくに注意していただきたいのは、以下のようなケアです。
ピーリング・スクラブ — 古い角質を取り除く効果がありますが、花粉で荒れた肌に使うと、弱ったバリアをさらに薄く削り取ってしまいます。肌がヒリヒリしている時期は使用を控えましょう。
複数の美容液の重ねづけ — 有効成分が多いほど良いとは限りません。成分同士の相互作用や、塗布時の摩擦が刺激になることがあります。とくにレチノイドなど、刺激を感じやすい成分が重ねづけにならないように気をつけましょう。
新しいスキンケアの導入 — 肌が敏感なときに新しい製品を試すと、製品そのものの刺激なのか花粉による症状なのか判断がつきにくくなります。花粉シーズン中は新規アイテムの導入は避けるのが無難です。
この時期のスキンケアは「引き算」が正解です。洗顔→保湿→日焼け止めという基本の3ステップを、低刺激な製品でシンプルに行うことが、肌への負担を最小限に抑える最善策です。
迷ったら「シンプル&やさしく」が鉄則
花粉シーズンのスキンケアで迷ったときは、「こすらない・熱くしない・足さない」の3つを思い出してください。肌が本来持っているバリア機能を壊さないことが、花粉皮膚炎を防ぐうえで何よりも大切です。症状が改善しない場合や、どの製品を使えばよいかわからない場合は、お気軽に当院までご相談ください。
6. 花粉肌荒れのスキンケア|正しい洗顔と保湿方法

前のセクションでは「やってはいけないNGケア」をご紹介しましたが、では花粉シーズンには具体的にどのようなスキンケアを行えばよいのでしょうか?
答えはとてもシンプルです。「花粉を落とす」ための正しい洗顔と、「バリアを守り補う」ための丁寧な保湿——この2つを毎日確実に行うことが、花粉皮膚炎の予防と改善の土台になります。
6-1. 洗顔:花粉を落とすが、肌は削らない
花粉シーズンの洗顔で意識したいのは、「花粉や汚れはしっかり落としつつ、バリア機能は一切傷つけない」というバランスです。そのカギとなるのが「泡」の使い方です。
クレンジング
メイクをしている方は、まずクレンジングで日焼け止めやファンデーションを落とします。このとき、ゴシゴシこするのではなく、クレンジング剤を顔全体にやさしくなじませ、メイクや皮脂汚れを浮かせるイメージで行いましょう。
洗顔
洗顔料は手のひらでしっかりと泡立て、きめ細かく弾力のある泡をたっぷり作ります。泡立てネットを使うと、短時間でもこもこの泡が作れるので便利です。
洗い方のポイントは、手が直接肌に触れないよう、泡をクッションにしてやさしくなでること。泡の吸着力だけで花粉や汚れは十分に落とすことができます。Tゾーンなど皮脂が多い部分から泡をのせ始め、頬やまぶたなどデリケートな部分は最後にさっと泡をのせる程度で十分です。
すすぎ
すすぎは32〜34℃程度のぬるま湯で行いましょう。手のひらにぬるま湯をすくい、顔にかけるように丁寧にすすぎます。この「かけ洗い」を20回ほど繰り返し、泡の残りがないか確認してください。生え際やフェイスラインは洗顔料が残りやすい部分なので、とくに入念にすすぎましょう。
タオルで拭くときも、ゴシゴシこするのはNGです。清潔なタオルを顔にそっと当てて、押さえるように水分を吸い取るのが正しい方法です。
6-2. 保湿:低下したバリア機能を補う
洗顔で花粉を落としたあと、最も大切なステップが保湿です。セクション3でご説明したとおり、花粉に含まれる酵素(Cry j1など)は肌のバリアを直接破壊する性質を持っています。この攻撃に対抗するためには、保湿によって角層のバリア機能をしっかりと補強し、花粉の侵入を防ぐ「壁」を強化することが不可欠です。
保湿のタイミング
洗顔後は肌の水分が急速に蒸発していきます。洗顔後すぐに保湿ケアを始めましょう。時間が空くほど角層の水分量が低下し、バリア機能の回復が遅れてしまいます。
保湿剤の選び方
花粉シーズンに選びたい保湿剤のポイントは、以下の3つです。
ワセリンやセラミド配合 — 保湿成分は皮膚バリア機能を回復させる高い裏付けを備えたワセリンやセラミドをお勧めします。
低刺激設計 — アルコール(エタノール)や香料、着色料など、肌への刺激になりやすい成分が少ないものを選びましょう。バリアが弱った肌は普段より敏感になっているため、シンプルな処方の製品が安心です。
適度な油分を含むもの — 化粧水だけでは水分が蒸発しやすいため、乳液やクリームで油分の「フタ」をすることが重要です。油分が角層表面に薄い膜を作り、水分の蒸発を防ぐと同時に、花粉が肌に直接触れるのを軽減する効果もあります。
塗り方のコツ
保湿剤を塗るときも、こすらないことが大原則です。適量を手のひら全体に広げてから、顔を両手で包み込むようにハンドプレスしてなじませましょう。気になる部分には重ねづけをし、首やデコルテなどの露出部位まで忘れずにケアすることがポイントです。
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花粉シーズンのスキンケアは「守り」が最強の攻め
花粉の時期に肌を守る最善策は、特別なことをすることではなく、「正しい洗顔」と「丁寧な保湿」というベーシックケアを毎日ぶれずに続けることです。攻めのケアは花粉シーズンが落ち着いてからでも遅くありません。まずは肌のバリアをしっかりと立て直すことに集中しましょう。
7. 健やかな肌の土台作り|生活習慣の見直しによる補助的ケア
「生活習慣の乱れ」→「皮膚バリア機能低下・免疫不均衡」→「アレルギー疾患の増悪」という一連のメカニズムは、現代アレルギー科学の大きなテーマであり、エビデンスの質・量ともに高いものがあります。しかし、そこから直ちに生活習慣を改善すれば、花粉皮膚炎の症状も改善されるとは言えないことも厳然たる事実です。
花粉皮膚炎の予防の基本は、あくまで「花粉の物理的な回避と洗浄」です。食事、睡眠、ストレス管理などの生活習慣の改善が、花粉から直接肌を守る、あるいは花粉皮膚炎を直接的に予防・改善するという医学的エビデンスは現時点ではありません。
したがって、生活習慣の見直しは、直接的な花粉対策を補完する「健やかな肌の土台作り」として位置づけてください。
◎バランスの取れた食事
◎十分な睡眠
◎適切なストレス管理
8. 花粉皮膚炎の治し方|治療と受診の目安

ここまでご紹介してきたセルフケアで症状が軽減する方も多い一方で、セルフケアだけでは改善が難しいケースや、そもそも花粉皮膚炎ではなく別の皮膚疾患が隠れているケースもあります。
「たかが肌荒れ」と放置してしまうと、症状が慢性化したり、色素沈着などの跡が残ってしまう可能性もあるため、適切なタイミングで医療機関を受診することが大切です。
8-1. 似ている疾患(酒さ・脂漏性皮膚炎)との鑑別
春先の頬の赤みやかゆみは花粉皮膚炎が原因であることも多いのですが、見た目がよく似た別の疾患である可能性も否定できません。とくに以下の2つは花粉皮膚炎と間違われやすく、治療法も異なるため、正しい鑑別(見分け)が重要です(文献1)。
酒さ(しゅさ)
酒さは、顔の中心部(頬・鼻・額・顎)に赤みやほてりが続く慢性の皮膚疾患です。毛細血管の拡張が目立ち、温度変化や飲酒、刺激物の摂取などで症状が悪化しやすいという特徴があります。
花粉皮膚炎との大きな違いは、季節性がはっきりしないことと、花粉症の鼻・目の症状を伴わないケースが多いことです。また、酒さは年間を通じて赤みが持続する傾向があり、花粉シーズンが終わっても症状が引かない場合は、酒さの可能性を考える必要があります。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こりやすい皮膚炎です。とくに小鼻の脇、眉間、生え際などに、脂っぽいフケのようなかさつきを伴った赤みが現れるのが特徴的です。
花粉皮膚炎が露出部位(まぶた・頬・首)に症状が出やすいのに対し、脂漏性皮膚炎は皮脂腺の多い部位に集中する傾向があります。また、皮膚の常在真菌(マラセチア)が関与しているため、抗真菌薬を含んだ治療が必要になることもあり、花粉皮膚炎とは対処法が大きく異なります。
自己判断は禁物
これらの疾患は見た目だけでは区別がつきにくく、複数の疾患が同時に存在していることも珍しくありません。たとえば、もともと酒さの傾向がある方が、花粉シーズンに花粉皮膚炎を併発して症状が急に悪化する、というケースもあります。
「毎年春だけ荒れるから花粉のせいだろう」と決めつけずに、症状が続く場合や判断に迷う場合は、皮膚科専門医の診断を受けることが正確な治療への近道です。
8-2. 花粉皮膚炎の検査と診断|アレルギー検査(IgE・VIEW39)でわかること
「自分の肌荒れは本当に花粉が原因なのか?」、「何の花粉に反応しているのか知りたい」....このような疑問をお持ちの方には、皮膚科でのアレルギー検査が有効です。
花粉皮膚炎は問診や症状の経過から臨床的に診断されることが多いですが、検査によって原因となるアレルゲンを客観的に特定することで、より的確な治療と予防につなげることができます。ここでは、花粉皮膚炎の診断に用いられる代表的な検査をご紹介します。
特異的IgE抗体検査(血液検査)
血液を採取して、特定のアレルゲンに対するIgE抗体の量を測定する検査です。スギ、ヒノキ、カモガヤ(イネ科)、ブタクサなど、疑われる花粉ごとに個別に測定することができます。
この検査で陽性が出れば、その花粉に対してアレルギー反応を起こす体質であることがわかります。セクション1-3でご紹介した花粉カレンダーと組み合わせることで、「自分がどの花粉に、いつの時期に注意すべきか」が明確になります。
結果は数値(クラス0〜6)で示され、数値が高いほどアレルギー反応が強い傾向にありますが、数値の高さと症状の重さが必ずしも一致するわけではない点はご留意ください。あくまで「体質的にその花粉に反応しやすいかどうか」を判断する指標です。
VIEW39(ビュー39)検査
VIEW39は、1回の採血で39種類のアレルゲンに対するIgE抗体を一度に測定できるスクリーニング検査です。スギやヒノキ、カモガヤ、ブタクサといった花粉だけでなく、ダニ、ハウスダスト、カビ、動物(猫・犬)、食物アレルゲンなど幅広い項目を網羅しています。
「自分が何に反応しているのかまったく見当がつかない」という方や、花粉以外にもアレルギーの原因がありそうな方にとくに適した検査です。
保険適用(3割負担の場合、約5,000円前後)で受けられることが多く、比較的手軽に行えます。
パッチテスト
パッチテストは、疑わしいアレルゲン(花粉の抽出液など)を小さなシートに塗布し、背中や腕の皮膚に48時間貼り付けて反応を観察する検査です。主にIV型アレルギー反応(遅延型)を確認するために用いられます。
セクション3-2で解説したとおり、花粉皮膚炎にはIgE抗体を介した即時型反応だけでなく、T細胞を介した遅延型反応も関与しています。パッチテストではこの遅延型反応を確認できるため、血液検査で陰性でも肌に反応が出ている場合の補助診断として有用です。
ただし、パッチテストは結果が出るまでに数日かかり、またシートを貼っている間は入浴や発汗に制限があります。
8-3. 医療機関への相談の目安と治療法
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに受診されることをおすすめします。とくに以下のような症状がある方は、医師による適切な治療が必要になる可能性があります。
こんな症状があれば受診のサイン
◾️赤み・かゆみが強く、夜眠れないほどつらい — かゆみで睡眠が妨げられると、睡眠不足が免疫バランスを乱し、さらに症状が悪化するという負のスパイラルに陥ります。我慢せず、早めに対処することが大切です。
◾️市販の保湿剤やスキンケアでは改善しない — 1〜2週間ほどセルフケアを続けても症状が軽減しない場合は、炎症がセルフケアで対応できる範囲を超えている可能性があります。
◾️まぶたが腫れて目が開けにくい — まぶたの強い腫れは、日常生活や仕事に大きく支障をきたします。また、目の周りのデリケートな皮膚は適切な治療を行わないと色素沈着が残りやすいため、早期の対応が重要です(文献1)。
◾️広範囲に症状が広がっている、または悪化のスピードが速い — 顔だけでなく首やデコルテにまで赤みが広がっている場合や、日を追うごとに急速に悪化している場合も、医師の判断を仰ぐべきタイミングです。
皮膚科ではどんな治療を行うの?
受診された場合、症状や重症度に応じて以下のような治療が行われます。
ステロイド外用薬 — 炎症を速やかに鎮める目的で処方されます。「ステロイドは怖い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、医師の指導のもとで適切な強さ・期間を守って使用すれば、安全かつ効果的に炎症をコントロールすることができます。とくに顔やまぶたなどのデリケートな部位には、弱めのステロイドやタクロリムス軟膏など、部位に適した薬剤が選択されます。
抗アレルギー薬(内服) — 抗ヒスタミン薬の内服により、かゆみやアレルギー反応を体の内側から抑えます。花粉症の鼻・目の症状にも同時に効果があるため、複数の症状を併せ持つ方にはとくに有効です。
保湿指導・スキンケア処方 — 医療機関専売の保湿剤やバリア補修に特化した製品の処方、日常のスキンケア方法についてのアドバイスも行います。
「早めの受診」がいちばんのスキンケア
花粉皮膚炎は、初期段階で適切な治療を受ければ比較的速やかに改善が期待できる疾患です。しかし、我慢を重ねて症状が慢性化すると、治療に時間がかかったり、色素沈着などの跡が残るリスクも高まります。「おかしいな」と感じたら、セルフケアだけで抱え込まず、皮膚科を受診することをお勧めします。
9. 子どもの花粉皮膚炎|子どもの肌を守るために保護者の方ができること

花粉皮膚炎は大人だけの肌トラブルではありません。お子さまにも花粉が原因の肌荒れは起こります。とくに近年は低年齢での花粉症の発症が増加しており、それに伴って花粉皮膚炎のリスクも高まっています。
しかし、小さな子どもは自分の症状をうまく言葉で伝えられないことが多く、「なんとなく機嫌が悪い」、「頬を気にしてこすっている」といった行動の変化が唯一のサインになることもあります。ここでは、子どもの花粉皮膚炎について、保護者の方に知っておいていただきたいポイントをお伝えします。
子どもの花粉皮膚炎の特徴
基本的な症状は大人と同様で、顔(とくに頬やまぶた)、首、手の甲など露出部位の赤み・かゆみ・カサつきが主な症状です。しかし、子どもならではの注意点がいくつかあります。
◾️かゆみを我慢できず掻き壊しやすい
大人であれば「掻いてはいけない」と理解できても、子どもにとっては難しいことです。無意識のうちに顔や目元を掻きむしってしまい、症状が急速に悪化するケースが見られます。爪を短く切っておく、就寝中に手袋をつけるなどの物理的な対策が有効です。
◾️皮膚のバリア機能が未発達
子どもの皮膚は大人に比べて薄く、バリア機能がまだ十分に発達していません。そのため、花粉の影響をより受けやすく、少量の花粉でも症状が出やすい傾向があります。
◾️アトピー性皮膚炎との合併に注意
アトピー性皮膚炎を持つ子どもは、花粉シーズンに症状が著しく悪化することがあります。「春になると急にアトピーがひどくなる」と感じている保護者の方は、花粉皮膚炎が重なっている可能性を念頭に置いてください。
思春期の子どもでは「ニキビとの合併」にも注意
思春期の子どもの場合、ホルモンバランスの変化に伴うニキビと花粉皮膚炎が同時に起こることがあります。
スキンケアで使うピーリング剤やアルコール含有の化粧水は、花粉で荒れた肌にとって刺激が強すぎる場合があるため、花粉シーズンは使用を控えるか、医師に相談のうえで慎重に判断してください。
保湿剤を選ぶ際は、ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい処方)であることを確認すると、ニキビの悪化を防ぎながら花粉皮膚炎のケアもできます。
保護者の方ができる日常のケア
お子さまの花粉皮膚炎を防ぐための対策は、基本的には大人と共通しています。ただし、子ども自身がケアを行うのは難しいため、保護者の方のサポートが不可欠です。
✅外出前の保湿と日焼け止め
登校・登園前に、低刺激の保湿剤と子ども用の日焼け止めを塗ってあげましょう。肌の保護膜を作ることで、花粉の直接付着を軽減できます。
✅帰宅後の洗顔(顔を洗う習慣づけ)
帰宅後すぐに手洗い・うがいに加えて、「顔も洗う」習慣をつけましょう。小さなお子さまには、濡らしたやわらかいガーゼで顔をやさしく拭いてあげるだけでも効果があります。
✅衣類やタオルの管理
子どもが使うタオルや枕カバー、肌着は室内干しにして花粉の付着を防ぎましょう。外遊びから帰ったら早めに着替えさせることも大切です。
✅「掻いちゃダメ」より「冷やしてあげるね」
かゆがっている子どもに「掻かないで」と言うだけでは逆にストレスになります。冷やしたタオルをやさしく当てて「冷たくて気持ちいいね」と声をかけるなど、掻く代わりの対処法を自然に教えてあげるのがおすすめです。
受診の目安
以下のような場合は、小児科または皮膚科への受診をおすすめします。
◾️かゆみが強く、夜中に何度も起きてしまう
◾️掻き壊しがひどく、傷やジュクジュクした状態になっている
◾️保湿を続けても改善が見られない
◾️毎年同じ時期に同じ症状を繰り返している
子どもの肌トラブルは、本人はもちろん、見守る保護者の方にとっても心配が尽きないものです。「たかが肌荒れ」と思わず、気になる症状がありましたらお早めに小児科または皮膚科を受診してご相談下さい。
10.【比較】花粉皮膚炎 vs 黄砂肌荒れ ── 似ているようで違う「春の二大刺激」

春先の肌荒れを引き起こす原因は花粉だけではありません。毎年3月〜5月にかけて中国大陸から飛来する黄砂も、肌に大きなダメージを与える要因のひとつです。
「花粉と黄砂、どちらも春の肌荒れでしょ?」と一括りにされがちですが、実はそれぞれ肌を傷つけるメカニズムが異なります。正しく理解しておくことで、より的確な対策を取ることができます。
花粉による肌荒れ ── 「免疫の暴走」と「酵素の攻撃」
花粉皮膚炎の主因は、ここまでの記事でも解説してきたアレルギー反応と花粉自体の酵素によるバリア破壊です。
花粉に含まれるアレルゲンが肌内部に侵入すると、体内のIgE抗体が反応し、ヒスタミンなどの化学物質が放出されることで、かゆみ・赤み・腫れといったアレルギー症状が引き起こされます。さらに、スギ花粉に含まれるCry j1などのタンパク質分解酵素が、角層のバリアを直接分解して破壊するため、炎症が長引きやすいのが特徴です。
花粉症(鼻炎・結膜炎)の症状と連動して悪化するケースが多く、アレルギー体質の方やアトピー素因のある方はとくに影響を受けやすい傾向があります。
黄砂による肌荒れ ── 「物理的な傷」と「化学物質の刺激」
一方、黄砂が肌にダメージを与えるメカニズムは花粉とは大きく異なります。
黄砂の粒子は直径約4μm(マイクロメートル)と非常に細かい砂の粒です。この微細な粒子が肌表面に付着すると、物理的な摩擦刺激として角層を傷つけます。いわば、目に見えないほど小さなやすりで肌をこすっているようなイメージです。
さらに問題なのは、黄砂が大陸から飛来する過程で大気中の有害化学物質やPM2.5、重金属、微生物などを吸着して運んでくることです。これらの物質が肌に接触すると、アレルギー反応とは別の経路で炎症反応を引き起こします。つまり黄砂の肌荒れは、花粉のようなIgE抗体を介したアレルギーというよりも、刺激性の接触皮膚炎に近い性質を持っているのです。
対策の基本は共通している
花粉と黄砂では肌を傷つけるメカニズムこそ異なりますが、対策の基本原則は共通しています。
✅付着させない — 外出前に日焼け止めや化粧下地で肌に保護膜を作り、マスクや帽子で露出面積を減らす
✅速やかに洗い流す — 帰宅後はできるだけ早くやさしく洗顔し、肌に残った花粉・黄砂を除去する
✅バリア機能を高める — セラミドなどの保湿成分でしっかりと保湿し、角層のバリアを強化する
花粉シーズンと黄砂の飛来時期は大きく重なるため、実際にはどちらか一方だけでなく両方の影響を同時に受けている方がほとんどです。だからこそ、「付着させない→落とす→バリアを補う」という基本のサイクルを毎日丁寧に続けることが、春の肌トラブルから身を守る最も確実な方法といえます。
▶関連記事のおすすめ:
黄砂が肌に与える影響や具体的な対策については、当院のブログで詳しく解説しています。花粉対策とあわせてぜひご一読ください。 黄砂と肌荒れの詳細記事はこちら
まとめ:花粉の肌荒れは「守る」対策で差がつく
ここまで、花粉皮膚炎のセルフチェックから発症メカニズム、日常のケア方法、受診の目安まで幅広くご紹介してきました。最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。
花粉皮膚炎 ── 3つのキーポイント
① 花粉皮膚炎は「バリアの弱った肌」に花粉が侵入して起こる
冬の乾燥で角層のバリア機能が低下した肌に花粉が付着すると、アレルギー反応と花粉自体の酵素(Cry j1など)による直接的なバリア破壊が同時に起こり、赤み・かゆみ・ヒリつきといった症状が現れます。まぶた・頬・首など露出部位に症状が集中するのが大きな特徴です。
② 対策の基本は「付着させない→速やかに落とす→バリアを補う」
花粉皮膚炎を防ぐために特別なことは必要ありません。外出前に日焼け止めや下地で肌に保護膜を作り、帰宅後はすぐにやさしく洗顔して花粉を洗い流し、保湿でバリア機能をしっかりと補強する——このシンプルなサイクルを毎日ぶれずに続けることが、最も確実な予防策です。
③ 自己判断で我慢しすぎないことが大切
セルフケアで改善しない場合や、眠れないほどのかゆみ・まぶたの強い腫れがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。花粉皮膚炎は似た症状の疾患(酒さ・脂漏性皮膚炎など)もあるため、正確な診断を受けることが適切な治療への第一歩です。
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おわりに
◉花粉皮膚炎は、正しい知識と日々の丁寧なケアで十分にコントロールできる肌トラブルです。「毎年春になると肌の調子が悪い」と諦めている方こそ、今シーズンからぜひ「守る」対策を始めてみてください。
◉当院では、花粉皮膚炎をはじめとする春の肌トラブルについてのご相談を随時承っております。セルフケアで改善しない症状や、ご自身の肌に合ったスキンケアの選び方など、気になることがございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
※本記事でご紹介した製品は、すべての方に効果を保証するものではありません。肌に合わない場合や刺激を感じた場合は直ちに使用を中止し、必要に応じて医療機関にご相談ください。
【参考文献】
1) 横関博雄.花粉皮膚炎のアップデート「第45回日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会⑦ パネルディスカッション4-4」マルホ皮膚科セミナー(2016年7月14日放送)配布資料(PDF)https://www.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-160714.pdf
2)スギ花粉が原因と考えられる皮膚炎の5例
大山 克巳
日皮会誌
1992;102(1):31-40
3)アトピー性皮膚炎におけるスギ花粉の意義
大山 克巳
日皮会誌
1993;103(8):1067-1073
4) Glutathione Counteracts the Effects of Japanese Cedar (Cryptomeria japonica) Pollen Allergen Cry j1
Shinobu Nakanishi, et al
Biol Pharm Bull
2020;43(10):1591-1594
5)花粉による肌荒れとは?花粉皮膚炎の症状と対策について
持田ヘルスケア スキンケア講座
https://hc.mochida.co.jp/skincare/atopic/atopic22.html
6) Impact of Water Exposure and Temperature Changes on Skin Barrier Function
Manuel Herrero-Fernandez, et al.
J Clin Med
2022 Jan 7;11(2):298

制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年2月3日)





