「日焼け止めを塗っているのに焼ける…」その原因は塗る量が足りないからかもしれません。SPF効果をしっかり得るための世界的な基準「ティースプーンルール」について、美容クリニック院長がわかりやすく解説します。シミ予防・光老化対策に必見です。
ティースプーンルールとは?
2002年、ジェフリー・シュナイダーによって提唱された「ティースプーンルール」は、日焼け止めの適量使用を促すための簡単な指針です(文献1)。研究によると、多くの人が必要量の20〜60%しか塗っていないことが判明。そこで、誰でも簡単に測れるティースプーンを使った方法が考案されました。
オリジナルのティースプーンルール
シュナイダーが提案した当初のルールは以下の通りです:
各腕と顔・首の領域:ティースプーン半分強(約3mL)
各脚、胸、背中:ティースプーン1杯強(約6mL)
これらを合計すると約33mLとなり、成人の体全体をカバーするのに必要とされる35mLに近い量になります。
2013年の改訂版ティースプーンルール
2013年、Isedeh、Osterwalder、Limによって、より使いやすい改訂版が提案されました(文献2)。主な変更点は以下の通りです:
単純化:半ティースプーンや1ティースプーン強といった細かい指定を、1ティースプーンまたは2ティースプーンの単位に簡略化。
部位の調整:
顔・頭・首:1ティースプーン
各腕(左右):1ティースプーンずつ
胴体(前面と背面):合計2ティースプーン
各脚(左右):2ティースプーンずつ
現実的な適用:服で覆われる部分を考慮。
顔と頭部の重視:最も露出する部位として1ティースプーンを割り当て。
ティースプーンルールの意義
このルールの目的は、誰もが簡単に覚えられ、実践できる方法を提供することです。専門的な「2mg/cm²」という基準(製品のSPF値を測定する国際的な検査機関が定めている塗布量の基準)を、一般の人々が家庭で簡単に測れる方法に置き換えたのです。
改訂版では、合計9ティースプーン(約45mL)となり、「ゴルフボール」や「ショットグラス」のサイズに相当します。
まとめ
「ティースプーンルール」は、日焼け止めの適切な使用量を簡単に測る方法として考案されました。このルールを覚えて、正しい量の日焼け止めを使用することで、表示されているSPFの効果を十分に得ることができます。
適切な日焼け止めの使用で、健康的で美しい肌を保ちましょう!
▶すでにできてしまったシミや、紫外線ダメージの蓄積(光老化)が気になる方はご相談ください:
すでにできてしまったシミにはレーザー治療→ Qスイッチルビーレーザー
紫外線ダメージの蓄積(光老化)に対する治療→ レチノイド療法
▶ティースプーン以外の方法はこちらで解説しています
【参考文献】
1 The Teaspoon Rule of Applying Sunscreen
Jeffrey Schneider
Arch Dermatol
2002 Jun;138(6):838-9
2 Teaspoon rule revisited: proper amount of sunscreen
application
Prescilia Isedeh, et al.
Photodermatol Photoimmunol Photomed
2013 Feb;29(1):55-6
制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年5月10日)






