2018.10.09更新

男性のスキンケアにおいて、「ヒゲ剃り」は大きな問題です。

電動シェーバーを使うにせよカミソリを使うにせよ、どうしても皮膚がダメージを受けることが避けられません。皮膚の表面の角質が傷つけられ、バイア機能が障害されて、ドライスキン、肌荒れの原因となります。男性は女性に比べ皮脂の分泌は多いのですが、テカテカしながらも乾いているというのが男性素肌の実態です。

できるだけ肌にダメージを与えずにヒゲを剃ることが、男性スキンケアの第一関門なのです。

ヒゲというは大変丈夫にできていて、同じ太さの銅線と同じくらいの強度があります。ただし毛の構造蛋白であるケラチンは高い親水性があり、水を吸収すると柔らかくなって、軽い力でも剃れるようになります。

 

2分待つ!

(参考文献から)
縦軸はヒゲをカットするのに必要な力、横軸は保湿時間です。
最初の2分で急激にヒゲは柔らかくなり、4分を過ぎるとあとは変わらないことがわかります。

強い力で剃れば剃るほど皮膚の表面は傷つけられてしまいます。シェービングフォームをつけたら必ず2分待ちましょう。どんなシェービングフォームを選ぶかより、ヒゲが柔らかくなるまで待つことが大切です。

(参考文献)
Male skin and ingredients relevant to male skin care.
Draelos ZD
Br J Dermatol
2012;166(suppl1),13-16

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2018.10.07更新

先日お客様からMSM(メチルスルフォニルメタン) について聞かれましたが答えられなかったので、リサーチしてみました。

サプリの紹介

MSM(メチルスルフォニルメタン) は自然界に存在する物質で、食物(果物、野菜、穀物など)から摂取されます。1970年代に研究がすすみ、1981年に米国医師が特許を取得しています。

薬理作用としては
1)抗炎症作用
2)抗酸化作用
3)免疫調整作用
4)メチル化作用
があり、とくに抗炎症作用と抗酸化作用がメインに働いています。

サプリとして効果が期待されているのは
1)関節炎
2)関節軟骨の保護
3)関節可動域の改善
4)運動後の筋肉痛
5)季節性アレルギー
6)美肌効果
7)癌

このようにもっぱら整形外科領域での使用が一般的です。

さて、「美肌効果」についてですが、特許取得にさいして理由に「皮膚の質感、テクスチャーの改善」が上げられています。作用機序は、薬理作用の4)メチル化作用でのケラチン増生のサポートとされています。

印象としては、MSM(メチルスルフォニルメタン) は、美肌サプリというよりグルコサミン、コンドロイチン硫酸に近い使われ方をするサプリメントと言えるでしょう。関節痛や花粉症でお困りの方におすすめします。

 

(参考文献)
Methylsulfonylmethane: Applications and safety of a novel dietary supplement.
Butawan M, et.al
Nutrients
2017 March 16;9(3)

 

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥