タザロテン(タズレット)|港区(浜松町・大門・芝公園)の光老化治療・第3世代レチノイド処方

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タザロテンが日光ダメージから肌を救う


光老化によるシミ・しわ・毛穴・ニキビ跡の改善をご希望なら、第3世代レチノイドである「タザロテン(タズレットクリーム)」をご検討下さい。

タザロテンはトレチノインと並ぶ強力な合成レチノイドであり、適切な使い方とA反応(刺激反応)のマネジメントがあってこそ、その効果を最大限に活かすことができます。



▶その他の製剤については「レチノイド総合案内」へ:


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タザロテンとは?


タザロテン(tazarotene)は、第3世代の合成レチノイドを有効成分とする外用薬です。アメリカでは1997年にニキビ・乾癬の治療薬として承認され、2000年代以降は光老化治療薬としても認可されました。商品名「タズレットクリーム(Tazret Cream)」「タザロテンクリーム」として知られています。


皮膚のターンオーバーを促進し、紫外線によって生じたシミ・しわ・色素沈着・毛穴の悩みに対して、トレチノインとは異なるレチノイン酸受容体(RAR-β/RAR-γ)への選択性をもって作用するのが特徴です。同じレチノイドでも、トレチノインで効果が物足りない方や、別の作用プロファイルを試したい方に選ばれています。



タザロテンのメリット


光老化への高い効果:紫外線による複合的な肌老化(シミ・しわ・くすみ・毛穴・ニキビ跡)に強くアプローチ

第3世代レチノイドの選択性:RAR-β/RAR-γへの選択的結合により、トレチノインと異なる作用プロファイル
トレチノインで物足りない方の選択肢:トレチノインで効果不十分な方や、別の作用機序を試したい方にも
幅広い適応:光老化に加えてニキビ・ニキビ跡にも作用
自宅で続けられる:夜1回の塗布で継続的なエイジングケアが可能
他のレチノイド・施術と組み合わせ可能:レチノールピール、ダーマペン治療等との併用で相乗効果


タザロテンのデメリット


⚫️ A反応(刺激反応):トレチノインより強く出る場合があり、赤み・皮むけ・乾燥・ヒリヒリ感に注意が必要です(通常1〜2週間で軽快)

⚫️ 継続が必要:効果実感には2〜3ヶ月の継続使用が目安。光老化改善には長期使用が前提となります
⚫️ 紫外線対策が必須:光に弱くなるため、日中の日焼け止め使用が不可欠です
⚫️ 妊娠中・授乳中は使用不可:催奇形性のリスクが完全には否定できないため厳禁です。妊娠の可能性がある方も使用できません
⚫️ 使い方を間違えるとリスクが増す:塗布量・頻度を守らないとA反応が強く出ます。ショートコンタクト法など状態に合わせた使い方が重要です
⚫️ 国内未承認医薬品:医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります
⚫️ 費用:自由診療のため全額自己負担となります


当院のタザロテンの特徴


当院では、美容医療に20年以上携わってきた院長が、肌状態を確認したうえでタザロテン(タザレットクリーム)を処方します。


タザロテンはトレチノインより刺激反応が強く出やすいレチノイドのため、ショートコンタクト法(短時間塗布して洗い流す方法)や使用頻度の調整、保湿管理など、患者様の肌に応じた使い方を細かく指導します。

A反応への対処、長期使用におけるフォローまで、診察のたびに丁寧にサポートします。トレチノインとの使い分けや併用の判断も、肌状態と目標に合わせてご提案します。

◯ 入念なカウンセリングと肌診断
◯ 使い方を細かく指導(ショートコンタクト法/インターバル法/保湿管理)
◯ A反応への対処サポート(休薬判断・併用品の調整)
◯ 長期使用のフォロー体制(診察で経過確認とプラン調整)
◯ レチノイド療法全体の最適化(トレチノインとの使い分け・他施術との組み合わせもご提案)


まとめ


港区浜松町・大門・芝公園エリアでタザロテン(タズレットクリーム)の処方をご希望の方は、当院へご相談ください。


タザロテンは強力な薬剤であるからこそ、正しい使い方とA反応のマネジメント、長期使用のフォローが大切です。光老化によるシミ・しわ・毛穴・ニキビ跡のお悩み、トレチノインで物足りないと感じている方、本格的なエイジングケアをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。


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*本薬剤は厚生労働省未承認医薬品であり、自由診療に基づき全額自己負担となります。重篤な副作用が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。


**お知らせ**
当院は2023年に自由が丘から港区浜松町(最寄駅:JR/東京モノレール 浜松町駅、都営浅草線/大江戸線 大門駅、都営三田線 芝公園駅)に移転して診療しています。




院長コラム 〜再開への思い〜


強力すぎた第3世代レチノイド

当院では以前、タザロテンクリームの処方を行っていました。しかし正直に言うと、ほとんどご希望される方が現れないまま使用期限を迎え、取り扱いを中止した経緯があります。

タザロテンは第3世代レチノイドで、トレチノインを超える強力な作用を持ちます。その効果の高さゆえに、赤みや皮むけといった副反応も強く出やすく、日本人の繊細な肌質には、この強力なレチノイドは少しハードルが高すぎたのかもしれないと、その時は思いました。

「塗るだけで毛穴・ニキビ跡が改善」という可能性

しかし、タザロテンには見過ごせない大きな魅力があります。それは「外用薬の塗布のみで毛穴やニキビ跡の改善が期待できるかもしれない」というエビデンスが存在することです。

従来、毛穴・ニキビ跡の治療といえばレーザーやダーマペンなどの施術が中心でした。これらは確実な効果が期待できる反面、ダウンタイムや通院の負担、そして費用面でのハードルがありました。タザロテンは、毎日のスキンケアの延長で、自宅で毛穴やニキビ跡へのアプローチが可能という、外用療法の未来を切り拓く可能性を秘めています。

今度こそ、続ける覚悟で

このような理由から、タザロテンクリームの処方を再開することにいたしました。たとえ処方希望者が少なくても、今度は取り扱いを続ける覚悟です。

なぜなら、この薬を本当に必要としているお客様が必ずいらっしゃると信じているからです。毛穴やニキビ跡に悩みながらも、施術には踏み切れない。そんな方々にとって、タザロテンは新しい選択肢となるはずです。

強力な薬だからこそ、十分な配慮が必要です。当院の妊娠可能年齢の女性にはタザロテンを販売しない方針については、どうかご理解下さい。




オリジナル美容モデル
*効果には個人差があり、同様の効果を保証するものではありません

施術前

鼻の毛穴へのタザロテンの効果を検証しました。1日1回夜塗布しました。

4か月後

夜1回塗るだけの治療ですが、治療の難しい鼻の毛穴が整ってきています。

医療広告ガイドライン・限定解除要件

通常必要とされる治療内容:スキンケアとして毛穴、ニキビ跡など気になる部位に1日1回塗布します。
*カウンセリングの時間:30分

標準的な費用:14,520円(1か月に1本使用として3か月で3本)
*3か月分+初診料

標準的な治療期間及び回数:3〜6か月*問題なく使用できていれば通院は不要です。

デメリット・リスク・副作用:タザロテンはメリットが多い反面、いくつかのリスクやデメリットも存在します。

▶︎長期の治療が必要: 十分な効果を得るためには、通常3~6か月程度の継続治療が必要です。

▶︎効果には個人差がある。必ずしも全ての方に同じ結果が出るわけではありません。

▶︎コスト: 美容目的の自由診療のため、保険適用外となり全額自己負担となります。

▶︎副作用・リスク: 特に使用開始時に赤み、ひりつき、皮むけ、乾燥、痒みなどレチノイドに共通する刺激反応が出るため、肌に慣らしながら使用を続ける必要があります。また妊娠中、または妊娠が疑われる場合は使用を中止する必要があり、当院では妊娠可能年齢の女性に対しては処方していません。極めてまれに感染やアレルギー症状のリスクもあります。




こんな方におすすめ

 

  • 1.トレチノインより強力なレチノイドを使いたい方に
  • 2.スキンケアで毛穴を小さくしたい
  • 3.スキンケアでニキビ痕を目立たなくしたい




タザロテンの刺激反応(A反応)対策


タザロテンは4種類のレチノイドの中でもっとも強力な作用を持つため、使い始めの刺激反応(A反応)も強く出る傾向があります。赤み・皮むけ・乾燥・ヒリヒリ感に加え、灼熱感やかゆみが出ることもあります。

当院ではショートコンタクト法を標準導入していますが、臨床試験で約10%だった中断率をゼロにできたとの報告もあります。


▶ A反応(刺激反応)の基本的な対策についての詳しい解説はレチノイド総合案内:A反応を抑えるにはをご覧下さい。

ショートコンタクト法


薬剤の皮膚への接触時間を短くすることで、刺激反応を軽減する方法です。


  • 夜、洗顔して最初にタザロテンを塗る
  • 2分したらタザロテンを洗い流す
  • 洗顔料は使わず、ぬるま湯で洗い流す
  • あとはいつものスキンケアを行う

ここからスタートして、

  • 刺激反応が見られなければ塗っている時間を1分ずつ延長する
  • 延長は少なくとも3日以上の間隔で行う
  • 延長しても、塗っている時間は最長で5分とする

これが基本形。

もし、使用中に刺激症状(皮むけ、赤み、乾燥、ヒリヒリ感など)が出たら

  • 塗っている時間を30秒に短縮する
  • 刺激反応が治まったら塗っている時間を30秒ずつ延長する
  • 延長は少なくとも3日以上の間隔で行う
  • 延長しても、塗っている時間は最長で5分とする




 

 

価格表

タザロテン価格(税込)
0.1%クリーム20g 3,740円


*当院では妊娠可能年齢の女性に対しては販売しておりません。
*当院では保険診療は行っていません。全額自己負担になります。




当院のレチノイド療法


タザロテンは、当院が提供するレチノイド療法の一つです。

お肌の悩みやライフスタイルに応じて、以下の治療と組み合わせていただくことで、より高い効果が期待できます。

CDトレチノイン 
シミ・しわの本格治療に。ゴールドスタンダードのレチノイド外用薬です。

レチナール・アクティブ 
化粧品で使える最強のレチノイド。穏やかに始めたい方に。

ディフェリン(アダパレン) 
低刺激で安定性が高い、使いやすさの優等生。

レチナール・トリートメント 
ダーマペン4とレチナールを組み合わせた施術。

レチナール・アイ 
目元専用のレチナール・ダーマペン施術。

レチノールピール 
表面から高濃度レチノイドを浸透させて皮膚刺激



▶どれを選んでいいか迷ったら「レチノイド総合案内」へ:


 青い鳥のレチノイド療法のご案内




 




よくいただくご質問

Q

タザロテンの特徴は?

A

◉タザロテン(Tazarotene)は、米国FDAが承認した第3世代の外用レチノイド(ビタミンA誘導体)です。

◉1997年に乾癬・にきび治療薬として承認され、その後「光による肌の変化(光老化)に伴う皮膚症状の緩和」を目的としたクリーム製剤が追加承認されました。

◉この「緩和(mitigation)」という表現が示す通り、タザロテンはしわや色ムラなど、光ダメージに伴う皮膚変化を軽減する補助療法として位置づけることができます。


Q

タザロテンは具体的にどのような皮膚の悩みに効果がありますか?

A

◉タザロテンクリームは、主に顔の光老化の症状の緩和を目的として使用します。

◉光老化は、紫外線(UV照射)によって引き起こされる皮膚の老化であり、太いしわや小じわ、ざらつき、不均一な色素沈着などが特徴です。

Q

改善が期待できる具体的な症状は何ですか?

A

臨床的に有意な改善が認められた主な症状は、
小じわ (fine wrinkling)
斑状の色素沈着 (mottled hyperpigmentation)
です。

その他に改善が期待できる症状としては、
◎老人性色素斑 (lentigines)
◎毛穴の開き (apparent pore size)
◎不規則な色素脱失 (irregular depigmentation)
◎弾力性の低下 (elastosis)
◎皮膚のざらつき (tactile roughness)
などがあります。

Q

治療を開始してから、どのくらいの期間で効果を感じられますか?

A

ご自身による自覚的な評価では、治療開始後4週間で、多くの方(60%〜68%)が肌の改善を実感されています。


Q

効果の持続性について教えて下さい

A

効果は治療の継続とともにさらに高まり、臨床試験では52週間(12ヶ月間)の治療期間が終了しても改善が頭打ちになっていないことが示されています。これは、長期的な治療の有用性を示唆しています。


Q

タザロテン(タズレットクリーム)はどのように塗ればよいですか?

A


タザロテン(タズレットクリーム)の効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるためには、正しい塗布方法が大切です。基本的な使い方と量の目安は以下の通りですが、医師の指示に従ってください。

準備
○まず、低刺激性の洗顔料で優しく洗顔し、タオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。
○タザロテン(タズレットクリーム)は最初にお使い下さい。
*肌が濡れた状態で塗布すると、刺激が強く出ることがあります(“hydration-enhanced permeation”)。一般的には、洗顔後10分ほど待つことが推奨されます。

塗布量
○多くの臨床試験では「
えんどう豆大(pea-size)=約0.25 g」を全顔に薄く塗布するプロトコルを採用しています。
○毛穴、ニキビ跡など局所的に使用する場合は、綿棒の先にごく少量をとり、病変部からはみ出さないように薄く塗布します。
○「たくさん塗れば早く効く」というわけではありません。むしろ、量を多くすると刺激が強く出やすくなります。

塗布方法
○清潔な指先または綿棒で、薄く均一に伸ばします。強く擦り込まず、優しく塗布してください。

Q

副作用としてどのような症状が多いですか?

A

最も頻繁に報告される副作用は、局所的な皮膚刺激の兆候や症状です。

具体的には、
⚫️
落屑(皮膚の剥がれ)
⚫️紅斑(赤み)
⚫️灼熱感(ヒリヒリ感)
⚫️乾燥肌
⚫️かゆみ
などがあります。

Q

刺激はいつ頃起こりやすいですか?

A

刺激症状は通常、治療を開始してから最初の1〜2週間に一時的に発生します。


Q

タザロテン治療中、普段使っている化粧水や保湿剤、メイクアップ製品は使用できますか?

A

タザロテン治療中は、とくに使いはじめの頃は肌が通常よりも敏感になりやすいため、スキンケア製品やメイクアップ製品の選び方や使い方に注意が必要です。

保湿剤: タザロテン治療中は皮膚が乾燥しやすくなるため、保湿ケアを徹底することが非常に重要です。刺激の少ない、無香料、ノンコメドジェニックな保湿剤を使用してください。

化粧水: 使用する場合は、アルコールフリーで刺激の少ない、保湿成分が含まれたものを選びましょう。

洗顔料: マイルドで、肌への刺激が少ない洗顔料を選び、よく泡立てて優しく洗顔してください。ゴシゴシこすったり、スクラブ入りの洗顔料を使用したりするのは避けましょう。

メイクアップ製品: 基本的には使用できます。、肌のコンディションが不安定な場合は、なるべく肌への負担が少ない製品を選ぶとよいでしょう。

注意が必要な製品 高濃度のビタミンCAHA(フルーツ酸)BHA(サリチル酸)レチノール配合製品など、他にピーリング作用のあるものや刺激の強い成分が含まれるスキンケア製品の併用は、肌への負担が増大する可能性があるため、医師に相談なく使用するのは避けてください。


Q

タザロテンは体内に吸収されて蓄積しますか?

A

局所塗布後の全身吸収は限定的です。活性代謝物であるタザロテン酸の血中濃度は非常に低く(最大で0.71 ng/mLを超えません)、体内に自然に存在する内因性レチノイドの総濃度よりも大幅に低い値です。

薬物の全身的な蓄積は認められていません。

Q

妊娠、授乳中について

A


妊娠中、授乳中の女性、または妊娠を計画している女性は、タザロテンの使用を避ける必要があります。

当院では、妊娠可能年齢の女性へは販売を控えています

Q

タズレットクリームの開示情報

A

◉ 製品の法的地位と概要
タズレットフォルテクリーム(Tazret Forte Cream)は、有効成分タザロテン(Tazarotene)0.1% を含有する外用レチノイド製剤です。タザロテンは第三世代アセチレン系合成レチノイドで、皮膚内で活性代謝物タザロテン酸に変換され、レチノイン酸受容体(RARα/β/γ、とくにRARβ/γ)を介して角化の正常化、コラーゲン産生促進、炎症性シグナルの抑制等の遺伝子発現調節を行います。

日本の薬機法上、本製品は国内未承認医薬品に該当します。そのため、医師の責任において適法に個人輸入し、自由診療の範囲で使用する位置づけです。

◉ 製造元及び日本国内における入手経路
製造元: Glenmark Pharmaceuticals Limited(インド)
同社の複数製造拠点は WHO-GMP 等の国際基準で運用されています(US-FDA/MHRA UK/TGA Australia/ANVISA Brazil ほかによる査察実績あり)。一方で、2019年以降、一部施設がFDAのWarning Letter の対象となった経緯があり、品質管理に関する改善指摘が行われてきたことを付記します。

入手経路: 当院では医師が自己の責任において、患者治療を目的に適法範囲で個人輸入しています。

◉ 同一成分・性能を有する国内承認品の有無
同一成分(タザロテン)を有する国内承認医薬品はありません。
国内で同等カテゴリーの承認外用レチノイドとしてはアダパレン0.1%ジェル(ディフェリン)があり、同じ第三世代レチノイドですが成分・作用特性・刺激性プロファイルが異なります。

◉ 医薬品副作用被害救済制度について
重要: 個人輸入された未承認医薬品による健康被害は、日本の公的な「医薬品副作用被害救済制度」の対象外です。重篤な健康被害が生じた場合でも、公的救済(医療費・障害年金等)の給付は受けられません。

◉ 副作用・リスクの詳細な分析
一般的にみられる反応(頻度10–30% 程度)
皮膚乾燥、紅斑(赤み)、落屑(皮むけ)、灼熱感・刺痛、掻痒(かゆみ)

注意を要する有害事象
光線過敏症(光毒性):日光/日焼けベッドで強い日焼け、水疱、腫脹のリスクが上がります。広域スペクトラムの日焼け止め(最低SPF15以上)と厳格な遮光が必須です。

レチノイド皮膚炎:開始後2–4日で出現しやすく、乾燥・紅斑・灼熱感・落屑がピーク(2週前後)を越えると次第に軽快する傾向。用量・頻度の調整、保湿、短時間接触療法などで管理します。

色素異常:刺激や紫外線対策不十分PIH(炎症後色素沈着)のリスク。
接触皮膚炎:刺激性/アレルギー性。まぶた等の薄い皮膚では間接接触でも起こり得ます。

重大なリスク
催奇形性(妊娠中は絶対禁忌):旧FDAカテゴリーX相当。妊娠可能年齢の方は治療開始直前の妊娠陰性確認、適切な避妊、妊娠判明時の直ちの中止が必須です。

市販後報告:水疱、強い疼痛、蕁麻疹、色素沈着過剰/脱失、浮腫など。

◉ 禁忌事項(絶対禁忌)
妊娠中、妊娠の可能性がある方
本剤成分に対する過敏症既往

相対禁忌・注意
授乳中(ヒト乳汁移行不明。投与する場合は面積・期間を最小化し、乳児皮膚接触を回避)
湿疹・日焼け・擦過傷等の刺激皮膚、光感受性素因・皮膚がん既往/家族歴、職業的日光曝露、極端な気象環境下

◉ 海外での承認状況(安全性等の情報)
米国FDA:1997年承認(Tazorac®:痤瘡・乾癬)。クリームは2000年承認。
EU/英国/カナダ/オーストラリア/ブラジル/イスラエル/南アフリカ/インド等で承認。
使用実績:25年以上のグローバル臨床使用実績。

◉ 製品情報(当院取り扱い品の概要)
製品名:タズレットフォルテクリーム 1%(Tazret Forte Cream)
有効成分:タザロテン 0.1% w/w
製造国/製造元:インド/Glenmark Pharmaceuticals Limited
品質:WHO-GMP 等の国際基準で製造。※一部工場で過去にFDA警告書歴あり。
剤形:外用クリーム

◉ 適応・期待される効果(海外公的情報・臨床試験に基づく)
尋常性痤瘡(ニキビ):非炎症性・炎症性病変の減少
光老化症状の改善:微細なしわ、斑状色素沈着、皮膚質感
毛穴の目立ち・ニキビ跡(萎縮性瘢痕)の改善に関する報告あり
※日本では未承認。国内での効能効果は公的に承認されていません。

◉ 使用方法(目安)
頻度:1日1回、**夜間(就寝前)**に薄く塗布
部位:清潔で完全に乾いた皮膚へ。目・口・粘膜・傷部位を避ける
併用:保湿剤は塗布1時間以上前に使用(刺激軽減に有用)
改善目安:早ければ約4週で変化、24週で最大効果の報告
強い刺激が出た場合:中止または頻度・濃度を調整し、再導入を検討
遮光:治療期間中は毎日、広域スペクトラムの高SPFと物理的遮光を徹底

◉ 併用禁忌・相互作用(要注意)
・光感作性薬剤(例:テトラサイクリン、フルオロキノロン、チアジド、フェノチアジン、サルファ剤)併用時は厳格な紫外線防御。
・過酸化ベンゾイルは分解による効果低下懸念:塗布時間を分ける(例:BPO=朝、タザロテン=夜)。
・強力な乾燥・刺激性外用(高濃度アルコール、収斂剤、薬用石鹸、ワックス等)は同時期の使用を回避。

使用の可否は医師による適応判断と文書同意のうえで決定します。疑問点は遠慮なくご相談ください。

 




X(旧Twitter)投稿のまとめ

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(70)
      第3世代合成レチノイド。
      光老化皮膚への1%クリームの効果を検証。1日1回の塗布、2週で小ジワ、シミに、8週で毛穴、ハリに効果が現れた。
      J Am Acad Dermatol
      2005;52(2):268-274  (2022年2月23日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(71)
      光老化皮膚への1%クリームの1日1回塗布の効果を検証。効果は2週から現れ、24週でもプラトー(頭打ち)になることはなかった。
      J Am Acad Dermatol
      2005;52(2):268-274  (2022年2月24日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(72)
      光老化皮膚への1%クリームの1日1回塗布の効果を検証。毛穴を縮小させる効果が、患者満足に大きく寄与した。
      J Am Acad Dermatol
      2005;52(2):268-274  (2022年2月25日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(73)
      光老化皮膚への1%クリームの1日1回塗布の効果を検証。副作用は、皮むけ、赤み、ヒリヒリ感など刺激反応で、4%の人が使用を中止した。
      J Am Acad Dermatol
      2005;52(2):268-274  (2022年2月26日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(74)
      0.1%クリームの長期効果を見た試験で、52週までプラトー(頭打ち)にならずに光老化皮膚の改善傾向が続いた。
      Br J Dermatol.
      2010;163:1157-1165  (2022年2月27日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(75)
      プロドラッグで活性型のタザロテン酸に変換される。0.1%クリームの長期使用試験で、タザロテンおよびタザロテン酸の血中濃度は、内因性レチノイド以下で、蓄積は認めなかった。
      Br J Dermatol.
      2010;163:1157-1165  (2022年2月28日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(76)
      光老化皮膚への効果を見るトレチノイン0.05%と濃度を変えたタザロテンの比較試験。タザロテンはトレチノインより早期から効果が出やすい。6ヶ月以降は同程度。
      Arch Dermatol.
      2001;137:1597-1604  (2022年3月1日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(77)
      光老化皮膚への効果を見るトレチノイン0.05%と濃度を変えたタザロテンの比較試験。タザロテンは0.1%がベストで、それはトレチノイン0.05%と同程度の効果をもたらす。
      Arch Dermatol.
      2001;137:1597-1604  (2022年3月2日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(78)
      光老化皮膚への効果を見るため、タザロテンの濃度を変えて試験。刺激反応は、軽度~中等度。濃度が高いほど刺激反応も強かった。
      Arch Dermatol.
      2001;137:1597-1604  (2022年3月3日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(80)
      トレチノイン0.05%クリームとタザロテン0.1%クリームは、光老化症状の改善に有効で、トレチノイン0.05%クリームは1995年に、タザロテン0.1%クリームは2002年に米国FDAにその効果を認められている。
      J Am Acad Dermatol
      2005;52(2):268-274  (2022年3月5日)

 

    • 100歳まで美肌を保つ法~Tazarotene(タザロテン)(81)
      ニキビ痕に、半顔にタザロテン0.1%ゲルを夜1回3ヶ月間塗布、半顔にダーマローラーを1ヶ月毎合計4回行った。効果はほぼ同程度だった。
      (補足:最近読んだ文献の中で、もっとも衝撃的!)
      JAMA Facial Plast Surg
      2019;21(2):125-132  (2022年3月6日)

制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年5月18日)