2017.08.22更新

医師向け情報サイトの掲示板に興味深い書き込みがありました。

ある内科医が肝斑にビタミンC、トランサミン、Lシステインを処方していると書いたら、さっそくそれに噛みついた医師がいて、それがまた引用するのもはばかれるような暴言の数々。引用できるように、ソフト(!)に書きますが、「勉強不足!!」、「〇〇〇のバカ」と非難の限りを尽くしています。

怒る医師

たぶん、こんな感じで怒っているのでしょう。
でもこれ、残念ながら、非難している本人こそ「〇〇〇のバカ」とまでは言いませんが、少なくとも「勉強不足!!」です。

トラネキサム酸(トランサミン)が肝斑に有効であることを最初に報告したのは、日本人医師です。それは1979年のこと。蕁麻疹の患者さんにトラネキサム酸を処方したら、たまたまあった肝斑が改善したという報告でした。その後検証が重ねられ、今回の投稿にあったビタミンC、トランサミン、Lシステインという組み合わせでの肝斑に対する有効性が発表されたのが2007年。この臨床試験は、後に市販薬トランシーノの発売につながったという意味でも、肝斑研究における記念碑的意味合いを持ちます。

惜しむらくは
・英文でない(そのため世界的には知られようがない)
・二重盲検試験でない
・製薬会社から資金提供を受けている
という弱点はありますが、それでもかなりエビデンスレベルの高い臨床研究です。

高齢者がキレやすいことが社会問題化していますが、掲示板だとさらにブレーキがきかずに暴走してしまうのかもしれません(勝手に男性高齢医師が怒っていると思い込んでますが、違っていたら申し訳ございません)。

 
  笑顔のドクター

こんな笑顔が戻りますように・・!


 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2017.08.18更新

駅のトイレ

(何駅か忘れましたが、駅のトイレです。さすが大阪!)

第1日午後には、スイーツセミナーがありました。名前の通り「スイーツ」を食べながら講演を聴くという贅沢なセミナーです(製薬会社のスポンサー付きというわけ)。出されたのは、カットフルーツでした。

肝心の講演の中身は、「尋常性ざ瘡瘢痕の最新知見と瘢痕予防へのアプローチ」。

ニキビの炎症がひどいほど、瘢痕(クレーター)として残りやすくなると単純に思い込んでいましたが、炎症の程度とは関係なく、瘢痕(クレーター)の実に72%は、紅斑(「赤み」)に続発するとのことでした。

ニキビでは他の炎症性疾患に比べ、「赤み」が続きやすいことが知られていて、それもどうしてかわかっていませんが、さらにその「赤み」で瘢痕が形成されるとなると、ますます「赤み」の解明が進むことが待たれます。



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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

2017.08.05更新

今年の日本美容皮膚科学会総会は大阪で開催されました。

グランフロント大阪

 

第1日目の最初に聴いたのは、シンポジウム1「美容医療の諸問題」。

途中から参加しましたので控えめに書きますが、学会会頭を含む大御所の先生方が真剣に討論していたのは、豊胸用のフィラーであるアクアフィリングの問題でした。海外ではアクアフィリングは安全性が問題視され禁止の方向に向かいつつあります。ところが国内では大手を振って行われている・・それを何とかしなければ、という議論でした。

形成外科専門医からなる美容外科学会(JSAPS)ではHPのトップページに「学会からのお知らせ」として、アクアフィリングに対する注意喚起を掲載しています。


このブログを目にされた方はフィラーでの豊胸など、お考えになりませんように。

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥

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