老人性色素斑とは
どんなシミ?
もっとも普通に見られるシミで、日光があたる部位(顔、手の甲、腕など)にできます。
褐色で形はさまざまですが、境界は明瞭です。皮膚の厚くなった脂漏性角化症もいっしょにあることがあります。
原因
紫外線の影響(光老化)で「異常化した角質細胞」が、色素細胞を刺激して、過剰にメラニン色素を作らせることが原因です。
老人性色素斑の治療
Qスイッチルビーレーザー(大斑型)
老人性色素斑の治療の第一選択は、Qスイッチルビーレーザーです。治療後に10日間程度テープを貼る必要があります。
美容モデル
40代女性
左目尻の大斑型老人性色素斑
(照射後1ヶ月)
色素沈着をきたすことなく順調に経過しています。
くわしくはコチラへ
フラクショナルQスイッチルビーレーザー(小斑型)
小型のシミが多数見られるタイプでは、フラクショナル・ルビーレーザーのよい適応です。
回数がかかりますが、テープ保護は不要ですから、日常生活に影響なく治療することができます。
美容モデル
40代女性
小斑型老人性色素斑を中心にソバカス、ホクロも散在しています。
(照射5回後)
シミは目立たなくなり、肌の肌理も整いました。
くわしくはコチラへ
炭酸ガスレーザー(脂漏性角化症)
シミが厚くなって見える脂漏性角化症では、炭酸ガスレーザーで削り取ります。3日間ほどテープ保護が必要です。
光治療(小斑型)
レーザーに比べ根治度は下がりますが、ダウンタイムを気にされる方には、光治療も選択肢に入ります。痂皮(カサブタ)ができることはありますが、メイクでほとんどカバーできます。
フラッシュライトはレーザーに比べパワーが弱いため、薄いシミには効果が期待できない、十分取り切れない、再発しやすい、といった欠点はありますが、ほとんどダウンタイムがなく、肌全体の治療としてできるというメリットがあります。
フラクショナルルビーの登場により、シミ治療としての役割は終わったと考えています。
治療の原則
老人性色素斑の大斑型では、Qスイッチルビーレーザーが第一選択です。大斑型には、光治療や美白剤はほとんど効果は期待できません。
小斑型にはフラクショナル・ルビーレーザーをおすすめします。