ディフェリン

制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2025年4月13日)

ディフェリン

エイジングケアとしてのディフェリン


年齢とともに気になる小じわ、ハリ不足、肌質の変化にお悩みではありませんか?

若々しい印象を保つためのエイジングケアとして、ディフェリン(一般名:アダパレン)を用いた治療をご検討ください。

ディフェリンは、ニキビ治療薬として知られていますが、肌のターンオーバーを整え、コラーゲン生成を促す作用から、エイジングケア目的でも注目されています 。

当院では、このディフェリンを積極的にエイジングケア治療へ応用しています。医師の指導のもと、その効果を最大限に引き出すことが重要です。


ディフェリンによるエイジングケアとは?

ディフェリンの有効成分アダパレンは、レチノイド(ビタミンA誘導体)の一種です 。肌細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常化し 、肌の基礎構造を支えるコラーゲンなどの生成をサポートする働きがあります 。これにより、加齢による肌の変化を内側からケアし、キメを整え、なめらかでハリのある健康的な肌へと導きます。


ディフェリンによるエイジングケアのメリット

小じわ・肌質の改善: 肌のターンオーバー促進とコラーゲン増生により、細かなしわや肌全体の質感を改善します 。臨床研究では、額のしわ、目尻のしわ、口元のしわの有意な改善が報告されています 。

ハリ・弾力の向上: 肌の内部構造に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの産生を促し、ふっくらとしたハリと弾力感アップを目指します 。

キメ・なめらかさの向上: 古い角質の排出を助け、肌表面をなめらかにし、キメの整った均一な肌印象へ導きます 。

(医師の管理下での)継続しやすい治療: 他のレチノイド(トレチノインなど)と比較して、アダパレンは刺激感がマイルドな傾向があると報告されており 、医師の適切な指導のもとで継続しやすい場合があります。


ディフェリンによるエイジングケアの注意点とリスク

ディフェリンは効果が期待できる反面、いくつかの注意点や副作用の可能性があります。

⚫️初期の刺激感: 使い始めの2~4週間程度は、乾燥、赤み、皮むけ(鱗屑)、かゆみ、ヒリヒリ感(灼熱感)などが生じることがあります 。これらは「レチノイド反応」と呼ばれ、通常は徐々に落ち着きますが、適切な使用法(少量から開始、保湿の徹底など)が重要です 。

⚫️紫外線対策の徹底: 治療中は肌が紫外線に対して敏感になるため、日中の日焼け止め(SPF30以上推奨)の使用が必須です 。

⚫️効果発現までの期間: エイジングケア効果を実感するには、通常8~12週間以上の継続使用が必要であり、人によっては3~6ヶ月、あるいはそれ以上かかる場合もあります 。焦らず、医師の指示に従って治療を続けることが大切です。

⚫️医師の指導の重要性: エイジングケア目的でのディフェリン使用は、ニキビ治療とは異なる配慮が必要です。自己判断せず、必ず医師の診察と指導のもとで使用してください。ディフェリン治療は港区にも多くのクリニックがありますが、レチノイド治療に精通した医師選びが重要です。

⚫️禁忌・注意: 妊娠中・授乳中の方、または妊娠の可能性がある方は使用できません。傷や湿疹、日焼けなどがある部位への使用も避けてください。


当院のディフェリン(エイジングケア)治療の特徴

自由が丘から港区浜松町エリアに移転した当院は、都内でも指折りのレチノイド療法(外用剤、施術)を積極的に展開しているクリニックです 。豊富な経験を持つ院長が、アダパレンの特性を最大限に活かしつつ、刺激などのリスクを最小限に抑える、個別化されたエイジングケア治療を提供します。皆様に安心して施術を受けていただけるよう、以下の点にこだわっています。

◯丁寧なカウンセリング: 患者様一人ひとりのお肌の状態、お悩み(小じわ、ハリ不足、肌質の変化など)、ライフスタイルを詳しく伺い、最適な治療プラン(使用濃度、頻度、保湿ケア、他の治療法との組み合わせなど)をご提案します。

◯的確な使用指導と経過観察: 副作用を抑え、効果を高めるための正しい使い方(塗布量、塗布範囲、開始時の頻度調整など )を丁寧に指導します。治療中の肌の変化を注意深く観察し、必要に応じてプランを調整します。レチノイド反応期間の乗り越え方もサポートします。

◯レチノイド療法の豊富な選択肢: 当院は「さまざまなレチノイド療法(外用剤、施術)を取り扱う」ことを強みとしています 。ディフェリン(アダパレン)だけでなく、他のレチノイド外用剤や関連する美容施術も組み合わせることで、より包括的で効果的なエイジングケアを目指すことが可能です。


まとめ:専門医の管理下で、安心・効果的なエイジングケアを

▶︎港区でディフェリンを用いたエイジングケアをご検討なら、レチノイド治療の経験豊富な当院にご相談ください。JR浜松町駅、地下鉄大門駅・芝公園駅からアクセス良好です。

▶︎当院では、アダパレンによるエイジングケア効果を引き出しつつ、刺激などのリスクを管理するため、専門知識と長年の経験に基づいた丁寧な診療を行います。

▶︎小じわ、ハリ不足、肌質の衰えといったお悩みをお持ちで、根本的な肌質改善を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

▶︎皆様が自信の持てる若々しい肌を手に入れられるよう、スタッフ一同、心をこめてサポートいたします。


**お知らせ**
当院は2003年に自由が丘から港区浜松町(最寄駅:JR/東京モノレール 浜松町駅、都営浅草線/大江戸線 大門駅、都営三田線 芝公園駅)に移転して診療しています。

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ディフェリン特徴


アダパレンの主な特徴は以下の通りです:

1)第3世代のレチノイドであり、レチノイン酸受容体(特にRAR-βとRAR-γ)に選択的に結合する
2)にきび治療に広く使用されているが、光老化治療にも効果がある
3)トレチノインと同程度の効果があるが、皮膚刺激が少ない
4)コメドン形成抑制、抗炎症、抗増殖、免疫調節作用がある
5)光安定性が高く、昼間の使用も可能
6)角質層への浸透が良好で、表皮に長時間とどまる
7)0.1%と0.3%のゲル剤が一般的
8)ベンゾイルペルオキシドなど他の薬剤との併用が可能
9)妊娠カテゴリーCに分類されている(妊娠中は使用を避ける)
10)にきび以外にも、光線角化症、色素沈着、しわなどの改善効果が報告されている
11)他のレチノイドと比較して、長期使用での忍容性が高い

これらの特徴から、アダパレンはにきびや光老化の治療に有用な選択肢の1つとして位置付けられています。




光老化治療におけるディフェリンとトレチノインの比較


1 効果

◦ トレチノイン:長年の使用実績があり、効果が十分に証明されています。
◦ ディフェリン:トレチノインと同等またはわずかに劣る効果が報告されています。しかし、一部の研究では同等の効果が示されています。

2 皮膚刺激
◦ トレチノイン:刺激性が高く、紅斑、乾燥、はがれなどの副作用が多い傾向があります。
◦ ディフェリン:刺激性が低く、副作用が少ないため、忍容性が高いです。

3 光安定性
◦ トレチノイン:光に不安定で、日中の使用は避けるべきです。
◦ ディフェリン:光安定性が高く、日中の使用も可能です。

4 浸透性
◦ トレチノイン:皮膚への浸透性が高いです。
◦ ディフェリン:表皮に長くとどまる特性があり、徐放効果があります。

5 作用機序
◦ トレチノイン:すべてのレチノイン酸受容体(RAR-α、β、γ)に作用します。
◦ ディフェリン:RAR-βとRAR-γに選択的に作用します。

6 併用療法
◦ トレチノイン:他の薬剤との併用に制限がある場合があります。
◦ アダパレン:ベンゾイルペルオキシドなど他の薬剤との併用が容易です。

7 使用開始の容易さ
◦ トレチノイン:刺激が強いため、使用開始時に注意が必要です。
◦ ディフェリン:刺激が少ないため、初めて使用する患者でも比較的容易に開始できます。

8 コスト
◦ 地域や製品によって異なりますが、一般的にアダパレンの方が安価な傾向があります。

9 妊娠カテゴリー
◦ トレチノイン:カテゴリーC(一部の国ではX)
◦ ディフェリン:カテゴリーC

10 長期使用
◦ トレチノイン:長期使用の実績があります。
◦ ディフェリン:長期使用での安全性が高いとされています。

11 効果発現までの時間
◦ トレチノイン:比較的早く効果が現れる傾向があります。
◦ ディフェリン:効果発現までやや時間がかかる場合があります。

12 適応症の範囲
◦ トレチノイン:光老化治療で広く使用されています。
◦ ディフェリン:主にニキビ治療用ですが、光老化にも効果があるとされています。


総合的に、ディフェリンはトレチノインと同等の効果を持ちながら、より低刺激で使いやすい特性を持っています。しかし、重度の光老化や即効性を求める場合はトレチノインの方が適している可能性があります。選択は肌の状態、ニーズ、そして医師の判断に基づいて行われるべきです。




ディフェリンが光老化治療でトレチノインより好まれる状況


1 敏感肌: ディフェリンはトレチノインと比較して皮膚刺激が少ないため、敏感肌や乾燥肌の方に適しています。

2 初めてレチノイドを使用: レチノイドに慣れていない方では、ディフェリンの方が副作用が少なく、治療を継続しやすい可能性があります。

3 日中の使用が必要: ディフェリンは光安定性が高いため、日中の使用も可能です。一方、トレチノインは光に不安定なため、主に夜間の使用に限られます。

4 コンプライアンスが懸念される: ディフェリンは副作用が少ないため、コンプライアンスが向上する可能性があります。

5 他の薬剤との併用が必要な場合: ディフェリンは他の薬剤(例:ベンゾイルペルオキシド)との相性が良く、併用療法に適しています。

6 長期治療が必要: ディフェリンは長期使用での忍容性が高いため、継続的な治療が必要な方に適しています。

にきびと光老化の両方に悩む方: ディフェリンはにきび治療にも効果的であるため、にきびと光老化の両方に悩む方に適しています。

色素沈着: ディフェリンは色素沈着の改善効果も報告されており、色素沈着を伴う光老化に効果的である可能性があります。

費用対効果を重視: 一部の地域では、ディフェリンがトレチノインよりも安価である場合があり、長期治療のコストを抑えられる可能性があります。


これらの状況では、ディフェリンがトレチノインよりも好まれる選択肢となる可能性がありますが、最終的な判断は個別の状況や医師の臨床経験に基づいて行われるべきです。




ディフェリンが適さない状況


光老化の治療に際して、ディフェリンが適さない可能性がある状況には以下のようなケースが考えられます:

1 重度の光老化: 非常に重度の光老化症状(深いしわ、重度の色素沈着など)に対しては、より強力な処方薬や処置が必要になる可能性があります。

レチノイドに対する過敏症: レチノイド全般に対してアレルギーや過敏症がある方には使用できません。

妊娠中または授乳中の女性: 妊娠カテゴリーCに分類されており、妊娠中や授乳中の使用は推奨されません。

皮膚の薄い部位: 目の周りなど、皮膚が非常に薄い部位には適さない場合があります。

開放創がある場合: 傷や炎症が顕著な部位には使用を避けるべきです。

他の皮膚疾患がある場合: 湿疹や乾癬など、他の皮膚疾患がある部位には使用を控えるべきです。

日焼けした皮膚: 最近日焼けした皮膚には刺激が強すぎる可能性があります。

極度の乾燥肌: 非常に乾燥した肌では刺激が強くなる可能性があります。

他の刺激性の強い製品と併用する場合: アルコールベースの化粧水など、刺激性の強い製品と併用すると皮膚刺激のリスクが高まります。

10 光線過敏症: アダパレンは光感受性を高める可能性があるため、光線過敏症の方では注意が必要です。

11 短期間での治療を希望する場合: アダパレンは長期的な使用で効果が出るため、短期間での治療を希望する方には適さない可能性があります。


これらの状況では、アダパレン以外の治療選択肢を検討したり、使用する場合でも特別な注意を払う必要があります。個別の状況や医師の判断に基づいて、最適な治療法を選択することが重要です。




こんな方におすすめ

 

  • 1.お肌のエイジングケアに取り組みたい
  • 2.肌のざらつき、毛穴、シミ、くすみ、シワが目立つ
  • 3.トレチノインに挫折した




ディフェリンの使い方 

はじめの1ヶ月

1日おきに、夜の洗顔後水分をよく拭き取ってから最初に使います。

エイジングケアですからお顔全体に塗ります。

*1日おきでも刺激症状が強ければ、3日に1度、4日に1度と間隔をあけ、症状が収まったら少しずつ間隔を戻します。場合によりショートコンタクト法を指導することもあります。

2ヶ月目以降

刺激症状が収まっていたら、夜1回から朝、夜の1日2回に増やします。

念のため、昼は日焼け止めをお使い下さい。

ディフェリンは休薬期間を置く必要はありません。継続して使用して下さい。

*当院ではご不明な点やお困りのことがある方には医師がメールでお答えして、続けて使えるようサポートしています。



刺激反応への対策

 

ディフェリンを使い始めて数日すると、多くの方で刺激反応が出現します。

刺激反応には

  • 赤み
  • 皮むけ
  • ヒリヒリ感
  • 乾燥

があり、これらは使用を中止してしまう原因になります。

この反応は、1〜2週間すれば自然になくなります。

従来対策としては

  • 必ず保湿剤を併用する
  • 塗る量を減らす

などと指導されてきましたが、これでは不十分であり、上記の使い方をおすすめします。



 

 

価格表

アダパレン(ディフェリン)価格(税込)
0.1%ゲル 1,980円
0.3%ゲル 準備中


*当院では保険診療は行っていません。自由診療で全額自己負担になります。


その他のレチノイド療法

 

 




詳しすぎる知識をのぞきたい方へ(作成中)

レチノイドの歴史


ビタミンAの重要性は古代から認識されており、その歴史は3500年以上前にさかのぼります。

1 古代の知恵
古代エジプトでは、夜盲症の治療にレバーを使用していました。
・この知識は古代ギリシャにも引き継がれました。

2 近代の発見
・19世紀後半、牛乳が健康な成長に不可欠であることが分かりました。
・1915年までに「脂溶性因子A」が特定されました。
・「ビタミン」という言葉は1911年に誕生しました。

3 科学的進歩
・1920年代から1930年代にかけて、カロテンがビタミンAに変換されることが発見されました。
・1931年にビタミンAの化学構造が解明され、1947年に合成に成功しました。

4 医療への応用
・ビタミンAは皮膚疾患の治療に使用されましたが、高用量の副作用が問題となりました。
・1949年以降、ニキビ治療に使用されるようになりました。

このように、ビタミンAの研究は長い歴史を持ち、現代医学に大きな影響を与えています。


ビタミンAは3500年以上前からその重要性が知られており、特に夜盲症の治療に効果的でした。古代エジプト人は、夜に見えにくくなる症状を改善するために、羊や牛のレバーを使用していました。19世紀後半には、ビタミンAの欠乏が成長に影響を与えることが明らかになり、牛乳や卵、バターなどの食品が健康な成長に必要であると判明しました。1915年には「脂溶性因子A」が特定され、「ビタミン」という言葉が誕生しました。

その後、ビタミンAが植物の黄色い色素であるカロテン(プロビタミン)と関連し、体内で活性のあるレチノールに変換されることが発見されました。1931年にその化学構造が解明され、1947年には合成に成功しました。1950年代から1980年代にかけて、ビタミンAの生化学的な経路や抗がん作用、核内レチノイン酸受容体などが明らかにされました。

1974年には世界保健機関(WHO)がビタミンAに関する国際会議を開催し、その皮膚への効果が再評価されました。ビタミンAは皮膚の角化を抑える作用があり、一時は高容量のビタミンA内服療法が、乾癬やニキビの治療に使用されましたが、副作用のリスクがあるため、この治療法は中止されています。





レチノイドは肌にどう作用するか?〜セントラル・ドグマ〜



レチノイドを肌に塗ると、その成分は細胞に取り込まれ、皮膚細胞の中で働き始めます。特に、トレチノインというレチノイドの一種は、細胞内で「レチノイン酸結合タンパク質」によって核(細胞の指令を出す場所)まで運ばれます。これがレチノイドが皮膚に影響を与える第一歩です。

レチノイドの働く場所

レチノイドは、細胞の核の中にある「レチノイド受容体」と呼ばれる場所に結合して働きます。この受容体には2つのタイプ(RARとRXR)があり、皮膚にはこれらが豊富に存在しています。特に、RAR-γとRXR-αというタイプが、皮膚の中で最も多く、レチノイドの効果に大きく関わっています。

遺伝子に働きかけるレチノイド

レチノイドが受容体に結合すると、遺伝子の働きを調整します。これにより、肌の細胞が新しく生まれ変わったり、健康な状態を保つことができるようになります。特に、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)を促進し、しわやシミなどを改善する効果が期待されます。また、レチノイドは炎症を抑える効果もあり、ニキビなどにも有効です。

レチノイドの代謝(分解)

レチノイドは、肌に吸収されると体内で分解されます。この過程で、個人差があり、レチノイドに対する反応が異なる場合があります。また、長期間使用すると、体がレチノイドに慣れてしまうことがあります。これを防ぐための研究も進められています。

 




よくいただくご質問

Q

刺激反応について

A

アダパレン(ディフェリン)の代表的な作用が皮膚のターンオーバーの促進ですが、刺激反応とはそれが極端に現れた症状です。皮膚には耐性が生じるので、1,2週間で症状は収まります。もしまったく刺激症状がない場合は、濃度が低いことも考えられます。

Q

アダパレン(ディフェリン)にはどんな作用がありますか?

A


アダパレン(ディフェリン)は、第3世代レチノイドで
1)表皮での新陳代謝促進
2)真皮でのコラーゲンの増生と分解の抑制
3)紫外線の悪影響の抑制
などの作用があります。

Q

A


アダパレン(ディフェリン)は、第3世代合成レチノイドです。

レチノイドは細胞の核内にあるレチノイド受容体に結合して、さまざまな作用を及ぼします。天然型のトレチノインは、すべての受容体に結合し広範な作用を発揮します。アダパレン(ディフェリン)は、選択的に皮膚にある受容体をメインに結合します。

こうした選択的な受容体との結合が、副作用の軽減、使用する上での安全性に寄与していると考えられています。

Q

妊娠、授乳中について

A


妊娠している、妊娠しているかもしれない、または妊娠を希望して治療をしている方は使用しないで下さい。妊娠中の使用に関する安全性は確立していません。

授乳中には使用しないことが望ましいですが、やむを得ず使用する場合は、授乳を避けて下さい。母乳への移行についてはわかっていません。




ディフェリンのエビデンス

これまでのX(旧Twitter)への投稿を集めました

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(1)
      ディフェリンが最初にニキビ治療薬として米国FDAに承認されたのは1996年。米国では、2016年から0.1%ゲルは薬局でも購入できる。0.1%クリーム、ローション、0.3%ゲルは処方箋が必要。
      StatPearls 2022 Jan 4  (2022年3月7日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(2)
      ディフェリンは、第3世代合成レチノイド。合成レチノイドは、トレチノインの副作用を軽減させることを目指して開発されている。
      StatPearls 2022 Jan 4  (2022年3月8日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(3)
      米国FDAに承認されたニキビ治療に使われるレチノイドは、ディフェリン、トレチノイン、タザロテン、トリファロテン。作用機序は、いずれもコメド(白ニキビ)の予防と抗炎症作用。
      StatPearls 2022 Jan 4  (2022年3月9日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(4)
      米国FDAに承認されたニキビ治療に使われるレチノイドは、ディフェリン、トレチノイン、タザロテン、トリファロテン。ディフェリンは効果はもっともマイルドだが、もっとも使いやすい。
      StatPearls 2022 Jan 4  (2022年3月10日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(5)
      ディフェリンは、他のレチノイドに比べ、物質としての安定性にすぐれている。そのため使用にさいし、日中紫外線を浴びても問題になることは少ないし、薬剤として過酸化ベンゾイルの配合も可能(エピデュオゲル)。
      StatPearls 2022 Jan 4  (2022年3月11日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(6)
      ディフェリンの抗炎症効果は、ベタメタゾン吉草酸エステルクリーム(ステロイド)にも匹敵する。
      StatPearls 2022 Jan 4  (2022年3月12日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(7)
      ディフェリンの米国FDAによる胎児に対するリスク分類はカテゴリーC。妊娠中はさけるべきとされる。
      StatPearls 2022 Jan 4  (2022年3月13日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(8)
      日光角化症、日光性のシミへのディフェリン0.1%、0.3%ゲルの効果を調べた研究。使用法は、夜1回、洗顔後に豆粒大(a pea-sized)を顔全体に塗る、1ヶ月後に刺激反応が収まっていれば、2ヶ月目以降は夜にも塗る。
      J Am Acad Dermatol
      2003;49(1):83-90  (2022年3月14日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(9)
      光老化の症状である日光角化症へのディフェリン0.1%、0.3%ゲルの効果。0.3%ゲルは、9ヶ月間の使用で日光角化症(前癌病変)の数を減らした。
      (補足:日光角化症に効果ないとした文献もある。)
      J Am Acad Dermatol
      2003;49(1):83-90  (2022年3月15日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(10)
      光老化の症状である日光性のシミへのディフェリン0.1%、0.3%ゲルの効果。数は変わらなかったが、色味は、0.1%、0.3%ともにおよそ60%の症例で改善した。
      J Am Acad Dermatol
      2003;49(1):83-90  (2022年3月16日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(11)
      光老化の症状へのディフェリン0.1%、0.3%ゲルの効果。効果があったのは
      ・斑状のシミ
      ・全体の印象
      ・小ジワ
      ・赤み
      変わらなかったのは大ジワ。
      J Am Acad Dermatol
      2003;49(1):83-90  (2022年3月17日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(12)
      光老化症状へのディフェリン0.1%、0.3%ゲルの効果をみた研究。使い続けられるかは、0.1%、0.3%ゲルに差はなかったが、刺激反応の出現率は、0.1%ゲルで25%、0.3%ゲルで40%。
      (補足:やはり濃度が高い方が大変。)
      J Am Acad Dermatol
      2003;49(1):83-90  (2022年3月18日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(13)
      南米チリの女性40人に0.3%ゲルを夜1回6ヶ月使用した研究。小ジワ、メラニン色素量、バリア機能、保水性が改善した。刺激反応から使用を中止したのは3名。
      (補足:対象者はスキンタイプⅡ~Ⅲで、日本人と同様。)
      J Dermatolog Treat.
      2012;23:57-64  (2022年3月19日)

 

    •  100歳まで美肌を保つ法~ディフェリン(14)
      南米チリの女性40人に0.3%ゲルを夜1回6ヶ月使用した研究。自己診断としては、対象者の97%が、皮膚が柔らかくなったと回答した。
      (補足:対象者は、いずれも経済的にコスメ、美容医療に無縁だった人たち。)
      J Dermatolog Treat.
      2012;23:57-64  (2022年3月20日)




参考文献

 

1)Adapalene
Tolaymat L,et al.
StatPearls
2022 Jan 4
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK482509/

2)Assessment of adapalene gel for the treatment of actinic keratoses and lentigines: a randomized trial
Kang S,et al.
J Am Acad Dermatol
2003;49(1):83-90

3)Clinical efficacy of adapalene(Differin) 0.3% gel in Chilean women with cutaneous photoaging
Herane MI,et al.
J Dermatolog Treat.
2012;23:57-64

4)Comparable efficacy of adapalene 0.3% gel and tretinoin 0.05% cream as treatment for cutaneous photoaging
Bagatin E,et al.
Eur J Dermatol.
2018;28(3):343-350