港区(浜松町・芝公園)のヒアルロン酸注入|自然な仕上がりへ(徹底したリスク管理・ジュビダーム)



徹底したリスク管理でヒアルロン酸注入の魅力を最大化

 

シワ・たるみの改善やお顔のボリュームアップをご希望なら、美容医療でも人気の高いヒアルロン酸注入をご検討ください。適切な手技とリスク管理があってこそ、ヒアルロン酸の魅力は最大限に活かされます。


ヒアルロン酸注入とは?

体内にもともとある保湿成分「ヒアルロン酸」を皮膚に補い、しわ・たるみの改善やボリュームアップを図る治療です。加齢変化をやわらげ、顔全体のバランスを整えて自然な若々しさを目指します。注入直後から効果を実感しやすく、ダウンタイムが少ないのも特徴です。


ヒアルロン酸注入のメリット

◎即効性:注入直後から変化を感じやすい
◎ダウンタイムが短い:腫れや内出血が出ても多くは数日〜数週間で軽快
◎調整しやすい:量を細かく調整でき、必要に応じて溶解も可能
◎適応部位が広い:ほうれい線、目元、小じわ、唇、顎など
◎安全性:体内成分のためアレルギーが起こりにくいとされます


デメリットとリスク

⚫️持続は永続ではない:吸収されるため一般的に6か月〜2年程度
⚫️費用:自由診療のため自己負担
⚫️副作用・合併症:腫れ、むくみ、内出血、痛み、違和感など。まれに感染、アレルギー、塞栓症
⚫️医師の技術に左右される:経験不足は不自然さや合併症リスクにつながります


当院のヒアルロン酸注入の特徴

当院では、20年以上の経験をもつ院長が丁寧に注入を行います。カウンセリングでご希望と必要性を整理し、血管走行や注入層を踏まえたリスク管理を徹底。術後も経過観察と必要なケアで、安心して受けていただける体制を整えています。

◯入念なカウンセリング
◯適切なリスク管理
◯アフターケアの充実


まとめ

港区でヒアルロン酸注入をご検討の方は、当院へご相談ください。効果を引き出しながらリスクを最小限にするため、専門知識と経験にもとづき丁寧に施術を行います。しわ・たるみや若々しい印象づくりのお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。


**お知らせ**
当院は2003年に自由が丘から港区浜松町(最寄駅:JR/東京モノレール 浜松町駅、都営浅草線/大江戸線 大門駅、都営三田線 芝公園駅)に移転して診療しています。




当院の注入ポリシー


「美容外科・美容皮膚科 青い鳥」では、お一人おひとりの魅力を引き出すヒアルロン酸注入を大切にしています。


◉最小の使用量で、自然な笑顔へ
過度に入れず、必要最小限の注入で、もともとの美しさを活かした若々しい印象を目指します。

◉ナチュラルな仕上がりへのこだわり
「入れた感」のない自然な変化を重視。周囲に気づかれにくいのに、確かな効果を感じられる繊細な仕上がりを追求します。

◉経験に基づくリスク管理
豊富な経験と知識をもとに、リスクを丁寧に評価・管理。カウンセリングで十分に説明し、ご納得いただいた上で安全性を最優先に施術します。

「もっと輝きたい」という想いに、技術と真心でお応えします。




院長コラム 〜満足の笑顔を注入〜


ヒアルロン酸は、ボツリヌス療法とともに美容医療の“車の両輪”として、かつては日陰の存在だった美容医療を陽の当たる場所へと導く大きな原動力になりました。

当院も、自由が丘から港区浜松町・大門エリアへ移転しましたが、より多くの皆様に身近な施術としてヒアルロン酸を受けていただけるよう、引き続き努めてまいります。

いつまでも気軽に受けられる日常的な施術であって欲しいという想いと、皆様の期待に応えられるよう技術をさらに発展させたいという願いを胸に、今後も患者様に寄り添った治療を提供していきたいと考えています。



オリジナル美容モデル
*効果には個人差があり、同様の効果を保証するものではありません

1-施術前

目の下の「ハ」の字型に溝ができていることを気にされていました。

2-施術後

ヒアルロン酸の注入で「ハ」の字が解消され、目の下の「くま」も改善されました。

2-施術前

手の甲が痩せて、血管や筋が浮き彫りになっていました。

2-施術後

片側に1ccずつ注入しました。痩せ感が改善しています。

3-前

50代女性
顎の梅干しジワ、オトガイ唇溝(下唇の下方のシワ)が目立ちます。
*オトガイ唇溝に注入しました。

3-注入直後

顎が伸びた印象で、梅干しジワも改善しています。フィラーで筋肉の動きをコントロールした結果で、これを
「myomodulation」と呼びます。

医療広告ガイドライン・限定解除要件

通常必要とされる治療内容:ヒアルロン酸(ジュビダーム・プラスまたはジュビダーム・ボリフト)を先端の丸い特殊な針、カニューレを使用して、ヒアルロン酸でボリュームをつけたい皮下組織の中にゆっくりと注入します。
・カウンセリングから治療終了までの時間:30〜45分

標準的な費用: 63,800〜99,000円
(ヒアルロン酸1本の費用+注入手技料+初診料)
【手の甲】118,250円
(ヒアルロン酸2本の費用+注入手技料+麻酔料+初診料)

標準的な治療期間及び回数:通院は1回で、経過に問題が生じなければ、その後に通院治療の必要はありません。

デメリット・リスク・副作用: ヒアルロン酸注入はメリットが多い反面、いくつかのリスクやデメリットも存在します。

●持続期間に限りがある:ヒアルロン酸は体内に吸収されるため、効果は永続的ではなく、一般的に6ヶ月~2年程度です。

●コスト:自由診療のため、全額自己負担となります。

●副作用・リスク:注入部位の腫れ、むくみ、内出血、痛み、違和感などが起こる場合があります。まれに感染症やアレルギー反応、塞栓症が発生することもあります。

●医師の技術力への依存:医師の経験と技量が不足していると、合併症や不自然な仕上がりのリスクが高まります。



ヒアルロン酸リフト

院長コラム


ヒアルロン酸でほんとうにリフトアップできるのか?

たぶん多くの方が半信半疑でしょうし、私自身も最初は懐疑的に見ていました。

2015年頃アラガン社が開催したワークショップでのブラジル人医師Dr.デマイオのヒアルロン酸注入でのリフトアップ術の実演(実際の注入はDr.デマイオの指示通りに日本人医師が施行)を目の当たりにしたときは、なんだか信じられないものを見せられたような、催眠術にでもかかっているのかと思ったほどでした。

最初は、なぜリフトアップできるのか作用機序の説明がありませんでしたが、その後支持靱帯をヒアルロン酸のボリュームで支えることでリフトアップ効果が生じることが明らかにされました。



人の顔では、支持靱帯という顔面骨と皮膚表面を結びつけている組織があり、これが顔の形態を支えていますが、加齢とともに支持靱帯周囲の脂肪組織が減少する(痩せる)ことが「たるみ」の一因になっています。そこでヒアルロン酸で支持靱帯を支えることで、リフトアップ効果が生まれるというわけです(図1)。



アラガン社のライバルであるガルデルマ社も支持靱帯をメルクマールにした注入法TrueLiftメソッドを提唱しています。昨今のヒアルロン酸注入は、支持靱帯とは切っても切れない関係にあります(図2)。


 

(図1) 注入でリフトアップするワケ

(図2)頬骨周囲の支持靱帯と注入ポイント



オリジナル美容モデル
*効果には個人差があり、同様の効果を保証するものではありません

注入前

(50代女性)
目周りの痩せ、頬のたるみが目立ちます。
*目周りに両側でボリューマ1本注入

注入直後

若々しい頬の上縁を形成することで、ほうれい線も少しですが改善して見えます。
*ほうれい線には注入はしていません

施術前:50代女性

ほうれい線を気にされていました。

*ヒアルロン酸リフト(1点注入)、ほうれい線に注入しました。

注入直後

ヒアルロン酸リフト(1点)の効果が、マリオネットラインに現れ、ほうれい線への注入と合わせて、口元が軽くなっています。

医療広告ガイドライン・限定解除要件

通常必要とされる治療内容:ヒアルロン酸(ボリューマ)をヒアルロン酸メーカーの推奨するプロトコールにしたがって注入します。 カウンセリングから治療終了までの時間:30〜45分

◉標準的な費用: 99,000円
(ボリューマ1本の費用+注入手技料+初診料)

◉標準的な治療期間及び回数:通院は1回で、経過に問題が生じなければ、その後に通院治療の必要はありません。

◉デメリット・リスク・副作用: ヒアルロン酸注入はメリットが多い反面、いくつかのリスクやデメリットも存在します。

●持続期間に限りがある:ヒアルロン酸は体内に吸収されるため、効果は永続的ではなく、一般的に6ヶ月~2年程度です。

●コスト:自由診療のため、全額自己負担となります。

●副作用・リスク:注入部位の腫れ、むくみ、内出血、痛み、違和感などが起こる場合があります。まれに感染症やアレルギー反応、塞栓症が発生することもあります。

●医師の技術力への依存:医師の経験と技量が不足していると、合併症や不自然な仕上がりのリスクが高まります。




こんな方におすすめ

 

  • 1.若々しい顔立ちを取り戻したい
  • 2.コメカミや頬のコケ、痩せを改善したい
  • 3.ほうれい線が気になる
  • 4.目の下の凹み(やせ)を改善させたい





プレミアム・ヒアルロン酸の紹介

ボルベラXC


プレミアムシリーズはいずれも、アラガン社のVYCROSS技術に基づいて作られたヒアルロン酸です。

ボルベラは、とても柔らかな材質で、滑らかに仕上がります。それでいて9ヶ月から1年という長期間効果が持続します。

*ジュビダームシリーズは厚生労働省承認製剤です。

《注入に適した部位》
  • 涙袋
  • 目まわりの小ジワ
  • 目の下
  • 口唇

ボリフトXC


ボリフトXCは、ジュビダーム・ウルトラXCよりワンランク上位に位置づけられた製剤です。

施術者からすると、ほんとうに注入しやすいヒアルロン酸。滑らかで周囲になじみやすく、それでいて効果がわかりやすい。アラガン社のVYCROSS技術を一番実感させられる製剤です

*ジュビダームシリーズは厚生労働省承認製剤です。

《注入に適した部位》
  • ほうれい線
  • マリオネットライン
  • 目の下


ボリューマは、中顔面(頬)、顎、コメカミのボリュームを増大する目的での使用で、初めて厚生労働省から承認されました。

ヒアルロン酸でありながら、2年の持続とは驚きです。未承認製剤ならハッタリで何年とでも言えますが、ボリューマはれっきとした厚生労働省承認製剤。製造元のアラガン社には素直に敬意を表したいと思います。


*ジュビダームシリーズは厚生労働省承認製剤です。

《注入に適した部位》
  • 頬(ゴルゴライン)
  • 輪郭(横顔の痩せ)
  • コメカミ

 

 

施術について

施術について


施術時間  : カウンセリングを含め約30分
麻  酔  : なし
術後診察  : 不要

注意事項


入浴・洗髪  : 当日から可能

洗顔・化粧  : 当日から可能

飲酒・運動  : 当日から可能

治療スケジュール


美容効果を持続させるために、6ヶ月〜1年毎の継続的な注入をおすすめします。


ヒアルロン酸注入を受けられない方


妊娠、授乳中の方

施術手順

1 カウンセリング


初めて施術を受ける方には、ご不明、ご不安な点を徹底的にカウンセリングで解消するよう心がけています。安心して施術を受けていただくことは、最も有効な痛み対策です。

2 注入部位を冷却


定期的に続けていただく施術だからこそ、痛みを軽くする工夫が欠かせません。注入前には冷却装置でクーリングを行っています。

3 ヒアルロン酸注入


ヒアルロン酸注入でもっとも多いトラブルは内出血で腫れや青アザの原因になります。またもっとも重症なトラブルは非常にまれですが、ヒアルロン酸が血管が詰まる塞栓症です。どちらにも血管を傷つけないよう先端が丸くなったカニューレを使うことが有効な対策です。当院では可能なかぎりカニューレを使用して注入しています。

4 施術終了後


施術後、メイクも可能です。
気になる事があれば何でもご相談下さい。



価格表

ベーシック・ヒアルロン酸
価格(税込)
ジュビダーム・ウルトラXC
ほうれい線、目の下、額
1本(1.0ml)57,200円
ジュビダーム・ウルトラプラスXC
頬、横顔の痩せ、顎
1本(1.0ml)57,200円

 

プレミアム・ヒアルロン酸
価格(税込)
ジュビダーム・ボルベラXC
口唇、涙袋、目周りの小ジワ
1本(1.0ml)92,400円
ジュビダーム・ボリフトXC
ほうれい線、目の下、額
1本(1.0ml)92,400円
ジュビダーム・ボリューマXC
頬、横顔の痩せ、顎
1本(1.0ml)92,400円

 

ヒアルロン酸その他
価格(税込)
手の甲ヒアルロン酸(2ml) 107,800円
ヒアルロニダーゼ 1部位
(ヒアルロン酸分解注射)
*注入手技料はかかりません
41,800円


■注入手技料別途  3,300円

■手の甲ヒアルロン酸注入は麻酔料 3,850円別途

*本施術は、自由診療に基づき全額自己負担になります。



よくいただくご質問

Q

ヒアルロン酸とは何ですか?どのような効果が期待できますか?

A

ヒアルロン酸(Hyaluronic Acid, HA)は、N-アセチル-D-グルコサミン(N-acetyl-D-glucosamine)とD-グルクロン酸(D-glucuronic acid)という2種類の糖が交互に連結した直線上の高分子化合物です。

皮膚や関節などに自然に存在して、優れた保水力を持つ成分です。生体内では最終的に二酸化炭素と水に分解されます。

美容医療分野では、主にヒアルロン酸フィラーとして使用されています。

ヒアルロン酸の特徴

◉保水力
- 自分の重量の約1000倍の水分を保持できる
- 肌の潤いとハリを保つ重要な成分

◉生体適合性
- もともと体内に存在する成分のため、アレルギー反応が起こりにくい
- 時間とともに体内で自然に分解される


美容医療でのヒアルロン酸フィラーの用途

◎ボリューム補充
- 加齢によって失われた顔の容積を回復
- ほうれい線、マリオネットライン、頬のくぼみの改善

◎輪郭形成
- 輪郭の痩せの改善
◎しわ・たるみ改善
- 深いしわの軽減


アジア人における特徴的な使用法(*文献)

アジア人の美容治療では:
- ボリューム改善が重視される(特に若い患者)
- 鼻筋、顎、頬の中央部分などの前方へボリュームを増加させる用途が多い-- 西洋人と異なり、顔を小さく見せる効果を狙った使用が特徴的です。


安全性と注意点

- 厚生労働省、FDA承認済みの製剤

- 施術は必ず資格を持った医師による実施が必要

- 効果は6ヶ月〜2年程度持続(製品や部位により異なる)

- まれに血管閉塞などの重篤な合併症のリスクあり


ヒアルロン酸フィラーは、適切に使用されれば安全で効果的な美容治療選択肢の一つですが、施術前には必ず医師との十分な相談が重要です。


(参考文献)
Consensus on Current Injectable Treatment Strategies in the Asian Face
Wu WT, Liew S
Aesthetic Plast Surg
2016;40(2):202-14

Q

ヒアルロン酸注入のリスクについて

A



リスク・副作用について
1)内出血(腫れ、青アザ)
2)凹凸
3)腫れ、むくみ
4)チンダル現象
5)かゆみ
6)痛み、圧痛、違和感
7)しこり(血腫や異物肉芽種など)
8)感染症(まれ)
9)アレルギー:即時型・遅発性(まれ)
10)動脈塞栓症(まれ)

もっとも多いトラブルは内出血です。


腫れや青アザの原因になります。冷却してからカニューレを使用して注入することで内出血対策としています。内出血してもたいていの場合メイクでカバーすることができます。ただし青アザとなって広がることもありますので大切なご用事が控えているさいは、ご用事がすんでから施術をお受け下さい。

その他、ごくまれですがアレルギーのリスクがあります。アレルギーが疑われる場合には、ヒアルロン酸を溶解するなど処置をすることがあります。

Q

施術後、腫れや内出血はどのくらい続きますか?

A

ヒアルロン酸注入後には、個人差はありますが、腫れや内出血(青あざ)といった症状が出ることがあります。これらは一時的なもので、通常は時間と共に自然に軽快していきます。

腫れについて:
注入部位や使用したヒアルロン酸の量にもよりますが、軽い腫れやむくみは施術直後から数日間続くことがあります。特に注入量が多い場合や、皮膚の薄い部位では、2~3日程度膨らみが目立つこともありますが、徐々に落ち着いていきます。赤みに関しては、通常1~2時間程度で引くことが多いです。

内出血について:
内出血は、ヒアルロン酸注入で最も起こりやすい副作用の一つです。針を刺す際に細い血管に当たってしまうことで生じますが、当院では内出血のリスクを最小限に抑えるため、冷却やカニューレの使用といった対策を講じています。

もし内出血が出た場合、最初は赤紫色や青紫色になり、徐々に黄色っぽく変化しながら、通常1~2週間程度で自然に消えていきます。多くの場合、お化粧でカバーできる程度です。

大切なご予定がある場合は、念のため施術日を1~2週間前までに設定されることをお勧めします。

 

Q

アレルギー反応は起こりますか?

A

ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在する成分であるため、ヒアルロン酸そのものに対するアレルギー反応は非常に起こりにくいとされています。

また、当院で使用しているヒアルロン酸製剤は、いずれも日本の厚生労働省の承認を受けた高品質なものであり、アレルギー反応を引き起こす可能性のある不純物は極力排除されています。

しかし、ごく稀に、ヒアルロン酸製剤に含まれる他の成分(例えば、痛みを和らげるために配合されている麻酔薬など)に対してアレルギー反応が起こる可能性は否定できません。もし、注入後に通常見られる腫れや赤みとは異なる、極端な腫れ、強い赤み、熱感、かゆみなどが現れた場合は、アレルギー反応の可能性も考えられますので、速やかに当院までご連絡ください。

Q

効果はいつから実感できますか?

A

ヒアルロン酸注入の大きな特長の一つは、注入直後から効果を実感しやすいという「即効性」です。鏡を見て、シワが浅くなったり、ボリュームがアップしたりといった変化をその場でご確認いただける場合が多いでしょう。

ただし、注入直後はわずかな腫れや赤みが出ることがあり、また、ヒアルロン酸製剤が組織になじむまでには少し時間がかかります。触った際に皮下にやや硬い感じが残ることがありますが、これは一時的なものです。部位によっては2~3日間ほど膨らみが少し目立つこともありますが、徐々に落ち着いていき、通常1週間ほどでヒアルロン酸が周囲の組織とよくなじみ、より自然で最終的な仕上がりとなります。

「すぐに効果がわかる」という点は魅力的ですが、施術後数日間のわずかな変化も想定しておくことで、より安心して経過を見守ることができます。最終的な仕上がりまでのプロセスもご理解いただくことが、満足度に繋がると考えています。

Q

 効果はどのくらい持続しますか?

A

ヒアルロン酸注入の効果の持続期間は、使用するヒアルロン酸製剤の種類、注入した部位、そして体質(代謝の速さなど)やライフスタイルによって個人差があるとされます。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、時間と共に徐々に体内に吸収されていくため、残念ながら効果は永続的ではありません。一般的には、6ヶ月から2年程度持続すると言われています。

当院で使用している主なプレミアムヒアルロン酸製剤の持続期間の目安は以下の通りです。

◉ ボルベラXC: 9ヶ月から1年程度
◉ ボリフトXC:1年〜1年半程度
◉ ボリューマXC: 2年程度

カウンセリングで最適な製剤選びや治療計画についてご相談させていただきます。持続期間を具体的にお伝えすることで、患者様が次回のメンテナンス時期などを計画しやすくなると考えています。

 

Q

医師の経験や技術について教えてください。

A

ヒアルロン酸注入は、医師の経験と技術、そして美的センスが結果を大きく左右する繊細な治療です。注入量が適切でなかったり、注入する層や部位が的確でなかったりすると、期待した効果が得られないばかりか、不自然な仕上がりや合併症のリスクも高まります。

当院では、院長が20年以上の豊富な美容医療経験を有しており、その長年培ってきた熟練の技量と美的センスを活かして、お一人おひとりの患者様に丁寧にヒアルロン酸を注入いたします。単にシワを埋める、ボリュームを出すといったことだけでなく、お顔全体のバランスや調和を考慮し、患者様本来の美しさを引き出す自然な仕上がりを追求しています。

特に安全性に関しては、徹底したリスク管理を行っています。ヒアルロン酸注入における重大なリスクの一つに血管塞栓がありますが、これを回避するためには、血管の走行や注入すべき皮膚の層を解剖学的に正確に把握することが不可欠です。当院では、この解剖学的知識に基づき、危険な部位を避け、安全な層に適確に注入することで、血管塞栓などのリスクを最小限に抑えるよう細心の注意を払っています。

さらに、内出血や痛みを軽減し、血管損傷のリスクを低減するために、可能な限り先端が丸く加工された「カニューレ」という特殊な針を使用しています。これらの取り組みは、すべて患者様に安心して質の高い治療を受けていただくためのものです。

Q

施術中の痛み、痛み対策について

A

施術中の痛みについては、多くの方がご心配される点かと思います。

痛みの感じ方には個人差がありますが、当院では患者様の苦痛を最小限に抑えるため、さまざまな配慮を行っております。実際に、「思ったよりも痛みが少なかった」というお声をいただくこともあり、痛みの軽減には自信を持っています。

当院での主な痛み対策は以下の通りです。
⚪️カウンセリングで疑問・不安の解消
「カウンセリングが痛み対策?」と思われるかもしれませんが、疑問や不安を抱いたまま施術を受けると、痛みはより強く感じられるものです。実はカウンセリングは一番重要な痛み対策です。

⚪️注入前の冷却: 注入部位を事前に冷却装置でしっかりと冷やすことで、痛覚を鈍らせます。

⚪️極細針の使用: 針を刺す際の痛みをできるだけ少なくするため、非常に細い注射針を使用します。
カニューレの使用: 先端が丸く、横から薬剤が出る構造の「カニューレ」という特殊な針を可能な限り使用します。カニューレは血管や神経を傷つけにくいため、痛みだけでなく内出血のリスクも軽減できます。

⚪️麻酔入りヒアルロン酸製剤の使用: 当院で使用しているアラガン社のVYCROSSシリーズ(ボルベラXC、ボリフトXC、ボリューマXCなど)やジュビダーム ウルトラシリーズの「XC」と付く製剤には、局所麻酔薬であるリドカインが配合されています。これにより、注入中の痛みが緩和されます。多くのクリニックで麻酔入りのヒアルロン酸が主流となっています。

これらの多角的なアプローチにより、ほとんどの方が我慢できる程度の痛みで施術をお受けいただいています。

Q

凸凹になることがあると聞きました・・

A

注入直後にはなくてもあとで気づくこともあります。

原因としては体内で水分を吸収してヒアルロン酸のボリュームが増えたり、まばたきや表情によってヒアルロン酸が偏ることなどが考えられます。

ほとんどの場合マッサージすることで直せます。我慢されずにご連絡下さい。

Q

量り売りはしていますか?

A

「量り売り」とはヒアルロン酸注入の料金を0.1mlあたりで決めることですが、当院では製剤1本をお買上いただき、施術に使用しています。「量り売り」は行っていません。


⚪️
衛生管理と安全性: 未開封の新しいシリンジ(注射器)をお客様お一人ごとに使用することで、細菌汚染などのリスクを排除し、最大限の安全性を確保します。
⚪️
製剤の品質保持: メーカーから供給された状態のまま使用することで、ヒアルロン酸の濃度や品質が損なわれることなく、最適な状態で注入できます。
⚪️
料金の透明性: 1本あたりの料金が明確であるため、費用についてもご理解いただきやすいと考えています。

「量り売り」の方が少量から試せて柔軟に感じるかもしれませんが、当院では上記の理由から、「量り売り」は行っていません。ご理解いただけますと幸いです。

Q

エステやマッサージ、他の美容医療はいつから受けられますか?

A


ヒアルロン酸注入後に、エステティックサロンでのフェイシャルトリートメントやマッサージ、あるいは他の美容医療(レーザー治療、HIFUなど)をお考えの場合、適切な間隔を空けることが必要になることがあります。

以下は当院の原則です。

原則1:ヒアルロン酸を注入した部位に痛みや違和感がある間(通常1〜2週間以内におさまります)は、スキンケア、メイクアップは構いませんが、それ以上の施術は避けた方が良いでしょう。

原則2:内出血で青アザなど皮膚に色の変化が生じた場合は、それが消えるまで((通常2〜4週間以内に消退します)光治療やレーザー治療など色に反応する治療は避けて下さい。*ただし色に影響されないレーザーもありますから、施術を受けるクリニックで医師にご確認下さい。

原則3:ヒアルロン酸を注入した部位には、時間をかけて強く押すような行為(小顔矯正など)は、ヒアルロン酸が動く可能性がありますが、通常のフェイシャルトリートメントやマッサージは問題はありません。

基本的にヒアルロン酸注入後に施術を受けられるかどうかは、施術を行うクリニックの医師の判断になります。決まったルールがあるわけではないので各クリニックの判断に従って下さい。

Q

カウンセリングではどのようなことを話しますか?

A

カウンセリングは、患者様とクリニックが信頼関係を築き、ご満足いただける治療結果を目指すための最初の、そして最も重要なステップです。当院では、患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いし、最適な施術プランをご提案することを何よりも大切にしています。

カウンセリングでは、主に以下のような内容についてお話しさせていただきます。

⚪️お悩みとご希望のヒアリング: 現在どのような点にお悩みで、ヒアルロン酸治療によってどのような状態になりたいか、具体的なご希望や、もしあれば不安な点などを詳しくお聞かせください。

⚪️診察と評価: 医師がお顔の状態(シワの深さ、たるみの程度、ボリュームのバランス、皮膚の状態など)を丁寧に診察し、医学的な観点から評価します。

⚪️治療法のご提案: 診察結果と患者様のご希望を踏まえ、最適なヒアルロン酸製剤の種類、注入部位、注入量など、具体的な治療プランをご提案します。なぜそのプランが推奨されるのか、理由も分かりやすくご説明します。

⚪️期待できる効果と限界: 治療によってどのような効果が期待できるか、また、現実的に難しい点や限界についても正直にお伝えします。

⚪️施術の流れ: 実際の施術がどのように進められるか、ステップごとにご説明します。

⚪️リスク・副作用、ダウンタイム: 起こりうるリスクや副作用、施術後のダウンタイム(腫れや内出血など)について、詳しくご説明します。

⚪️アフターケア: 施術後の過ごし方や注意点、ケア方法などについてご説明します。

⚪️費用: 治療にかかる費用について、明確にご提示します。

⚪️質疑応答: 患者様が抱える疑問や不安が解消されるまで、どのようなことでもご質問いただけます。

他のクリニックでも、もちろん注入前には丁寧なカウンセリングを行うことが一般的です。当院では特に、患者様が全ての情報を理解し、心から納得して治療に臨めるよう、十分な時間をかけてコミュニケーションを取ることを重視しています。このプロセスを通じて、患者様の不安を軽減し、安心して治療をお受けいただけるよう努めています。

Q

施術後すぐにメイクはできますか?

A

施術後のメイクについては、多くの方が気にされるポイントかと思います。

当院では、施術直後からメイクすることを許可していますが、その際は、清潔な手や道具を使用し、注入部位を強くこすったり刺激したりしないよう、優しく行ってください。

ヒアルロン酸注入による内出血が出た場合は、メイクでカバーして下さい。

Q

使用するヒアルロン酸製剤の使い分けについて

A

ヒアルロン酸注入は、お顔のさまざまなお悩みや部位に対応できる、非常に汎用性の高い治療法です。

どのような点にお悩みで、どのような改善を望まれているかによって、最適なヒアルロン酸製剤の種類が異なります。

当院で主に使用しているのは、アラガン社のVYCROSS(バイクロス)技術を用いて製造されたプレミアムヒアルロン酸製剤で、これらはすべて日本の厚生労働省の承認を得ているものです。VYCROSS技術により製造されたヒアルロン酸は、従来のヒアルロン酸に比べて注入後のなじみが良く、形を保つ力や持続性に優れているとされ、より自然で長持ちする仕上がりが期待できます。

製剤は、それぞれ硬さや粘度、リフト力、持続期間などが異なります。どの製剤を使用するかは、治療する部位、お肌の状態や骨格、そしてどのような仕上がりをご希望されるかによって、医師が診察の上で最適なものを提案します。

例えば、プレミアムヒアルロン酸製剤を使用して、以下のような部位への注入を行っています。

ボルベラXCが適した部位: 涙袋の形成、目元の浅いシワ、目の下のくぼみ、唇のボリュームアップなど、皮膚の薄いデリケートな部分の自然な仕上がりに。
ボリフトXCが適した部位: ほうれい線、マリオネットライン、目の下のくぼみ、額のシワや丸み形成など、ある程度のボリュームと滑らかさが求められる部位に。
ボリューマXCが適した部位: 頬(ゴルゴラインの改善やリフトアップ)、輪郭形成(コメカミや耳の前方のくぼみなど)、顎の形成など、しっかりとしたボリュームアップやリフトアップを目的とする場合に。

これらはあくまで一例であり、ご自身では「どの製剤が合うか」まで判断するのは難しいかと思います。「ここのシワが気になる」「頬がこけてきた気がする」といった具体的なお悩みや、「こうなりたい」というご希望をお伝えいただければ、専門の医師が診察の上、最適な治療プランをご提案いたします。まずはカウンセリングにて、お気軽にご相談ください。

Q

 施術当日の入浴や運動は可能ですか?

A

施術当日の過ごし方について、特に運動や入浴に関するご質問は多くいただきます。

当院では基本的にヒアルロン酸注入後の生活について、とくに制限を設けていません。

ただし、もし施術後に内出血や注入部位の痛みを感じる場合は、血行を促進する運動、長時間の入浴やサウナ、岩盤浴などは症状を悪化させる可能性があるため、当日は避けていただくようお願いしています。

Q

他院で注入したヒアルロン酸が残っていても治療できますか?

A


はい、他のクリニックでヒアルロン酸注入を受けられ、まだその効果が残っている状態であっても、当院で新たにヒアルロン酸注入をお受けいただくことは全く問題ありません。

以前に注入されたヒアルロン酸製剤の種類が当院で扱っているものと異なっていても、特に問題なく追加の注入が可能です。そのため、以前のクリニックに問い合わせて製剤の種類などを確認していただく必要も基本的にはございません。

もちろん、以前に使用された製剤名や注入時期、注入部位などがお分かりであれば、カウンセリングの際に医師にお伝えいただけると、よりスムーズな治療計画の立案に役立ちます。しかし、情報がなくても、現在の状態を的確に評価し、お顔全体のバランスを見ながら最適な注入プランをご提案いたしますのでご安心ください。

お客様がクリニックを変更される理由は様々かと存じます。当院では、以前の治療歴にかかわらず、全ての患者様にご満足いただけるよう、丁寧なカウンセリングと質の高い技術で対応させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。

Q

注入量の目安は?

A


原則としてヒアルロン酸製剤1本(1cc)でご満足いただける注入を心がけています。2本以上使う場合はあらかじめ十分にご説明いたします。

皮膚塞栓症についてのQ&A

Q

ヒアルロン酸注入における皮膚塞栓症とは?

A

◉ヒアルロン酸注入における皮膚塞栓症は、ヒアルロン酸によって皮膚の血流が阻害され、皮膚の虚血から組織壊死に至る可能性のある重篤な状態を指します。

◉塞栓症は、ヒアルロン酸注入を含む全ての注入治療において、発生率は0.001%(文献a)と頻度は非常に稀ではあるものの、最も注意すべき重篤な合併症です。

◉皮膚塞栓症は、フィラー塞栓症の臨床症状の約80%を占める、最も一般的な合併症であり、その発生率は2000年から2020年の間に30倍に増加していると報告されています(文献b)。

【参考文献】

a) Vascular compromise after soft tissue facial fillers: Case Report and review of current treatment protocols
Steven Halepas, et al.

J Oral Maxillofac Surg

2020;78(3):440-445

b) Bridging a century-old problem: The pathophysiology and molecular mechanisms of HA filler-induced vascular occlusion (FIVO)—Implications for therapeutic interventions

Danny J Soares MD

Molecules

2022;27(17):539



 

Q

塞栓症はなぜ起こるのでしょうか?

A

◉皮膚塞栓症の主な原因は、以下の通りです。
血管内注入: フィラー物質が誤って血管内に直接注入されることによって引き起こされます。
外部圧迫: フィラーが血管の近くに過剰に蓄積し、外部から血管を圧迫することによっても血流障害が引き起こされることがあります。

顔面の複雑な血管系、特に内頚動脈系と外頚動脈系との間には多数の吻合(動脈同士の連結)が存在します。そのため、一見安全に見える部位への注入であっても、フィラーがこれらの吻合を介して血流に乗り、遠隔の部位(例えば眼動脈系)まで逆行性に広がることで、皮膚塞栓症を含む重篤な合併症のリスクを伴うことが示唆されています。ヒアルロン酸の粒子サイズが網膜細動脈径と類似していることも、微小循環での詰まりを引き起こす可能性が指摘されています(文献c)。


【参考文献】

c) Vascular compromise after soft tissue facial fillers: Case Report and review of current treatment protocols
Steven Halepas, et al.

J Oral Maxillofac Surg

2020;78(3):440-445

Q

皮膚塞栓症でどのような部位で起こりますか?

A


重篤な皮膚合併症、特に皮膚壊死は、顔の特定の解剖学的領域への注入と強く関連しています。

◉鼻および鼻唇溝: 合併症報告が最も多く、全合併症の53%がこの領域で発生しています(文献d)。鼻の血管系は眼動脈と吻合しているため、特にリスクが高くなります。
◉眉間、額、眉: これらの領域も、血管合併症、特に皮膚壊死のリスクが高いことが知られています。滑車上動脈や眼窩上動脈が眼動脈と分岐していることがリスクを高めます。
◉口周囲および上唇
◉顎部: 皮膚壊死や舌の単側性錯感覚などの重篤な合併症が報告されています。
◉側頭部: 皮膚虚血の症例も報告されています。



【参考文献】

d) Complications of nonpermanent facial fillers: A systemic review

Carlo M Oranges, et al.

Plast Reconstr Surg Glob Open

2021;9(10):e3851

Q

どのような症状があれば皮膚塞栓を疑いますか?

A

皮膚塞栓症を疑う主な症状は、通常、注入後数時間以内に現れる皮膚の虚血症状であり、時間の経過とともに段階的に進行します。

具体的な症状は以下の通りです。

⚫️初期症状(注入後数時間以内):
▪ 蒼白(skin blanching)または脱色。注入部位が白くなることがあります(文献e)。
▪ 毛細血管再充満の遅延が顕著になります(文献e)。これは、圧迫した皮膚が元の色に戻るのに時間がかかることで確認されます。

⚫️進行期(最初の72時間以内):
▪ 網状赤斑(livedo reticularis)様の発疹または網状皮斑のような暗色、紫がかった斑点状の変色が現れます(文献e)。これは、動脈閉塞によって脱酸素化された血液が毛細血管後細静脈に蓄積することで生じます(文献e)。
▪ 境界が明確な紅斑(文献f): 顔面腫脹と紅斑を呈することもあります。

⚫️ 末期(注入後数日〜数週間):
▪ 小水疱や膿疱の形成(文献f)
▪ 潰瘍形成(文献f)
▪ 最終的に凝固壊死が起こり、痂皮形成(escharification)へと至ります(文献e)。
▪ 皮膚壊死は最も重篤な合併症の一つです。


これらの症状は、組織への血流が途絶え、虚血が生じていることを示しています。網膜や脳組織と比較して、皮膚組織の虚血耐性時間は12〜24時間とされています。早期発見と迅速な医療介入が非常に重要です。


【参考文献】

e) Bridging a century-old problem: The pathophysiology and molecular mechanisms of HA filler-induced vascular occlusion (FIVO)—Implications for therapeutic interventions

Danny J Soares MD

Molecules

2022;27(17):539

f) Complications of nonpermanent facial fillers: A systemic review

Carlo M Oranges, et al.

Plast Reconstr Surg Glob Open

2021;9(10):e3851 

Q

ヒアルロン酸注入を受けて帰宅してから、痛みが続いたり、皮膚の色の変化に気づいたらどうすれば良いですか?

A

◉帰宅してから異常に気づいたら、直ちにクリニックに連絡して指示を仰いで下さい。

◉すぐにクリニックに連絡が取れない場合:

一番重要なのは、「温熱療法」です。心臓や脳と異なり皮膚は側副血行路が発達しています。動脈の一部が詰まっても、その周囲の動脈から側副血行路を通じて血流を保つことができます。それなのになぜ皮膚壊死が起こるかというと、皮膚は外気温にさらされていて体温を保持するために網目状にあるはずの側副血行路の多くが閉鎖されているから。

「温熱療法」の目的は側副血行路を開いて、血流を維持すること。たとえばお風呂上がりなど顔がほてって赤くなるのがわかるでしょう。体温を上げれば熱を発散させる必要が生じて側副血行路が開きます。

具体的にはいろいろあるでしょうが、たとえば朝晩入浴してゆっくりと湯船につかること。さらに昼と寝る前に温めたタオルで患部を中心に温めること。

皮膚の虚血耐性時間は12〜24時間とされていますから、パニックにならず落ち着いてクリニックに連絡がつくまで、温熱療法を続けましょう。

温熱療法では塞栓を溶かすことはできませんが、側副血行路を開くことができれば皮膚壊死は防ぐことができます。




眼塞栓症についてのQ&A

Q

眼塞栓症について

A

眼塞栓症は、フィラー注入時に起こりうる重篤な合併症の一つです。

◉顔面の血管は非常に細いため、少量のフィラーでも血管を完全に閉塞させてしまう可能性があります。フィラーが血管内に入ると、注入部位から遠い方向だけでなく、血管の起始部に向かって逆流することがあります。この逆流したフィラーが中心網膜動脈を閉塞すると、網膜への血液供給が完全に停止し、急激な視力低下や失明を引き起こします。

◉中心網膜動脈は、高解像度の視覚を担う黄斑部を含む網膜内側の唯一の栄養血管であるため、この閉塞は極めて深刻な結果をもたらします。


【参考文献】

g) Bridging a century-old problem: The pathophysiology and molecular mechanisms of HA filler-induced vascular occlusion (FIVO)—Implications for therapeutic interventions

Danny J Soares MD

Molecules

2022;27(17):539

Q

眼塞栓症が生じるリスクがある注入部位は?

A

眼塞栓症が生じるリスクが高いとされる注入部位は、主に顔面の特定の領域であり、これは血管の走行や吻合の複雑さに起因します。

◉ リスクの高い領域(文献h):
(40.9%):眼塞栓症が報告された注入部位として最も多く報告されています。
眉間(11.4%)
(11.4%):滑車上動脈や眼窩上動脈が眼動脈と分岐しているため、フィラーの眼動脈への逆流が視力喪失の主な原因となる可能性が示唆されています。
鼻唇溝(4.5%):鼻と同様に高リスク部位とされています。

◉その他眼塞栓症が報告されている注入部位
◦ 眉・側頭部(文献i)、上眼瞼・眼窩周囲(文献h)

◉ リスク要因となる解剖学的特性:
◦ 顔面には内頸動脈系と外頸動脈系の間に多数の吻合(動脈同士の連結)が存在するため、一見安全に見える部位への注入でも、フィラーがこれらの吻合を介して血流に乗り、眼動脈系まで逆行性に広がることで、眼塞栓症を含む脳網膜損傷(CRI)のリスクを伴うことが示唆されています(文献j)。

◦ 鼻の血管系は眼動脈とつながっており、この部位への注入は眼の損傷のリスクが特に高いです(文献i)。

◦ 中心網膜動脈塞栓症(CRAO)を引き起こすのに十分なHAの最小量は、顔面枝への注入でわずか0.08 mLであると計算されています(文献k)。

◉ 視力喪失の報告がない部位:下顔面(唇、顎、顎線)からの視力喪失の報告は皆無です(文献h)。


【参考文献】

h) Vision loss associated with hyaluronic acid fillers: A systematic review of literature

Kapoor KM, et al.

Aesthetic Plast Surg

2020;44(3):929-944

i) Complications of nonpermanent facial fillers: A systemic review

Carlo M Oranges, et al.

Plast Reconstr Surg Glob Open

2021;9(10):e3851

j) Bridging a century-old problem: The pathophysiology and molecular mechanisms of HA filler-induced vascular occlusion (FIVO)—Implications for therapeutic interventions

Danny J Soares MD

Molecules

2022;27(17):539

k) Clinical observations and the anatomical basis of blindness after facial hyaluronic acid injection

Zhang L, et al.

Aesthetic Plast Surg

2019;43(4):1054-1060

塞栓症対策について

Q

塞栓症のリスクについてどのような対策をしていますか?

A

血管塞栓(けっかんそくせん)は、ヒアルロン酸注入を含む全ての注入治療において、発生率は0.001%(文献l)と頻度は非常に稀ではあるものの、最も注意すべき重篤な合併症です。

血管塞栓は、注入されたヒアルロン酸製剤が誤って血管内に入り込み、その先の血流を遮断してしまうことで発生します。血流が途絶えると、その血管が栄養していた組織(皮膚など)がダメージを受け、最悪の場合、皮膚壊死や瘢痕形成に至ることがあります。特に目の周りなど、特定の部位では視力低下や失明といった極めて深刻な結果を招く可能性も報告されています。

当院では、この血管塞栓のリスクを限りなくゼロに近づけるため、以下のような徹底した対策を講じています。

解剖学的知識や塞栓症の最新知識のアップデート: このサイトでも紹介しているように塞栓症について最新の医学情報に基づき対策を講じています。

適切な注入テクニック(文献m): 注入時には、陰圧テストを行ったり、一度に大量のヒアルロン酸を注入するのではなく、カニューレを使用して少量ずつ段階的に、そしてゆっくりと注入するなど、血管内に入るリスクを低減しています。

ハイリスクの部位は注入しない: 現状では完全に塞栓症を避ける注入法は存在しないため、鼻、ほうれい線基部、眉間などハイリスクとして知られる部位は注入しないことを原則にしています。

院長の豊富な経験に基づくリスク管理: 何よりも「すべてのヒアルロン酸注入の施術にさいして、塞栓症を疑う」ことに尽きます。疑いの目で仕上がりを確認するからこそ、わずかな異常でも気づき、皮膚壊死を回避することができるのです。
さらに、万が一、血管塞栓が疑われる事態が発生した場合にも迅速に対応できるよう、ヒアルロン酸を溶解する薬剤である「ヒアルロニダーゼ」を常備し、血流を改善するための治療(血管拡張薬、抗凝固療法など)も迅速に行えるよう準備を整えています。

血管塞栓は確かに怖い合併症ですが、当院ではそのリスクを正面から受け止め、詳細な情報開示と具体的な予防策、そして緊急時対応の準備を徹底することで、お客様に最大限の安全を提供できるよう努めています。


【参考文献】

l) Vascular compromise after soft tissue facial fillers: Case Report and review of current treatment protocols
Steven Halepas, et al.

J Oral Maxillofac Surg

2020;78(3):440-445

m) Global Aesthetics Consensus: Avoidance and Management of Complications from Hyaluronic Acid Fillers—Evidence- and Opinion-Based Review and Consensus Recommendations
Massimo Signorini
Plast Reconstr Surg
2016;137(6):961e-971e

制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年1月25日)