港区でボトックス注射をご検討の方へ|効果・耐性・失敗を防ぐために知っておきたいこと



ボトックス注射(ボツリヌス療法)とは 


ボトックスは、表情ジワやエラ張り、脇汗などの原因となる筋肉や汗腺の働きを一時的にゆるめる治療です。メスを使わず短時間で受けられる一方で、注入量や注入部位の見極めが仕上がりに大きく影響します。

当院では、効果だけでなく『効かない』『不自然になった』『耐性が心配』といった不安にも配慮し、診察で表情の動きや筋肉の強さを確認したうえで治療方針をご提案します。




ボトックスに期待できる効果


ボトックスは「筋肉の動きをやわらげる注射」です。
この働きを利用して、いろいろな悩みに使われています。


① シワを目立たなくする



眉間や額、目尻など、表情を作るときにできるシワの原因は「筋肉の動きすぎ」です。ボトックスでその筋肉をリラックスさせると、皮膚が折りたたまれなくなるので、シワが薄くなります。


② エラを小さく見せる(小顔効果)



あごの横にある「咬筋(こうきん)」という噛むための筋肉が発達して張っていると、顔が四角く大きく見えることがあります。ボトックスでこの筋肉をゆるめると、少しずつ筋肉がやせて、フェイスラインがすっきりします。


③ 口元のパーツ形成



口まわりにもたくさんの小さな筋肉があり、それぞれが唇の形や口角の位置に影響しています。ボトックスで特定の筋肉のバランスを調整すると、口角をキュッと上向きにしたり、笑ったときに歯ぐきが見えすぎる「ガミースマイル」を目立たなくしたりと、口元の印象をやさしく変えることができます。


④ 汗を抑える(多汗症の改善)



ボトックスは筋肉だけでなく、汗を出す指令もブロックできます。ワキや手のひらなどに注射すると、汗の量がぐっと減ります。


⑤ ふくらはぎを細くする



筋肉が発達して太く見えるふくらはぎにボトックスを注射すると、筋肉のボリュームが落ちて、脚のラインがほっそりします。


⑥ 歯ぎしり・食いしばりをやわらげる



寝ている間に無意識にギリギリと歯ぎしりしてしまう人は、あごの筋肉が過剰に力んでいます。ボトックスでこの力みを抑えると、歯や顎関節への負担が軽くなります。


ボトックスは「がんばりすぎている筋肉や神経の働きをおだやかにする」ことで、見た目の悩みから体の不調まで幅広く活用されている治療法です。

ただし効果は永久ではなく、だいたい3〜6ヶ月で元に戻るため、続けたい場合は定期的に注射を受ける必要があります。





ボトックス注射の効果はいつから?どのくらい続く?


ボトックス注射は、注入後すぐに完成する治療ではありません。部位や体質により差がありますが、数日(2〜7日)後から少しずつ筋肉の動きが弱まり、1〜2週間ほどで効果の実感が高まりやすくなります。持続期間は一般的に3〜6か月程度で、表情じわやエラ、脇汗など治療部位によっても変わります。


効果を自然に見せるためには、強く止めすぎるのではなく、表情や輪郭のバランスに合わせて調整することが重要です。




ボトックスが効かない、失敗したと感じる主な原因


⚫️効果判定の時期が早く、まだ十分に作用が出ていない。
⚫️シワの原因が筋肉の動きだけでなく、皮膚のたるみや刻まれたしわにある。
⚫️筋肉の強さに対して注入量が少ない、または注入部位が合っていない。
⚫️効かせすぎにより、表情が重い・不自然に見える。
⚫️過去の治療歴や体質により、ボツリヌストキシンへの反応が弱い可能性がある。

『ボトックスが効かない』と感じる場合でも、原因は一つではありません。再注入が必要か、別の治療を組み合わせるべきかは診察で判断します。自己判断で短期間に繰り返すと、仕上がりや耐性の面で不利になることがあります。




耐性への配慮


ボトックス注射を短い間隔で繰り返したり、必要以上に多い量を使ったりすると、まれに効果が出にくくなる耐性が問題になることがあります。耐性をできるだけ避けるためには、適切な間隔を空けること、必要量を見極めること、治療歴を医師に共有することが大切です。

当院では、筋肉の状態や過去の治療歴を確認し、耐性への不安がある方にも治療計画を丁寧に説明します。


▶「耐性」を疑ったら、こちらもご覧下さい


 

 




オリジナル美容モニター

 口角リフト:口角下制筋の力を弱め、不機嫌そうな口元を補正します

美容モデル1:術前

60代女性:口元の印象の改善を目指して口角リフトを行いました。

美容モデル1:1ヶ月後

小さな変化ですが、口元からネガティブな印象は消えました。

美容モデル2:術前


50代女性:
口元が「へ」の字になりやすいと自覚されていました。

美容モデル2:1ヶ月後

口元が「へ」の字が改善されました。無意識の表情まで変えられるのがボツリヌス療法です。

施術に関する詳細情報

◉ 通常必要とされる治療内容 :ボツリヌス製剤(本症例ではゼオミンを使用/ボトックスビスタでの施術も可能)を極細針を用い、口元の皮膚浅層に左右1カ所ずつ注入します。
◉ 標準的な費用 :27,500円(税込 / 施術料・初診料込)※ゼオミンとボトックスビスタのどちらを使用しても費用は変わりません。
◉ 標準的な治療期間及び回数 :1回(注入後約1〜2週間で効果が安定し、持続期間は3〜6ヶ月程度です。効果維持を希望される場合は定期的な再来院が必要です)。
◉ 主なリスク・副作用・デメリット :
・内出血、腫れ、赤み、局所の軽微な痛み(通常数日〜1週間程度で軽快)。
・一時的な口元の違和感、口角の非対称が生じる場合があります。
・効果は永続的ではありません。自由診療のため公的保険は適用されません。




リップフリップ:上唇の辺縁に注射して、上唇をふっくらと立体化させます

美容モデル1:術前

50代女性:リップフリップで上唇に4カ所注射しました。

美容モデル1:2週後

リップフリップにはボリュームアップ効果があります。

美容モデル2:術前

50代女性:リップフリップで上唇に4カ所注射しました。

美容モデル2:2週後

リップフリップには鼻下を短く見せる効果があります。

美容モデル3:術前

50代女性:リップフリップで上唇に4カ所注射しました。

美容モデル3:2週後

リップフリップには上唇を立体化する効果があります。

施術に関する詳細情報

◉ 通常必要とされる治療内容 :ボツリヌス製剤(本症例ではゼオミンを使用/ボトックスビスタでの施術も可能)を極細針を用い、上唇の辺縁に合計4カ所注入します。
◉ 標準的な費用 :27,500円(税込 / 施術料・初診料込)※ゼオミンとボトックスビスタのどちらを使用しても費用は変わりません。
◉ 標準的な治療期間及び回数 :1回(注入後約1〜2週間で効果が安定し、持続期間は3〜6ヶ月程度です。効果維持を希望される場合は定期的な再来院が必要です)。
◉ 主なリスク・副作用・デメリット :
・内出血、腫れ、赤み、局所の軽微な痛み(通常数日〜1週間程度で軽快)。
・一時的な口元の違和感、口角の非対称、ストローやうがいのしにくさ等が生じる場合があります。
・効果は永続的ではありません。自由診療のため公的保険は適用されません。





こんな方におすすめ

 

    • 1.表情ジワが気になる
      額・眉間・目尻などの表情筋の動きによるシワを改善・予防したい

 

    • 2.エラの張りを解消したい|歯ぎしり・食いしばりがある
      咬筋にアプローチすることで、小顔効果、症状の軽減が期待できます

 

      • 3.眉や口元のパーツ形成をしたい
        筋肉のバランスを調整し、パーツの印象を変えたい



施術について

施術について


施術時間  : 15分程度

麻  酔  : 必要ありません

術後診察  : なし

 

注意事項


入浴・洗髪  : 当日から可能(長時間の入浴・サウナはお控えください)

洗顔・化粧  : 当日から可能(注入部位を強くこすらないようご注意ください)

飲酒・運動  : 激しい運動や多量の飲酒は当日はお控えください(血行促進による内出血・腫れ予防のため)

 

治療スケジュール

3〜6ヶ月毎

 

施術を受けられない方

 

  • 1.ボツリヌス療法でアレルギーが発症した方
  • 2.神経・筋疾患(重症筋無力症、ALSなど)の方
  • 3.妊娠・授乳中の方

施術の流れ

1 カウンセリング

 

ボトックス治療は、「医者とお客様のキャチボール」です。

 

前回の施術がどうだったか聞いて、施術を微調整していくことで、そのお客様にとってオーダーメイドのボトックス治療を作り上げていくのです。

 

2 施術


注入には34Gの極細針を使用します。また注入部位をクーリングしてから注射することで痛みを和らげています。ただ、一番の決め手になるのは、お客様にリラックスしていただくことです。

3 施術終了後


メイクをしてそのままお帰りいただけます。洗顔やスキンケアは可能ですが、薬液の拡散を防ぐため、当日の強いマッサージや激しい運動・長風呂はお控え下さい。




当院のボトックス治療


⚪️当院では診察から注入まで医師が一貫して担当します。シワの原因となる筋肉の動き、左右差、眼瞼下垂などのリスク、仕上がりの好み(“しっかり止めたい/自然に残したい”)を確認し、「効かせる」だけでなく、「不自然にしない」、「次回につながる設計にする」。その両立が当院のボトックス治療です。

⚪️ボツリヌス療法を長期にわたり高頻度・多量に反復投与した場合、体内に抗体(中和抗体)が作られ、効果が弱まる(耐性)リスクが報告されています。当院では患者様の治療歴や投与間隔を適切に管理するとともに、国内承認薬である「ボトックスビスタ」に加え、製造工程で複合タンパク質を取り除いた有効成分のみで構成されるドイツ製「ゼオミン」を採用しています。将来的な耐性リスクにも配慮した治療計画をご提案いたします。
(※ゼオミンであっても、反復投与による抗体産生リスクが完全にゼロになるわけではありません。)

 

▶高純度ボツリヌス製剤(ゼオミン)の特徴・詳細はこちら


 

 

 

 

価格表

表情ジワ注入療法 

表情ジワ注入療法

価格(税込)

ボトックス 1部位
額、眉間、目尻、あご、ガミースマイルなど
30,800円


*当院ではボツリヌス療法においては、基本的には抗原性に関与するとされる複合タンパク質を除去して精製された「ゼオミン®」を使用しています。ただし、お客様のご希望があれば国内承認薬「ボトックスビスタ®」を使用します。

 

どちらを使用するにしても料金に変わりはありません。またどちらを使った施術も公的医療保険が適用されない自由診療です。



■最終予約枠(来院時間)
17:30
※この施術が初めての場合:17:00
※施術内容により異なる場合があります


*本施術は自由診療に基づき全額自己負担になります。

その他のボツリヌス療法 

 その他のボツリヌス療法価格(税込)
小顔(エラ)治療 40単位 71,500円
ふくらはぎ治療 100単位 112,200円
口角リフト 6単位 24,200円
リップフリップ 4単位 24,200円


*当院ではボツリヌス療法においては、基本的には抗原性に関与するとされる複合タンパク質を除去して精製された「ゼオミン®」を使用しています。ただし、お客様のご希望があれば国内承認薬「ボトックスビスタ®」を使用します。

 

どちらを使用するにしても料金に変わりはありません。またどちらを使った施術も公的医療保険が適用されない自由診療です。



■最終予約枠(来院時間)
17:30
※この施術が初めての場合:17:00
※施術内容により異なる場合があります


*本施術は自由診療に基づき全額自己負担になります。

【国内承認医薬品および適応外使用に関する重要事項】

当院で使用する「ボトックスビスタ®注用50単位」および「ゼオミン®」を用いたボツリヌス療法について、医療法および医療広告ガイドラインに基づき以下の事項を開示いたします。

  • 医薬品名および製造元:
    • ボトックスビスタ®注用50単位(アラガン・エステティックス / アッヴィ合同会社)
    • ゼオミン®(Merz Pharma社製)※患者様のご希望や適応に応じて選択いただけます。
  • 国内承認の有無および適応範囲:
    • ボトックスビスタ®:日本国内において厚生労働省より製造販売承認を取得していますが、承認されている効能・効果は「成人における眉間および目尻の表情皺の改善」のみです。額、あご、咬筋(エラ)、口元(口角・唇)、ふくらはぎ、多汗症等の改善を目的とした投与は国内適応外使用(Off-Label使用)となります。
    • ゼオミン®:美容目的での使用については国内未承認医薬品です(国内では痙縮等の適応で別規格が承認されていますが、当院で使用する美容用製剤は未承認扱いとなります)。
  • 入手経路:
    • ボトックスビスタ®:国内の正規販売代理店(アッヴィ合同会社)より直接購入しています。
    • ゼオミン®:この製品は、当院医師がPRSS.Japan株式会社を介して、医師の責任のもと個人輸入しています。(※個人輸入において注意すべき医薬品等に関する情報は厚生労働省の案内をご確認ください)。
  • 国内の同種・同効の承認医薬品: ボツリヌス療法において美容目的(眉間・目尻のシワ)で国内承認を得ている製剤は「ボトックスビスタ®」のみです。その他の適応外部位に関しては、国内で同一効能を持つ承認医薬品はありません。
  • 諸外国における安全性等の情報: ボトックスビスタ(米国名:Botox Cosmetic)は米食品医薬品局(FDA)をはじめ世界多数の国で承認・使用されています。重大な副作用として、アレルギー反応、局所筋力低下に伴う眼瞼下垂や表情の不自然さ、咀嚼困難などが報告されています。
  • 医薬品副作用被害救済制度について: ボトックスビスタの「承認範囲内(眉間・目尻の表情皺)」での使用により重篤な健康被害が生じた場合は医薬品副作用被害救済制度の対象となりますが、適応外部位への投与やゼオミン等の未承認医薬品による健康被害は同制度の救済対象外となります。万一の副作用発生時には、当院にて責任を持って適切な医学的対応・処置を行います。




よくいただくご質問

ボトックス治療の基本

Q

ボトックス治療とはどのような治療ですか?

A

◉ボトックス治療は、ボツリヌス毒素を筋肉に注射し、筋肉の過剰な収縮を一時的に弱める治療です。

◉表情ジワの改善、エラ張りの軽減、多汗の抑制などに用いられ、メスを使わずに見た目の改善が期待できる低侵襲な治療です。

◉効果は通常、数か月持続します。

Q

ボトックスの作用機序は?

A


◉ボトックス(ボツリヌストキシン)は「シワの原因になっている筋肉の動きを、一時的にゆるめる」ことで効果を発揮します。

◉脳から「筋肉を動かして」という指令が、神経の末端まで届くと、そこからアセチルコリンという"伝達物質"が放出されます。これが筋肉に届くことで、筋肉がギュッと収縮します。表情を作るたびにこの収縮が繰り返されることで、皮膚に折りグセがつき、それがシワとして定着していきます。

◉ボトックス(ボツリヌストキシン)は、この神経と筋肉のあいだの「アセチルコリンの放出」をブロックします。つまり、脳からの「縮め!」という命令が筋肉に届かなくなるわけです。

◉すると、過剰に動いていた筋肉がリラックスした状態になり、皮膚が引っ張られなくなるため、シワが目立たなくなります。

◉イメージとしては、紙を何度も同じ場所で折ると折りグセがつきますよね。その「折る動作」を止めてあげれば、折りグセは徐々に薄くなっていく....これがボツリヌス療法の基本的な考え方です。

◉なお、効果は永久ではなく、通常3〜6ヶ月ほどで神経の働きが回復するため、維持するには定期的な施術が必要になります。また、すでに深く刻まれたシワには効果が限定的な場合もあり、その場合はヒアルロン酸注入など他の施術との組み合わせが検討されます。

Q

「ボトックス」「ボツリヌス療法」「ゼオミン」は何が違うのですか?

A

◉「ボトックス」は、アラガン社が製造するA型ボツリヌストキシン製剤の商品名です。広く知られているため、治療そのものの通称としても使われています。

◉ボツリヌストキシンを用いる治療全般を、正確には「ボツリヌス療法」と呼びます。使われる製剤には複数の種類があり、ドイツMerz社の「ゼオミン」もその一つです。

◉有効成分はいずれもA型ボツリヌストキシンですが、製剤に含まれる成分(複合タンパク質の有無など)や、国内での承認状況が異なります。

◉当院では、耐性リスクに配慮して、複合タンパク質を含まないゼオミンを標準製剤として使用しています。このページでは分かりやすさを優先し、治療全般を「ボトックス」と表記しています。

Q

食中毒を起こすボツリヌス菌は大丈夫ですか?

A

◉ボツリヌス療法で使用するのは、食中毒の原因となる菌そのものではなく、菌が作る成分を医療用に精製・安全に調整した薬剤です。さらに、ごく微量を特定の部位にのみ注射するため、全身に影響が出ることは極めてまれです。

◉ボトックス治療は、世界中で長年にわたり使用されており、日本でも厚生労働省に承認された医薬品として、シワ治療やけいれん、多汗症など幅広い治療に用いられています。

 

Q

注入した薬はその後どうなるのですか?体に残りますか?

A

◉注入されたボツリヌストキシンは、注射した部位の神経の末端に取り込まれ、アセチルコリンの放出をブロックします。全身をめぐって体の中にたまり続けるものではありません。

◉効果が切れるのは、神経の末端から新しい枝(神経の芽)が伸び、やがて元の神経末端の働きも回復して、神経と筋肉のつながりが作り直されるためです。この回復に数か月かかることが、効果が3〜6か月で元に戻る理由です。

◉くり返し治療しても、薬剤そのものが体内に蓄積していくわけではありません。ただし、くり返しの投与で抗体(耐性)ができる可能性はゼロではないため、当院では投与量と間隔に配慮しています。

Q

ボトックスとヒアルロン酸注入の違いは何ですか?

A

◉ボトックスは「筋肉の動きをやわらげる」治療、ヒアルロン酸注入は「凹みやボリュームの不足を補う」治療です。

◉表情を動かしたときにできるシワ(眉間・額・目尻など)にはボトックス、無表情でも刻まれているシワや、ボリューム不足による凹みにはヒアルロン酸が向いています。

◉深く刻まれた表情ジワでは、両方を組み合わせることもあります。どちらが合っているかは、表情を動かしたときと、動かしていないときのシワを診察で確認して判断します。

Q

健康保険は使えますか?

A

◉シワやエラ張りの改善など、美容目的のボツリヌス療法は自由診療のため、健康保険は使えません(全額自己負担)。

◉ボツリヌス療法は、眼瞼けいれん、痙縮、重度の原発性腋窩多汗症など一部の疾患では保険が適用されますが、当院で行うボツリヌス療法はすべて自由診療です。

使用製剤と「耐性」

Q

当院で使用している製剤は何ですか?

A

◉当院では、将来の耐性リスクを考慮し、ボツリヌス療法では複合タンパク質を含まないゼオミンを製剤としておすすめしていますが、ご希望があればボトックスビスタを使用します。

◉ゼオミンの特徴やボトックスとの違い、未承認医薬品としての情報開示(入手経路、国内の承認医薬品の有無、諸外国における安全性情報、医薬品副作用被害救済制度など)は、ゼオミンのページで詳しくご案内しています。

◉ボトックスビスタについては、ボトックスビスタの開示情報もご覧ください。

Q

ボトックスビスタについて

A

◉「ボトックスビスタ®注用50単位」(製造販売元:アラガン・エステティックス / アッヴィ合同会社)は、眉間および目尻の表情ジワ治療を適応として、日本国内で厚生労働省の製造販売承認を取得しているA型ボツリヌストキシン製剤です。

◉適応外使用について:
眉間・目尻以外の部位(額、あご、咬筋・エラ、口元、ワキ、ふくらはぎ等)への使用は国内承認外(Off-Label使用)となります。当院ではアラガン社より直接購入した国内正規品を用い、十分な知見と解剖学的理解に基づき安全に配慮して治療を行っておりますが、適応外部位における健康被害については国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります(眉間・目尻の承認範囲内の適正使用では救済制度の対象となります)。

◉当院では、国内承認薬としての信頼性を重視される方にはボトックスビスタ®を、長期的な抗体形成(耐性)リスクを最小限に抑えたい方には複合タンパク質フリー製剤(ゼオミン®)をご提案しており、十分なカウンセリングの上でご納得いただく製剤をお選びいただけます。

・ゼオミン®(Merz Pharma社製):有効成分(150kDaの神経毒素)以外の複合タンパク質を高度に精製・除去した製剤です。長期的な反復投与において抗体形成リスクを低減する設計がなされていますが、効果の現れ方や持続には個人差があります。

Q

長く続けていると効かなくなるのですか?

A

⚪️ボツリヌストキシンは生物製剤であるため、繰り返し使用することで体内に抗体が作られ、効果が弱まる(耐性がつく)可能性があります。

⚪️従来は「美容目的で使用する少量であれば抗体ができる可能性は極めて低い」とされてきました。

⚪️しかし近年では、適応部位の拡大や長期的な使用の増加に伴い、公表されている発生頻度(0.2〜0.4%程度)よりも実際のリスクは高いと指摘する声が上がっています。海外の皮膚科医への調査でも過半数が耐性を経験していると回答するなど、実際の耐性発現率は過小報告されている可能性が議論されています(文献1)。

 

Q

耐性を防ぐために、どのようなことに気をつければよいですか?

A

◉「耐性」を防ぐためには
●投与間隔の確保: 次回の施術までに少なくとも3ヶ月以上の間隔をあける
●ブースター注射の回避: 初回投与から3週間以内に行う追加の再投与(ブースター注射)は避ける
●必要最小限の用量(Smallest Effective Dose)の使用
などが推奨されています(文献1)。

◉「耐性」を疑ったら・・
当院のボツリヌス療法「耐性」の治療指針をご覧下さい。

 

Q

一度にいろいろな部位に打つと抗体ができにくいと聞きましたが、本当ですか?

A

◉半分は正しく、半分は注意が必要です。

◉数週間おきに別々の部位を打つよりも、治療する部位を同じ日にまとめるほうが、短い間隔での投与を避けられるという意味では理にかなっています。

◉一方で、1回あたりの投与量が多くなることは、明確なリスク因子です(文献2)。一度に打つ部位を増やせば、その分1回の合計量は多くなります。

◉当院では、同じ日に複数の部位を治療することは可能ですが、お悩みの優先順位を伺い、合計量が必要以上に多くならないよう配慮しています。

Q

製剤によって効果や安全性に違いはありますか?

A

◉美容医療で使われるA型ボツリヌストキシン製剤には、ボトックス、ゼオミン、ディスポートのほか、韓国製などさまざまな種類があり、価格も異なります。

◉製剤ごとに製造工程や含まれる成分(複合タンパク質の有無など)が異なり、国ごとの承認状況や効果の効き方にも違いがあります。また、製剤によって「1単位」あたりの効果の強さの基準が異なるため、単純に単位数や価格だけで比較することはできません。


◉当院では、確かな効果と国際的な信頼性に加え、長期的に治療を継続した際にも抗体ができにくい(耐性リスクが低い)製剤を重視して選択しています。

Q

他院で受けたときに効果がなかった(弱かった)のはなぜですか?

A

◉すぐに「耐性」と決めつけることはできません。当院では、以前の治療内容(製剤・部位・量・時期)と現在の筋肉の動きを確認し、施術内容の見直しで改善できるのか、耐性を疑う必要があるのかを判断します。

◉耐性が疑われる場合の対応は、ボツリヌス療法『耐性』の治療指針をご覧ください。

Q

長期間続けても問題ありませんか?

A

◉ボトックスはおよそ30年臨床で使われていますが、長期間使用したことでの問題は発生していません。

◉適切な間隔と用量であれば、安全に継続していただけます。

◉実臨床における50例(平均15年追跡)の観察研究では、観察期間中、治療失敗(treatment failure)や二次性無反応(SNR:耐性や抗体形成による効果消失)の事例は1件も確認されませんでした。反復投与に伴う効果持続期間の短縮(diminished duration / reduction in the duration of effects)を示す証拠も見られず、長期間にわたり美容効果が良好に維持されました(文献3)。

 

効果・持続期間・通院間隔

Q

効果はいつ頃から現れますか?

A

⚪️ボトックス治療の効果は、通常数日後(2〜7日ごろ)から現れ始め、1〜2週間で最大効果に達します。

⚪️筋肉への神経伝達が徐々に抑えられることで効果が現れるため、注射直後に大きな変化が出るわけではありません。

⚪️効果は一般的に3〜6か月程度持続し、その後は徐々に元の状態に戻ります。

 

Q

1回の治療で効果はありますか?

A

⚪️はい、ボトックス治療は1回の施術でも効果が得られます。

⚪️注射後、数日(2〜7日)〜2週間で筋肉の動きが弱まり、表情ジワの改善や筋肉の張りの軽減、多汗の抑制などの効果が現れます。ただし効果は永久ではなく、通常3〜6か月で徐々に元に戻るため、効果を維持するには定期的な施術が推奨されます。

⚪️また、継続することで筋肉の過剰な動きが抑えられ、より安定した改善が得られる場合もあります。

 

Q

くり返し受けると効果は長持ちしますか?

A

◉効果の持続期間は、一般的に3〜6か月程度です。

◉米国皮膚科学会(AAD)は、シワ治療をくり返すうちに筋肉が細くなり、効果がより長く続くようになることがあると説明しています(文献4)。ただし個人差があり、必ず長くなるわけではありません。

◉効果を長持ちさせたいからといって、一度に量を増やしたり、間隔を詰めて追加したりすることは、耐性予防の点からおすすめしません。

Q

どのくらいの間隔で受ければよいですか?

A

◉目安は3〜6か月ごとです。効果が薄れてきたと感じたときが、次回の目安です。

◉耐性のリスクを避けるため、前回から少なくとも12週間(約3か月)はあけてください。

 

Q

どのようなシワに効果的ですか?

A

◉ボツリヌス療法は、筋肉の動きによってできる「表情ジワ」に特に効果的です。

代表的な部位は以下です:
✔️眉間のシワ(怒ったときに寄るシワ)
✔️額のシワ(眉を上げたときの横ジワ)
✔️目尻のシワ(笑ったときのシワ)
✔️鼻のシワ(バニーライン)
✔️あごのシワ(梅干しジワ)

これらは筋肉の収縮が原因のため、ボツリヌス療法で筋肉の動きを弱めることで改善します。

◉無表情でも刻まれている深いシワは、ヒアルロン酸など他の治療を併用することがあります。

 

Q

若いうちから予防的に受ける意味はありますか?何歳から受けられますか?

A

◉表情による皮膚の繰り返しの屈曲が、持続的なシワを引き起こします。表情ジワのパターンから、将来、刻まれるシワのパターンを予測することができるとされ(文献5)、早期からボツリヌス療法を継続することで、シワが持続的に刻まれることを遅らせることができるという考え方もあります。

◉一方で、若いうちから長く続けるほど、生涯に使う量(累積投与量)は多くなります。耐性のリスクを抑えるため、早く始める方ほどゼオミンなど純度の高い製剤を使い、必要な量と適切な間隔を守ることが推奨されています(文献6)。


Q

治療をやめるとどうなりますか?

A

⚪️治療をやめると徐々に筋肉の働きが戻り、元の状態に戻ります。

⚪️続けなかったことで、余計にたるむことはありません。

Q

効果が足りなかった場合はどうなりますか?

A

◉効果の判定は、注射から2週間ほど経ってから行います。それより前は、まだ効果が出そろっていないことがあるためです。

◉2週間を過ぎても効果が不十分な場合はご連絡ください。短い間隔での追加注射は耐性の面で不利になるため、追加するかどうかは慎重に判断します。次回の施術では、今回の結果をふまえて量や部位を調整します。

部位別のご質問

〈額・眉間・目元〉

Q

額のボトックスでまぶたが重くなることはありますか?

A

◉あります。額の筋肉(前頭筋)は眉を持ち上げる筋肉です。まぶたが下がり気味の方は、無意識に額の筋肉で眉を持ち上げて目を開けていることがあり、額の筋肉を止めすぎると眉が下がって、まぶたが重く感じることがあります。

◉当院では注入前に、眼瞼下垂の有無、眉の位置、額の筋肉の使い方を確認し、注入部位と量を調整しています。

◉効果が出始める数日後に、まぶたの重さなどの違和感を覚えることがありますが、多くは時間とともに慣れていきます。気になる場合はご相談ください。

Q

眉間のボトックスで、目が小さく見えたり眉の形が変わったりしませんか?

A

◉眉間の筋肉(皺眉筋・鼻根筋)は、眉を内側や下に引き寄せる筋肉です。適切な部位と量であれば、眉間のシワがやわらぎ、険しい印象がやさしくなります。

◉ただし、薬剤が周りに広がり、まぶたを持ち上げる筋肉に作用すると、まれに上まぶたが下がる(眼瞼下垂)ことがあります。また、眉の動きのバランスが変わることで、眉の形が変わったように見えることもあります。

◉当院では、表情の動きや左右差を確認し、薬剤が目のまわりに広がりにくいよう注入部位と深さを見極めています。

Q

まぶたが下がってしまった場合はどうすればよいですか?

A

◉ボツリヌス療法によるまぶたの下垂は、注射後3〜14日ごろに現れることが多く、薬の効果が弱まるにつれて自然に回復します。

◉回復を待つあいだ、点眼薬などで症状を一時的にやわらげる方法や理学療法として筋肉エクササイズも提唱されています(文献7)。

◉気になる症状が出た場合は、ご自身でマッサージなどをせず、早めに当院にご連絡ください。

〈エラ・食いしばり〉

Q

小顔効果はありますか?

A

⚪️はい、ボトックス治療はエラ張りの原因となる咬筋(こうきん)を小さくすることで、小顔効果が期待できます。

⚪️エラの部分にある咬筋は、噛みしめや歯ぎしりなどで発達すると、フェイスラインが張って見える原因になります。ボツリヌス毒素を注射すると、この筋肉の働きが弱まり、徐々に筋肉が細くなることでフェイスラインがすっきりします。

⚪️効果は通常、1〜2か月で徐々に現れ、3〜6か月程度持続します。骨格を変える治療ではありませんが、筋肉の発達によるエラ張りには有効な治療です

Q

エラボトックスで頬がこけたり、たるんだりしませんか?

A

◉皮膚そのものをたるませる作用はありません。ただ、もともと頬の脂肪が少ない方や皮膚のたるみがある方では、筋肉のボリュームが減ることで頬がこけて見えたり、たるみが目立つように感じたりすることがあります。

◉当院では、咬筋の発達の程度、頬の脂肪や皮膚の状態を診察して注入量を決めています。

Q

エラボトックスで食事や噛む力に影響はありますか? 

A

◉咬筋の力が弱まるため、硬いものを噛んだときに疲れやすい、噛みにくいと感じることがあります(咀嚼力の低下)。日常の食事に大きな支障が出ることは少なく、多くは時間とともに慣れていきます。

◉適切な部位に注入すれば、話す・笑うといった表情への影響はほとんどありません。

Q

食いしばり・歯ぎしりにも効果がありますか?

A

◉寝ている間の歯ぎしりや日中の食いしばりでは、咬筋が過剰に力んでいます。ボトックスで咬筋の力みをやわらげることで、歯や顎関節への負担を軽くする効果が期待できます。

◉ただし、歯ぎしりの原因そのものを治す治療ではなく、効果は3〜6か月程度で元に戻ります。歯のすり減りや顎関節の痛みがある方は、歯科での診察・治療(マウスピースなど)もあわせてご検討ください。

◉小顔(エラ)治療と同じく、咬筋に注射します。

〈口元〉

Q

口角リフト・リップフリップはどのような治療ですか?

A

◉口角リフト:口角を下に引き下げる筋肉(口角下制筋)の力を弱め、口元が「へ」の字になりやすい、不機嫌そうに見えるといった印象をやわらげます(口角リフトの美容モニター画像もご覧下さい)。

◉リップフリップ:上唇のふちに少量を注射し、上唇をふっくら立体的に見せます。鼻の下を短く見せる効果も期待できます(リップフリップの美容モニター画像もご覧下さい)。

◉いずれも注射は左右・数か所で、カウンセリングから治療終了まで30分程度です。効果は1〜2週間ほどで確認できます。


◉リップフリップでは口をすぼめる動きが弱まるため、口笛を吹いたり、ストローで飲み物を吸ったりするのに多少困難を感じることがあります。

Q

ガミースマイルにも効果がありますか?

A

◉笑ったときに歯ぐきが見えすぎる「ガミースマイル」のうち、上唇を引き上げる筋肉の動きが強いことが原因のタイプには、ボトックスが向いています。研究のまとめ(系統的レビュー)でも、ボツリヌストキシン注射によって、笑ったときの歯ぐきの見え方が有意に減ったと報告されています(文献8)。

◉一方、上あごの骨格(上下方向に長い)や歯ぐきの形などが原因の場合は、ボトックスでの改善は難しく、歯科・口腔外科での治療が適しています(文献8)。

◉料金は、表情ジワ注入療法の1部位です。

〈ふくらはぎ〉

Q

ふくらはぎのボトックス後、歩いたり運動したりできますか?

A

◉脚の筋肉にボトックスを注入することから、ご心配になるかと思いますが、歩行など日常生活に支障が出ることはありません。症例数は少ない(n=6)ですが、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)に注射した研究でも、関節の動きや筋力などに機能的な障害はみられなかったと報告されています(文献9)。

◉ただし、つま先立ちや長時間の歩行、坂道・階段などで疲れやすく感じられる可能性があります。ランニングなど脚をよく使うスポーツや競技をされている方は、事前にご相談ください。

Q

ふくらはぎはいつ頃から細くなりますか?

A

◉筋肉にボトックスを作用させることで、筋肉の収縮が抑制されます。それにより注入後1〜2週間で筋肉の張りやかたさがやわらぎます。その後、数週間〜1〜2か月かけて筋肉のボリュームが減っていきます。研究では、早い方で1週間ほどで変化がみられ、効果は6か月ほど続いたと報告されています(文献9)。

◉脂肪が多いことによる太さには、効果が限られます。ふくらはぎの太さの原因が筋肉か脂肪かを、診察で確認します。

施術当日・施術後の過ごし方

Q

施術時間はどのくらいですか?

A

⚪️注射にかかる時間は5分程度です。

⚪️初回の時は詳しくお話をお聞きしますが、それでもカウンセリングを含めて30分程度です。

Q

痛みはありますか?麻酔は必要ですか?

A

◉「痛いのが苦手」、「注射が怖い」とご不安に思われるのはとても自然なことです。当院では少しでも苦痛を和らげられるよう、一般的な採血針よりもはるかに細い34Gの極細針を採用し、注入直前には冷却(クーリング)を行って感覚を鈍らせてから処置を行っています。

◉チクッとした刺激は生じますが、麻酔を使わずに受けられる方がほとんどです。緊張するとお痛みを感じやすくなるため、お声がけをしながらリラックスしていただけるペースで進めてまいります。痛みに敏感な方やご不安が強い方は、カウンセリング時にどうぞ遠慮なくお聞かせください。

Q

同じ日に複数の部位を治療できますか?

A

◉可能です(例:眉間と目尻、額とエラなど)。

◉ただし、部位を増やすほど1回の合計量は多くなります。耐性のリスクに配慮し、お悩みの優先順位を伺いながら計画します。

◉ご予約の際にお伝えいただければ、スムーズにご案内できます。

Q

メイクをして来院しても大丈夫ですか?施術後すぐメイクできますか?

A

◉メイクをしたままご来院いただいて構いません。

◉施術後は、そのままメイクをしてお帰りいただけます。注射した部分は強くこすらず、やさしくのせるようにして下さい。

Q

施術後の生活制限はありますか?

A

◉注射部位を強くこすったり、マッサージなどしないようにしましょう。薬剤が意図しない部位に拡散するのを防ぐためです。それ以外注意事項はありません。

◉入浴・洗髪・洗顔・化粧・飲酒・運動はすべて当日から可能です。

◉ただし、もし施術後に内出血に気づいた場合は、念のため当日は血行が良くなる運動や飲酒、長風呂はお控え下さい。

Q

マッサージやエステ、フェイシャルはいつから受けられますか? 

A

◉注射した部位を強くこすったりマッサージしたりすると、薬剤が意図しない部位に広がるおそれがあります。施術後24時間は、注入部位のマッサージ、エステ、圧のかかるフェイシャルは控えてください。

◉動物実験になりますが、筋肉内に注入されたボツリヌストキシンは2時間後には著明に減少し、12時間後には局所からほぼ消失することが示されています(文献10)。当院ではその結果を踏まえ、24時間としています。

Q

翌日から仕事はできますか?周りに気づかれませんか?

A

◉当日から普段どおりの生活に戻ることができ、翌日からのお仕事も問題ありません。

◉注射の針あとは小さく、メイクで隠せる程度です。まれに内出血が出ることがあり、その場合は1〜2週間ほど残ることがあります。大切な予定がある場合は、2週間ほど前までに受けておくと安心です。

◉効果は数日かけて自然に現れるため、周囲に「何かした」とは気づかれにくい治療です。

Q

ダウンタイム、リスク・副作用について

A

ダウンタイム

ほとんどの場合、日常生活への支障はほぼありません。
⚫️注射部位に軽度の赤み・腫れ・点状出血が出ることがあります(通常は数時間〜数日で消失)。
⚫️内出血が生じた場合は、1〜2週間程度残ることがあります。


リスク・副作用

ボトックス治療の作用や注射に伴い、以下が起こる可能性があります。
⚫️表情の違和感・動かしにくさ(効きすぎによる筋力低下)
⚫️左右差・効果不足(筋肉の反応差による)
⚫️眼瞼下垂・眉の位置変化(額・眉周囲の治療で稀に発生)
⚫️頭痛・違和感・軽度の痛み
⚫️内出血・腫れ・感染(注射に伴う一般的リスク)

Q

表情が不自然になりませんか?

A

◉適切な部位と量への注入により、自然な表情を保ちながら効果を得ることができます。

◉ 適切な部位へ的確な量を見極めて注入することで、表情の自然さを保ちながらシワを改善することができます。

◉ ボトックスの効果は注入から約2週間かけて徐々に現れます。筋肉の強さや表情のクセには個人差があるため、当院では初めから過剰に効かせすぎず、まずは自然な仕上がりを目指して控えめに調整することを基本としています。

◉ ボトックス治療は医師とお客さまの「キャッチボール」です。もし効き方に物足りなさや違和感がある場合は、経過を見ながら責任を持って微調整を行います。回数を重ねるごとにお一人おひとりの理想に合わせたオーダーメイドの仕上がりへ近づけていきますので、どうぞご安心ください。

Q

注射した部分の感覚がなくなることはありますか?

A

◉ありません。ボツリヌストキシンは筋肉を動かす神経の働きを弱める薬で、触ったときの感覚には影響しません。

◉筋肉の動きが弱まるため、表情を作るときに「動かしにくい」、「突っ張る」と感じることはありますが、多くは時間とともに慣れていきます。

Q

施術後の診察は必要ですか?

A

◉基本的に必要ありません。経過に問題がなければ、その後の通院は不要です。

◉効果や仕上がり、違和感など気になることがあれば、いつでもご相談下さい。次回の施術では、前回の結果をお聞きして量や部位を調整します。

Q

他の美容治療との併用は可能ですか?

A

⚪️ヒアルロン酸注入、糸リフト、ハイフなど多くの治療との併用が可能です。

⚪️ただし、治療の順序や間隔について適切な計画が必要ですので、カウンセリングでご相談ください。

Q

施術後、どのような症状が出たらすぐに連絡すべきですか? 

A

◉ごくまれに、薬剤が注射した部位から離れたところに作用することがあります(文献11)。施術後、数時間〜数週間のうちに次のような症状が現れた場合は、すぐに当院または近くの救急医療機関にご連絡ください。

✔️全身の力が入りにくい 
✔️ものが二重に見える・見えにくい 
✔️話しにくい・飲み込みにくい 
✔️息苦しい 
✔️尿が出にくい・漏れる 
✔️発疹やかゆみなどのアレルギー症状

◉美容目的の少量の注射で、このような重い症状が起こることはきわめてまれです。

受けられる方・受けられない方

Q

どのような場合は治療を受けられませんか?

A

以下の方は治療をお受けいただけません:

⚫️妊娠中・授乳中の方
⚫️重篤な神経筋疾患をお持ちの方
⚫️過去にボツリヌス製剤でアレルギーを起こした方
⚫️注入部位に炎症や感染がある方

以下の方は、事前に医師にご相談ください:
⚫️抗凝固薬・抗血小板薬(血液をサラサラにする薬)を服用中の方


Q

妊娠中・授乳中でも受けられますか?

A

⚪️妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方は施術をお控え下さい。

⚪️また、女性は施術後2回の月経を経るまで、男性は施術後少なくとも3か月は避妊を心がけて下さい。

Q

施術後に避妊が必要なのはなぜですか?体に害があるのですか? 

A

◉妊娠中のボツリヌス療法の安全性は確立されていないため、念のための予防的な措置としてお願いしています。体に害が残ることを意味するものではありません。

◉ボトックス(オナボツリヌストキシンA)の29年間の安全性データを解析した研究では、妊娠中または妊娠前3か月以内に投与を受けた方から生まれた赤ちゃんの重大な先天異常の頻度は0.7%でした。一般人口における重大な構造的・遺伝的出生異常の背景発生率は3〜6%とされており、本研究で示された0.7%という頻度は一般人口の範囲内またはそれ以下であり、背景頻度と同程度(comparable / consistent with background rates)であると結論づけられています(文献12)。

◉こうした状況をふまえ、当院では、女性は施術後2回の月経を経るまで、男性は施術後少なくとも3か月の避妊をお願いしています。


◉施術後に妊娠がわかった場合も、過度に心配せず、まずはかかりつけの産婦人科医にご相談ください。

Q

授乳が終わったら、いつから受けられますか?

A

◉薬剤が母乳に移るかどうかについて十分なデータがないため、授乳中の施術はお控えいただいています。

◉授乳を終えてからの施術をおすすめします。

Q

血液をサラサラにする薬を飲んでいますが、受けられますか?

A

◉ 抗凝固薬や抗血小板薬を服用中の方は、内出血(青あざ)が広がりやすく、治るまでに時間がかかる傾向があるため、事前の問診時に必ずお申し出ください。

◉ これらのお薬は、心臓や脳の重大な病気を防ぐために処方されている命に関わるお薬です。内出血を避ける目的で、ご自身の判断により内服を中止することは絶対にしないでください。

◉ 基礎疾患が安定しており、定期的な管理を受けられている状態であれば、極細針の使用と確実な圧迫止血を行うことで、原則として休薬せずにボツリヌス療法をお受けいただけます。

Q

男性でも受けられますか?

A

◉ はい、男性の方もお受けいただけます。 眉間や額の表情ジワ、エラ張り、就寝中の食いしばりなど、男性特有のお悩みにも多く対応しています。

◉ 男性は女性に比べて筋肉(表情筋・咬筋)が発達していることが多く、十分な効果を得るために多めの注入量が必要になる場合があります。

◉ 当院では、まずは自然な仕上がりと安全性を考慮して通常量から施術を行います。効果の出方や持続期間を確認したうえで、必要に応じて注入量を増やすご提案をいたします(※注入量を増やす場合は単位数に応じた追加費用がかかります。事前に必ずご案内しますのでご安心ください)。

 

Q

他院でボトックスを受けたことがありますが、当院で受けられますか? 

A

◉受けられます。前回の施術の時期・部位・製剤名・量(単位数)がわかれば、お知らせ下さい。

◉他院での仕上がりにご不満がある場合や、効きが弱くなったと感じる場合もご相談下さい。

単位数・料金

Q

1部位あたり何単位使いますか?

A

◉当院の標準的な単位数は以下のとおりです。
 ・表情ジワ(額・眉間・目尻・あご・ガミースマイルなど):1部位10単位
 ・小顔(エラ)治療:40単位 ・ふくらはぎ治療:100単位 ・口角リフト:6単位 ・リップフリップ:4単位

◉筋肉の強さや範囲によって、診察のうえで調整することがあります。


◉単位の強さは製剤ごとに異なるため、他の製剤の単位数とそのまま比べることはできません。

Q

クリニックによって料金が大きく違うのはなぜですか?

A

◉主な理由は、①使用する製剤の種類(製造国、承認状況、純度など)、②1部位あたりの単位数、③診察から注入までを誰が担当するか、などの違いです。

◉料金を比べるときは、「どの製剤を」「何単位」使うのかもあわせて確認されることをおすすめします。

◉当院では、耐性リスクを考慮して純度の高い製剤(ゼオミン)をおすすめしています(ご希望があればボトックスビスタも使用します)。また、診察から注入まで医師が一貫して担当しています。

Q

表示されている料金以外に費用はかかりますか?

A

◉初めて受診される方は、施術料とは別に初診料がかかります。

◉料金はすべて税込です。自由診療のため、全額自己負担となります。

Q

効果を強くしたいので、量を増やしてもらうことはできますか?

A

◉ご希望は遠慮なくお伝えください。「しっかり止めたい」、「自然に残したい」といった仕上がりのお好みに合わせて、診察のうえで量を調整します(※注入量を増やす場合は単位数に応じた追加費用がかかります。事前に必ずご案内しますのでご安心ください)。

◉ただし、必要以上に多い量は、表情が重く不自然に見える原因になるうえ、耐性(効かなくなること)のリスクを高めます。効きが弱いと感じる原因が、量不足ではなく注入部位やシワの原因にあることもあるため、医師が原因を見極めてご提案します。




参考文献

 

1) Exploring Nonresponse to Botulinum Toxin in Aesthetics: Narrative Review of Key Trigger Factors and Effective Management Strategies
George Kroumpouzos, Fernando Silikovich
JMIR Dermatology
2025 Apr 24:8:e69960



2) Emerging trends in botulinum neurotoxin A resistance: an international multidisciplinary review and consensus
Wilson W S Ho, et al.
Plast Reconstr Surg Glob Open
2022 Jun 20;10(6):e4407



3) Long-Term Consecutive OnabotulinumtoxinA Injections for Facial Aesthetic Treatment: A Real-World Study
Ada Regina Trindade de Almeida, et al.
Dermatol Surg
2025 Dec 1;51(12):1133-1138



4) 米国皮膚科学会 (American Academy of Dermatology)
Botulinum toxin therapy: FAQs.
https://www.aad.org/public/cosmetic/wrinkles/botulinum-toxin-faqs
(参照 2026-10-21)



5) New wrinkles on wrinkling: an 8-year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles
G G Hillebrand, et al.
Br J Dermatol
2010 Jun;162(6):1233-41



6) Immunogenicity Associated with Aesthetic Botulinumtoxin A: A Survey of Asia-Pacific Physicians' Experiences and Recommendations
Je-Young Park, et al.
Plast Reconstr Surg Glob Open
2022 Apr 18;10(4):e4217



7) Botulinum toxin-induced blepharoptosis: Anatomy, etiology, prevention, and therapeutic options
Mark S Nestor, et al.
J Cosmet Dermatol
2021 Oct;20(10):3133-3146



8)Non-Surgical Management of the Gingival Smile with Botulinum Toxin A—A Systematic Review and Meta-Analysis
Carolina Rojo-Sanchis, et al.
J Clin Med
2023 Feb 10;12(4):1433



9) otulinum toxin A for aesthetic contouring of enlarged medial gastrocnemius muscle
Hyun-Jeong Lee, et al.
Dermatol Surg
2004 Jun;30(6):867-71



10) Explanation of Timing of Botulinum Neurotoxin Effects, Onset and Duration
Mark Hallett
Toxicon
2015 Dec 1;107(Pt A):64-7



11) Mayo Clinic Staff
Botox injections
Published November 19, 2024. Accessed (閲覧日:October 22, 2026)
https://www.mayoclinic.org/tests-procedures/botox/about/pac-20384658



12) Pregnancy Outcomes in Patients Exposed to OnabotulinumtoxinA Treatment: A Cumulative 29-Year Safety Update
Mitchell F Brin, et al.
Neurology
2023 Jul 11;101(2):e103-e113

 




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制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2026年10月22日)