制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2025年10月9日)
剥かずに、肌の深層(真皮)へ、内側から湧き上がるハリと弾力を実現
肌のハリやツヤ、透明感の向上をご希望なら、美容医療の中でも人気の高いマッサージピール(コラーゲンピール)をご検討ください。マッサージピール(コラーゲンピール)は、誰が施術を行うかによって結果が大きく左右されます。経験豊富な医師による適切な施術を受けることで、その魅力を最大限に引き出すことができます。
マッサージピール(コラーゲンピール)とは?
マッサージピール(コラーゲンピール)とは、PRX-T33という特殊な薬剤を肌に塗布し、マッサージしながら浸透させることで、真皮層のコラーゲン生成を強力に促進するピーリング治療です。従来のピーリングのように皮膚表面を強く剥離することなく、肌の奥深くからハリと弾力を蘇らせ、レーザー治療のようなツヤ感を実感できます。
マッサージピールのメリット
◎ 即効性:施術直後から、肌のハリやツヤ、トーンアップといったマッサージピール 効果を実感できます。
◎ ダウンタイムがほとんどない:赤みや皮むけが起こりにくいため、日常生活への影響が少なく済みます。
◎ 幅広い効果:ハリ・ツヤ不足、小じわ、くすみ、毛穴の開きなど、様々なお悩みに対応します。
◎ 他の治療との組み合わせ:他の施術と組み合わせることで、より高いエイジングケア効果が期待できます。
マッサージピールのデメリットとリスク
マッサージピールはメリットが多い反面、いくつかのリスクやデメリットも存在します。
⚫️ 持続期間に限りがある:効果を持続させるためには、定期的な施術が推奨されます。
⚫️ コスト:自由診療のため、全額自己負担となります。
⚫️ 副作用・リスク:施術中にピリピリとした刺激を感じたり、術後に赤みや乾燥、薄い皮むけが起こったりする場合があります。
⚫️ 術者の技術力への依存:薬剤の塗布方法やマッサージの圧、時間配分など、術者の経験と技量が不足していると、十分なコラーゲンピール 効果が得られないだけでなく、肌トラブルのリスクが高まります。港区にも多くのクリニックがありますが、信頼できる医師選びが極めて重要です。
当院のマッサージピールの特徴
港区浜松町エリアの当院では、マッサージピールを単なる薬剤を塗布するだけの施術では、20年以上の美容医療経験を持つ院長が、直接ドクター施術として、経験と技術を集約して行う医療技術と位置づけています。
✅ 完全ドクター施術:院長が診察からアフターフォローまで一貫して担当します。施術中の肌の反応をリアルタイムで読み解き、マッサージの圧や手技を微調整することで、マッサージピール 効果を最大化し安全を確保します。
✅ エイジングケアの最適化の提案:当院の最大の特徴はレチノイド療法を活用したエイジングケアです。お客様のお一人お一人の肌に合わせてスキンケアをエイジングケアとして最適化することで、マッサージピール(コラーゲンピール)の効果を最大限引き出します。
まとめ:安心・安全を第一に、理想の仕上がりをサポート
▶︎ 港区、浜松町、芝公園エリアでマッサージピール(コラーゲンピール)をご検討なら、ぜひ当院にご相談ください。
▶︎ 当院では、マッサージピール(コラーゲンピール)をカウンセリング、診察から施術まで、一貫して一人のドクターが担当し、その豊富な経験と専門知識を活かして、安全性と効果を最大限に高めます。
▶︎ 肌のエイジングサイン、例えばハリ不足や小じわにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
▶︎ 皆様に「満足の笑顔」をお届けするために、院長が責任を持ってサポートいたします。
**お知らせ**
当院は2003年に自由が丘から港区浜松町(最寄駅:JR/東京モノレール 浜松町駅、都営浅草線/大江戸線 大門駅、都営三田線 芝公園駅)に移転して診療しています。
院長コラム:デリケートな肌のための最新バイオリバイタライゼーション
近年、美容医療の世界では、肌本来の再生能力を引き出す「生物学的再生」という考え方が主流になりつつあります。その中でも、マッサージピール(コラーゲンピール)は、従来の治療法とは一線を画すアプローチとして注目されています。
1. ケミカルピーリングとの根本的な違い:「表面」から「深層」へ
マッサージピールと従来のケミカルピーリングの最も大きな違いは、作用する皮膚の層にあります 。
• 従来のケミカルピーリング: 主に皮膚の表面(表皮)に作用し、古い角質を剥離・除去することで、乱れたターンオーバーを正常化させます 。ニキビや毛穴の詰まり、肌のごわつきといった表層レベルの悩みに適しています。
• マッサージピール: 皮膚の深層部(真皮)に直接働きかけます 。その目的は「剥離」ではなく、真皮の線維芽細胞を刺激し、コラーゲン産生を促すことです 。
このアプローチの違いにより、マッサージピールは肌の内側からハリと弾力を生み出し、根本的な若返りを目指します 。従来のピーリングに見られるようなダウンタイムがほとんどなく、施術直後から日常生活に戻れるのも大きな特徴です 。
2. “剥かない”若返りの化学:フロスティングを起こさない仕組み
マッサージピールの主成分である高濃度トリクロロ酢酸(TCA)は、強力なコラーゲン増生作用を持ちますが、従来は表皮に強いダメージ(フロスティング)を与えてしまう課題がありました 。
PRX-T33製剤の革新性は、このトリクロロ酢酸(TCA)に低濃度の過酸化水素(H2O2)を精密に配合した点にあります 。薬剤を塗布すると、分子の小さい過酸化水素がTCAより速く皮膚に浸透します。そして、後から浸透してくるTCAを表皮レベルで穏やかに中和し、ダメージから保護するのです 。
これにより、TCAは表皮を傷つけることなく真皮層に到達し、安全かつ効果的にコラーゲン産生を促すことができます 。さらに、配合されたコウジ酸がメラニンの生成を抑制し、シミやくすみを防ぐ美白効果ももたらします 。
3. 信頼の源泉:一人の医師の情熱から生まれた国際特許技術
マッサージピール(PRX-T33)の開発者は、イタリアの皮膚科医、Dr.ロッサナ・カステラーナです。
彼女の研究の目的は、TCAが持つ強力な真皮再生能力を最大限に引き出しながら、表皮への過酷なダメージという副作用を完全に排除すること、すなわち効果と安全性を両立させ、低侵襲の治療法を確立することでした。
Dr.カステラーナの長年の探求は、TCAと過酸化水素の独自の配合比率を発見し、PRX-T33という製剤を完成させることで結実しました。この技術は、その新規性と有効性が認められ、国際特許を取得しています。特許の存在は、この技術が容易に模倣できない、真のイノベーションであることを証明しています。
PRX-T33は欧州における安全基準条件を満たすことを証明するCEマークを取得しており、ヨーロッパを中心に世界中で数多くの施術実績を誇ります。この事実は、本治療が一時的な流行ではなく、安全性と有効性が確立されたグローバルスタンダードな医療技術であることを示しています。
「TCAの強力な効果を、副作用なしで患者様に届けたい」という一人の医師の情熱が、この国際特許技術を生み出したのです 。欧州の安全基準認証(CEマーク)も取得しており、その安全性と有効性は世界的に確立されています 。この確固たる科学的背景こそが、マッサージピールの高い信頼性の証です。
オリジナル美容モデル
施術前
40代女性
肌の質感を高めるために、2〜3週ごとに3回施術を行いました。
3回施術後
毛穴感が目立たなくなり、より滑らかに肌が整いました。
医療広告ガイドライン・限定解除要件
◉通常必要とされる治療内容:あらかじめ低出力のプラズマを照射して皮膚の浸透性を高めておいてから、ペプチド製剤リジェニンブースターを塗布して導入します。針を使わない、痛みのない美肌術です。
*カウンセリングから治療終了までの時間:1時間
◉標準的な費用:144,100円
*4回分の施術料+初診料
◉標準的な治療期間及び回数:2〜3週ごとに通院して4回の施術を受けます。4回の施術回数で治療期間は6〜9週になります。
◉デメリット・リスク・副作用:リジェニンは多くのメリットが期待できる一方で、以下の点にご留意ください。
▶︎効果の個人差: 肌質や状態により、効果の現れ方には個人差があります。
▶︎ 複数回の施術推奨: より高い効果と持続性を得るためには、複数回の施術が推奨されます。
▶︎ ダウンタイム: 針を使わない方法の場合、ダウンタイムはほとんどありません。まれに施術部位に赤みやほてり感が出ることがありますが、通常は短時間で治まります。
▶︎ 国内未承認医薬品等であること: ReGENIN BOOSTERは、日本の厚生労働省による医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品です。当院では、医師の判断のもと、正規代理店を通じて適正な手続きにより輸入しております。国内に同一成分・性能の承認医薬品はありません。現時点までに、当院において重篤な副作用の報告はありません。
▶︎ コスト: 本施術は自由診療のため、保険適用外となり、全額自己負担となります。
こんな方におすすめ
- 1.肌のハリが失われてお顔がしょんぼりして見える
- 2.小ジワが目立つようになった
- 3.年齢とともに肌のくすみが目立つ
- 4.ダウンタイムの要らないスキンケアを探している
- 5.痛みのないエイジングケアを受けたい
施術について
施術について
施術時間 : カウンセリングからで約30分
麻 酔 : 不要
術後診察 : 不要
注意事項
入浴・洗髪 : 当日から可能
洗顔・化粧 : 当日から可能
飲酒・運動 : 当日から可能
推奨治療スケジュール
2週間ごとに3〜5回
施術を受けられない方
- 妊娠、授乳中
- 活動性皮膚感染症
- コウジ酸アレルギー
- 脂漏性皮膚炎
施術の流れ
1 前処置
マッサージピールの準備としては、肌の表面を清潔で油分のない状態にすることが求められます。
メーカーは専用の前処置製品としてWiQo P SOLUTIONを用意しています。この製剤は脱脂剤と調整された酸類(グリコール酸・乳酸を含む)を配合し、pH4.5の弱酸性です。
保護膜を形成する可能性のある油分を除去することで皮膚を整え、PRX-T33自体の均一な塗布と浸透を促進します。
2 マッサージピール
マッサージピールは薬剤を塗るだけの施術と思われがちですが、
1️⃣脂漏性皮膚炎がないことの診断
2️⃣Tゾーンなど皮脂の多い部位への対応
3️⃣赤みなど刺激症状が出た場合の対応
4️⃣終了の目安である可視・触知できる張り(firmness)の判断
など医学的に診断、判断すべきことが多く、ただルーティーンの施術としてベタつく製剤を塗って、形ばかりのマッサージをしてもほんとうのマッサージピールにはなりません。皮膚への浸透においてマッサージは本質的ではありません。
3 後処置
施術直後のケアには、WiQo モイスチャライジング フェイス クリームを塗布します。
✅ 推奨されるホームケア
WiQo 保湿クリームを朝晩1日2回に使用します。また施術の翌日からは夜1回WiQo 美容液を洗顔後に塗布し、30分おいてからWiQo 保湿クリームを塗布して下さい。
*WiQo 保湿クリーム、WiQo 美容液は当院で取り扱っています。スタッフにお尋ね下さい。
価格表
マッサージピール(コラーゲンピール) | 価格(税込) |
---|---|
1回 | 19,800円 |
*本施術は、自由診療に基づき全額自己負担になります。
よくいただくご質問
治療について
マッサージピール(コラーゲンピール)とはどのような治療ですか?
◉マッサージピールは、PRX-T33という特殊な薬剤を使用した特殊なケミカルピーリング治療です。
◉高濃度のトリクロロ酢酸(TCA)と低濃度の過酸化水素(H2O2)、コウジ酸を独自の特許配分で配合し、肌の表面を傷つけることなく真皮深くまで作用してコラーゲン生成を促進します。
どのような作用機序で効果を発揮しますか?
◉PRX-T33が真皮に到達し、線維芽細胞を刺激して新しいコラーゲンの生成を促進します。
◉この作用により、治療後数ヶ月間継続的に真皮でのコラーゲン生成が促進され、肌のハリや弾力が改善されます。
治療時間はどのくらいかかりますか?
◉治療時間は通常15-30分程度で、比較的短時間で完了します。
◉メイクを落とし、薬剤を塗布してマッサージし、最後に拭き取るというシンプルな工程です。
痛みはありますか?
◉治療中にチリチリとした刺激を感じることがありますが、強い痛みはありません。
◉個人差はありますが、十分に我慢できる治療です。
ダウンタイムはありますか?
◉ ほとんどダウンタイムはありません。治療後すぐに化粧も可能で、日常生活に戻ることができます。赤みが出ることもありますが、数時間で引いていきます。
効果と結果
どのような効果が期待できますか?
◎肌のハリ
◎弾力アップ
◎毛穴の引き締め
◎シミ・くすみの改善
◎小ジワの改善
◎ニキビ跡の改善
◎美白効果
◎即効性のある引き締め効果
などが期待できます。
効果はいつから実感できますか?
◉多くの方が1回の治療でも肌のハリ、ツヤ、透明感の向上を実感されています。
◉即効性があるのが特徴で、治療後すぐに引き締まった感じを実感できます。
持続的な効果を得るにはどうすればよいですか?
◉より持続的な効果や深い改善を求める場合は、複数回の施術をお勧めします。
◉特にニキビ跡や小ジワなどの深い悩みには、5回以上の定期的な施術が必要になります。
効果はどのくらい持続しますか?
◉効果の持続期間は個人差がありますが、肌の状態に合わせて定期的なメンテナンス施術を受けることで、効果を長く維持できるようになります。
副作用とリスク
副作用はありますか?
◉治療中にチリチリとした刺激や、治療後に軽い赤みや発熱感を感じることがありますが、1日程度で緩和します。
◉1週間程度で軽い皮剥けが起こることもあります。
肌が皮剥けすることはありますか?
◉軽い皮剥けが起こることがありますが、強制的に剥がさないで自然に剥がれるのを待ってください。
◉保湿ケアを行うことでスムーズに経過します。
どれくらいの頻度で、何回くらいの施術が推奨されますか?
◉より高い効果と持続性を実感していただくためには、複数回の施術が推奨されます。
◉一般的には、2~3週間間隔で3~5回程度の施術が推奨されますが、お客様の肌質や状態によって最適な回数や間隔は異なりますので、詳細についてはカウンセリング時にご相談ください。
日焼けに注意する必要はありますか?
◉はい、治療後は過度な日焼けを避け、外出時は日焼け止めクリームを塗って肌を保護するようにしてください。肌が炎症を起こす可能性があります。
アレルギー反応が生じるリスクはありますか?
◉コウジ酸アレルギーのある方は施術を控える必要があります。治療前に必ずアレルギー歴を医師に伝えて下さい。
敏感肌でも受けられますか?
◉過度に敏感な肌や炎症のある肌の方は、施術をお控えいただく場合があります。肌の状態を医師が判断します。
適応と禁忌
どのような方にお勧めですか?
⚪️ハリが欲しい
⚪️白く透明感のある肌になりたい
⚪️シワやたるみが気になる
⚪️肌質を根本から改善したい
⚪️妊娠線や身体の肉割れを改善したい
⚪️ダウンタイムの少ない治療がいい
という方にお勧めです。
受けられない方はいますか?
⚫️妊娠、授乳中
⚫️活動性皮膚感染症
⚫️コウジ酸アレルギー
⚫️脂漏性皮膚炎
の方は施術を控える必要があります。
ニキビ肌にも効果がありますか?
◉はい、ニキビの改善にも効果的です。炎症を抑え、肌質を改善することでニキビの予防にもなります。
アフターケア
施術後のケアはどうすればよいですか?
◉専用の保湿クリーム(WiQo保湿クリーム)を使用することをお勧めします。保湿をしっかり行い、日焼け止めを塗って紫外線を避けてください。
◉施術の効果を最大限引き出すためには、メーカーの提唱に従うことをお勧めします。
✅ WiQo 保湿クリームを朝晩1日2回に使用します。
✅ また施術の翌日からは夜1回WiQo 美容液を洗顔後に塗布し、30分おいてからWiQo 保湿クリームを塗布して下さい。
*WiQo 保湿クリーム、WiQo 美容液は当院で取り扱っています。スタッフにお尋ね下さい。
化粧はすぐにできますか?
◉はい、治療後すぐに化粧が可能です。ただし、肌が敏感になっている可能性があるので、刺激を感じるようならお控え下さい。
開示情報
マッサージピール(PRX-T33®)について開示情報
◉ PRX-T33®は、日本の厚生労働省(MHLW)から医薬品医療機器等法(通称:薬機法)上の承認を得ていない未承認医療機器です 。
欧州の安全基準条件を満たすことを示す「CEマーク」を取得しており、EUにおいては医療機器として登録されています 。しかし、米国食品医薬品局(FDA)による承認は得ていません。
◉ 本製品は、イタリアのGPQ Srl社が展開するブランド「WiQo®」によって開発・製造されています 。
同製剤は、皮膚科医であるDr. Rossana Castellana氏による10年以上の臨床研究を経て開発され、その独自の配合技術は国際特許を取得しています 。
当院で使用するPRX-T33®は、イタリアのGPQ Srl社で製造されたものを、日本の正規独占代理店であるPRSS.Japan株式会社を通じて、薬監証明を取得した上で適正に輸入しています 。
◉ 国内には、PRX-T33®と同一の成分や性能を有する承認医薬品等は存在しません 。
◉ 万が一、PRX-T33®による治療で重篤な副作用が生じた場合、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。
◉ 副作用・リスク:
一般的・軽微かつ一過性の反応: これらは治療に伴う正常な反応であり、ほとんどの場合、短時間で自然に解消します。
赤み、ひりつき感、温感: 施術中および施術直後に、有効成分が浸透することによる軽度のひりつき感や温感、肌の赤みが生じることがあります。これらは最も一般的な反応であり、通常は数時間から1日程度で治まります 。
乾燥、つっぱり感、軽い皮むけ: 施術後、肌の乾燥やつっぱり感を感じることがあります。PRX-T33®は「剥離させないピーリング」ですが、特に角質層が厚い方や初回施術の場合、軽い皮むけ(Flaking)が2〜3日続くことがあります。これは正常なターンオーバーの過程であり、推奨される保湿ケアで対応可能です 。
比較的稀な合併症: これらは発生頻度が低いものの、経過観察や適切な処置を要する可能性があります。
炎症後色素沈着(PIH): 特に肌の色が濃い方や、施術後の紫外線対策が不十分な場合に、稀にシミのような色素沈着が生じるリスクがあります。ただし、PRX-T33®には色素沈着を抑制するコウジ酸が配合されており、さらに過酸化水素がTCAの刺激を緩和するため、従来のTCAピーリングと比較してPIHのリスクは大幅に低減されています 。
アレルギー反応: 製剤に含まれる成分(特にコウジ酸)に対してアレルギー反応が起こる可能性はゼロではありません。持続的な痒みや発疹などが現れた場合は、速やかに医師にご相談下さい 。
稀だが重篤な有害事象: これらは極めて稀であり、主に不適切な施術手技や禁忌事項の無視によって引き起こされるリスクです。
熱傷(ケミカルバーン)および瘢痕形成: PRX-T33®を傷や活動性の皮膚炎がある部位に使用した場合、あるいは過度に強くマッサージした場合に、稀に化学熱傷や瘢痕を形成するリスクがあります。厳格なプロトコルを遵守することで、このリスクは回避可能です 。
感染: 皮膚に触れるあらゆる施術と同様に、施術後の衛生管理が不適切であった場合には、細菌感染などを引き起こすリスクがごく稀にあります 。
◉ 施術を受けられない方(禁忌事項): 以下に該当する方は、安全上の理由から本治療をお受けいただくことができません。
⚫️妊娠中・授乳中の方
⚫️製剤の成分(トリクロロ酢酸、過酸化水素、コウジ酸など)に過敏症やアレルギーのある方
⚫️治療部位に活動性の皮膚感染症(ヘルペスなど)、重度の皮膚炎(脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎)、傷、強い炎症がある方
⚫️重度の敏感肌、または皮膚に刺激を受けやすい方
⚫️過去6ヶ月以内に経口イソトレチノイン(アキュテインなど)を使用した方
◉ 製造元の安全性に関する見解と情報開示:
2012年の市場導入以来、世界40カ国以上で200万回以上の施術実績があり、その安全性と有効性は長期にわたる臨床経験によって裏付けられています 。
製造元は、医療従事者向けに詳細な使用説明書(IFU)やオンラインの専門家向けポータルサイトを通じて、正確な使用方法、リスク管理、副作用への対処法などの情報を提供しています 。
これは、本治療が専門的な知識と技術を要する医療行為であることを示しており、当院ではこの製造元が定めるプロトコルを厳守することで、リスクを最小限に抑え、患者様に安全で質の高い治療を提供しています。