制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2025年7月16日)
ファンコス高浸透型ビタミンCジェルがお肌の決め手
シミやくすみ、年齢による肌質の変化にお悩みの方へ。
当院では、エビデンスに基づき厳選した高浸透型ビタミンC誘導体ジェル『Funcos C-IS』を用いたスキンケアをご提案しています。
Funcos C-ISとは?
⚪️水・油の両方になじみやすい両親媒性ビタミンC誘導体(イソステアリルアスコルビルリン酸2Na)を高濃度(2%)配合したジェル状美容液です。
⚪️従来のビタミンC誘導体と比較して格段に高い浸透性を実現。
⚪️角質層の奥まで効率よく届き、速やかにビタミンCへと変換されるため、ビタミンC本来の効果をダイレクトに発揮します。
主なメリット
◎ シミ・くすみ・色素沈着の改善
◎ 優れた浸透力と安定性
◎ 抗酸化作用による肌保護
◎ 肌質の改善サポート(皮膚粗鬆症のケアにも有効)
◎ ニキビ跡のケア
注意点
⚫️ まれに軽い刺激感の可能性あり
⚫️ 自由診療のため全額自己負担
⚫️ 日中は必ず日焼け止めを併用
⚫️ 開封後の有効期限は約6ヶ月
当院の特徴
浜松町・大門・芝公園エリアに位置する当院では、院長がカウンセリングからアフターケアまで一貫して担当。科学的根拠に基づいた治療を重視し、過度な期待を抱かせることなく、患者様にとって真に有益となる使い方を推奨いたします。
**お知らせ**
当院は2003年に自由が丘から港区浜松町(最寄駅:JR/東京モノレール 浜松町駅、都営浅草線/大江戸線 大門駅、都営三田線 芝公園駅)に移転して診療しています。
院長コラム
- スキンケアで絶対!ビタミンCが必要だと思うのは、皮膚のエイジングが進行して手足の皮膚がペラペラに薄くなってしまったとき。
放置して傷ついたり皮膚がめくれたりすると、日常生活レベルを大きく下げます。こうした状態の皮膚ではビタミンCが欠乏状態になっているので外用で塗ることが必要です。
- もう一つ、塗った方がいいと思うのが、肝斑や色素沈着で治療するとき。
肝斑での比較試験ではビタミンCは、ハイドロキノンほど効果はなかったものの副作用は少なかったと報告され、総説ではハイドロキノンが使えないときの外用剤と位置づけられています。ビタミンCを塗る第一の意義は美白です。
- 使わなくても・・と思うのが、若い人が肌のコラーゲンを増やす目的で使うこと。
ビタミンCがコラーゲン生成に欠かせないのは事実ですが、何でもかんでもビタミンCを塗れば、コラーゲンが増えて肌がプリプリになるわけではありません。この使い方は、とくに肌が若い人で筋とコスパが悪い。
- 最後に、やめた方がいいと思うのが、オイリースキン対策として使うこと。
ビタミンCが皮脂の分泌を抑制するというエビデンスはどこにもありません。高濃度のビタミンCを塗ったら皮脂が抑えられて肌がカサカサした!と言う人がいますが、それはかぶれてカサついているだけ。
こんな方に
ビタミンCの外用は、様々な皮膚の健康上の懸念や目的を持つ人に勧められます。
光老化の兆候がある肌:
◎肌全体の見た目を改善し、ハリ、なめらかさ、乾燥を軽減したい方。
◎小ジワや深いシワを減らしたい方。
◎肌の弾力性を高めたい方。
色素沈着や不均一な肌のトーンが気になる肌:
◎肝斑や炎症後色素沈着(PIH)の治療に。
◎肌を明るくする(ブライトニング)効果を求めている方。
◎紫外線による色素沈着を軽減したい方。
敏感肌、反応性紅斑のある肌:
◎紅斑(赤み)を軽減したい方。
◎温度、アルコール、香辛料、身体運動、ストレスなどの外部要因に対する肌の反応性を低減したい方。
◎皮膚バリアを強化し、敏感肌に良い影響を与えたい方。
創傷治癒と瘢痕予防:
◎創傷治癒を促進したい方(外科的創傷を含む)。
一般的な肌の健康維持と保護:
◎強力な抗酸化剤として、活性酸素種や酸化ストレスから肌を保護したい方。
◎紫外線誘発性の損傷(UVBによる紅斑など)からの光保護効果を求める方。
◎紫外線誘発性の免疫抑制を予防したい方。
◎タバコを吸う方(喫煙者は皮膚のビタミンCレベルが低い傾向があるため)。
ビタミンC誘導体ジェル(Funcos C-IS)の使い方
スキンケアとして使う場合
朝晩、化粧水の後にお使い下さい。シミにだけ部分的に塗るのではなく、顔全体に使用して下さい。
肝斑などの治療目的で使う場合
朝は洗顔後に化粧水の後に、夜は洗顔後にレチノイド(トレチノインなど)、ハイドロキノンを最初に使った後に使用して下さい。
価格表
ビタミンCジェル(Funcos C-IS) | 価格(税込) |
---|---|
30g | 4,840円 |
ビタミンCの医学的検証
ビタミンCの外用は、その多様な生理学的機能と皮膚への作用により、以下の様々な症状の改善に有効であると言えます。
1. 光老化の兆候に対する効果
ビタミンCの外用は、紫外線(UV)照射によって引き起こされる光老化の兆候を治療し、予防するために推奨されます(文献1)。
◉シワ・肌の質感の改善:
• 肌の全体的な外観が改善され、小ジワや深いシワが減少し、皮膚のマイクロレリーフの密度が有意に増加し、深い溝が減少することが示されています(文献2)。 ◦ 粗さ、なめらかさ、たるみ、肌の光沢、きめ、および乾燥などの複数の項目で改善が見られます(文献3)。
◉ 弾力性の向上:
• 皮膚の弾力性が有意に改善することが観察されています(文献4)。これは、皮膚のコラーゲンとエラスチンの分解を活性酸素種から保護する抗酸化作用、および真皮における弾性線維の合成を促進することによるものです(文献3)。
◉抗酸化作用と光保護:
• ビタミンCは皮膚に最も豊富に存在する抗酸化物質の一つであり、太陽放射、汚染、喫煙などの環境要因によって加速される酸化ストレスを中和することで皮膚を保護します(文献3)。
• UV誘発性の損傷(UVBによる紅斑など)に対する光保護効果を持ちます(文献3)。
2. 色素沈着・肌のトーンを均一にする効果
ビタミンCの外用は色素沈着の治療に有効であり、肌のトーンを均一にします。
◉肝斑(メラスマ)や炎症後色素沈着(PIH):
• 肝斑(文献5)や炎症後色素沈着(文献6)の治療に有効であるとされています。
◉メラニン生成抑制:
• メラニン形成を減少させ、色素沈着を軽減することで肌を明るくします(文献3)。これは、メラニン生合成経路の主要な基質であるドーパキノンをドーパに還元することで、メラノサイトでのメラニン生成を阻害するためです(文献7)。
• UV誘発性色素沈着を軽減する効果も確認されています(文献8)。
3. 敏感肌・赤みに対する効果
◉ 紅斑(赤み)の軽減:
• 肌の紅斑(赤み)を有意に軽減する効果が観察されています(文献9)。UVBによって誘発される紅斑を軽減する効果も報告されています(文献10)。
◉ 肌の反応性の低下:
• 温度、アルコール、香辛料、身体運動、ストレスなどの外部要因に対する肌の反応性を低下させる効果が被験者によって報告されています(文献9)。
◉バリア機能の強化:
• ビタミンCは脂質バリアを改善し、ケラチノサイトの分化を促進することで、角質層を厚くし、水分保持能力を高める可能性があります(文献9)。
4. 創傷治癒・瘢痕予防
◉創傷治癒の促進:
• 皮膚の創傷治癒にとって極めて重要であり、真皮線維芽細胞によるコラーゲン生成のための補因子として機能します(文献11)。
• 創傷治癒の全3段階(炎症、増殖、再生)で重要な役割を担います(文献11)。
【参考文献】
1) Vitamin C in dermatology
Pumori Saokar Telang
Indian Dermatology Online Journal
2013;4(2):143
2) Topical ascorbic acid on photoaged skin. Clinical, topographical and ultrastructural evaluation: double-blind study vs. placebo
Philippe G Humbert, et al.
Exp Dermatol
2003;12(3):237-44
3) Topical Vitamin C and the Skin: Mechanisms of Action and Clinical Applications
Firas Al-Niaimi, et al.
J Clin Aesthet Dermatol
2017;10(7):14-17
4) Anti-aging and brightening effects of a topical treatment containing vitamin C, vitamin E, and raspberry leaf cell culture extract: A split-face, randomized controlled trial
Pattarawan Rattanawiwatpong, et al.
J Cosmet Dermatol
2020;19(3):671-676
5) Melasma Treatment: An Evidence-Based Review
McKesey J,et al
Am J Clin Dermatol
2020;21(2):173-225
6) Efficacy of topical vitamin C in melasma and photoaging: A systematic review
Gabriela Correia, et al.
J Cosmet Dermatol
2023;22(7):1938-1945
7) The effect of Vitamin C on melanin pigmentation – A systematic review
Rizwan M Sanadi, et al.
J Oral Maxillofac Pathol
2020;24(2):374
8) The evidence to date: implications of l-ascorbic acid in the pathophysiology of aging
Ayami Sato, et al.
J Physiol Sci
2024;74(1):29
9) Ascorbic Acid Treatments as Effective and Safe Anti-Aging Therapies for Sensitive Skin
Anna Jaros-Sajda, et al.
Antioxidants (Basel)
2024;13(2):174
10) Topical ascorbic acid on photoaged skin. Clinical, topographical and ultrastructural evaluation: double-blind study vs. placebo
Philippe G Humbert, et al.
Exp Dermatol
2003;12(3):237-44
11) Biomolecular and cellular effects in skin wound healing: the association between ascorbic acid and hypoxia‑induced factor
Maryam Ghahremani‑Nasab
J Biol Eng
2023;17:62
よくいただくご質問
Funcos C-ISの特徴は?
ビタミンCは、薬剤として不安定なため、さまざまな誘導体が開発されてきました。
しかし、それでも皮膚に浸透しにくいとか、スムーズにビタミンCへ変換されないという課題が残っています。
Funcos C-ISは、安定性に優れ、水にも油にも親和性が高いため皮膚から吸収されやすく、浸透すると皮膚にある酵素(フォスファターゼ)でビタミンCに変換されるため、ビタミンCの効果をダイレクトに発揮させることができます。
ビタミンC誘導体ジェルの保存方法は?
直射日光を避けて冷暗所で保管して下さい。
有効期限は、およそ6ヶ月です。
外用ビタミンCに副作用はありますか?
⚪️外用ビタミンCは一般的に安全性が高いとされています。しかし、まれに以下のような軽度の副作用が見られることがあります。
⚫️皮膚の黄色い変色、衣類の汚れ。
⚫️チクチク感、紅斑(赤み)、乾燥:これらは通常、保湿剤で対処可能です。
⚫️非常にまれなケース: 蕁麻疹や多形紅斑の報告、または遅延型のアレルギー性接触皮膚炎のケースも報告されています。
*刺激のリスクを減らすため、特に敏感肌の方は製品を使用する前にパッチテストを行うことが推奨されます。
ビタミンCの外用はどのような肌の悩みに有効ですか?
ビタミンCの外用は、主に以下の症状の改善に有効です。
◎光老化の兆候: しわ、肌の質感の低下、弾力性の喪失など、紫外線による肌の老化の改善と予防に推奨されます。
◎色素沈着: 肝斑(メラスマ)、炎症後色素沈着(PIH)、日光性色素斑などの治療や、肌のトーンの均一化に有効とされています。
◎敏感肌・赤み: 肌の紅斑(赤み)の軽減や、外部刺激に対する肌の反応性の低下に役立つ可能性があります。
◎創傷治癒・瘢痕予防: 傷の治癒を促進し、過度な瘢痕形成を抑制する効果が示唆されています。
外用ビタミンCはどのようにエイジングケアに役立ちますか?
外用ビタミンCは、以下のメカニズムでエイジングケアに貢献します。
◉抗酸化作用: 紫外線などによるフリーラジカル(活性酸素種)を中和し、皮膚細胞への酸化ストレスを軽減することで、皮膚の損傷を防ぎます。
◉コラーゲン生成促進: コラーゲン合成に不可欠な補因子として働き、真皮におけるコラーゲン線維の生成を促進し、安定化させます。これにより、小じわや深いしわの減少、肌の弾力性や密度の改善が期待できます。
色素沈着や肌のトーンを均一にする効果はありますか?
⚪️はい、ビタミンCの外用は色素沈着の治療に有効であり、肌のトーンを均一にします。
⚪️メラニン生合成経路の主要な基質を還元することで、メラノサイトでのメラニン生成を阻害し、色素沈着を軽減します。
⚪️肝斑や炎症後色素沈着の治療に有効とされています。特にUV誘発性色素沈着の予防においても有効性が確認されています。
日焼けによるダメージから肌を保護できますか?
⚪️はい、ビタミンCは皮膚に存在する強力な抗酸化物質の一つであり、太陽放射、汚染、喫煙などの環境要因による酸化ストレスを中和することで皮膚を保護します。
⚪️研究では、UVB誘発性の紅斑を最大52%、日焼け細胞形成を40〜60%減少させることが示されています。
⚪️広範囲スペクトルの日焼け止めと併用することで、有害な紫外線から肌を保護するのに役立ちます。
敏感肌や赤みにも有効ですか?
⚪️はい、ビタミンCの外用は肌の紅斑(赤み)を有意に軽減する効果が観察されています。
⚪️使用者の自己評価では、温度、アルコール、香辛料、運動、ストレスなどの外部要因に対する肌の反応性が低下したと報告されています。
⚪️ビタミンCは抗炎症作用を持ち、ニキビや酒さなどの状態にも使用できる可能性があります。
⚪️最近の研究では、敏感肌の光老化の兆候に対する安全で効果的な治療法としてアスコルビン酸の使用が示されています。
傷の治癒や瘢痕形成の予防に役立ちますか?
⚪️はい、ビタミンCは皮膚の創傷治癒にとって極めて重要です。
⚪️真皮線維芽細胞によるコラーゲン生成のための補因子として機能し、創傷治癒の全3段階(炎症、増殖、再生)で重要な役割を担います。
⚪️また、炎症性因子の発現を減少させ、創傷治癒因子の発現を増加させることが示されています。
⚪️外用ビタミンCは外科的創傷治癒を促進し、組織の再構築を促す効果があり、過度な瘢痕形成を最小限に抑え、再生的な治癒反応を促進する効果が示唆されています。
他のスキンケア成分と一緒に使っても大丈夫ですか?
⚪️はい、外用ビタミンCは、日焼け止め、トレチノイン、その他の抗酸化剤、グリコール酸などのアルファヒドロキシ酸(AHAs)と安全に併用できます。
⚪️特にビタミンEとは相乗効果があり、さらにフェルラ酸を加えた組み合わせは、UVによるダメージからの皮膚の光保護効果を高めるとされています。
⚪️ただし、レチノールや過酸化ベンゾイルとは、刺激のリスクがあるため、異なる時間帯に使用するなど、慎重に使用することが推奨されます。
外用ビタミンCはいつ、どのくらいの頻度で塗るのが良いですか?
⚪️皮膚に吸収されたビタミンCの半減期は4日であり、十分な光保護のためには皮膚に持続的な貯蔵があることが重要です。
⚪️紫外線は組織のビタミンCレベルを低下させるため、紫外線暴露後に使用することが最適であるとされています。
⚪️多くの臨床試験では、1日1回または2回の塗布が行われています。例えば、夜に1日1回塗布する研究もあります。定期的な使用が効果を維持するために重要です。
外用ビタミンCは乾燥肌や水分不足の肌にも役立ちますか?
⚪️ある研究では、ビタミンCの外用後に肌の水分量が改善され、経皮水分損失量(TEWL)が減少する効果が観察されたと報告されており、これにより乾燥肌が適切に水分補給された肌に変化することが示唆されています。
⚪️しかし、別のシステマティックレビューでは、ビタミンCとプラセボの両方で保湿効果が見られたため、ビタミンC単独の効果というよりも、より定期的なスキンケアの結果である可能性が示唆されています。
ニキビにも効果がありますか?
⚪️はい、ビタミンCは抗炎症作用を持つため、ニキビの炎症性病変を軽減するのに役立つ可能性があります。
経口摂取のビタミンCも肌に良い効果がありますか?
⚪️経口摂取のビタミンCは全身の健康に不可欠であり、抗酸化作用など多くの生理的機能を持っていますが、皮膚に到達する量は体内の規制メカニズムによって制限されるため、不十分であるとされています。
⚪️そのため、皮膚への直接的な効果を期待する場合には、外用による補充が推奨されます。
喫煙や大気汚染による肌の老化にも効果はありますか?
はい。
⚫️喫煙: 喫煙者は皮膚のビタミンCレベルが低い傾向があり、ビタミンCは喫煙に関連する皮膚老化の分野での有効性が検討されています。
⚫️大気汚染: ビタミンCは、大気汚染物質(例えばオゾン)によるフリーラジカル損傷から皮膚を保護する抗酸化作用を持つとされています。
Funcos C-ISについて
◉ Funcos C-IS(イソステアリルアスコルビルリン酸2Na 2%配合)は国内未承認製剤(医薬品・医薬部外品としての承認なし)です。
◉ 院長が、株式会社ウィステリアを通じて購入しています。
◉ 同一成分・濃度・性能を有する国内承認医薬品・医薬部外品はありません。
◉ 万が一重篤な副作用が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
◉副作用・リスク
● 塗布部位の軽い刺激感・チクチク感 ● 皮膚の黄色い変色、衣類の汚れ ● 紅斑(赤み)・乾燥やつっぱり感 ● 皮脂分泌抑制による乾燥肌の悪化 ● 日光過敏症のリスク(使用中は紫外線対策が必須) ● 非常にまれに蕁麻疹や多形紅斑 ● 遅延型アレルギー性接触皮膚炎