制作・執筆:坂田修治(医師:美容外科・美容皮膚科 青い鳥 院長)
(最終更新日:2025年12月27日)
進化系ワセリン保湿乳液
繰り返す肌荒れ、乾燥による赤みやかゆみ、敏感になりやすい肌質にお悩みではありませんか?肌のバリア機能が低下すると、水分が失われやすくなり、外部刺激にも弱くなってしまいます。
ロート製薬のDRX ADパーフェクトバリアは、独自の「モイスフュージョン®技術」により、優れた保湿力とベタつかない使用感を両立させたクリニック専売の保湿乳液です。
美容外科・美容皮膚科 青い鳥では、敏感肌・乾燥肌でお悩みの患者様に、エビデンスに基づいた適切なスキンケア製品をご提案しています。
DRX ADパーフェクトバリアとは?
DRX ADパーフェクトバリアは、ロート製薬が医療機関専売品として開発した高機能保湿乳液です。お顔用の「フェイスミルク」と、全身に使える「ボディミルク」の2種類をご用意しています。
本製品の最大の特徴は、ロート製薬独自の「モイスフュージョン®技術」です。これは高度な乳化技術の一つで、ワセリンをナノ粒子化して乳化しやすくし、異なるタイプの保湿剤と融合させることで、これまで両立が難しかった「高い保湿力」と「サラサラとした使用感」を実現しています。
ワセリンの保湿効果について
ワセリン(ペトロラタム)は、皮膚科学において長年使用されてきた代表的な保湿成分です。複数の臨床研究により、ワセリンには以下の効果が確認されています。
◎経皮水分蒸散量(TEWL)の低減
◎角質層への浸透
◎長時間の保湿持続
特にバリア機能が低下した肌(乾燥肌、アトピー性皮膚炎、高齢者の乾皮症など)において、ワセリンベースの保湿剤は高い有効性を示すことが報告されています。
DRX ADパーフェクトバリアの特徴
◉モイスフュージョン®技術採用:ワセリンをナノ粒子化することで、硬いクリーム状の製剤がさらさらで伸びの良い乳液に。ベタつきが苦手な方にも使いやすい製剤設計です。
◉長時間持続する保湿力:優れた閉塞効果により、肌内部の水分蒸散を防ぎ、うるおいを長時間キープします。
◉ヒアルロン酸ダブル配合(フェイスミルク):保湿成分であるヒアルロン酸Naと加水分解ヒアルロン酸を配合し、水分を抱え込む力をサポートします。
◉低刺激設計:無香料・無着色・アルコール(エタノール)フリー。敏感になりやすい肌にも配慮した処方です。ボディミルクは生後3ヶ月からご使用いただけます。
◉クリニック専売品の信頼性:DRXシリーズは「患者様に、より品質の良いものを」という医師の声から誕生した、医療機関でのみ取り扱う化粧品ブランドです。
港区でDRX製品をお探しなら
港区でDRX ADパーフェクトバリアをお求めの方、乾燥肌・敏感肌のスキンケアでお悩みの方は、ぜひ美容外科・美容皮膚科 青い鳥にご相談ください。
当院では、エビデンスに基づいたスキンケアを信念とし、患者様お一人おひとりに合った保湿ケアをご提案いたします。
浜松町、大門、芝公園エリアで信頼できる美容皮膚科をお探しの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。
皆様に「満足の笑顔」をお届けできるよう、スタッフ一同、心を込めてサポートさせていただきます。
**お知らせ**
当院は2003年に自由が丘から港区浜松町(最寄駅:JR/東京モノレール 浜松町駅、都営浅草線/大江戸線 大門駅、都営三田線 芝公園駅)に移転して診療しています。
※DRXは病院・クリニック専売化粧品です。当院にてお買い求めください。
院長コメント
ニキビ治療薬としても美白剤としても世界が認める実力がありながら、どういうわけか日本では医薬品になれませんでした。それがつまづきの始まり。
莫大な宣伝広告費をかけて売り出してもらえなかったばかりに、日本での知名度は低いまま。
メーカーの製造ラインも貧弱というか、すぐ生産が間に合わないと注文が制限されます。(それならもっとラインを増やせばと思うのですが・・)
アゼライン酸がもっと使われるようになれば、日本女性の肌の悩みも減るはずなのに、残念でなりません。
こんな方におすすめ
- 1.乾燥肌でお悩み
肌が乾燥すると、かゆみや赤みなどの肌トラブルが起こりやすくなります。日常的な保湿ケアでバリア機能を整えることが大切です。
- 2.敏感肌
肌のバリア機能が低下すると、外部刺激を受けやすくなります。低刺激処方で肌に負担をかけにくい本製品は、敏感肌の方のデイリーケアに適しています。
- 3.ベタつく使用感が苦手
高い保湿力を持ちながらも、サラサラとした軽い使用感を実現。朝のスキンケアやメイク前にもお使いいただけます。
- 4.アトピー性皮膚炎の方の日常ケアに
アルコールフリー・ノンコメドジェニック処方で、デリケートな肌状態の方にもお使いいただきやすい製品です。医師にご相談の上、日常の保湿ケアとしてご活用ください。
*アトピー性皮膚炎の管理では、ワセリン単独よりも、セラミドなど生理的脂質を補うバリアリペア製剤との併用・選択が推奨されます。
- 5.お子様からご高齢の方まで
ボディミルクは生後3ヶ月から使用可能。家族みんなでお使いいただける保湿乳液です。
*ただし、個人の皮膚状態や健康状態によって適性は異なるため、使用前に医師にご相談下さい。
使い方
【使用方法】
手のひらに適量をとり、顔全体(フェイスミルク)または体全体(ボディミルク)、気になる部分にやさしくなじませてください。
【お肌に合わない場合】
使用中に赤み、かゆみ、刺激感などの異常が現れた場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
【保管について】
極端に高温または低温の場所、直射日光のあたる場所を避けて保管してください。
【他の治療との併用】
皮膚科で治療中の方は、本製品の使用について担当医にご確認ください。
価格表
| DRX ADパーフェクトバリア | 価格(税込) |
|---|---|
| フェイスミルク(50ml) | 1,870円 |
| ボディミルク(130ml) | 1,870円 |
ワセリンの医学的検証
保湿効果
TEWL(経表皮水分喪失=皮膚バリアの目安)を強力に減らし、皮膚バリアを保護・改善する効果は、
⚪️健常皮膚(文献1)
⚪️乾燥肌(文献2)
⚪️乾癬(文献3)
などで一貫して支持されています。
保湿効果を高めるために
単剤でも「水分が逃げない環境」を作ることで実質的な保湿効果がありますが、水を供給する成分(入浴・水分+グリセリン・尿素など)と併用することで、より高い保湿効果が得られます(文献2)。
→ 乾燥肌のケアで重要なのは、水分を足す(ヒューメクタント)保湿成分と逃がさない(オクルーシブ)保湿成分の組み合わせ
総合評価
臨床的には、安価で刺激性が低く、長期使用も安全性が高いことから、乾燥肌・手荒れ・高齢者のスキンケア・皮膚疾患の補助療法で、第一選択の保湿・バリア保護剤と位置づけてよい。
【参考文献】
1 The Assessment of Skin Homeostasis Changes after Using Different Types of Excipients in Healthy Individuals
Ordoñez-Toro, et al.
Int J Environ Res Public Health
2022 Dec 12;19(24):16678
2 Skin cleansing and emolliating for older people: A quasi-experimental pilot study
Jill Brooks, et al.
Int J Older People Nurs
2017 Sep;12(3):e12145
3 Study of skin barrier function in psoriasis: the impact of emollients
Daniel Maroto-Morales, et al.
Life
2021 Jul 4;11(7):651
よくいただくご質問
DRX ADパーフェクトバリアとは何ですか?
◉ロート製薬のクリニック専売ブランド「DRX」の保湿乳液で、モイスフュージョン®技術により、ワセリンをナノ粒子化することで、保湿力と使い心地の両立を目指したシリーズです。
フェイスミルクとボディミルクに成分の違いはあるか?
◉どちらもモイスフュージョン®技術を採用し、保湿力と使用感の方向性は共通です。
◉フェイス用は2種類のヒアルロン酸配合でしっとり感を高め、さらにグリチルリチン酸2K/アラントインが配合されています。ボディ用は擬似セラミドが配合されています。
どのような人におすすめですか?
次のような方におすすめします。
◎乾燥肌
◎敏感肌
◎ベタつく使用感が苦手
「ワセリン配合=ベタつく」イメージがあるのですが?
◉ワセリンをナノ粒子化して乳化しやすくし、異なるタイプの保湿剤と融合させるモイスフュージョン®技術で、サラサラして伸びの良い乳液状です。
香料・着色料は入っていますか?
◉フェイス/ボディともに無香料・無着色です。
アルコール(エタノール)は入っていますか?
◉肌が乾燥しやすいエタノール等は配合していません。
界面活性剤は入っていますか?
◉合成界面活性剤は配合していません。乳化剤としてレシチンを配合しています。
全成分を教えてください(フェイスミルク)
水、ワセリン、グリセリン、スクワラン、水添レシチン、ダイズステロール、キサンタンガム、セタノール、クエン酸Na、グリチルリチン酸2K、アラントイン、クエン酸、ヒアルロン酸Na、セリン、加水分解ヒアルロン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン
全成分を教えてください(ボディミルク)
水、グリセリン、ワセリン、水添レシチン、キサンタンガム、クエン酸Na、クエン酸、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、メチルパラベン
使い方を教えてください
◉手のひらに適量を取り、体全体または気になる部分にやさしくなじませて下さい。
いつ塗るのがよいですか?
◉化粧品としては、洗顔後/入浴後/乾燥が気になったタイミングでの使用が一般的です。
乾燥が強いところは重ね塗りしてもいいですか?
◉乾燥の強い部位は、様子を見ながら薄く重ねて調整するのがおすすめです(赤み・かゆみ等が出たら中止してご相談ください)。
ボディ用を顔に使ってもいいですか?
◉ボディ用を顔に使用しても問題ありません。
◉ただし、顔の乾燥・赤みが強い場合は、フェイス用の方が設計意図に合いやすいことがあります。
頭皮に使ってもいいですか?
◉フェイス/ボディともに頭皮に使用可能です。
購入に診察やカウンセリングは必要ですか?
◉DRXは病院・クリニック専売品であり、購入にさいしては医療機関で診察・カウンセリングを受ける必要があります。
開封後の使用期限はありますか?
◉保管状態にもよるが、開封後はなるべく早く使用し、6ヶ月を目安にすることが推奨されています。
使用中にしみる・赤みが出る場合は?
◉肌に合わない場合は使用を中止し、症状が続く場合はクリニックへご連絡下さい。
DRX ADパーフェクトバリア(フェイスミルク/ボディミルク)開示情報
◉標準製品:
ロート製薬が製造する医療機関専売化粧品 「DRX® ADパーフェクトバリア® フェイスミルク(50mL)」/「DRX® ADパーフェクトバリア® ボディミルク」 が標準的な選択肢です。
両製品は、ワセリンをナノ粒子化して乳化しやすくし、異なるタイプの保湿剤と融合させるモイスフュージョン®技術を採用し、保湿力と使用感の両立を目指した処方です。
※フェイス用はヒアルロン酸Na+加水分解ヒアルロン酸を配合、さらにグリチルリチン酸2K・アラントイン配合。ボディ用は**擬似セラミド(セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド)**配合とされています。
◉基本プロトコル(使用方法の目安):
フェイスミルク:朝晩のスキンケアの仕上げに、手のひらに適量を取り、顔全体(または乾燥が気になる部分)へやさしくなじませます。目安:1回2プッシュ(朝晩使用で約2ヶ月分の目安が提示されています)。
ボディミルク:手のひらに適量を取り、体全体(または乾燥が気になる部分)へやさしくなじませます。
※塗布量は、乾燥の強い部位(すね・肘・背中など)は多め、皮脂の出やすい部位は薄めなど、肌状態に合わせて調整します。
◉導入期プロセス(はじめ方):
乾燥が強い時期や、肌が敏感に傾いているときは、まず少量・狭い範囲・1日1回から開始し、問題がなければ朝晩へ増やすのが安全です。
赤み・ヒリつき・かゆみが増す場合は、使用を中止し医師にご相談ください(他のスキンケアや施術後の一時的な刺激が影響していることもあります)。
◉効果のタイムライン(目安):
保湿による「しっとり感・つっぱり軽減」は比較的早期に感じられることがあります。
一方、乾燥の“ぶり返し”が減って安定してくるかは、季節・生活環境・洗浄/入浴習慣・スキンケア全体の設計にも左右されます。まずは2〜4週間を目安に、日中の乾燥感や粉ふきの頻度などで評価します(個人差あり)。
◉安全性プロファイル(特徴・使用上の注意):
・無香料・無着色・アルコール(エタノール)フリー。
・合成界面活性剤は不使用で、天然の乳化剤としてレシチンを配合している旨が記載されています。
・生後3ヶ月から使用可、頭皮にも使用可とされています。
・開封後は6ヶ月を目安に使用することが推奨されています(保管状態による)。
全成分:
フェイスミルク:水、ワセリン、グリセリン、スクワラン、水添レシチン、ダイズステロール、キサンタンガム、セタノール、クエン酸Na、グリチルリチン酸2K、アラントイン、クエン酸、ヒアルロン酸Na、セリン、加水分解ヒアルロン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン
ボディミルク:水、グリセリン、ワセリン、水添レシチン、キサンタンガム、クエン酸Na、クエン酸、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、メチルパラベン
◉併用の柔軟性(スキンケア・施術との組み合わせ):
化粧水、美容液、クリーム、外用薬などと併用できます。
ただし、刺激が出やすい外用(例:レチノイド、ピーリング系、強い酸、ハイドロキノン等)や、ダウンタイムを伴う施術(レーザー、ピーリング等)と組み合わせる場合は、肌状態により塗布順・頻度の調整が必要です。当院では肌状態を確認しながら使用設計をご提案します。
◉経済的側面(費用・購入方法):
本製品は病院・クリニック専売の化粧品で、保険適用外(自費)です。
フェイスミルクは、1回2プッシュで朝晩使用の場合、約2ヶ月分の目安が提示されています。
(当院販売価格)フェイスミルク:1,870円(税込)/ボディミルク:1,870円(税込)
本ページは、医療機関における取扱製品に関する一般的な情報提供を目的としたもので、特定の効果を保証するものではありません。
●本製品は化粧品であり、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
●使用感やうるおいの実感、肌状態の変化には個人差があります。
●お肌に異常(赤み、かゆみ、刺激、腫れ、痛み等)が生じた場合は使用を中止し、必要に応じて医師にご相談ください。
●他の外用剤や美容施術と併用する場合、肌状態により適切な使用方法が異なります。医師の判断のもとで使用設計をご提案します。
●掲載している内容は、製品情報に基づき作成していますが、仕様・表示等が変更される場合があります。最新情報は院内にてご案内します。



