イビキ

イビキは熟睡のサイン??

どうせ寝るなら最高の睡眠を!


睡眠は大切とわかっていても、ただ寝ているだけになっていませんか?せっかく1日の4分の1から3分の1を使っているのですから、有意義な睡眠にしなければいけません。

とくに要注意はイビキ!イビキをかいて寝ていては、それは低レベルの惰眠にすぎません。貴重な時間を無駄にしないためにも、イビキ対策を行って睡眠の質を高めましょう。


*当院では睡眠障害の診断、治療は行っていません。質の高い睡眠を確保するために指導することを目指しています。



イビキは加齢現象


「若い頃はイビキはかかなかったのに、最近は・・」、こういう方がきっとまわりにいらっしゃるでしょう。イビキをかく人の割合は年齢とともに増えます(グラフとも参考文献1)。

どの年代でも男性の方が割合は高いですが、女性でも高齢になると半数に近くなります。

イビキは「悲鳴」!


よくあるのは、イビキは気持ち良く寝ている証拠という勘違い。ほんとうはイビキは気道からの「悲鳴」です。起きていながらイビキをかいている人を見たことありますか?イビキは寝ているために身体が脱力して気道が狭くなって生じます。身体が発する危険信号です。




睡眠時無呼吸症候群

たかがイビキと侮れない!


睡眠中に無呼吸(呼吸が止まる)発作が生じる睡眠障害です。睡眠中に間隙的に大きなイビキをかくようになりますが、寝ているため本人には自覚がありません。日中に眠気を覚えたり、疲れやすかったり、体調が優れない原因になりますし、果ては高血圧や心血管障害につながることもあります。

睡眠時無呼吸症候群は病院で治療しよう!


寝室をともにするパートナーから間隙的イビキを指摘されたら、早めに専門の医療機関にかかることをおすすめします。また逆にパートナーが大きなイビキをかいていたら、受診を促しましょう。

お一人で寝ていたとして、朝起床時に口が乾いていたり、頭痛がしたり、トイレに起きることが多かったり、しかも日中に眠気に襲われたり、体調が悪いようでしたら、睡眠(障害)外来受診を考えましょう。



イビキ予防の生活指導

仰向けで寝ない


仰向けで寝ると上気道の閉塞が起こりやすくなります。必ず横向きに寝ることを習慣化しましょう。首を前に屈めずに、自然に伸ばした伸展位が理想的です。

自分に合った枕を使う


枕は高さが合っていないと気道が閉塞しやすくなります。

朝起きたとき肩や首がこっているようでは問題外。ひとつの目安は仰向けに寝たところを、横から撮影し、画像を90度回転して判定します。立位として見ても自然な体勢ならば、まくらの高さは適切です(参考文献2)。

もし判断できなければ、オーダーメイドの枕もありますから、ちょっと贅沢してみてはいかがでしょうか。

寝る前にアルコールを飲まない


深酒して寝込んでしまうと、イビキをかきやすいことは経験的にも知られています。これはアルコールによって気道の周囲の筋肉が弛んでしまうことと、気道粘膜がむくんで気道を狭くしてしまうことが原因です。

寝酒という言葉があるように、アルコールは寝付きをよくします。しかし、アルコール濃度が下がってくると睡眠が浅くなり中途覚醒が多くなってしまいます。睡眠薬の代わりにはなりません。依存傾向にもつながりますので就寝前のアルコールは控えましょう。



睡眠導入剤を内服しているなら主治医と相談を


睡眠薬は呼吸中枢を抑制しやすく無呼吸発作が出やすくなります。自分の判断で中止することはせず、主治医と相談して下さい。



イビキ予防の気道確保

鼻の通りを良くする

 

 

花粉症、アレルギー性鼻炎の方が使う点鼻薬を就寝前に使います。

点鼻薬には効果の持続の長いのがあるので、短いもの、長いものを両方手元に用意して、最初に短い方を使って通りをよくしておいて、就寝直前に長い方を使うと鼻の奥まで届いてしかも朝まで粘膜のむくみが防げるでしょう。


口を塞ぐ


呼吸は口からではなく鼻からするのが正常です。口呼吸をしていると口の中が乾いて、のどが痛くなったり、粘膜が乾燥して感染症(風邪など)にかかりやすくなったりします。

睡眠中は意識がないので、物理的に口をふさぐ方法を考えます。

簡単なものでは口にテープを貼るものから、ヘッドギアのような顎を固定するものまであります。テープだと就寝中に外れやすく、顎を固定するタイプは眠りにくくなり一長一短です。

 

ナステントを挿入する

鼻の穴からノドの奥までチューブを挿入して、空気の流れを確保する医療機器です。鼻の穴から口蓋垂(のどちんこ)の奥までの気道を確実に確保できます。

*ナステントの購入にはクリニックが発行する処方箋(指示書)が必要です。

ナステントについてはこちらをご覧下さい

 

 

よくいただくご質問

Q

イビキの原因は何ですか?

A

イビキの原因は気道狭窄ですが、さまざまな誘因が考えられます。

1)肥満
2)過労
3)寝るときの体勢
4)飲酒
5)気道の障害
小さな下顎、鼻中隔湾曲、扁桃肥大など
6)疾患
アレルギー性鼻炎、気道感染症、喘息、糖尿病、腎疾患など
(参考文献3)

イビキをかけば、それだけで睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。ただもし間隙的(途中で無呼吸になる)であるなら検査が必要です。

参考文献

 1 たかがいびき、されどいびき
東北大学保健管理センター
保険のしおり30号(2001年)

2 睡眠習慣セルフチェックシート
林 光緒、ほか
2015年
全日本病院出版会

3 睡眠医療を知る
中山名峰
2017年
全日本病院出版会

 

 

 

詳しいお問い合わせ・ご予約はこちらから