2022.04.20更新


人生100年時代は、「見た目」の時代。そう予言します。年齢が上がれば上がるほど、個人差が大きくなり、実年齢はまったくあてにならなくなります。その結果、「見た目」の元気さ、若々しさで、その人が信用できるかどうか、大げさに言えば社会的信用度が判断されるのです。

「見た目」の時代

いつ「見た目」の時代が到来しても慌てないように、肌のエイジングケアをおすすめします。この頃「老化は病気」という見方も出てきていますが、実際にもっとも「老化」を治療しやすい臓器は皮膚に違いありません。しかも再生医療とかおおがかりなことをしなくても、自分のスキンケアの範囲で十分できるのですから、しない手はありません。

具体的には、今より光老化をすすめないよう日焼け止めを使うなど日光対策を尽くすことと、自分に合ったレチノイドを使いこなすこと、さしあたりこの2つで十分です。

ただ、レチノイドについて自分の診療で痛切に反省しているのは、ただすすめるだけで、どうしたら使い続けられるかまでの説明が不十分だったこと。レチノイド反応が出たら、こうしましょうではなく、ほとんどレチノイド反応が出ないような使用法を説明すべきではなかったか。続けられなければ、エイジングケアなんて絵に描いた餅なのだから。


レチノイド反応を抑え込む使用法は、大きく分けて2つの方法
1)レチノイドを塗る時間を短縮(ショートコンタクト法)
2)レチノイドを塗る間隔をあける(隔日、3日に1度など)
があります。

こうした使用法でレチノイド反応が出る最初の1~2ヶ月を乗り切ることが、レチノイド脱落者を出さないために必要なのです。

大まかな方針としては、タザロテンはショートコンタクト法、ディフェリン、レチナールは間隔をあける方法が適していると思います。

ディフェリンは日本でもニキビ治療薬として使われているので、もしかしたら頭の硬い(心の狭い、口の悪い)皮膚科の先生からは、エイジングケアとして使用することにエビデンスがあるのかとお叱りを受けるかも。

確かにエビデンスは不十分かもしれません。しかし、レチノイドとして同じカテゴリーのトレチノインとタザロテンは、光老化の症状への使用が米国FDAに承認されています。

ほとんどの日本人にとって使いやすいのはトレチノインやタザロテンよりディフェリンなのです。そのエビデンスが揃うのを待っていたら、今レチノイドが必要な人を見捨てることになってしまいます。

今ある限りのエビデンスから、ない頭をしぼって類推を働かせ、最適解に導くのが「臨床」だと批判には応えるつもりです。

 

 

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投稿者: 美容外科・美容皮膚科 青い鳥